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  2. #780 BMIで健康度は測れない!?
2024-10-02 14:02

#780 BMIで健康度は測れない!?

2024.10.2配信。

こんばんわ♪ちょぼ先生です。

今日は、BMIについてお話しました。

それではまた。


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はい、みなさんこんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて、理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
質問なんですが、みなさん、自分の体重は気にしますか?という質問なんですが、自分の体重・体型を気にしないよ、という人はいないんじゃないかなというぐらい、体重・体型を気にされている方が多いのかなと思うんですけども、
自分の体型が適切な体重なのかどうかというのを判定するのに、BMIというボディマス指数、体格指数というのがあるんですけども、BMIは体重、キログラムを身長、メートルにして2乗で割って計算できる。
体重を身長の2乗で割って計算して出された値をBMIと言うんですけども、太りすぎとされる分かれ道がBMIが25なんですね。30を超えると肥満で、日本肥満学会の基準では25以上肥満としているんですけども、
何かと出てくるBMI、これ聞いたことあると思いますし、BMIで自分の体型が太りすぎか痩せすぎかという指数として健康的な指数として使われてきたんですけども、今日のお話につながるんですが、
健康状態とBMIの関係が健康の自分の体型が、体重がBMIによっていろいろ判定されていますけども、これ判定する指数として相応しくないんじゃない?適切じゃないんじゃない?というお話をしたいと思います。
このBMIは、1970年代に健康な体重の指標として導入されてから、診察室、医療、スポーツジムとかで使われ続けてきたんですね。
でも、最近になって、ここ10年ほど前くらいですから、専門家たちはBMIの妥当性を再検討し始めているというところなんですね。健康状態とBMIとの関係は非常に複雑で、総合的な健康状態の指標としては必ずしも適切ではないから、10年くらい前からBMIってどうなん?
というのを疑問に思い始めてきたといったところなんですね。先ほども言ったように、BMIは体重を身長の2乗で割って計算できて、太りすぎとされる分かれ道は25。世界保健機関WHOの基準ではBMIが25以上を過体重、太りすぎだよ、太り気味だよということですね。
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30以上非満としてはいるんですけども、日本の場合は25以上非満としているわけなんですね。実際、いくつかの研究でBMIが高い人は心血管疾患、要は心臓系の疾患ですね。
あと、新型糖尿病などの内分泌疾患のリスクが高いことがわかっているというエビデンスもあるわけなんですね。でも、健康に悪影響を及ぼす要因は体重だけではないよ、というところなんですね。体重が重いから不健康ということは必ずしも言えないし、BMIが高くて非満だから、あなたは不健康だよ、というレッテルを張られるということが、
そもそも間違いなんじゃないかということなんですね。この非満というBMIが高い25以上、日本の場合、25以上だと非満だから、あなたは非満です、というレッテルを張られるということが、健康状態の悪化につながる恐れがあるという研究も示されているんですね。
BMIが高いだけでは必ずしも死亡率が上がるわけではないという研究もありまして、スリムでも不健康な人はいるし、BMIが25を超えていても、他の健康指標が良好な人もいるということなんですね。
これはアメリカのハーバード大学医学大学院の準教授で、マサチューセッツ総合病院の非満症専門医であるファティマ・スタンフォード氏はそういうふうに言っているということなんですね。だから、BMIが低いで痩せてるからといって、健康ではない不健康な人もいるし、25を超えていても、体重以外の他の健康指標が良好な人もいるよというところなんですね。
このBMIはある人の健康状態をそれほど正確に予測するものではないと言ってますから、BMIに頼りすぎるのはどうなのというところなんですね。
じゃあ、なんで我々が今まで、今でもでもそうですけども、BMIに頼っているのかということなんですね。総合的な健康状態の指標としてもっと良いものはないのかというような2点についてお話したいと思うんですけども、このBMIが使い続けているのか、どういう景気で出てきたのかということなんですが、
1830年代にベルギーの統計学者、ランベール・アドルフ・ジャック・ケトレーという方なんですけども、標準体重の指標という概念を思いついて、標準的な男性の理想的な体重の指標を数値化しようというふうに試みたんですね。
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さらに、1950年代になると、生命保険会社が個人の体重を身長、年齢、性別が同じ人々の平均体重と比較することで、その人の体脂肪の量と脂肪リスクを推定するようになったんですね。
さらに、1970年代、生理学者のアンセル・キーズという方が、主に中年の健康な白人男性約7000人についての研究結果を発表し、BMIの計算式が誕生していったという流れなんです。
1830年代から、この理想的な体重は何なのかということをやって、右往左往しながら、1970年代にアンセル・キーズという方がBMIの計算式が誕生したということなんですね。
BMIは、その後、1970年代以降、子どもやティーンエイジャー向けの尺度が作られたり、より最近の人口データに基づいて肥満判定の基準が調整されたりしてきたんですけども、基本的な計算式は変わっていなくて、男性にも女性にも同じ式が使われていると。
BMIが今でも広く使われている理由の一つとしては、比較的測りやすくて、特別な訓練を受けていない医療従事者でも利用しやすいからといったところが手軽に指数として使いやすいというのが大きな利点なのかなということなんですね。
BMIが極端に低かったり高かったりする場合は、健康問題がある可能性を示す指標となり得るんですけども、25から30程度では他の健康指標なしでは解除が難しいと。体重だけではあなたは不健康ですよというのは、さすがにそれはちょっと言えないんじゃないというところなんですね。
このBMIのみでの健康事態の評価には非常に大きな問題があって、その人の体重のうち脂肪、筋肉、骨ミストとか骨がそれぞれどの程度の割合を占めているのかという体組成、体の組成ですね。それをBMIを見ても判断できないので、BMIだけで物事を語るのは良くないよということなんですね。
2016年に医学誌、インターナショナルジャーナルオブエスティに発表された4万人以上の米国人、アメリカ人を対象とした研究では、参加者のBMIを他の健康指標、インスリン抵抗性とか炎症マーカー、血圧、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値などと比較したんです。
その結果、BMIの値から、過体重25ですね、と判定された人のほぼ半数、非満と判定された人の約4人に1人は、それ以外の健康指標が正常だと判明したということなんですね。
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BMI高いからといって、他の健康指標が骨密度とか中性脂肪値とかコレステロール値とか、それが正常だよということなんですね。
BMIでは、過体重になる米国人のうち、アメリカ人のうち3400万人は、それ以外の健康指標は完全に正常なのです、という報告もあるわけなんですね。
他にも問題があって、体の素性は、人種や民族、年齢、性別によって違いがあるにも関わらず、BMIの計算では、半世紀前に白人男性のデータに基づいて開発された計算式が、全ての人に使われているというのも問題だということなんですね。
それ以外の人々、特に黒人女性は、この基準では健康的でないと不当に判定されてしまうというところがあるので、BMIを全ての健康に置き換えて考えるのが良くないし、他の体の素性も考えましょうよとか、コレステロール値とか、そういったものもちゃんと不公的に言わないと判断はできないよと言ったところなんですね。
では、どんな指標がいいのかということなんですが、BMIに変わる指標、今注目されているのが、先ほどのスタンフォード氏が提唱しているのですが、肥満が気になるのであれば、ウエストの周囲径、ウエストの大きさですね。
ウエストの周囲径やウエストのヒップ比なので、ウエストとヒップのお尻の割ると、ウエストヒップ比の方が良い健康指標になるかもしれないというふうに助言しているわけなんですね。
過剰な内蔵脂肪は体重に関係なく、心血管、疾患などの健康への悪影響と強く関連しているので、ウエスト割るヒップの方が良いんじゃないかということなんですね。
その点で、新しく開発された指標が、身長とウエストから計算されるBMIの方が、BMIよりも優れた指標となるかもしれないというふうに言われているんですね。
BRIは、心臓病、糖尿病、腎臓病、がんなどの疾患リスクを推定する上で、BMIなどの指標よりも優れていることが示唆されているということなんですね。
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実際に今年の論文で、2020年6月に医学誌、JAMAネットワークオープンに発表された研究では、3万人以上のアメリカ人を20年にわたって追跡した結果、BRIが最も低いグループと最も高いグループの死亡リスクが目立って高いことが明らかになっているということで、丸みを帯びた人の方が死亡リスクが高いということなんです。
それは体重ではなくて、ウエスト、体重とウエストの丸み指数の方がより健康的指標としては優れているんじゃないかということが示唆されているといったところなんですね。
ということで、我々は体重を気にしがちなんだけども、確かに極度のBMIが高いのは健康的に指標的に示唆されているものなんだけども、それだけじゃ判定できないということと、BMIが高いからといってレッテルを張っちゃうと、さらにストレス、コルチゾールというストレス性のホルモンが増えて、より健康が悪くなってしまうというのもありますから、
体重が重いからレッテルを張る、BMIが高いからレッテルを張るというのは、他の要素も入れましょう。体の組成であったりとか、3世紀前に使われた白人のデータを全ての人に採用しているのもどうかなといったところですね。
その人、その人、その人種とか、生活様式とかも、上下上での指標というものが、もうちょっと考える必要があるよといったところですね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それにしても体重は気になりますけどね。ということで、それだけじゃ健康指標は測れませんから、いろんな指標が今後出てきて、自分の健康状態を簡単に判定できる世の中から来たらいいなといったところです。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。
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