2025-09-28 25:17

#435. 世界諸英語の「種」 --- 米加豪新印

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に #世界英語 #英語の世界的拡大
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サマリー

このエピソードでは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドなどの英語の起源と種類が探求されています。特に、アメリカ英語の形成過程とイギリス英語との違い、さらにカナダ英語の独自の進化が解説されています。オーストラリアとニュージーランドの英語の起源については、ルケーチと労働者階級に関連する方言がどのように影響を与えたかが考察されています。また、インドにおける英語の状況とその起源に触れ、多様な方言が世界の英語にどのように反映されているかが説明されています。

アメリカ英語の起源
おはようございます。英語の語源が身につくラジオ、ヘルディオのパーソナリティ、 そして英語の歴史を研究しています堀田隆一です。
8月9日火曜日です。 夏の見切りですけれども、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はですね、昨日の話題に引き続いて、 英語の種違いという話題なんですね。
昨日、434回はですね、意外と知られていない世界中の英語の種違いということで、 現在、世界で様々な種類の英語が話されていて、
World English Sheets という複数形で呼ばれることも増えてきたんですけれども、 それくらい標準的な英語と違う英語が世界中で話されている。
この違いはですね、なぜ生じたのかというところでですね、 昨日の話では、そもそも種が違かったんだと。
イギリス内での様々な方言ですね、これをまあ種というふうに言っておきますと、 その異なる種が異なる地域、世界の地域に巻かれたために違うという側面があるんですね。
もちろん、その行った先でですね、多少の歴史100年、200年ってありますので、 そこでローカライズされてどんどん変わってくるっていうこともあるんですけれども、
そもそもスタートから種が違っていたっていうようなことをお話ししました。 これに対してですね、リスナーさんから反応をいただきました。
これにお答えする形で今日は具体的にですね、英語が主として使用されている国におけるその英語の種、
大元は何だったのかっていう、この具体的な話題をお届けしたいと思うんですね。 それでは本日もよろしくお願いいたします。
昨日の放送を受けまして、コメントをリスナーのカミンさんからいただきました。 ありがとうございます。
カナダ、合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、インドなどのイギリス以外の英語の種がどの英語方言に由来するのかというのも知りたいですという、そういう趣旨のご質問がありました。
昨日はですね、種が違うんだよという言い方をしたんですが、具体的にあまりいろいろと挙げる機会はなかったので、ここでですね、今名前を挙げてもらいました、いわゆる主要な英語国ですよね。
最後のインドっていうのは、いわゆるEnglish as a second languageっていうことで、いわゆる母語としている国ではなくて、インドでは英語が社会的には広く使われるっていう、そういう意味での地域なわけですが、この5カ国ですね、カナダ、アメリカ、合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、他にもサンプルって言いますか、いろいろあると思うんですけれども、まずですね、この代表的な5つ挙げていただいたということもあります。
では、これはイギリスのどの方言が基準になっているのか、種ですね、それぞれ明らかにしていきたいと思います。
まずですね、方言といっても、実は大きく2つに分かれまして、1つはですね、地域方言と言われているもので、いわゆる日本語で考えても、方言って言うと、普通この地域方言を思い浮かべると思うんですよ。
東北方言とか関西方言とか、いわゆる地域によって異なる喋り方、言葉のあり方っていうことで、普通に方言って言うとこれだと思うんですね。
もう1つ言語学で重視するのは、社会方言というもので、いわば地理方言、地域の方言が横であれば、社会方言っていうのは縦の関係ですね。
垂直方向っていうことで、例えば上流階級の人が喋る英語と労働者階級が喋る英語というような、場所は動かなくてもですね、土地、地理的には動かなくても、その例えばある都市の中で階層化されていて、上と下があるっていうような、そういうイメージです。
この地域方言と社会方言という両方を含めて、今日の放送では、方言という一般的な用語で読んでいきたいと思うんですね。
その上で、イギリスのどの方言、地域方言は社会方言ということなんですけれども、これが各世界の小英語に影響を与えているか、あるいはそれが種となって世界の小英語が生まれてきたかという、それを考える際の方言というのは、この2つの意味で使いたいと思うんですね。
では順番に行きたいと思うんですね。まずはアメリカ合衆国から行きたいと思いますね。
よく知られているようにですね、イギリスの植民地が初めて、アメリカ、今のアメリカ合衆国ですね、の場所にできたというのは1607年という年ですね。
ジェームズタウンという時の、ジェームズ一世にちなんで名付けられた街なわけですが、これはですね、比較的ロンドン近辺と言いますかね、イングランド南部の方言を喋っていた人々が、いわゆるピューリタンですけれどもね、この人々が渡った土地です。
そしてそこに植民地を築き上げたっていうことで、このジェームズタウンっていうのはアメリカの中では南部方面というふうに位置付けられて、そこからですね、広がる形でいわゆる南部方言、アメリカの南部方言という固形列につながっていくわけなんですけれども、まずそれができましたね。
それから次に1620年に有名なピルグリムファーザーズと呼ばれるピルグリムたちですね、聖教徒たちが新たにですね、新大陸に渡ったわけなんですが、これがですね、南の方に行こうとしたんですけれども、最終的にはですね、風にあおられて北の方、アメリカ大西洋岸の北の方に着いたんですね、プリマスと呼ばれる、今呼ばれる地域に着きまして、
北部、北東部、いわゆるニューイングランドと呼ばれている地域なんですが、ここにたどり着くわけですよね。この時の船に乗っていた、いわゆるピルグリムファーザーズたちもですね、大まかに言うとロンドン付近のイングランド南部あたりの出身の人々が多かったんですね。
なので、この1607年のジェームスタウンと1620年のプリマスですね、地理的にはアメリカ大西洋岸のそれぞれ南と北というふうに結構離れてはいるんですけれども、大まかに言うと同じような出身地の人々がロンドン方言、比較的近いですね、比較的であって、あくまで近いということで、
標準英語ズバリではなかったかもしれないんですけれども、イングランド南部の方言を携えてこの地域に渡ったということです。その後、同じ17世紀でも後半になるんですけれども、クウェイカー京都がアメリカ中部のペンシルバニアに渡るんですね。
さらにこの中部地域に、次の世紀18世紀の半ばぐらいにスコッツアイリッシュと呼ばれる人々ですね。これはスコットランドとかアイルランドの人々です。つまりロンドンから遠く離れて、イギリス内部的には非常にコテコテの北部方言を話す人々っていうことになりますけれども、
この人々が退去して、この中部ペンシルバニア付近に入るんですね。そしてその後、アメリカのいわゆる西部開拓の推進力になったのはこの人たちなんです。したがって、今、アメリカ合衆国の面積的にはもう大半を覆うこの中部方言って言うんですけどね。
西の太平洋岸までたどり着いた人々。これをこの西部開拓を成し遂げたのはこのスコッツアイリッシュの人々なんですよ。当然、この人々はオリジンって言いますかね。起源的にはイギリスの中では北部方言、非常に生った方言を話す人々です。これがアメリカ中部に入り、そして西部開拓をし、アメリカ英語の中核。
いわゆる我々がアメリカの典型的な英語とか発音と呼ばれるものですね。認識しているものはこのスコッツアイリッシュが基本なんです。なので、そもそもこのアメリカ英語の大半を占めるこのジェネラルアメリカンと呼ばれているような、これはですね、種がロンドン付近の英語では決してないっていうことがポイントです。
北部のスコットランドとかアイルランドというような、そこで話されていた、いわばイギリス的には生った英語ですね。これがアメリカ大陸に巻かれた、アメリカ合衆国のあるところに巻かれたということなんで、そもそも今の英語のAベーサーですね。これが違うっていうのは当然のことなんです。つまり種から違うんですから。
今のイギリスの標準英語は当然ロンドン、イングランド南部の方言がベースになっています。ところがアメリカ英語の、いわゆる標準ですね。ジェネラルアメリカンというものの種は、今述べたようにスコッツアイリッシュということで、イギリスの北部的な鉛の色濃い、そういう方言がベースになっているっていうことなんですね。
もちろんアメリカにですね、そうして種が巻かれた後、もう400年経ってます。ですからその400年の中にアメリカ英語としての歴史っていうのもあって、それぞれ同着化して変化していったっていうことももちろんあります。ただスタートとしての種がそもそも異なっていた。
英語の標準方言ではなくて、ロンドンベースの標準英語ではなくて、スコットランドとかアイルランド英語という極めてですね、地方色の強いものが種となって、それがアメリカ合衆国に巻かれて、今のアメリカ英語の典型となっているっていう、ここは理解しておく必要があるんですね。
ですから英ベーサー、英語の英ベーサーがあるっていうのは、もう歴史のスタートから、1600年代スタートからある意味では運命づけられたと言ってもいいと思うんですね。
こうして現代世界を代表するイギリス英語とアメリカ英語の典型というものができましたが、この2つが異なっているっていうのは、この歴史を見れば明らかですよね。こういうふうに巻かれた種が違かったということになります。
カナダ英語の影響
ではチャプターを移して、他の4カ国の英語についてざっと解説したいと思います。アメリカ英語の種を確認した後でですね、次はカナダ英語について考えたいと思います。
このカナダっていうのは実はアメリカ合衆国よりも先に英語に接触しているんですね。ニューファウンドランドという東海岸に浮かぶ島なんですけれども、この地域は本土よりも早く英語と接触しています。
おそらくですね、15世紀、16世紀初頭にはすでにヨーロッパ人がこの海域にたどり着いていまして、タラの漁であるとかですね、それを目的にもこの地域にたどり着いていたとされています。
このニューファウンドランドにもですね、様々なヨーロッパの国の漁師たちが寄港していたようでですね、その中にはイギリスにもいたということで、実は接触は早いんですね。その後、このカナダの地域は基本的にフランスが先に漁遊するということになったんですが、ここに遅ればせながらイギリスが参入してきます。
そしてアメリカ独立戦争の際にですね、独立を潔しとしない応答派、ロイヤリストですね、つまりイギリスに残留したいという派閥がですね、負けに回ってしまったわけなんですが、アメリカ合衆国としては独立することになったのでね、それが逃れてカナダの地にやってくるんですよ。
そしてそこで新たな新天地としてですね、国づくりを始めるということなんで、もともとイギリス侵犯、アメリカ合衆国として独立するんではなく、イギリスに残留したいという人々が南部からですね、やってきたということで、この人たちを中心にカナダの国づくりが始まったということです。
この経緯からわかる通り、言葉上もですね、カナダ英語というのは基本的には系列はイギリス侵犯と言いますかね、イギリス英語の系統を引くということで始まったわけなんですけれども、ただですね、南に後に超大国に発展するアメリカ合衆国が控えてるわけですよ。
そこでも仲良くやっていかなければいけないということで、多大な影響をアメリカ英語の影響を受けて、カナダ英語も発展することになります。
いくらイギリス侵犯と言っても、やはり北米大陸での仲間であるアメリカ英語の影響を色濃く受けることになって、結果的にはイギリス英語の特徴も色濃く残しつつ、アメリカ合衆国の英語ですね、いわゆるアメリカ英語の影響も被ることになったということで、現代に至ります。
ですので、カナダ英語の種は何かっていうのは結構難しい問題なんですけれども、どちらかというとイギリス派閥のものがベースとなったけれども、その後の数百年の北米での歴史ですね、これを経てアメリカ化してきたということです。
もちろん、都市として、カナダの都市としてのローカルな表現であるとか発音というのもあってですね、イギリスでもアメリカでもないという特徴、それも芽生えているということで、なかなか複雑な位置づけではありますけれども、そのような種ということになりますね。
次に南半球に移りたいと思います。オーストラリア英語です。
オーストラリアというのはですね、これもよく知られているように、ルケーチとして植民されたという、そういう国なんですね。
オーストラリアとニュージーランドの英語の起源
ルケーチということは、いわゆるロンドンあたりで犯罪を犯した人々、つまりロンドン社会の中でも低階級の人々というんですかね、労働者階級であるとか、いわゆる同じロンドンといってもですね、標準英語をしゃべっている人ももちろんいるわけなんですが、社会方言ですね、上と下ということでだいぶ言葉は違うということで、低階層の人々。
労働者階級の人々。これがですね、いわば今の国区にと呼ばれているロンドンの下町方言ですけれども、これに近い方言をしゃべっている人々。これがですね、犯罪を犯す、犯罪って言ってもパンをくすねるとかいう軽犯罪です。
それでも犯罪っていうことになっていて、テムズ川にですね、刑務所みたいなのを浮かべていたんですが、それも収容しきれなくなったんで、新たに植民地化したって言いますか、領有することができそうなこのオーストラリアっていうですね、堆積地ですよ。つまり地球の裏側ここにですね、送り込もうということで、ルケミを送ったわけですね。
ですので、これも実際にはイギリスの様々な地域からやってきた、そして軽犯罪等を犯した人々が集められたっていうことなんですが、ベースとなったのはロンドンの下町方言を話すというような人々ですね。
ですから今でもオーストラリアの言葉と今の国国ですね、というのは非常に近い関係にありますね。発音なんかもそうなんですけれども、そうした種が撒かれたっていうことで、決して英語の標準語が種としてオーストラリアに撒かれたのではない。
ロンドンベースではあるかもしれませんが、それは下町方言と言いますか、労働者階級の方言という社会方言ですね。定義の社会方言がベースとなり、それ以外にもですね、そのベースの上に様々な地方方言ですかね、イギリスのというものが混ざりあって、オーストラリアシドニー辺りに最初のルケ植民地というのができたということです。
これが1788年ということになりますね。
そしてその南東のお隣の国と言っていいんですかね、ニュージーランドです。ニュージーランドはこのオーストラリアの古文みたいな見方でされることもあるんですけれども、移民の仕方、種の撒かれ方っていうのはかなり異なっていまして、ニュージーランドは決してルケ植民地と言いますか、
ルケ地として歴史をスタートしたわけではないんです。この地域はルケ地ではないということなので、直接ですね、イギリスから移民がやってきました。つまり、いわゆる犯罪者ではないっていうことですね。この集団が必ずしも。
イギリスのどこから来たかと言いますと、これは各地から来たんですが、イングランドだけではなくて、スコットランド系もかなり多く入ってきました。1840年にワイタンギ条約ということですね。
戦中のオリジンと手を結んでと言いますか、イギリスが結局事実上を領有するっていうことになったわけなんですが、特に南の島ですね、南東なんかはスコットランド系の色彩が強いっていうことですね。様々なイギリス本土からニュージーランドにやってきたっていうことです。
その後、18世紀半ばにゴールドラッシュと言いますかね、金庫が出たということで、オーストラリア、隣にオーストラリアから退去してニュージーランドに人々が移民としてやってきたっていうこともあり、その関係でオーストラリア食も追加されたっていう側面はありますね。
ですので、今のニュージーランド英語の種っていうのは、いろんなところ、イギリス本土の様々な場所ということもありますし、オーストラリアで一旦根付いてオーストラリア化した英語っていうのも種の一つです。このように複雑な過程で、ニュージーランド英語が出来上がっているっていうことになります。
インドにおける英語の状況
私はニュージーランドにしばらくいたんですけれども、畑目にはオーストラリアとニュージーランドって同じオセアニア系の英語だっていうふうに同一視される、非常に似ているっていうふうに考えられていますが、やはりだいぶ違うんですよね。中から見ると違いがとてもよくわかる。方言ってそういうもんだと思いますけどね。
最後にインドにおける英語の話なんですけれども、インドはネイティブで英語を話すという人はほとんどいなくて、あくまで第二言語ということなので、今まで挙げてきた4カ国とかなり状況は異なるんですね。では、そこに巻かれた英語の種は何英語だったのかということで言いますと、2つ水脈があるっていうことだけ述べておきたいと思います。
1つはインド人のエリートが習得した、いわゆるイギリス標準英語。もう1つはインドで土着化した、交互英語がベースの英語っていうことですね。エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日の話題はかなり大きな話題でですね、質問いただいたんですが、十分具体的詳しくはお答えできなかったとは思います。ただですね、ポイントとして異なる種が巻かれて、今の世界小英語というものが生まれているということなんですね。
その種は決してイギリス標準英語のみであったわけではなく、それを含めたその他の諸方言、この諸方言というのは地域方言であることもあります。スコットランド英語とかアイルランド英語とか。一方で社会方言であるっていうこともあり得ました。
同じロンドンでも上と下の階級では使っている英語が違うっていうことで、下の方は今回国国という用語で出しましたけれども、ロンドンの下町英語っていうことですね。これがベースとなっている世界の英語っていうのもあるわけです。
その他様々ですね、今日は5カ国のみさっと取り上げた形なんですが、それぞれが複雑な種を持ち複雑で複数の種を持つということで、唯一の起源に遡れないということもしばしばです。
この起源がどこなのかというのは、英語史の領域でもいろいろと研究がされていて、今も進行中なんですね。なので、今日の主要5カ国に焦点を当てて、その種についてしゃべりましたけれども、これも今のところそう言われているという仮説なんですね。
これからこの種も書き換わっていくということは、研究の進展に伴って書き換わっていくという可能性は十分にあり得るだろうと思います。
ポイントは、世界の英語が様々多様な理由の一つは、いくつか理由がありますが、一つはそもそも巻かれた種が異なっていたということなんですね。
これは昨日の放送と合わせて、とりわけ世界英語を考える21世紀、考えていく際に非常に重要な視点、ポイントだと思います。
さて、このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、ご意見、ご感想、ご質問、そしてチャンネルで取り上げてほしいトピックなどを寄せいただいています。
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積極的に私の方でも取り上げていきたいと思います。
それでは、猛暑の毎日ですけれども、今日も皆さんとって良い一日となりますように、ほったり打ちがお届けしました。
それではまた明日。
25:17

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