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2025-12-09 10:58

#1017 便利な世の中になったのに、なぜ私たちは毎日しんどいのか?

2025.12.9配信。

こんばんわ♪ちょぼ先生です。

今日は、進化のミスマッチについてお話しました。

それではまた。


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サマリー

便利さが増した現代社会でも、人々が疲れる理由について考察しています。研究によると、体が石器時代のまま進化せず、現在の環境に適応できていないことが主な原因とされています。

現代の疲れの理由
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
みなさん、突然ですけども、こう思ったことはありませんか?昔よりずっと便利になったはずなのに、どうしてこんなに毎日疲れて生きづらいんだろう、みたいなことは思ったことはありませんか?
連絡は一瞬で取れますしね。スマホとかメール機能でね。知りたい情報はすぐ手に入りますよね。でも移動も早くてですね。今、リニアモーターカーも作っておりますし、大阪、東京間が40分で着くらしいみたいですけども、それなのに、いつもなんか体だるいしなとかですね。夜眠れへんなとかですね。
なんか心がモヤモヤするなぁみたいなね。心の病を抱えている方もたくさん本当にいらっしゃるんですけども、こう思った時に、これはもう自分が弱いからなのかなとかですね。頑張り足らんのちゃうかなとかね。そういった感じで思っちゃって、さらに自分を塞ぎ込んでしまってですね、心の病になってしまう方もたくさんいらっしゃるというふうに思うんですけども。
これね、衝撃的なんですけども、ものすごく納得できるという研究結果がですね、発表されたんですね。何か世の中便利になっているのに、なんかしんどいとか、なんかつらいなって思うのがですね、科学的にそれはこういうことだよっていう研究結果が出ましたので、そちらの方をですね、皆さんにご紹介したいなと思うんですけども。
これですね、スイスのチューリッヒ大学などの研究チームが発表したね、論文なんですけども、ずばりですね、その原因はですね、あなたの体が20万年前の石器時代のスペックのまま止まっているかもしれないというね、ちょっと衝撃的な研究結果なんですけども、どういうことかというとですね、我々の祖先はですね、約20万年前から30万年前にアフリカに行ったんですけども、
アフリカで誕生したというふうに言われているんですけども、当時の生活はですね、日中ですね、風や土の匂いの中を歩き回って獲物を探したりとかですね、狩猟を生活しておりましたし、なかなか狩りは成功することが難しいので、肉食動物が食べ残した餌を漁っていた、スカベンジャーみたいな生活をしていたというふうにも言われております。
夜はですね、真っ暗な環境ですよね。その当時、電気もないしですね、自然のリズムに合わせて深く眠ると、日が陰ったら寝ると、日の出になれば目覚めるというふうな生活をしていたと。
あとね、コミュニケーションなんですけども、仲間と顔を合わせて会話するということで、ほぼ20人から30人ぐらいのですね、グループで生活しておりまして、そのグループ内でコミュニケーションを取りながらですね、共同生活をしたというふうにも言われておりますから、そういった生活をしていたと。
この環境に適応するために、私たちの体温調節、免疫システム、そしてストレスへの反応の仕組みはですね、ゆっくり時間をかけて進化してきたと。
ところがですね、産業革命以降ですね、特に戦後のたった数十年から数百年の単位でですね、世界は急加速しましたよね。
車が走ったりとか、ネオンがピカピカ光ったりとかですね、高層ビルが立ち並んで、スマホの通知が鳴り止まないとかですね、進化の歴史から見ると、これは本当につい昨日始まったばかりの特殊すぎる環境ですよね。
で、この急に何か来たで、急に進化した。数十万年前は狩猟生活で肉食獣の食べ残しないかなとかですね、非常にね、今からの目線で見たら不自由な生活しておりましたよ。
それがですね、数十年とかそれぐらいの単位で急激に、急激に生活変わってるやん、みたいなことになりましたよね。
なので、こういう急激に進化してしまった、急激に周りが変わってしまったということで、研究チームが指摘する現代の環境問題、それはまさにですね、進化的ミスマッチというふうにネーミングをつけてですね、言ってるわけなんですね。
私たちの体は危険が、危機がさればすぐにオフになるような、いうふうに設計されているということなんですね。
森で、例えばね、サバンナでライオンに遭遇した時ですね、心拍数を上げて血圧を上げて逃げる準備をするんですけども、逃げ切ったらすぐにクールダウンするというのが、これが本来のストレス反応らしいんですね。
でもね、現代はね、現代の振り返ってみてね、皆さんね、ちょっと冷静に考えてみてください。
目に見えない刺激の連続ということで、街中の騒音、夜でも部屋に差し込む光、大気汚染、さらにですね、絶え間ない情報刺激ということで、仕事の締め切りであったり、SNSへの通知、世界中の悲惨なニュースということで、これらの刺激はですね、私たちにとって一日中、小さなライオンにね、遭遇している、何度も出現している状態とね、変わらないということなんですよ。
なので、何かこう、危機があってさればすぐにオフになるような設計はされているんだけども、ずっとライオン来るやんみたいなね、またライオン来るやんみたいな、刺激の連続連続で休まるときがないよということなんですね。
なので、結果としてストレスホルモンはですね、高いレベルで維持され続けて、体が休息する間がないと、休む間もないということがですね、今の現代の社会の特徴であるので、
なんか、しかし便利になったんだけれども、休めないなとか辛いなとかね、なんかちょっとしんどいな、だるいなと思うのはですね、小さなこの刺激がずっと来るやんみたいな状態なので、なかなか休むことがないということなんですね。
その結果ですね、ストレスホルモンがこうね、コルチドローとかに分泌されるとですね、睡眠不足ということで、夜の光で体内土器が乱れて、メラトニンが分泌されず熟睡できないとかですね、免疫力の低下ということで、慢性ストレスと汚染で、耐久汚染で、体が常に炎症を起こしやすい状態になっていると。
静粛機能への影響ということで、化学物質やストレスがホルモンバランスを乱すということで、便利になったはずなのに、これらの設計外の、いや、そんなん聞いてたんで知らんでっていうね、設計外の刺激によって私たちの体は常にエネルギーを消耗していると。だから便利になったのになんか疲れてるっていうのはそういうところじゃないかということが、スイスの中理科大学がそういうふうに指摘しているということなんですね。
環境のデザイン
解決策はですね、環境のデザインを変えることということで、こうやってね、しんどいのはこんなに便利になったのにしんどいのは環境のせいだったのかということで納得できますよね。そしてですね、この問題の重要なポイントは個人の努力だけで解決できないという点なんですね。
なので、遺伝のスピードっていうとか、進化のスピードっていうのは何十万年何百万年かけてね、変わっていくものなんですよ。急に急激に空飛べるようになったりとか、光合成できるとかですね、そういうことなかなかできないんですよね。ゆっくり時間をかけて、不可能な山に時間をかけて登っていった結果が、今生きている生き物だし、我々なんですよね。
だから、数十年とか数百年って確かに長い歴史かもしれませんけども、進化の時計で言ったら、時間軸で言ったら一瞬みたいなもんなんですよ。だから追いついてない。
だから、体は石器時代のまんまなんやけど、20万年30万年でなかなか劇的な進化って起こりづらいので、確かに進化はしてるけどもね、体の中はね。急激に来すぎやで、みたいなね。だからこういった不一致ミスマッチが起こっているということなんですね。
なので、急に進化を促すことは難しいので、なので研究チームはですね、環境の方を人間に合わせてデザインし直すべきだということを強く主張してるんですね。どういうことかというと、具体的にはですね、緑地を増やすということで、自然に触れる機械を意識的に増やすなどとか、光害、光の害ですね。光害・騒音対策ということで、都市や職場で人工的な光や騒音を減らすことができる。
とか、負荷の少ない設計ということで、働き方や都市の構造を体に無理のないものに変えていくと。なんかね、都会で疲れてね、地方に移住したりとかですね、家の中に観葉植物を置いたりとかですね、水槽ね、アクアリウムを飾ってみたりとかですね。
こういうふうに、あとはスマホをね、夜は見ないとかですね。そういったね、進化のレベルをですね、自分の時間軸の単位だけで促すのは難しいから、環境を変えようよということを言っていると。あんま無理しないでね、と。
なので、都会はピカピカしてるから、都会が全て悪いわけじゃないけど、環境を変えることが必要なんじゃないかっていうふうに言われているということなんですね。このね、現代人の生きづらさは、最新のテクノロジーと石器時代の体のギャップから生まれているということなんですね。
その視点を持つことで、私たちは自分を責めるのではなく、環境を変えるというですね、新しい一歩を踏み出せるはずじゃないかということを言っているということなんですね。なのでね、体の中は石器時代のまんまだから、強い人工光とかですね、絶え間ない騒音とか膨大な情報刺激というですね、体の設計図じゃないものが、今は何もしなくても降りかかってくるから、それはね、生きづらく感じるよねということなんですね。
便利になったかもしれないけど、なんか体は疲れてるなーっていうのは、やっぱりそういった進化のミスマッチが起こっているということなんで、ちょっと歩くペースを緩めたりとかですね、そういった自然時代、石器時代のような環境に戻ることはなかなか難しいかもしれないけども、気持ちの面で、環境の面で、そういった視点を取り入れたりとかですね、そういった考えを持つということは大事だよねと。
まあいったところですね、なかなか難しいかもしれませんけどもね、まあちょっとゆっくり休みましょうと、いったところですからねということで、今日はこの辺にしたいと思います。それでは皆様、さよなら。バイバイ。
10:58

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