確かにいいですね。いいですね。
趣味の電気工事士さんの電子版というか、そちらのメッセージは何でしょう。
東京都の趣味の電気工事士さん。
それは知ってる。
私は以前、東北のとある自治体で職員として働いていました。
当時私が配属されていた課では、防犯団体の事務局として地域のおじいさんたちと飲み会をする機会がしょっちゅうあったのですが、平成末期とある年末の飲み会での思い出です。
地域の公民館で開かれたそれは、最末の啓発活動としての打ち上げで、その地区の警察署長も出席しており、3、40人ほどが参加した、その地域にしては規模の大きい会でした。
乾杯から1時間ほど経ち、席が温まったところでしょうか。
おじいさんたちが口々に強い鉛で、そろそろあれを出すところじゃないか、かっこいい訳、などと言い出します。
すると顔役の長老が奥から、藁で栓を押された一生瓶を持って出てきました。
驚きました。噂には聞いたことがありましたが、私の記憶は正しければ、明治時代より後勤制となっているはずの液体です。
白く濁ったそれはなんと、真っ先に神田の警察署長に注がれました。
佐藤と岡田勇の超旅ラジオ
まだ青2歳だった私は、これは法的に大丈夫なのか、私も捕まってしまうんじゃないかと勝手にハラハラして見守っていると、
署長も勝手知ったるもの、待ってましたとばかりに、煮飲み茶碗でごくごくと美味しそうに飲んでいました。
その様子を見ていた私は、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、と酔った頭で無償に嬉しくなったことを覚えています。
なるほどね。
何を飲んだかは言っていない。
わかんないな。
その後も冬場の飲み会で何度か商売に預かる機会がありましたが、
かすかな泡立ちがあるフレッシュな味わいで、カルピスに似たエステルコウもあり、市販されているものより段違いの美味しさでした。
藁で煎をするのは発酵で瓶が破裂しないためだと後日教えてもらいました。
現在は転職して東京に越してしまい、もう味わうことが叶わないのですが、
あの地域では今も秘密裏に飲まれているのだろうと思うと、
一時でも秘密を共有できたこと、地域に溶け込めたことを嬉しく思います。
いろいろと大変なこともあった職場ですが、この時期になると楽しかった思い出として脳裏に浮かび出ます。
旅の思い出というわけではありませんが、異文化での体験ということでご容赦願います。
たとるさん、かださんは国内で異文化を感じた体験はありますかという、
なかなか危険なお便りが。
いやー、なんかすごいですね。なかなかディープに。
確かに日本ってね、なんか一つの国みたいなこと一応なってるけれども、
だいぶ奥まっていくと、相当違うものが残ってたりしてたりしますからね。
すごいですね。何を飲んだかとは明言されてない。
まあそうね、よくわかんないけどね。
勘違いかもしれないし、ただのね、ヤクルトかもしれないし。
そうそう、ヤクルトの文化かもしれない。
ヤクルトサワーかもしれないしね。
サワー?まあいいや、ヤクルトね。いやーでもすごいな。
このぐらいまででも異文化ってのはないけれども、何か岡田さんあります?
異文化の話をしようと思ったんですけど、ちょっとこの話気になって、
いろいろ一人で調べてたんですよ。
別にこの話とは別の話かもしれないですけど、
いろんな秘密裏に作られてる飲み物ってあるのかなと思って日本に調べて。
さすが探究派だな、岡田さんでございますね。
一つ伝統的な密情酒と言われるドブロクというものが出てきました。
白く濁ってますね、たまたま一致しますね。
そうですね、聞いた話と似てるんですけど、そういうお酒があるらしいと、ドブロクと。
これは結構面白くて、ドブロクって米と麹と水で、それを発酵させるだけの、
濾さないような、ドロドロに濁ったお酒なんですけど、
これはもう日本の稲作とほぼ同期限で、ずっと歴史的に飲まれ続けたと。
で、明治何年か、明治33年かに禁止されたらしいんですよ、作ることが。
それまではめちゃめちゃ普通に作ってて、みんな。
特に農村では米作って、それをドブロクにして飲むっていうのが当たり前に行われてたんですけど、
そこで禁止になって、密情酒となって、でも急に禁止になったもんだから、そんなすぐに馴染まなくて。
これまで当たり前に自分で作って、自分で飲んでたのに、急に禁止だって言われて。
隠れて飲まれるようになって、いろんなインゴ、フクロウって呼ばれたりとか。
フクロウ?へえ。
白馬って呼ばれたりとか。
白馬!なんかいいですね、思い向きがありますね。
いろんなインゴがありつつも、違法になったと。
でも、結構ドブロク復興運動みたいなのが、ずっと昭和時代とかあったらしくて、今も一部あるらしい。
酒屋なんですよ。
そうだな。利害が反しますからね。
酒屋はそんな中でよくやっていけますね。
みんなが自家製を作っちゃってるわけでしょ。
だから酒屋としてはみんなが作らない方がいいわけだから。
酒屋が裏切ってこっそりと酒役人を村に手引きするみたいな。
逆に優秀な酒役人も、信頼の穴を開けられるところはそこなんじゃないかなって。
酒屋なんじゃないかなと思って来るんでしょうね。
そうなんですよね。
酒屋はお礼に酒役人にめっちゃ酒を振る舞って、
ベロベロになって帰っていくらしい。
それはそれであんまり健全でもない気もするけどな。
酒ワイドみたいな。
全て一応昭和のことだというディスクレーマーを最初に。
だいぶ昭和の戦後の話。
すごいな。
みんな結構天井裏とかに隠す。地下とかに隠して。
めっちゃ梯子で登りにくいとかに隠すらしいですけど。
酒役人が結構必死になってくると、梯子持ってきて登り始めるから。
見せろみたいな。
そしたら唐辛子を炊いて煙を出して。
害虫退治みたいな。ひどいな。
イノシシを追い払う時にやるやり方らしいんですけど、それで役人を追い払う。
つらいな。
そんなに嫌われて。
無茶苦茶やな。
当然の朝政権を執行してるだけな気もするけど、なかなか大変だな。
隠し場所はここにしたとか、そういうこともこのドブロックを作ろうという本にはいろんなことが書いてあるわけですか。
ある人が東京に出てきたら、お姉ちゃんが田舎から東京に会いに来て、お姉ちゃんをお土産にドブロックを持ってきたらしいんですけど、
ドブロックが満員電車の中で破裂して。
生き物なんだ。
ドブロックを電車に乗せてはいけないみたいな。
蓋しちゃったんだ。
普通に蓋すると爆発するらしいんで、ゴム栓とかでつけないと爆発するらしい。
それでも電車に乗ると揺れちゃうから。
そうなんだ。なるほどね。
エピソードがいっぱい書かれてて。
面白いですね。
ちょっとドキドキするけど、当時の起こったことの記録みたいな。
距離を少しだけ取って読むということですね。
我が言ではなくですね。
こういう時代とか、ある視点を切り取ると、こういう時代とこういう場所があったんだなみたいな。
すごいな。この趣味の電気工事士さんの投稿をきっかけに岡田さんここまで、探究活動と書籍を入手するところまでのアクションを起こされた。
大したもんですね。
これ有楽町線ですね。
ドブロックを作ろうとする。
大丈夫かな。
本だけを持ってるね。
本だけを持ってね。
でもアメリカとか西海岸とかは作れますよね。ビール製造キットとか売ってますよね、普通のスーパーに。
結構海外でも、欧米でも作れる、この時点のデータだと作れる国の方が全然多いと。
販売はできないけど、自分で作って自分で消費するだけなら別にOK。
前も話したかもしれないですけど、ジョージアとかはね、自家製でみんな作ってるから、一家に一ワインの、一つのワインの種類があるような。
みたいなことを言うこともあるし。
ちょっと話が違うけど、ウインとかでもワインバンドブロックみたいなのが、ストルムって嵐っていうのが、8月とか9月くらいにはあって、
まさに出来つつあるワイン。
最初はぶどうジュースみたいなのが結構甘いんだけど、だんだん火が立つとだんだんアルコール度数が高くなってきて、
それも同じように蓋をしたら爆発しちゃうから、そのままそれをやると。
それを路上でみんなで、8月9月ちょうどいい暖かい時期なんで、
そういう時期にみんな4ユーロくらい払って、みんな立ち飲みみたいなことをするみたいな、そういう文化をね。
これは自家製というよりはワイン農家の人が作ってるやつだから、ちょっとだけニュアンス違うんだけど似たような製法でやってるっていうのがある。
出来つつあるものは確かに生き物であり、確かにお酒って生きてんだなみたいなね。
そういうのを感じるっていう意味ではいいかもしれないですね。
なんか結局金だから、そのイエイエの金の特色というか、ちょっとした味の違いとかがあってるみたいな。
だから今年は本当にこういいのができたとか、雨風とかいろんな気圧とかよくわかんないけど、そういうものによっても多分味が変わるから。
今年のこの時期のこの瞬間のこの日のこの味だけがね、ある味っていうのは。
これは市販のものより、危ないなちょっと。
あくまでそのね、水道は良くない。
ちゃんと税金は払うべきだし、税金は本当に僕は払うべきだと思ってるんですけど、そういう妙味というかあれはあるのはあるかもしれないですね。
結構なんかその明治禁止された時の明治時代は、種税が税収の3分の1ぐらいあったらしいんですよ。
知ってますよ。貧しい国だから、やっぱりそういうところに税金かけていかないと国家収入が入らないんですよね。大倉省とかが頑張ってかけたみたいな。
今はスーパーだから。
それだけ日本が豊かになったってことですよね。
違う税金のためっていうので、当時の状況が違うのではないかっていうのが一番裁判の論点だったらしいんですけど。
立法された時には法の前提。
確かにね、そういうところで法律の執行面のフレキシビリティって取りにくいから。
どっちかというと僕も酒役人の方に少し同情しちゃうなって。
一生懸命頑張ってないと唐辛子でバルサム炊かれるみたいな感じで。
ちょっとね、酒屋さんとの癒着行為の方に僕はちょっとシンパシーか、少しだけ傾くムームがあるな。
僕はドブロック農家の方が。
多面的な読み方ができますね。
この人はかなり尖ってて。
序文の一番最初。
自分が飲む酒は自分で作る。我が家で飲む酒は我が家で作るという主張は、人間の自由にとって最も根本的な問題提起という。
最もかな。
人権問題とかいろいろあるんじゃないかな。
少なくとも私は単なる趣味や道楽としてではなく、自由なる人間の尊厳にかけて酒は自分で作ろうではないかと広く日本人の全体に呼びかけたいと思う。
構えてるな。
なんだなんだ。
まあいいや、わかるわかる。
ある種のね、そういう言論的なね、あれはわからんでもないけど。
いいですね。
やっぱり米農家とかはね、米っていうのは本当自分家で作るっていうのは。
米をなんで飲んじゃいけないんだっていうのは気持ちは分かる。
しかも多分単純に米よりも多分付加価値が高いというか、結構高いお金で売れるかもしれないしね。
売ってはない。
あくまで自家消費指定してる。