1. コース管理の現場
  2. 第26回|2月に池に藻が出た。..
第26回|2月に池に藻が出た。その時、キーパーは何を疑うか?
2026-03-26 20:30

第26回|2月に池に藻が出た。その時、キーパーは何を疑うか?

spotify apple_podcasts
畑
Co-host

2月の池に藻が出た。
こういう小さな異変を、ただの現象で終わらせず、次の変化の予兆として捉えられるかどうかで、現場の判断は変わってきます。
今回は、池の藻の発生をきっかけに、キーパーが何を疑い、どう仮説を立て、来年につながる記録にしていくのかを話しました。
 

【今回の内容】
2月に藻が出た違和感 / 池の水温上昇と春の兆し / 池の変化とグリーン管理のつながり / 表層5センチの停滞水をどう考えるか / 病気の予兆をどう見るか / 観察と想像をセットで持つ大切さ / 知識に頼りすぎる危うさ / 来年に生かすためのメモと思考

【感想・質問】
 X / Instagramで #コース管理の現場 をつけて投稿いただくか、
下記からもどうぞ
⁠⁠⁠⁠田村のXアカウント⁠⁠⁠
⁠⁠⁠⁠お問い合わせフォーム⁠⁠⁠
⁠⁠⁠⁠「コース管理の現場」のnote⁠

【仕事のご依頼】
お仕事依頼フォーム
 

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

今回のコース管理の現場では、元キーパーの畑さんと田村さんが、2月の九州特有の気候変動とそれに伴うコース管理の課題について語り合います。特に、例年より早く発生し始めた藻類について、水温の上昇や水質悪化の可能性、そしてそれが芝生に与える影響について考察します。また、コース管理者は過去の実績や他者の意見に頼りすぎず、現場での観察に基づいた仮説検証と想像力を働かせることが重要であると強調しています。

季節の変わり目とコースの状況
田村
コース管理の現場。この番組は、トーナメントコースをはじめ、様々なコースを渡り歩いた元キーパーの畑さんと、そんな畑さんを裏から支える私、田村が、コース管理の現場で見えることをいろいろと語る番組です。
よろしくお願いします。
私、自分で事務ですって名乗るのやめました。
そうやね。いつも聞いてて、ちょっと違和感を感じる。
田村
事務として入ったけど、今の仕事は事務じゃないなと思って。
そうそう。私と同じ目線で見ていただいてるから。けど、実際は見ていないのに、同じ目線で見ていただいてる特殊技能を持っている田村様です。
田村
今日は?
今、収録をしているのが2月の後半なんだけど、今年に限って言えば、雨が全く2025年の年末から、ちょうどクリスマスぐらいから、45日も50日も降ってなかったみたいな。
全国的に同じ現象が起こっているような年だからね。自然なことなんで、どうしようもないと。
で、そういう話題をしていると、2月の中旬ぐらいから、菜種梅雨まで行かないけど、雨が結構降り出してくる。
田村
ちょこちょこ降ったよね。
湿度もちょっと上昇しながらね。寒暖の差が出てきて、三寒四温が特に激しくなってきている時期に差し掛かっているかなと思って。
で、ここ九州はどちらかと言えば三寒四温っていうよりは、あったかくなりきっているみたいな。
寒かったね、あったかくなってきたねっていうのは、一瞬で一気に気温が上がってきている感じがするね。
やっぱり東京とか関西とかに帰って感じるのとはやっぱり全く違うかなって思ったりもする。
田村
まだ寒いもん。ちょこっと寒さが緩んできたなっていう感じはするけど。
今日なんかでも雨が降って、一時的には肌寒い感じはするんだけど、やっぱり関東関西とは違って、体感的にはもう本当に初春っていうのか。
南国だ。
もうなんか春の花がバンバン咲いてくるんじゃないかみたいなぐらいの感覚やからね。
やっぱりじゃあそうするとコースの中でも動きが早い?
そうやね。例えば池に藻が発生しだしてきたもんね。あらららっていう感じ。
田村
2月だもんね、まだね。
自分の感覚ではやっぱり早くって3月の後半から4月になって少し水温が上がってきてね。
田村
そうだね。
本格的に出だしてくるだろうなと今後っていう前兆が見受けられたりするけど、去年がどうだったかわからないけど、明らかに目視できるような藻が発生しだしてきてるね。
田村
水温を測ってみると17度ぐらいあったりする。
あ、わお。
藻類発生の原因と水質管理
気温が20度ぐらいの時なんだけど、それがもう結構ずっと続いてるからね。
田村
それは藻は出てくるね。
その藻の発生するのが去年からもちょっといろいろ問題になっててね。
問題っていうのか、やっぱりコースがきれいになっていって芝生がきれいになって、周りが整ってきた時にやはり水って人を癒してくれるから、それをやっぱり見た時に藻が浮かんでるとどうしても目立ってくるもんね。
確かに。
それをクラブがキーパー含めて、なぜ発生するのかなと。
あれって本当に良くないよねと。
せっかくきれいに整備キーパーしてくれても、あれが艶消しになったりね。
その取り組みで水温を測ったり、簡易的な水質検査をしたりするようになったけど。
その今時期から発生する藻っていうのは、何に対してどうなれば出るんだろうっていうのを探っていきたいなっていうので検査を始めたけど。
それっていうのはなぜそうするかっていうと、管理的な立場からすると、やっぱり水質の悪化がもう発生するんじゃないかと。
もし水質が悪化したものに対して、その水をグリーンに散水した場合に悪影響を及ぼすんじゃないかと。
いうことをいろいろ考えながらね、観察を今年やっていこうじゃないかと。
どこのコースもそういうところに着目してやってるんだと思うけど、改めて今までここのコースはやってなかったんで、ちょっとやっていこうかなという取り組みを始めた。
その矢先に藻が出てきちゃったねと。こんなに早く出るんだと。注目してるから余計に気づくんだろうけど。
今までは多分そんなに気にしてなかったから、藻の発生がいつから始まるのかっていうのは多分わからなかっただろうと。
田村
早く春になって裸地が治るといいなとかね、芝生の方を見てる。
そうそうそうそう。水質が悪化する原因。いろいろ考えられると思うんだけど、やっぱり周りの肥料の流入とかね。周りから入ってくるケースもあったりもするもんね。
そういうものが水の中にいる微生物の生態に影響を及ぼしてしまって、本来藻とかそういうカビ類とかいろんなものを食べてくれる微生物が住みづらくなったり、逆にそういうのを好む微生物が増えたり。
田村
なんて言うんだっけ、好気性とか、嫌気性とか言うよね。
なんか言うよね。
窒素分が増えすぎると嫌気性が増える?あ、やめた。そういううる覚えの。
いや、まあ単純でいいんじゃないかな。見て汚い。それってグリーンに撒いていいんかなみたいな。
肥料が入るっていうことは意図しないグリーンが動きを起こしてしまうんじゃないかとかさ。
池の水が窒素が高くなっててそれを撒いてて、そうとは知らずにまた窒素分を上げたりとかしたら窒素が多くなりすぎて暴れ出したりとかね。考えられるよね。
考えられるよね。
よく閉鎖的水域って言われるけど、ゴルフ場の池なんかはね。他のところでもそうだけど池っていうのはもう閉鎖された水域。そこにやっぱりこういろんなものがより集まってくるからね。
当然なんか良くないよね。
田村
流れがないからね。
で、やっぱり窒素とかリンとかいろんなものが流れ込んでくるから、富栄養化っていういろんな栄養がありすぎて植物プランクトンみたいなのが発生しちゃう。
それが青コであったりさ。で、そういうのがカビ臭を発生させたり、で、それがなんかこう水縁っていうのが乾燥してカビが生えてみたりなんかいろんな虫が発生したりね。
田村
汚らしいよね。
で、そういうカビっていうのは、僕も厳密にはわからないけど、そういうカビの要素がある水に溶け込んでグリーンに散水した場合にグリーンに病気をね、ひょっとしたら発生を助長するっていうケースにもつながるのかなとかね。
そうだね。可能性がなきにしもあらず。
なきにしもあらず。
なんかそんなこともね、ふと、こう池の淵に立ってて思ったりすることもあるけど厳密にはわからない。
田村
まあでもそのさ、池の水を撒くからどうっていう問題もあるけど、そうじゃないにしてももうその藻みたいなそういう微生物とかさ小さいものが動き出してるっていうことだよね。
動き出してるっていうことだよね。それが重要なところで。
グリーン表面の停滞水と地温上昇
だから微生物とかさ、まだその温度じゃないのかもしれないけど、でも可能性としてはさ、そういうのがちょこちょこ目覚めるような時期になってるっていうことだよね。
あるよね、あるよね。当然あのお日様が出てきて気温が上がってくる。で直射日光が池に当たるから水温が上がるっていうのが大体ね単純にね言われるところだけど、グリーンも同じだよね。
田村
そうだよね。
そのまだ植物があまり水分とか栄養分を吸えない状況の時に上から雨が降ります。それからまだ更新作業が進んでない状況の中で、秋の芽が詰まった状況で下が還元状態にはなってないけど、大体こう閉鎖された空間に冬の間中でなってしまってる。
春先からで言うと植物の動きが出るんで根が吸ってくれる。それから気温が高いから上に蒸発する。それと更新作業が進んでるんで下に抜けるんで、そんなにね中でカビが発生するとか停滞水が生まれるっていうことは少ないと思うんだけど、やっぱり今の時期は特に停滞水を生んでしまうんじゃないかなと。
そうなるとどうなるかって池の水温が17度に上がってますって言うけど、ひょっとしたらグリーンの表面の停滞してる水が同じように気温の上昇とともにね、上がってしまうよね。
田村
表面?地下?
表面、表層5センチぐらいの地温が極端に上がってくる。
田村
え、触れる表面じゃないでしょ?その下?
表層、表層やね。
地下3センチとかそういう、地下のね?
地下3センチ、5センチぐらいのところ?
停滞してる水がある可能性があって、それが温まる。
そうそう、その原因っていうのは植物の根が水を吸い上げない。多少吸い上げてるけど、やっぱりその辺で乾燥が進まない、逆にね。だから故に表面の停滞水があるが故に、地温が上がっちゃう。
それが植物としては本来は動きを作っていく、まず第一段階だとは思うんだけど。
けどその裏腹で、やっぱりその停滞水ができると藻の動きが出たり、カビが発生したり、やっぱりすると思うよね。
しそうな気がする。
表層にはやっぱり有機物の死骸があったり、古い根の溜まったものがあったり、サッチガスがあったり、そういうのが腐食してる部分のカビが、より発生しやすくなったりするから。
この時期をキーパーとか、管理スタッフなんか特に、どこからそういう発想を持って見ていくか。
例えばさっき言ったように、池の物発生をそういうところにつなげる想像力があるかとか。
グリーンの表層の地温を測ってて、ひょっとすればこれってどうなのみたいな、いろんな発想ができる発想力を持ってほしいなって。
観察と想像力に基づくコース管理
田村
そうだね。それでさ、じゃあ、もしかすると今年は池の藻の発生が早かったから、これはグリーン、病気が出るかもしれないぞってその時思ったりして、それに気づいたらどうしたらいいの?
よく観察していくっていうのは大切だと思うけど、一つ。
そうそう。観察と想像を持って計画して。
じゃあいつもだったら、ピシウムとか炭疽の予防薬をまくのはこれぐらいだけど、もう2週手前かもしれないなみたいなのを一応頭の中に持っておく。
そうそう。それを思い描いて自分のえんま帳に描いていく。これって明日見たらまた考え方が変わるのよ、絶対。
田村
寒くなったりしてね。
そこにプラスアルファされたり変わったり。これって思いつきのようで、ある意味思いつきじゃない。理にかなってる。自分の中で。重要なメモだと思う。重要な想像だと思うの。
これがいつ生きるのかっていうと来年生きるの。だから今の時期はものすごく重要です。
まず今後のためにちゃんとコメントとか想像したものを書いておきましょう。それを来年振り返った時により想像力が増してきますよ。
より確実性のある対策が講じられますよ。ピンポイントで多分間違いのない判断ができると思うんですよね。
結構見直す?去年のとか一昨年の。
言葉だけだと面白くないんで絵を描くの。池の絵を描いて藻の絵を描いて、これがこうだって矢印を描いて、カビの絵を描いて、それを見直すとこんなバカなことを考えてたのかとか。
でね、それがどうなったっていう結果も出てるからね。
だからこのよく私が言う啓蟄を境にいろいろこう想像する楽しみが増えてくるって言うんだけど、この九州の地域で言うと本当に10日以上早いかな。
そうだよね。だってもうスイッチが入ってるような感じがするってね。キーパーも言ってたし。
年末に次年度の年間計画を組みます。それがガラッと変わる一つの走りの時期です。
現場主義と自己の判断力
けども何年も繰り返してると年末に組む年間計画っていうのはそんなに動きはない。
足したり引いたりは多少あるけど大幅に変わるっていうことは少ないかな。
けども去年からの温度の高さとか今年の雨のなさとかいろんな予報を聞いたり実際に体感したりしてるとひょっとしたら大幅に変えざるを得ない年なのかもしれない。
だから故に何が大事かっていうと前年実績に頼ったり人の意見に頼ったりしすぎるとどうしても凝り固まったものになっちゃって、
理に敵わないアプローチをするようになっちゃう。だから現場にいる人は仮説を唱えるっていうことが大事。
その訓練を人に頼ってやるんではなくて自分でやっていく。そうすると年々そういう技術が向上すると。
畑さんの話聞いてるとさ、ちょっと迷いがあった時に現場にいない人にアドバイス求めるってすごい危険だね。
その同じ地域にいる人だったらまだしもさ、例えば九州にいて関東の人とかにアドバイス求めちゃったら全然違うから。
なんか精神的なものを癒してくれるアドバイスはしてくれると。あ、お前迷っとるのかと。
で、ある意味わかった状態でここの心のケアをしてくれる。今不安要素を持ってる。
それはあえてそうやってしてくれるお友達であったら最高だけど、変に技術論をひけらかしてくる人であれば怖いから。
やっぱりその辺は慎重にいかないとダメだし、頼らないために自分の想像力を養うことが大事かな。
その今ちょうどジャストミートっていうのが時期ですよ。
仮説を立てて見て結果が出て、それについてまた考えるみたいなそのサイクルを回すのが大切だよね。
田村
仮説立てないで観察してもさ、なんかその観察と結果だけのところだとちょっと弱くて、
自分がこう考えてたけど実は違ったとか、やっぱそうだったとか、そういうのがあったほうがいいからね。
まずその想像するっていうのが確かにすごく大切なんだろうなと思った。
やっぱり植物って植物学的にとか、セオリーに従ってそんな動きってしないよとか、専門家から言えばそうなんだけど、自分らも専門家なんだけど、
そういうことはどっちでもよくて、あなたの思うここの植物ちゃんはどう動こうとしてるのっていうちゃんと会話ができていれば、
何も恥ずることもないし、いいやんそれでと。あなたの子供でしょ。あなたは主治医で、あなたの患者でしょ。
だからそれでいいんじゃないですかと。私は言いたいけどね。
そうなんだよね。私のおじいさんが研究室に勤めてて、あるすごく頭のいい大学から出てきた男の子が新人で入ってきて、
顕微鏡を見ながら、目の前でこれ何が起こっていると思うって聞いたら、これはこういうふうになるはずですって知識を教えてくれて、
知識と想像力の融合
そうなんだけど目の前で起きているのはどういう状態だと思うって言うと、おかしいですね。こういうふうになるはずなんですけどって言って、
認めようとしない。だから何が起きているかっていうのは想像しようとしない。頭いいだけじゃダメなんだよなみたいな話してて、
本当だから知識ってあるのはすごく大切だけど、それだけじゃやっぱりダメなんだなと思って、
現実に起きているものから自分の知識を生かす方法っていうのがないと、結局その知識も生きないし。
何が正解かわからないよ、こういう仕事って。
そうだよね。私はわりと知識をつけることにすごく子供の時に取り組んだし、社会に出てからもできるだけ知識だけで勝負できるようなところにいようとしてたから、
今こうやってコース管理みたいなところに来てみると、知識って本当にないよりあった方がいいけど、役に立たないわけでもないけど、本当それだけじゃダメなんだなってすごい感じる。
自分はね、やっぱり想像力が一番違うから、観察して、観察しないと想像力って働かないから、
まずは感じること、見ることがもうやっぱり五感で感じるのが、そこで感じて思ったことっていうのは誰にも教わったことでもないと思うし、こうやりなさいって言われたことでもないから、それがやっぱり一番なんだと。
自信を持って楽しく管理する
セオリーはね、あるだろうけど、その通りにいつも行くわけじゃないから。
そうそう。
相手してるのは気候も芝も水の質とか全部が確実なものが一つもないからね。
だからそういうやり方ってより楽しくなると思うから。
そうだね。
あまり人に頼らないように、頼るだけは頼ったらいいけど、やっぱりできるだけ頼らない訓練をしたほうがいい。それと自信を持つこと。
頼るとしたらさ、現場にいる人と喋ったらいいんだね。
まずは喋ることやね。自分の思っていることをね。
そうだね。
重要な時期になってきたんで、皆さん頑張りましょう。楽しく頑張りましょう。
はい、頑張りましょう。
田村
では、そんな感じで、今日の話は畑さんの経験をもとに話をしています。
芝草学的に異なる解釈もあるかもしれませんが、一つの視点として楽しんでいただければ幸いです。
感想や質問は、Xかインスタグラムで、ハッシュタグコース管理の現場をつけて投稿していただくか、概要欄にあるお問い合わせフォームからもお送りください。
フォローやレビューもお待ちしています。
そして畑さんは今、コース管理のアドバイザーとして活動しています。
畑さんに一度コースを見てもらいたいなと感じた方も、概要欄のお問い合わせフォームからご連絡ください。
それではまた次回。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。
20:30

コメント

スクロール