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はいみなさん、こんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。
今日、結構雨が降っておりまして、1日中大雨だったんですけども、みなさんのところはどうでしたかね。それにしても、じめじめして暑いということで、季節が1ヶ月ぐらい遅い感じがしますよね。
飛眼花もようやく咲き誇りまして、例年よりも2週間近く咲くのが遅いかなって言ったところで、今年は夏も9月も気温が高かったんだなということで、もう10月ですからね。
なのに、今年の冬はめちゃくちゃ寒くなるっていう予報が出てたので、どうなんかなっていう感じなんですけど、今年は秋がほぼない季節になるかなと言ったところですかね。ということで、今日のお話はですね、この名前勘違いやよっていうお話をしたいと思います。
勘違いでつけられた、いや本物はちゃうでっていう動物のお話をしたいなと思うんですけども、3つの動物を取り上げたいなと思うんですけども、まずはハリネズミなんですね。
ペットとしても飼われているところもありますし、全身がトゲトゲのハリネズミなので、非常に面白い動物だし、可愛らしいですからね。ペットとしてもいいし、見た目も可愛らしいハリネズミなんですけども、硬いハリのような毛を持つネズミっていうことなんですけども、本間はモグラの仲間なんですね。
ネズミっていう名前が間違ってるわけです。ハリは持ってるからね。ハリネズミっていう名前つけてるんだけど、ネズミじゃないんですよね。ネズミの仲間は前歯が発達していてですね、硬い木の実もカジカジカジってね、食べられるんですけども、ハリネズミはですね、モグラと同じく虫を食べてるんですね。
なので、あんなにね、ネズミのようなですね、丈夫な歯を持ってないので、ネズミの仲間じゃないっていうところから、ゲッシュ類って言われますから、それとも外れるグループなんですね。
ごめんなさい、間違えてました。ハリネズミやめて、ハリモグラにしますっていうところなんですけども、実はハリモグラっていう動物もいるんですね。
もう先に追ったかって感じなんですけども、でもね、このハリモグラね、モグラの仲間じゃないんですよ。実はですね、カモノハシに近い仲間なので、ハリモグラもモグラではないんですね。これややこしいですよね。
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だからハリモグラなんだけど、ハリモグラっていう名前の動物もいるから、うーんっていう感じなんですよね。だからまあこのハリネズミのまんまなんですけども、いや間違いでっせっていうね、一つ目の動物でした。
2つ目はですね、タラバガニなんですよ。カニの王様なんていうふうに言われますけども、タラバガニはカニの仲間じゃないんですよ。その証拠にですね、足の数をね、数えてみてください。
タラバガニね、ハサミを入れて8本なんですよ。で、カニっていうのはですね、ハサミと足で10本なんですね。だから足の数が違うから、カニという仲間のね、カテゴリーじゃないんですよ。タラバガニ。カニじゃないんですよ。
じゃあ何の仲間かっていうとですね、ヤドカリの仲間なんですね。ヤドカリっていうのはですね、カニを背負ってやるやつね。だからタラバガニっていうのは足の数もカニの仲間のカテゴリーじゃないし、ヤドカリの仲間なんですね。
だからですね、カニっていうのは横歩きしかできないんだけども、タラバガニはヤドカリの仲間なので、前に進むことができるんですね。そこだけを見てもね、カニじゃないわけなんですよ。
なので、タラバガニはカニの仲間じゃなくて、ヤドカリの仲間で横歩きではなく、前にも歩けるというところなんですね。カニの見た目のフォルムがカニだし、食べても美味しいから、カニの王様って言われてるんですけど、タラバガニにとってみればカニちゃうし、ヤドカリだし、みたいなね、そういうことで勘違いされてるわけなんですね。
最後ですね、これはね、あまりね、ちょっとね、馴染みが薄いかなっていう動物なんですけども、東京トガリネズミというね、この生き物、動物なんですけども、名前にね、東京ってついてるから、東京にいるんやっていう風にね、名前から想像、イメージできるかと思うんですけども、
これね、東京トガリネズミ、実は東京で暮らしておりません。いやいやいや、なんでやねんって話ですよね。東京におるから、東京トガリネズミなんちゃうの?みたいなね、ことかと思うんですけども、東京にいないんですよ。
じゃあ、どこにいんの?って言うとですね、北日本。北海道にしかいないんですよ。なんで東京なん?って話でしょ。北海道にしかおらへんのに、東京ついてますやん。東京ディズニーランドみたいなもんじゃないですか。千葉県にあるのに、東京ディズニーランド。いや、なんで東京ついてんねん。
東京ドイツ村とかね。いやいやいや、違うで。新東京国際空港、成田空港のことですけど、成田、千葉ですやん。そんな感じかと思うんですけども、それはね、ちょっと東京じゃないですか。千葉も埼玉も神奈川も、東京でええやん。東京人はそう思うかもしんないけど、ほぼ東京だから、東京つけてもええんちゃうか。東京ってかっこいいからね。響きがね。
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かっこよさを意識して東京トガリネズミも東京つけたかというと、そうじゃなくて、これも間違いなんですよね。書き間違いなんですよ。詳しく言うと。1903年に東京トガリネズミを発見したイギリスのホーカーという動物学者がいたんですね。
ホーカーさんが標本ラベルに、北海道の昔の名前の江戸と書くべきところを東京の昔の名前、江戸。江戸というふうに書き間違えちゃったんですよね。
Y.E.Z.OをY.E.D.Oって書いちゃって、江戸トガリネズミっていうふうに書いちゃったわけなんですよ。それを日本語に訳したら、江戸って書いてあるから東京トガリネズミかというふうに、単純なミスとしてですね、やっちゃったわけなんですね。
さらに、さっきのハリネズミに近いことなんですけど、ネズミじゃないんですよ。東京トガリネズミもネズミの仲間じゃなくて、モグラの仲間なんですよ。
ハリネズミも東京トガリネズミもトガリネズミ目なんですね。これはですね、どちらかというとですね、モグラに近い仲間なんで、東京トガリネズミ、モグラの方が近いし、さらに言えば江戸、江戸、江戸、トガリ、モグラがね、より適切な名前なんですよね。
これも勘違いというか、間違いで使われている。東京にいないし、ネズミじゃないっていうね、めちゃくちゃややこしい動物生き物というところなんですね。
今日はですね、ハリネズミ、タラバガニ、東京トガリネズミを取り上げてですね、勘違いで間違えられているよというお話をしたんですけども、本人にとってみたらですね、別に何とも思ってないわけですよ。
これは人間が勝手にね、分類上名前つけて額名つけてるわけで、タラバガニは自分のこと、カニじゃなくて俺ヤドカリやでって別に何とも思ってないし、自分の種っていうタラバガニっていうか、自分の種っていう意識はあるかもしれないけど、違う種を見れば自分の種類じゃないなっていう認識あると思うんですけども、
そこの細かいところは本人にとっては別にどうでもいいことですから、何とも思ってないと思うんですけども、本当にちゃんとしてほしいなっていうね、我々がね、せめて生き物について勝手に取り上げて名前つけてる、こっちの非常に大変な態度ですから、その辺はちゃんと分類した方がいいんちゃうかと。
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間違えた時にちゃんと訂正できるような、そういった分類学の柔軟な姿勢というか、研究が今後進んでいくのを望んでいくところかなといったところですね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。