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2026-02-04 30:04

#23 前編:きっかけは「サイズの合う家具が見つからない!?」スマホ1つで建設現場を変える3Dスキャン~R7年インフラDX大賞を受賞した3Dスキャンappは現場でどう使われているのか~

■トピック
nat企業のきっかけは自身の引っ越し/Scanatだけではない幅広い事業領域/スマホだけで完結することへのこだわり/建築・土木ともにリニューアルの調査に使われている/土木はScanatデータだけで報告完結/設計者だけでなく施工者も使う/初期は住宅リフォームからスタートしユーザーのニーズに沿って土木まで広がる/無料トライアルは用意しない/内装設計と教育事業は買収して事業開始/買収はスキャン以降の工程への拡大に向けて実施/競合との棲み分け/
■nat社採用ページ


■ゲスト劉 栄駿 Bruce Liu(@brucerongjunliu)nat株式会社代表取締役社長。

早稲田大学政治経済学部卒業後、外資系企業2社にてPMIに伴う財務・戦略・業務改革やコンサルティング業務に従事。2019年にnat株式会社を創業し、世界初のmm単位・曲線計測対応の高精度3Dスキャンアプリ「Scanat」を開発。スマートフォン1台で空間を高精度に記録可能とする技術により、建設・空間業界のDXを推進。現場対応・低コスト・高精度を兼ね備えた同技術は国土交通省NETISに登録され、東京都ベンチャー技術大賞やインフラDX大賞を受賞。
■パーソナリティ
平田 拓己(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@internet_boy53⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠)
waypoint venture partners 代表取締役 Founding Partner
甲南大学卒業後、独立系VCに新卒入社しファンドレイズやPreSeed~Seedステージを軸に12社のスタートアップに投資。2023年にwaypoint venture partner(独立系VC)を設立し、「新しい街づくり」「産業の持続的成長」「個人のエンパワーメント」を軸にPreSeed~Seedスタートアップへ投資
斎藤寛彰(⁠@HiroakiSait⁠)
戸田建設(株)ビジネスイノベーション部課長 一般社団法人建設テック協会事務局長 / 早稲田大学招聘研究員 東京工業大学大学院修了後、2012年に戸田建設に入社。建築施工管理、エンジニアリング等を経験後、経営企画、ICT戦略部門等を経て、現在は国内外の優れたスタートアップ企業への投資とオープン・イノベーションに取り組む。国内外の建設関連スタートアップ企業4社でEvangelist / Executive Fellow / アドバイザー 等を務める。建設DXや建設×イノベーション領域での研究活動にも取り組む

サマリー

このエピソードでは、国交省のインフラDX大賞を受賞したNAT株式会社のブルース社長が、3Dスキャンアプリ「スキャナット」の開発背景や技術の活用法について話します。特に、彼自身の引っ越しの体験がきっかけとなり、日常生活に役立つサービスを作る意欲が強調されています。また、サイズの合う家具が見つからないという問題から始まった3Dスキャンアプリの活用方法や、建設業界におけるその影響について詳しく掘り下げます。特に、設計者や施工者がこの技術を使って新しい価値を創出している様子に焦点を当てています。建設業界におけるデジタルツールの導入が難しい中で、3Dスキャンアプリはその課題を克服し、現場に革新をもたらしています。また、ユーザーがデータの所有権を持つ仕組みが競合製品との大きな違いになっています。

ブルース社長の紹介と起業のきっかけ
皆さんこんにちは、ウェイポイントベンチャーパートナーズの平田です。
戸田建設の斉藤です。
建設テックAtoZでは、これから企業を目指す方や建設業の近接領域で事業に取り組むスタートアップの方に向けて
初歩から分かる建設領域の解説と、建設関連のニュースやテクノロジー、スタートアップについて深掘りをしていきます。
今回は、昨年国交省のインフラDX大賞で賞を受賞された企業家さんをお招きして
企業前後のお話であったりとか、あとは事業のお話について伺っていきたいなと思います。
本日ですね、昨年12月ですね、国交省がインフラDXに貢献した団体を表彰する制度があるんですが
そこでスタートアップ奨励賞を受賞されたNAT株式会社創業者の代表取締役社長ブルースさんをゲストにお呼びしています。
NAT株式会社は日本の住宅関連産業や建設業向けの3Dスキャンアプリ、スキャナットの開発提供をされています。
ブルースさんはですね、実はすごく優秀な方ということで、あちこちで噂はお伺いするんですが
あまりメディアだとかで出られないので、今回非常にレアな機会かなと思いますので、ぜひいろいろ聞いてみたいなと思います。
それではブルースさん、今日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。皆さんこんにちは。NAT株式会社のブルースと申します。
弊社は今スキャナット事業に加えて空間設計とインテリアコーディネーターをエクセスする学校事業をやっております。本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
それでは早速いろいろお伺いしてみたいなと思います。
先ほど申し上げた通り、ブルースさんのキャリアが謎だったりするので、ぜひちょっとバックグラウンドとかを深掘りさせていただきたいなと思います。
起業する前とか、これまでどういったことをされてきたのか、簡単にご説明いただけますでしょうか。
起業前はいろいろやってまして、実は。もう大学生の時からベンチャーとかスタートアップでインターンしたりとか、
VCでインターンしたりとかしていて、そこから投資銀行でM&Aとかもインターンして、そこから実際に正社員になった時に外資金融系の会社でPMIという会社合併の仕事をやってました。
その合併が終わった段階で、その次にやり返しコンサル、戦略のコンサルをやって、今のNATという会社を作ったというざっくりとした経緯はこんな感じになります。
そうなんです。結構意外でした。ずっとベンチャーをやってきたかなって。
そうなんです。
先に思ってたんですけど、意外と投資銀行なのかPMIとか、耐えてたんですね。失礼します。そうなんですね。
そういった中でNATを起業されたのは、どういったきっかけだったんでしょうか。
そうですね。もともときっかけとしては、マンションを購入してまして、そのマンション購入した際に家具とか色々買わないといけないっていうのがもともとあって、たまたま買ったマンションのカップボード入る場所が変わったサイズだったんですね。
そのサイズをもともと測って、IKEAさんとかニトリさんに行ったら、そのサイズのカップボードなかったと。ないんですよ。
これは僕が測り間違えたのか。それともこのサイズのものってどっかで別に売ってるのかみたいなところがあって。
空間というか床の色味とか、壁の色味とか、そういうのもうる覚えで、どういう色のものを買えばいいのかなとかっていうところから、今スマホあるのになんで自分の家の3Dモデルというか、立体的に出てきてどこでも測れるものがないんだろうっていうのが色々探してなかったので、自分で作ったっていうのがきっかけですね。
意外と現体験に身近な引っ越し、自分の引っ越しから始まったって感じなんですよね。
そうなんですよ。
ちょっと面白かった。もっと壮大な建設業の課題だとか工藤産業の課題から始まったのではなくて、自分が不便だなと思ったところは、非常にすごく面白いきっかけだなというふうに思いました。
その際には特に3Dスキャンの技術について、お詳しかったわけじゃないということでしょうかね。
そうですね。もともとは金融工学やっていて、データ分析とか機械学習とかそういうのはできるんですけれども、3D領域は初めてだったので、最初は分かる人を探して手伝ってほしかったんですけど、そういう方がなかなかいなくてですね、そこで自分で作っちゃおう、勉強して作っちゃうというのが最終的に至った結果ですね。
スキャナットの機能と特徴
すごいですね。平田さんどうですか。ここまででささまじい変遷を聞いてきたような気がしますが。
本当におっしゃる通りで、すごく想定外というか、あ、そうなんだって思わされるところがすごく多くて、ちょっと1点伺いたいなと思ったのは、それこそ、もともとVCとかスタートアップとかインターンされて、その後、MAの仕事とかもされたりされる中で、いわゆるザ金融っていう道だと思うんですよ。
そうですね。
確かに我々みたいにVCにいてから起業される方って一定数いらっしゃるなと思うんですけど、結構そのいろんなビジネスを見ている中で、当然多分ご自身、ご生活される中でも、それ以外の課題も多分いろいろあったんじゃないかなと思うんですよ。その引っ越しの家具に限らず。
そうですね。
それでも、その領域だったら起業したいと思えた理由というか、金融の領域をやめてそこでかけたいと思った、もう少し深い背景みたいなのが現れたりしますか。
ありがとうございます。理由はもう2つありまして、やっぱり金融領域とかコンサルをやっていて、いわゆるお金を稼ぐだけっていう、あとは会社にアドバイスするっていうか、戦略作るっていうところになるんですけど、金融ぶっちゃけいくら儲かっても、現実社会って変わんないんですよね。
そこの実際サービス作って、皆さんの生活が変わるようなサービスを作っていくっていう、やっていくっていうところの手触り感があんまりないんですよね。コンサルも同じなんですけど。そこが1つやっぱり生活に影響を与えるようなサービスを作りたいな、やりたいなっていうのが元々ありましたと。
2点目は、せっかく起業するっていうところをやるのであれば、UCの皆さんも言ってるんですけど、マーケットが広い、大きいところにやりたいなっていうのがあって、かつ日本のスタートアップ業界見てる中で、やっぱり日本を代表するようなスタートアップっていうのが世界に出ていないっていうか、少ないっていうところで、世界に出れるサービスソリューションを作りたいなっていうのはそのきっかけで、
いろいろ考えて、マーケットが大きいところってやっぱり皆さんが日常生活に関わる飲食中とか、そういう基本領域がいいなと思っていて、飲食ってもうすでにいろいろサービスあるので、住宅っていう住まいっていう空間の部分はあんまりスタートアップいないし、
日本もこの業界っていうか技術力すごい高いので、ここをうまくいけば日本から世界に持っていけるんじゃないかなと思っていて、この領域を選んだっていう感じですね。
なるほど。ありがとうございます。なんかそれはあれですかね、働かれてる最中にやっぱりその金融とかコンサルの領域だと、実社会へのインパクトってなかなか出せないなっていうのに、働きながら気づいてしまったっていう感じなんですかね。
そうですね。働く前からそういうもんだよな、どっかで出ようかなみたいな感じだったんですかね。働きながら気づきましたね。やっぱり一般の金融とかコンサル行く新卒っていうか、かっこいい稼ぎたいみたいな方が多いと思うので、最初は稼げるのはいいなと思ってて、
かつ、スキルとしてとても使えるスキルが身につくので、そういうところも良かったなと思いました。なるほど。ありがとうございます。じゃあ続いて、NAT株式会社の事業と提供価値についてもぜひ詳しく聞いていきたいなと思います。改めて事業内容を整理させていただきたいなと思うんですが、お話しいただけますでしょうか。
はい。今、弊社では3つの事業をやってまして、1つが収録事業のスキャナット事業というもので、もう1つが空間設計事業、いわゆる内装建築士事務所ですね、設計事務所という業務ですね。もう1つはインテリアコーディネーターを育成するアカデミー事業という3つの事業で展開しています。
ありがとうございます。まずスキャナットですね、今回初めて知る方もいらっしゃると思いますので、どういった使われ方をしているかとか、何ができるか、特徴をご説明いただけますか。
そうですね。スキャナットは僕の経験から、もともとマンションを買った時に、この空間を記録するためには、やっぱりメジャーで測ったりとか、写真を撮ったりとかするというところがあって、
教会の皆さんだとさらに図面を書いたりとかするという業務を、スキャナットというアプリをスマホに入れれば、スマホで空間をスキャンニングして、そこから計測データ、写真データという3モデルで再現されるというところと、
あと寸法があるので、断面をカットすれば簡単に図面を作成できるというようなサービスになっています。
私も一度デモを拝見させていただいたんですけど、非常に簡単に使えるというところが特徴なのかなと思ってまして、スマホ、皆さんのスマホで簡単にできて、非常にユーザーインターフェースが秀逸だなというふうに感じました。
やっぱりそのあたりが工夫されているポイントなんでしょうかね。
そうですね。結構こだわっているのが、皆さんが持っているスマホだけで完結したいというのがこだわりポイントで、やっぱり建設業界だと皆さん高精度を求めて専門の測量機器を使ったりとか、座標を固定するようなデバイスを使ったりとかするんですけど、
いろんな機器を追加すると面倒くさくなるので、本当に誰でも簡単にできるというのが結構こだわって作ってますね。
なるほど。戸田建設でも某監獄をホテルに改修するプロジェクトで、既存の建物を計測するように使わせていただいたということで、報告を受けてたりしました。
改修工事とかですごくいいでしょうね。現状やっぱり測量しなきゃいけない、図面がないものをどういう状況なのか確認するのに、何度も何度もお客さんのとこに行って、すいません、測らせてくださいって言うと、
お互い結構大変なので、やっぱり簡単にその場でギャンできて、戻ってゆっくり確認できるみたいな、そういった仕組みとして運用してるとすごく助かってるんじゃないかなと思います。
具体的に今どういった使われ方されてるんでしょうかね、今。
いろいろあるんですけれども、建設の中で主に土木と建築があると思うんですけど、その中でも新築とリニューアルという2つがあると思っていて、
建設業界でのスキャナットの活用
主にリニューアルの方で使われているんですね。土木も建築も両方そうですね。
建築だと住宅をリフォームするとか、店舗とか工場を回収する際に、やっぱり現場を記録して測って、そこから回収のプランを立てるっていうところの現地調査に主に使われています。
僕の方だとまさにインフラ提出対象をいただいてるっていうものなんですけど、結構インフラ修復する際に事前調査と完成後の報告っていうのは結構大変というところで、
いろんな報告書を作らないといけない、写真撮らないといけないというところで、これが全てスキャナとデータだけで発注者に提出すれば、
もう書類作らなくていいよっていう、そこまで至ってるっていうところでインフラ提出対象になったという感じです。
すごいですね。土木でそういった使い方されてるのはちょっと私も知りませんでした。
土木というと造成工事だとか、橋梁の工事だとか、割と大きなもの扱うじゃないですか。
それをスマホでスキャンして、データも非常に重くなるのかなと思うんですけど、そういったものでも使えるっていうことなんですか?
建設業界における3Dスキャンの導入
とても広範囲のものっていうのは使えないんですけど、ただ報告書と一緒で、一気に1000メートルの道路をデータ化してっていうか報告するっていうものじゃないので、
直した箇所っていうところだけ報告してることが多いので、その直してる箇所であれば、
300平米とか1200平米ぐらいのところであれば全然対応できるっていう感じですね。
なるほどですね。主なユーザーと建設業界のユーザーとしては、設計者は当然事前に既存のものをスキャンするっていうニーズがあると思うんですけど、施工者も使われてるんですか?
そうですね。建設会社の現場でやってる道路の修復してる皆さんが実際にスキャンして、報告書の代わりにデータを出してっていうような感じになりますね。
だとすると、珍しいですよね。建設テックってやっぱり設計者が使うためのツールだとか、施工者が使うためのツールだとか、結構その領域を分けてそこのニーズに差しに行くようなものなんですけど、
冒頭ブルースさんおっしゃってた通り、汎用性のあるもので、マーケット、ためが大きいところを考えたという話があったかと思うんですけど、建設以外の不動産や商業だとか、いろんなことに使える中で建設の中においても設計や施工、建築や土木、あらゆる用途だとか、人がユーザーになり得るっていう感じなんですね。
そうですね。あと皆さんが想像しやすいのが、例えばハウスメーカーさんに依頼してリフォームしたいってなった時に、営業の方が来ると思うんですけど、営業の方がスキャンニングして、その家をモデルをベースに、どこをどうするのかっていう打ち合わせにも使えたりとか、そういう身近なところにも使ってますね。
山田さんどうですか。最初描いた戦略がまさに今形になっているような印象を受けたんですけど、無私のご目線ではどうですか。
そうですね。すごくやっぱり建設業を見てると建築など土木など、切り分けて考えた方がいいのかなっていうふうに思いがちだと思うんですけど、一方で今回今お話伺った通り、両方入ってるよねみたいなお話だなと思っていて、ちょっと1点伺いたいのは、この建築も土木も両方とも入ってるみたいな状況っていうのは、もう最初からあんまり建設業であれば領域問わずそもそも測量するという行為自体はあるのだから、あんまりターゲット絞らず行こうみたいな感じだったのか、
それともいやいややっぱり一番最初は建築のリニューアルのところが一番測量ニーズは高いだろうと。かつ特に初期であれば制度を多分一定求められるところ、求められないところっていうところをある程度進み分けて、一番最初はとはいえターゲットセグメント切ってやってて、そこから今広がったという話なのか、それともいやいや最初からもう全体を狙ってたよっていう話なのか、このターゲットの拡大ってどうされてたのか教えていただけますか。
そうですね、結構偶然性がすごい高くてですね、これは。もともとスキャナットは僕の趣味で作ったっていうのがあったんですけど、それに対してどういうビジネスモデルでやるのか誰に売るのかっていうのはなかったんですよね。
で、そっからたまたま公務店の社長さんとご飯行ったときに、ブルースさんって最近何やってるんですかねって聞かれて、で、やりながらこういうことを開発しましたって見せて、そしたらすごいびっくりされたんですよ。
こんなのができるの、今はみたいな。これは建設業界に持ってきたら業界変わるぞと言われて、そこからその方が主に住宅リフォームとかそういうものをやっていたので、住宅リフォームの現場に最初からそのターゲットに絞ってやり始めましたっていう感じですね。
なるほど。じゃあ最初は本当にたまたま見つかったっていうような流れではあるけれど、一番最初は住宅リフォームに絞ってスタートをされていて、で、そこから今土木とかも含めて広がっていったっていう感じなんですか?
そうですね。はい。
なるほど。なんかちなみにその住宅リフォームから土木って素人目に見るとすごく距離感があるような印象を持っていて、これって何で土木に行けるっていうことに気づいたというか、なんか土木に行こうってなられたんですか?
最初は住宅リフォーム向けに3Dスキャンアプリっていうのを出していて、で、やっぱり建設業界の皆さんすごい想像力豊かっていうか、住宅でスキャンできるんだったら店舗行けるよねとかオフィス行けるよねっていう最終的に工場も行きたいよねみたいな、ほとんど広がってくるんですよ。
で、その中で、じゃあ屋内使えるなら屋外も使えるんじゃないとか、もう皆さんとりあえずいろいろここも使えるんじゃないとか言っていただけるので、そこはぜひ試していただいてみたいなところでいろいろ広がっていったっていう感じですね。
お客さんと対話をしていきながら、あそこも可能性あるよね、ここも可能性あるよねっていうところを少しずつ試していった結果が今の広がりになっているというか、お客さんのニーズドリブンに進んでったっていう感じなんですね。
はい、すべてお客様ですね。私自身も建設業界全く知らなかったので。
そうですよね。今さっきのお話伺ってるとそうですもんね。
いや、すごい面白くて、でも結構重要なヒントがあるなと思ったんですけど、私も建設業にいる身としてよく思うのは建設業の現場の方とか設計者の方って結構アイデアがすごい発散できるんですよ。
こんなことできない、あんなことできない。なぜならば日常的にいろんな困難に直面して、すごい難工事とかいっぱいあるわけですよね。とか、すごい条件の難しい設計だとか高い要求だとかに対して何かしらこう提案をして乗り越えてきた方なので、結構私も現場とかに行って所長と話してると、もっとこんなことできないのか、もっとこんなすごいことできないのかって。
スタートアップの方と行くとですね、さらにもっと壮大な話に発展することが結構あって、じゃあまるっと現場全体で何かできないの?みたいな。
なんかそんなアイデアがあって、技術を知ってると難しいっていうこともあるんですけど、でもやっぱり完成系のゴールと究極系をやっぱりイメージされる、できる方が多いので、やっぱりそういったユーザーと直接対話をしてプロダクト発展させてきたっていうのは一つの成功事例なのかなっていうふうに感じてました。
ターゲットの拡大とニーズの変化
なんか今のお話の中で逆にちょっとこれ、もしかするとVC側の視点なのかもしれないんですけど、逆にそのお客さんがあれにも使えないのかこれにも使えないのかって盛り上がってくると、ちょっと投資家的に怖いなと思うのは、使ってみたいというのはあるんだろうけど、そこに対してお金を払ってくれるのかどうかっていうところがすごく不安になるというか、
多分困りごとがあるから言ってくれるんだろうけど、マストハブなのかナイストゥハブなのかの境界線が引きにくいってなりがちだなと思ったんですけど、なんかそのあたりってお客さんたちがおっしゃっているそのニーズとか課題感みたいなのはお金を払うほど重たい課題なのか、それともそうじゃないのかみたいなのってどうやって検証されたというか、実際使ってもらってお金払ってもらえるか、使い続けてもらえるかみたいなのを見ていかれたっていう感じなんですか。
結構うち特集でして、無料試しっていうのがないんですよ。
最初から有料なんですね。
はい、最初から有料です。
なるほど。
いろいろ言うんですけど、1ID1ヶ月1万なんで、1万円も払いたくないお客様であれば、多分そのニーズがないんですよね。
なるほど。
それはあれですか、あえて最初から絶対に有料でいこう、テスト利用でも無料では出さないっていうのを決めてたっていう感じなんですか。
そうですね。
へー、そうなんだ、なるほどな。
1万円だったら試してみようって。
そうですね。
特に僕とかでお金取るかどうかって結構日本と欧米で少し慣習が違って、日本の会社ってやっぱり最初は無料トライアルっていうのをつけるじゃないですか。
欧米って絶対それやらないんですよね。
トライアル期間も絶対お金を取る。
しかもそれなりに取る。
数十万、数百万ぐらい取る。
で、そういったところでニーズの確からしさを探っていて、これに関しては私も日本のスタートアップさん、別に無料でやるのって結構リスクじゃないですかっていうのは常々思ってます。
少しでもやっぱり課金してもらう。
安くトライアルさせますよとかでもいいんでしょうけど、やっぱり課金の力学が働いているのかどうかを検証する意味でも、無料トライアルって廃止した方がいいんじゃないかなっていうのは私も個人的には思います。
めちゃめちゃおっしゃる通りだなと思いますし、結構やっぱりシードで早いタイミングとかだと、
とはいえお客さんのパイプラインがあることを説明したいからこそ、無料でもトライアルしてもらうっていうふうに多分なるんだと思うんですけど、
実績づくりですね。
まさにおっしゃる通りで、ただ一方で結構後半でファイナンスのお話もあると思うんですけど、
ファイナンスに行くと、いやでもお金払ってるわけじゃないよねっていう論点は必ず出てくると思うので、
そういう意味合いでも、少なくてもいいから払ってもらうであったりとか、まさに1万円払えないんだったらニーズねえだろっていう話とかまさにおっしゃる通りなのかなと思うので、
その辺りがすごく参考になるんじゃないかなと思って伺ってました。ありがとうございます。
設計事業と教育事業の統合
すみません、スキャナとの話ばっかりしてしまったんですが、その他ですね、設計事業って何されてるんですか?
設計事業は主に富裕層の自宅とかマンションとか自宅ですね、の内装の設計、インテリアコーディネーションとかそういうものだったり、
あとまあホテルとかオフィスとかそういうところの内装設計をやってるっていう感じですね。
それはどういった経緯で開始されたんですか?
去年8月ぐらいですかね、その会社を買収しまして、その事業を展開してるっていう感じですね。
ありがとうございます。教育事業のあれですね、昨年の8月ですかね、町田広校アカデミーを九州分割で事業紹介されたというリリースがされていまして、
結構面白い組み合わせだなと思ったんですが、町田広校アカデミーの事業としてされてたのを紹介されてるって形ですね。
ぜひ、昨年町田広校アカデミーを九州合併されたその背景についても教えていただけますでしょうか。
はい、ありがとうございます。もともとスキャナットという事業を展開していて、いろいろ現場を記録、調査するっていうところなんですけど、
その次の工程が設計に入るんですね。その次の工程も自社でできるようにしたいっていうのが一つあるのと、
スキャナットに関しても、次に設計機能、システムとして設計の機能っていうのも作っていくので、
いわゆる現場をスキャンした後に、じゃあどうするかっていうところを機能として作っていく必要があって、
そこの設計のできるところのノウハウをそこのシステムにちょっと作りたいなっていうのがあって、
そこで買収を2、3年前ですかね、考え始めて探し始めましたというところですね。
で、たまたまで会ったのが町田ヘロコアアカデミーっていう会社で、そこはインテリアコーディネーターっていう名所というか職業を初めて日本で作った方の会社で、
なので、とても伝統のあるインテリア業界ではトップっていう学校をお持ちっていうところで、そこのノウハウっていうのがかなり詰まってるのかなっていうところで考え始めましたというところがきっかけになりますね。
3Dスキャンアプリの導入
非常に面白い組み合わせだなと思いますし、まさにブルースさんが元々金融業界で働いた経験もあって、選択肢として非常に選びやすかったっていうのも、
あるのかなと思うんですけど、やっぱりそういう背景でしょうかね。
そうですね、M&AとかPMIとかはやってきたので、いずれやっぱりSaaSだけっていうビジネスモデルだと大きく成長していくのが難しいので、
ソフトファームさんとかそういうところって必ずM&Aして成長していっているっていうような会社が多いので、大きくなっていく過程ではM&Aって必要不可欠の手段かなっていうようなところを考えました。
なるほど、じゃあ次の展開もまだありそうですね。
そうですね、いろいろあります。
楽しみです。ちなみに教育事業は御社に対してどういうシナジーを利かせてるんですか。
ご存知の通り、デジタルツールとかソリューションを作って現場に導入しようってなると、なかなか浸透しにくいっていう、特に建設業界でそういう現状あると思うんですね。
いくら簡単でも新しいものなんで、あまり皆さん使いたからない既存の業務フローを守るっていうのが結構あるので、
なかなかこのITツールの浸透っていうのは難しいなっていうところを課題としては持ってました。
そこで、いわゆるこれから建設業界っていうか建築業界に入る皆さんを学生として教育しておけば、デジタルツールを使えるネイティブの人材として業界にそのまま出ていくので、
その方が業界が変わりやすいんじゃないかっていうのを思い始めて、教育事業をやったっていう感じですね。
なるほど、つながりました。すごく考え方が大胆というか、非常に面白いなと感じます。
最後に、競合、御社からすると競合って何なのか、そこに対して御社の価値ってどうなのかっていうのをざっくりと整理していただきたいんですけど、そのあたりはいかがなんでしょうか。
ありがとうございます。競合っていうところは3Dスキャンっていうソリューションは結構いろいろあるので、我々で比較されているのがよくある海外のマタポート社と、あと最近無料のアプリ、スキャニバスとか3Dスキャナーアップとか、そういうところが主な比較対象、競合になってますね。
マタポートとかは少し専用の機械が必要だったりだとか、精度も非常に高くてっていうところと、御社の手軽に誰でもっていうところは少しポジショニングが違うのかなっていうところで、うまくすみ分けられてるって感じですね。
そうですね。マタポートさんはやっぱり画質が綺麗っていうところと、専門機械使ってるので広範囲にできるっていうところが一つの強みで、ただやっぱり誰でも使えるわけではないのと、料金がすごい高いっていうところと、あと結構我々を選ぶ皆さんが見てるところがあるんですけど、
いわゆるアメリカの会社は撮影した3Dデータっていう所有権とか著作権っていうのがユーザーにないんですね。これ全てアメリカの企業が持ってるっていう状態になっていて、OSキャナップの場合はもう全てユーザーがそのデータの所有権を持ってるので、ここは建設会社にとってかなり我々の競合優位性というか、そこが強いかなと思ってます。
なるほどですね。非常に使いやすいですね。だいたいホーム部門とかのリーガルチェックに入ったときに、この契約書じゃダメだよって言われることはたまにやっぱりユーザー企業とあったりするので、そういった障壁を少しでも減らして、誰でも手軽にっていうところがやっぱり本社の強みなのかなと改めて感じました。
ありがとうございます。
競合製品との違い
はい、ありがとうございます。
本日はこれにて以上になります。聞いていただきありがとうございました。次回は創業初期のお話や資金調達のお話を中心に伺っていきます。
本日の内容で気になったところがあれば、ぜひコメント欄からコメントいただければと思います。また概要欄のXのアカウントのフォローもお願いします。それではまたお会いしましょう。
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