1. 人間関係ちえぞの
  2. 今月も恒例の朗読の回です。
2023-10-02 18:44

今月も恒例の朗読の回です。

102歳のおばあちゃんの本、ラフカディオハーン、そしてニーチェの本をしっぽり読んでいきます。 【ざっくり目次】 00:13 ちえ朗読(どなたの本を読んでいるでしょう?) 03:18 ちえ朗読『102歳、ひとり暮らし』 05:11 聖子朗読『新編 日本の面影』 13:27 ぞの朗読(どなたの本を読んでいるでしょう?) 14:59 ぞの朗読『超訳 ニーチェの言葉』 ■聖子さんが紹介していた「松江の旧居跡」が見られるWebサイトはこちら https://www.hearn-museum-matsue.jp/residence/ ■今回朗読した本はこちら ・石井哲代著『102歳、ひとり暮らし。』 https://amzn.asia/d/9iDzRtf ・ラフカディオ・ハーン著(池田雅之訳)『新編 日本の面影』 https://amzn.asia/d/8ePuASM ・フリードリヒ・ニーチェ著(白取春彦訳)『超訳 ニーチェの言葉』 https://amzn.asia/d/2EsAHQB

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サマリー

仲良しクラブのしのぶ会では、仲野さんとの思い出を語り合っています。亡くなった仲間たちやその家族の名前が継ぎ足された放送紙を使って、思い出を共有しています。それぞれが真っ白な花をつけていて、山登りをするときは絶え間なく汗にまみれています。

00:01
スピーカー 3
仲野とのA思い出を語り合う。
今日は、集会所で近所のおばあちゃんたちが集まる仲良しクラブがありました。
1973年にスタートしたんじゃから、もう長いこと続いております。
しのぶ会の始まり
スピーカー 3
今日は、年に1回のしのぶ会をやりました。
しのぶ会のきっかけは、大切な仲間との突然の別れでした。
仲良しクラブのメンバーの1人が、1987年、交通事故で亡くなったんです。
さよならもありがとうも言えてない、みんなで思い出を語り合い慰め合いました。
それがしのぶ会の始まりです。
それからは、新たに仲間が亡くなると、放送紙の裏に個人の名前を書いて継ぎ足してきました。
亡くなった仲良しクラブの仲間やそこらの仲間やら、その家族の名前が陽気書いてあるでしょう。
毎年書き足してもう64人です。
この紙を張り出してみんなで大きな声でお経を読むんです。
それからちょっと豪華な折詰を囲んでここに書かれとる人たちの思い出をみんなであれこれ話すの。
まあ話はつきません。
みよこさんはね、大将ごとが上手ちゃった。
ピアノみたいにジャンジャーンって上巻たっぷりに弾き上げるんです。
ふふふ、今でも姿が浮かぶようです。
亡き人の仕草を真似て宝箱から大切な記憶を一つ一つ取り出すように、ここのエピソードをみんなで語り合い、目に見えるようじゃなぁと盛り上がります。
仲良しクラブの思い出
スピーカー 3
少し場が静まると声が聞きたいねと誰かがつぶやきました。
人は死んだら終わりじゃない。みんなの心が覚えておりますから。
同じ地域で同じ時間を過ごした仲間があなたのことをちゃんと覚えていると伝えたいんです。
思い出すことはその人が人生をその人が生きた証ですから。
一人が一度に背負う悲しみには限界があります。
だから仲間が一緒に引き受けて一人の深い憂いに寄り添うの。
死の深いは連帯して悲しみに立ち向かい乗り越えていくための回なんです。
昼からは自宅に市役所の職員さんが来ちゃって成人式で流すビデオレターを取りに去ったんです。
先週に続いて2回目の撮影ですが、新成人へのメッセージがそうです。
20歳。響きですね。遥か昔ですが私にもそんな頃がありました。
今読んだのが、102歳一人暮らし。
スピーカー 1
102歳の方の文章なんですか。
石井哲洋さんっていうのかな。
スピーカー 3
石井哲洋おばちゃんの生き方上手になる5つの心得っていう。
へー。
ちゅうさんなんでその本買ったんですか。
これは最近このフォトキャストで母親の話出てきますから。
スピーカー 1
頼まれて買ったやつです。
お母さんの本なんだ。
スピーカー 3
最近の話に出てきた放送紙の写真もあって見えると思います。
それはあれでしょう、昔の話じゃなくて今やってるんだよね。
スピーカー 1
これが初めてのフォトキャスターです。
これが初めてのフォトキャスターです。
で、このフォトキャスターの写真は何の写真で撮ったんですか。
これが、この写真とは。
スピーカー 3
この写真は、ごめんごめん。
うーん。
シーンはあって見えると思うんですけど
スピーカー 1
それはあれでしょ 昔の話じゃなくて 今やってるんだよね
そうですね 多分これ分かりますからね
分かる分かる 見える見える
スピーカー 3
はいですね こういう感じで
スピーカー 2
そうです なんかでも面白そうな女なんで 読み終わったら貸してくれるそうです
スピーカー 1
102歳だからね
そうです 102歳一人暮らしですからね
すごいよね
じゃあ今回も 月に一度の朗読会
スピーカー 2
月に朗読会が始まりました
はい よろしくお願いします
スピーカー 1
人はそんなに悪くない ほっこりする繋がりを思い出そう
人間関係 知恵と 園
スピーカー 2
それでは今日のお話し始まります
スピーカー 3
知恵と リヴァンテはどちらに行きましょうか
スピーカー 1
リヴァンテ じゃあセイコちゃん行きますか
スピーカー 3
はい こんにちは
庭師の庭の描写
スピーカー 2
今日私が持ってきたのはですね
ラフカディオハン 階段で
スピーカー 1
小泉ヤグモ
スピーカー 3
おーすごい すごいのが来たな
スピーカー 2
階段をまだ書く前 記者としてやってきて
でも日本にものすごく 日本が好きになって
この時まだラフカディオハンなんですよ
キカシンセ多分してる
この6年後ぐらいに 小泉ヤグモになるんですよ
どんだけ日本が好きかっていうのが
綴られてる 日本の面影という本で
これ翻訳がですね 早稲田の教授かな
池田正之さんという方が
この小泉ヤグモのほとんど翻訳されていて
この池田さんの翻訳がまた素晴らしいんですよ
ということで選んでみました
小泉さんが松江に住んでたんですけど
その松江に住んでた時の
自分のお庭のことを書いたところを
スピーカー 3
読みたいと思います
スピーカー 2
いいでしょうか
北側にある第二の庭は
私のお気に入りの庭である
大ぶりの草木が茂っているわけではない
そこには青い砂利が敷いてあり
その真ん中に小さな池がある
珍しい植物に彩られた
そのミニチュアの池には
小さな島も浮かんでいる
その島には小山もいくつかあり
小人の国になっているような桃
松 筒字の木が生えている
その高さ10センチほどしかないが
中には樹齢100年を超える古木もある
それでもこの策定ぶりを
庭師の意図した通りに眺めていると
スピーカー 1
不思議とミニチュアだという印象は受けない
スピーカー 2
庭に面した脚間の一角から眺めると
角度によっては石でも投げ込めそうな
すぐ近距離にまるで実際の島を浮かべている
本物のご飯の風景が広がっているかのようである
かつてこの庭を作り上げ
今は月照寺の杉の下で
100年間眠り続けている庭師の
なんとも絶妙なる技に座敷から眺めていると
ようやく島の上に立つ
本物の石道路を見つけて
実物のご飯というのは
幻想であったことに気づくのである
石道路の大きさが
どうしてもその風景にそぐわないのだ
この庭が作られた時に
据えられたものではないのだろう
池の縁のあちこちに
ほとんど水面と変わらない高さで
大きめの平たい石が置かれている
その上に立ったりしゃがんだりすれば
池に住む生き物を観察したり
水草の世話をしたりできる
美しいスイレン
学名 ヌファールジャポニカが
その鮮やかな緑の水盤状の葉を
油を浮かべたように水面に浮かべている
たくさん浮かんでいるはずには
2種類あって
一つは薄紅色の花を
もう一つは真っ白の花をそれぞれつけている
水際では正部が目にも鮮やかな
紫色の花を咲かせている
他にも観葉植物やシダやコケも生えている
スピーカー 1
っていう感じなんですよ
スピーカー 2
でこれですね
あの私ここにお家が残ってて
松江に行ったことがあるんですけど
本当にこの通りの池が今でも見られます
これあのサイトがあるので
もしよかったら後で
あれしておきますね
お知らせしておきます
そこの庭と正部と水辺
これ
スピーカー 1
はいはいはい
今写真を見せてもらってるんですけどね
なんかあの本当に映像が浮かぶ文章でしたね
素晴らしいね
そうですね 情景がすごい
描写ですねこれはね
スピーカー 2
本当に素晴らしい描写で
この人は本当に日本のいろんなことを
細かく細かく観察してくれていて
目がねこの人左目が見えないんですよ
10代の時に遊んでて怪我しちゃって
だからその片方の目だけで見てるっていうのが
ちょっとね色々感じるものがありますね
スピーカー 3
鶴子さんおっしゃってたその翻訳が上手いっていうのは
スピーカー 2
どういうところで感じるんですか
えっとねもうだから今聞いてて
すごい流れるような日本語だったと思うんですけど
だからこの英語が透けて見えないっていうか
でも多分本文 英語が透けて見えない
原文も多分こういう感じなんだと思うんで
それであのラフカリオファンの英語の特徴って
そのニュアンスを伝えるために
一文がすごい長いんですって
それを池田さんがわざとこう二つに切ったり
っていうことをやってくれてるんですね
だからそのハーンの英語のニュアンスを汲み取って
より美しいそのニュアンスが伝わる日本語に翻訳してくれてる
それがこの二人のなんか共作のような感じで
スピーカー 1
今見るとね
何々している何々しているっていう語尾が多いんですよ
日本語の妙と怖い伝承の話
スピーカー 1
真っ白な花をそれぞれつけているとかね
生えているとか
小さな霜も浮かんでいる
茂っているっていうこのね広がっているっていう
この書き方が多分このいい描写なんだと思うね
何とかが何とかだとかっていうんじゃなくて
何々している何々しているっていう生物でしょ
これ静かなもの動いてないものを捉えながら
何々しているって終わるから
すごくこう風景に動きが出てる
これは多分まさに日本語の妙だから
このような工夫を多分ね
スピーカー 2
翻訳の時にされてるんだと思うね
なんか日本人じゃないのに
見習わなきゃなと思うような観察眼をお持ちなんですよ
でこの日本の面影っていう本の中には
もう階段を書く布石みたいのがあって
こんな話を聞いた
こんな昔話がある
こんな伝承があるって言って
結構怖い話も入ってるんですけど
それがまた面白いし
ちょっとねドキッとするけど
胸にこうジンってくる話だったりするんですよね
その怖い話もね
はいそんな本でした
ぜひ読んでみてください
読みます
スピーカー 3
2話ラスト
スピーカー 1
はいじゃあ僕は読んでから紹介しましょうかね
愚かな行動と機嫌よく生きるコツ
スピーカー 1
目標にとらわれすぎて人生を失うな
山登りをする絶えまず獣のように汗にまみれ
一心不乱に頂上を目指す
途中にいくつもの美しい眺望があるのに
ただ次の高みへと登っていくことしか知らない
あるいはまた旅行であっても
いつもの仕事であっても
一つの事柄だけに不決定
他はすっかり忘れてしまう
そういう愚かなことがしばしばなされている
例えば仕事の場合では
売り上げを伸ばすことだけが
たった一つのなすべき目的のように
錯覚してしまったりする
しかしそうすることで
仕事をすることの意味は失われてしまう
けれどもこのような愚かな行為は
いつも繰り返されている
心の余裕をなくし
合理的に行動することを重要とみなし
その観点からのみ
人間的なことからまでを無駄とみなして
結局は自分の人生そのものを
失ってしまうようなことが
スピーカー 2
頻繁に起きているのだ
スピーカー 1
という本なんですね
スピーカー 2
これはなんとですね
スピーカー 1
今の話ってなんか今っぽいじゃないですか
話題としてはでしょ
ニーチェが書いた本なんですね
19世紀の後半
スピーカー 2
まさかの名前が出てきました
スピーカー 1
そうなんですよ
これニーチェの言葉というね
割とこれ出たばっかりの時は
ちょっと有名になったつか
売れた本なんですけどもね
結構前だったと思うんだけど
まあいろいろ僕は全然詳しくないんだけど
ニーチェについてはね
何冊か本は若い頃読んだことあるんだけどもね
なんだかよく頭には残ってなくて
この人はすごく誤解されてるというね
前提でこの筆者の方が
張訳という形で
なんかこのコピーとすれば明るいニーチェ
っていうのがね
ここにある
まあなんとなくその今の言葉に
少し直してある感じもするんだけどもね
なんかこのまさに19世紀だからさ
100年以上前じゃないですか
もうその時に
このようなことが言われてるっていうのは
やっぱどっかにこの僕の中ではね
真理があるなという感じがするんですよ
真理というのは多分変わらないものだからね
普遍だから多分真理なんだけども
いつの時代もこのようなことを言う人が
スピーカー 2
実はいるんだなというそんな感じかな
スピーカー 1
これは短い文章がいっぱい載ってるんで
面白いですよ
スピーカー 3
もう一つどこか読んでいただいて
スピーカー 1
じゃあこれ行こうか
いつも機嫌よく生きるコツ
不機嫌になる大きな理由の一つは
自分の成したこと
自分の生んだことが
人の役に立っていないと感じることだ
だから不機嫌な老人がいる
一方で輝く青春の真っ只中にいる
若い人たちが不機嫌なのは
自分が社会の中で
生産的な存在になることが
まだなかなか難しいからでもある
したがっていつも機嫌よく生きていくコツは
人の助けになるか
誰かの役に立つことだ
そのことで自分という存在の意味が実感され
これが純粋な喜びになるっていうね
これは手前味噌ですけどもね
グッドバイブスご機嫌な仕事で
私が書いていることと
ほぼほぼ同じ内容なんですね
しかも機嫌よくというね
この言葉も出てきてて
ご機嫌な仕事というので使った
あれなんですけどもね
こんな感じですね
これも何かこれ何年に出た本なのかな
結構前なんですよ
これ出たの
ちょっと待ってね
2010年だから
もう13年前なんですね
でもなんかこの今ちょっとこう
13年前よりも今会う感じがしますね
なんとなくね
スピーカー 3
はいこんな本でした
スピーカー 2
日絵の言葉
スピーカー 3
消えた?
スピーカー 2
そうなの?
スピーカー 1
今日もあれですね面白い3冊が見ました
いいんじゃないでしょうか
これ月に1回やるにはね
いい企画だと思います
スピーカー 3
ではこんな感じで今日は終わりましょうか
このポッドキャストでは
あなたからのご相談ご質問お便り
こんな本朗読してほしいなどなどお便り
お待ちしておりますので
概要欄のお便りのところから送っていただければと思います
では今度もほっこりした夜をお過ごしください
スピーカー 1
さよなら
スピーカー 2
さよなら
18:44

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