だから、これが結局、結果的に、経済的にどうなのかっていうところがね、今後注目していきたいなというふうに思うんですけども、皆さんどう思いますかね、ということで、今日のお話はですね、皆さん嫌なこととかあったりとか、いいことがあったときって、記憶に残ってますよね。
あの時よかったなとかね、あれつらかったなとかしんどかったなっていう記憶を残ると思います。それはね、ノーンの機能として、長期記憶短期記憶いろいろありますが、会話という部分で記憶を残して、メモリーとして残していくわけなんだけども、じゃあ植物って記憶力というかね、記憶することできるのっていうお話をしたいと思います。
結論から言うとですね、植物もですね、我々と同じように記憶してるんですね。ストレス受けたとか、害虫に食べられたとかっていうことを記憶して、じゃあ次噛まれた時とか食べられた時には、よりさらに防御しようっていうふうにして、実は記憶してるということなんですね。
じゃあね、脳がないのにどうやって記憶してるのというところなんですけども、我々ね、先ほども言ったようにストレス受けた時とか楽しかった時とかっていうのは、ストレス受けた時とか同じ状況になった時に、じゃあこういうふうに対処しようというふうに対処しようとして、やっぱ記憶しておきますよね。
植物も同じようにストレスを記憶して環境に適応する能力があるということがね、分かってきたんですね。例えばですね、一度害虫に襲われた植物は、次に同じ害虫が来た時に、より強く防御できるようになるということなんですね。
どうやって記憶してるのかということに、もうちょっと深掘りしていくとですね、植物はですね、我々動物とは全く異なる方法で記憶を保持してるんですね。その鍵はですね、免疫プライミングという仕組みなんですね。
ややこしいのでもう一回言いますが、免疫プライミングという仕組みなんですね。これはですね、人間のワクチンに似たシステムで、一度ストレスを受けると、次回の攻撃に対してより強く反応できるようになるということで、免疫プライミングを研究してる研究者もいまして、
イギリスのシェフィールド大学の植物学者、ジュリアントン・シラの研究グループによるとですね、この仕組みは植物の遺伝子を調整することで実現されているということなんですね。脳がないから、我々脳にメモリをぶち込んでおけばね、記憶できるんだけども、植物はないから、遺伝子を調整することで記憶してるということなんですね。
我々の遺伝子っていうのはですね、環境に応じてその働きを変えることがあるんですね。これをですね、エピジェネティック変化というふうに呼ぶんですけども、植物も同じように遺伝子のスイッチを切り替えて記憶を保持してるんですね。脳がないから、遺伝子のオン・オフのスイッチを切り替えて記憶してるんですね。
このエピジェネティック変化っていうのはですね、事例を挙げると、猫のね、三毛猫の体色ですかね。体色が真鶏になってきましたよね。それもね、体色のオン・オフを切り替えて、茶色色とか黒色を調整してるんですよね。
このエピジェネティック変化に関わる遺伝子のことをですね、トランスポゾンという遺伝子が関わっているんです。トランスポゾンという遺伝子は動くんですよ。遺伝子が動くって、いまいちピンとこないと思うんですけど、遺伝子が動いて、その遺伝子からどんなタンパク質ができたりとか、そういったものをオン・オフを切り替えることができるんですね。
このエピジェネティック変化は難しくなるんですが、遠気配列の並び、アデニン、チミン、グアニン、ヒトシの並びは変わらないんだけれども、トランスポゾン遺伝子によって、その遺伝子の配置は変えることができるんで、遺伝子の配置が変わればですね、最終的に出来上がってくるタンパク質がちょっと変わってくるんで、そのオン・オフを切り替えていると。
これがミケネコにも繋がるんだけど、トランスポゾン遺伝子で動かしながら体色に関わる遺伝子。ミケネコってメスしかいないんだけど、X染色体に体色に関係する遺伝子の部分があって、それを組み替えることによって黒とか白とか茶色ってなって、マダラ模様になるわけなんですね。
それを入れ替えながら、遺伝子を変化させて、最終的に出来上がるタンパク質を変化して、記憶しているということなんですね。なので、害虫に襲われたら、これヤバいなっていうことで、次襲われたときは、ジャスモン酸とか色々植物炎もあるんだけど、より出すようにしようとかね。
ニンニクのアリーンとか、われわれが食べて、臭いがきついけども、活性化させる物質だったりとか、玉ねぎの芽がしみる物質とかっていうのも、防御するために、みんな核種持っているんでしょ。だから、今度襲われたときは、よりもっと出そうとかいう風にして、遺伝子を組み替えて、より防御を高めるような遺伝子変化をしていると。
それをすることによって、より防御を上げようとしている。ストレスが起こったら、次、こう組み替えて防御力を高めようということで、そういう風にして、メモリー記憶をしているということなんですね。脳がないから、遺伝子の変化によって記憶しているということなんですね。