歴史的な部分も見てみるとですね、
もともとどういう成り立ちでワインが生まれたのかというところなんですが、
最初は修道院ですね。
修道院の人たちがワイン作りをやっていたんですね。
カトリックの修道院になりますけども。
実際飲んでいた人はやっぱり王公貴族だったりはしたようですね。
ただやっぱり宗教的にもすごく意味のあるというか、
キリストのワインは血とか何とか言ってましたよね。
パンが肉だったっけ。
ちょっと忘れましたけど。
確か洗礼の時とかに使ったりするんでしたかね。
宗教的な儀式としてもかなり意味合いの強い飲み物だったのがワインなわけなんですよね。
この修道院の人たちが土地ごとに個性があるということには気づいたということ。
これクリマって言われるらしいんですが、
この土地で採れたブドウってこういう味がしておいしいけど、
あっちの土地だと違った感じのワインができるよねみたいな、
土地に根付いているっていう概念がすでにこの時にはもうあったということなんですよね。
それに合わせて黒と呼ばれる石垣のような塀で囲ったブドウ畑、
こういうのもこの時期には生まれていたということですね。
有名なのは黒道風情とかあったりするんですけども、
黒っていう石垣に囲まれた畑、そういうのもできたと。
要はその畑の土壌を守ろうとしたということですよね。
ここの畑は素晴らしいから守らなければいけないという概念からおそらく囲ったということになるんだと思います。
そうしていくとですね、時代とともにだんだん修道院が力が弱くなっていってですね、
貴族が畑を取得していくんですね。
一番有名なやつが1760年になるらしいんですけども、コンティですね。
コンティ公、これはもう皆さんも聞いたことがあるのではないかと思いますけども、
いわゆるロマネ・コンティですよね。
1760年にコンティ公・ルイ・フランスワ・ド・ブルボンという方がですね、
ロマネ・コンティと今では呼ばれているこの畑を取得するということが起こるんですが、
こういうふうに貴族がだんだん畑を持ち始めたんですね。
それぐらい商業的にも大事な重要だったんですよね、ワインというのが。
多分輸出もかなりしていたんじゃないのかなというふうに思います。
その後はフランス革命とかがありまして、畑がだんだん国有化されていったんですね。
国有化された後はもう相続とか売却がどんどん進んでいってですね、
どんどん畑が細分化されていったと。
そういう歴史的背景になっております。
ちなみに2015年にはユネスコ世界遺産に登録されております。
歴史的なところはそういう感じになっております。
地理的な気候というかそういう感じになるんですけども、
位置的には北緯46度から48度ということで、
ワインの産地としては割と北側に位置していますね。
夏は暑いんですけども冬は寒くなるという反大陸性気候ということで、
こういう気候が非常に重要だったんですね。
土壌としてはこのブルゴーニ一帯というジュラ紀まで遡りますけども、
ジュラ紀の頃はどうやら浅くて温かな海であったということなんですね。
ということは土壌としては石灰岩が中心になると。
化石が溜まっているとかそういう感じなんですよね。
そういう石灰質の土壌っていうのがピノノワールであったりシャルドネであったり、
そういう葡萄品種の土壌としてすごく適しているということなんですね。
地区ごとにかなり特徴があるんですけども、
どこから行くかな、しゃぶりから行こうかな。
ブルゴーニュ地方というのはフランスの北東部にあります、
オーセールという都市がありまして、
ここは全然覚えなくて聞き流してもいいぐらいなんですけども、
オーセールという都市の東側にしゃぶりという地区があります。
ここがちょっと離れてはいるんですけども、
オーセールとかしゃぶりとかがあるエリアのまだ東側なんですが、
ディジョンという街があります。
このディジョンからずっと南下していって最後はリオンですね。
リオンというところまで。
だからここが緯度的には2度ぐらいの差があるということかな。
この縦長の地域をブルゴーニュというふうに呼んでいるんですね。
その一番最北端にある、
ブルゴーニュ一帯から少しずれていたりはするんですが、
ここにしゃぶりがありますね。
しゃぶりというのは白ワインで有名な、聞いたことある方もいらっしゃるかと思いますけども、
シャルドネがすごく適している土壌ということで、
ミネラル分が豊富なワインがすごく有名ですね。
この土地は過去海だったということもあって、
貝の方の貝の化石みたいなものが堆積しているような土地らしいんですね。
そういうこともあってミネラル豊富なシャルドネのワインができるということで、
よく花期に合わせるにはしゃぶりがいいよみたいな話は聞きますね。
割とすっきりしていて酸味もしっかりあるようなワインが多いかなというふうにも感じます。
格付けとしては下から上にかけて4段階あるんですけども、
プチしゃぶり、しゃぶり、プルミエクル、グランクリュというふうになりますね。
プチしゃぶり、しゃぶり、しゃぶり、プルミエクル、しゃぶり、グランクリュという感じですね。
そしてそのしゃぶりの東南東という感じかな。
ディジョンという町がありまして、そこからだんだん南下していくんですけども、
そのディジョンに一番近いところがコートドニュインということで、
コートドニュインは赤が90%ですね、赤ワイン。
ピノノワール、ほぼピノノワールということで。
このコートドニュインにですね、ブルゴーニュの赤ワインの中のグランクリュですね。
さっきも言いました特急畑のグランクリュが集中している地域になりますね。
コートドニュインの代表的な酸味のAOCいきましょうかね。
酸味で言うとマルサネー、ジブレシャンベルタン、モレサンドニー、シャンボールミュージニー、
ブージョー、ボーヌロマネ、ニュイサンジョルジュなどがあります。
これも全然覚えなくていいんですけども、どれも有名な酸味ですね。
そしてですね、その村の中にグランクリュの畑があるということでですね、
ジブレシャンベルタン村のシャンベルタン、シャンベルタンクロドベイズなど、
モレサンドニー村にはクロドラロッシュ、クロドタールなどがあります。
そしてシャンボールミュージニー村にはミュージニー、ボンドマールですね。
ブージョ村にはクロドブージョ、ボーヌロマネ村にはロマネコンティ、
ロマネサンビバン、ラターシュ、リシブール、エーシーゾウなどがあります。
こういう感じでですね、各村に特急畑というのがあったりするわけですね。
もちろんないエリアもありますけども。
コートドニュイ、赤ワインの有名な産地ということですね。
その南側がコートドボーヌという風になります。
このコートドボーヌはさっきのコートドニュイと違ってですね、
白ワインが40%ぐらい生産されております。
白ワインのグランク類が結構あるということで、
こっちは逆に白の聖地みたいな感じですかね。
このコートドボーヌの代表的な村名ですけども、
いろいろありますけども、
ペルナンベルジュレス、サビニーレボーヌ、ボーヌ、ポマール、
サンロマン、ムルソー、ピュリニーモンラッシェ、シャサーニュモンラッシェ、
サントーバンなどですね。
こちらもグランク類がいろいろありまして、
コルトンですね、シャルルマーニュとか、
あとはモンラッシェですね。
モンラッシェが非常に高級だという風には聞いておりますよ、僕は。
シャサーニュモンラッシェというか、
いろいろモンラッシェの名前が入っているワインというのはあるんですが、
シンプルに何もついていないモンラッシェと書いてあるワインというのが
もうめちゃくちゃ高いよということは聞いています。
僕はお目にかかったことはないですね。
そんな感じでコートドボーヌは白の聖地という風になります。
これ僕あんま聞いたことないんですが、あるらしいですね。
基本的にはボージョレとボージョレビラージュですね。
この辺りが有名かなと思いますし。
11月の第3木曜日に解禁になるでおなじみのボージョレヌーボーですね。
このヌーボーというのは要は新酒のことで、
その年の葡萄で作ったワインを飲むみたいな感じで、
要はもう寝かしてないんですね。
もう取ってらしいみたいな感じで、
もう取って作って飲もうというのがボージョレヌーボーであります。
なのでほとんど日本に輸出されていて、
聞くところによるとこのボージョレヌーボーを喜んでいるのも日本だけだよという話であったりとか聞きますが、
最近ではちょっとボージョレヌーボーは日本でも下火かなというふうに思いますね。
昔は本当に12時回った時にイエーイってみんなでパーティーみたいにやってましたが、
最近はあんまり聞かないですよね。
でもボージョレ自体は美味しいワインがちゃんとありますので、
ぜひこの辺も試してもらえたらいいかなというふうに思っております。
そんなこんなでちょっと駆け足でわーっと説明していきましたが、
ボージョレっていうのはですね、
ボージョレじゃないよ、ブルゴーニュですね。
ブルゴーニュという土地はですね、
縦長に続いている丘というか、そういう地域になっていまして、
北側からですね、シャブリ、コートドニュイ、コートドボーヌ、コートシャロネーズ、マコネ、
ボージョレというふうに続いていきます。
それぞれがその土地に合ったブドウが作られていて、
そのブドウで作られるワインっていうのはやっぱりその土地独特の味になるといいますか。
畑ごとで違うぐらいですからね。
隣の畑で作ったものが全然違う味になるみたいなことも全然あるわけで、
なのでそのランク付けがされているわけですけどね。
なのでワインをね、ブルゴーニュワインを特に選ぼうと思ったら、
そのランクといいますか、どのAOCなのかというところですよね。
その村名なのか、地域名なのか、またプルミエクルっていう畑なのか、
グランクリューの畑なのか、その辺を見るだけでもですね、
だいぶ勝ちと言っていいのかどうかわかりませんが、
気性性みたいなものですかね。
そういうのがわかるかなというふうに思います。
ちなみになんですけども、今ね、僕こうやってお話ししながらですね、
目の前にワインボトルをたくさん並べております。
そのラベルを見ていくのも面白いかなというふうに思っていて、
ちなみにうちで取り扱っているブルゴーニュワインというのはですね、
すべてユカセレクションから仕入れています。
ユカセレクションというのはですね、ミヤマユカさんという方なんですけども、
この方がフランス現地に行きまして、
ブルゴーニュとシャンパーニュですね、ここ専門でやっている方でですね、
自らの足でそのドメインとかを見に行って、
ちゃんと自分でおいしいぞと思ったものとか、そういったものだけを仕入れていて、
あとはね、有名な人とかではなくてですね、
今のところまだ無名でも、この先有名になるかもみたいな人も当然いるんですけども、
とにかくね、ちゃんとおいしいというかですね、
その味の特徴としてはユカさんが選んでくるワインはですね、
喉越しがね、喉越しって言っていいのかな、
飲んだ時に喉に抵抗なくスルッと入ってくるんですよね。
で、果実味がすごくあって、
明らかにこれはもう葡萄だなと、
葡萄から作ってるなこのワインはって気づかせてもらえるっていうか、
ワインって本当に葡萄なんだなって思えるような果実味があります。
それはあの決して甘いとかそういうことではなくてですね、
本当に難しいな、果実味なんですけど、
もう地の如くなんですけど、
葡萄だなっていう感じなんですよね。
これはもうちょっと飲んでみないと分かんないかもしれない。
で、そのユカセレクションさんから仕入れているワインっていうのをですね、
今僕目の前に並べております。
で、ちょっとラベル読んでいこうかなという風に思います。
まずいきましょうかね。
まずね、ドメーヌジャフランというのがあります。
これはドメーヌジャフランなので、
ドメーヌですね、自分で葡萄を作って、
その葡萄から醸造してワインを販売しているというやつですね。
だからジャフランさんですかね。
ジャフランのニュイサンジョルジュと書いてます。
つまりこれはニュイサンジョルジュ、ニュイサンジョルジュだから村ですよね。
ニュイサンジョルジュ、僕もねちょっと怪しいんですよね。
ニュイサンジョルジュだから村。
あれ、さっきの村名のAOCだから、これがだから、
あれですよ、コートドニュイですよね、ニュイ。
コートドニュイのニュイサンジョルジュ、村です。
そしてもう一つ同じドメーヌジャフランでありますね。
これがボーヌロマネということなので、
言いましたよね、さっきロマネコンティのロマネですね。
ロマネ、あれは村だっけ?
ボーヌロマネ、そうですよ、村名ですね、ボーヌロマネ。
そしてですね、シャトードマスという作り手さんのポマールですね。
ポマールもさっきありましたね。村名でございます。
ポマールは白ワインなので、あっちですよ、コートドボーヌ。