語学学習の基本
おはようございます。英語の歴史を研究しています堀田隆一です。 7月4日、月曜日です。
本日は、Voicyのハッシュタグ企画に参加しようと思います。 お題は、
みんなの語学学習法ということでですね、 こちらに参加する形で、今回は
英語学習は毒を食わば皿までで行こうと題してお話ししたいと思います。 今回のハッシュタグ企画
みんなの語学学習ということでですね、この関連でこのチャンネルにたどり着いたという方も少なくないかと思われますので、
簡単に私のチャンネルを紹介しますと、名前は英語の語源が身につくラジオということなんですね。
主に英単語の語源ですね。 これ英単語のボキャビル、単語学習のためにももちろんなるんですけれども、一方で教養とか歴史、
文化というものを意識しながら英単語の語源について 喋っていることが多いんですね。
さらには広く単語だけの話ではなくてですね、英語の歴史、 これが私の専門なんですけれども、この広い英語の歴史の話題について日々ですね、
お話ししているという、そういう番組なんですね。 もちろん単語の語源の話が多くなるので、
ボキャビルのために役立つということで英語学習にも役立つ、 そのような話題っていうのは豊富なんですけれども、一方で英語学習そのものに特化したという番組ではないので、
今回のようなですね、ハッシュタグ企画のみんなの語学学習法という非常にプラクティカルで学習方法の実際についてお話しする機会っていうのは、
私自身それほどボイシーではなかった気がするんですね。 ということで、今日はこのハッシュタグ企画の機会にですね、私自身の極めて私的ではあるんですけれども、
私自身の語学学習法、様々な言語を勉強してきたっていう経緯はあるんですけれども、 このチャンネル自体がですね、英語の語源が身につくラジオということですし、
私自身の専門が英語学、英語史ということで、 今回はですね、最も多くの人に響くと思われる英語学習ということに特化して学習法のお話をしたいと思います。
他の言語でもですね、実際には似たようなことが当てはまるかと思うんですけれども、 今回は英語学習の話です。
そしてタイトルが、英語学習は毒を食わば皿まで行こうという、これ何のことかお分かりでしょうか。 最後まで聞いていただけると分かるかと思うんですけれども、それではお話し始めたいと思うんですね。
まずはですね、お話の見通しとして5点、述べておきたいと思います。
1、理想は低く。
2、読み書き能力は重要です。
3、単語力が最重要です。
4、辞書を味方につけよう。
5、スキルだけじゃもったいない。プラスアルファで強要を。
ということで、この5点をメニューとして、それぞれ一つずつ簡単にお話していきたいと思います。
学習法のポイント
まず第1点目です。理想は低くということなんですけれども、 これは決して皆さんの夢を壊すような話ではなくてですね、
無理な目標は掲げない方が良いという話なんですね。 例えば、完璧な日英語のバイリンガルになろうという目標は高すぎて、なかなかこれは達成できない。
大きい夢としてそれを持っている方はもちろんいいんですよ。 それはそれで持ちながら短期的な目標というか理想というのを持っていることが大事なのかなと思うんですね。
また、巷にあふれている3ヶ月英語ができるようになるみたいなものもやはり忘れた方がいいですね。
これはある意味理想が高すぎるんです。短い時間でハイレベルにまで持っていきたいということので、これはもう観念するしかないです。
時間をかけることを恐れないということが語学学習、英語だけではないと思いますけれども、 とても重要なことだと思うんですね。
なので、理想はですね、高いに越したことはないと思うんですよ。大きな目標としては。 しかし、単中期的な目標も一方で立てる必要があると思うんですね。
現実的な目標ということです。語学学習って本当に現実なんですよ。 時間かけなきゃいけない。学問に王道なしと言いますけれども、やはりこれは争えないというふうに私は考えています。
2点目、読み書き能力は重要です。 ということなんですけれども、もちろんですね、英語を学習するときも4技能というふうによく言われるわけですよね。
そして、しゃべって聞ける能力、つまり会話でですね、 英語でコミュニケーションを取れる能力っていうのは確かに多くの場合憧れになると思うんですね。
目指す目標になると思うんですね。この重要性は全く否定しないんですけれども、 今後ますます必要になってくる能力って読み書き能力だと思うんですね。
ビジネスでも学術でも、読んで書いてコミュニケーションを取るということになります。 そしてこれは伝統的に日本の英語学習者が強みとしてきたことなんですね。
ある意味では聞き取ったりですね、話したりするのは苦手。 だけど読み書きはしっかりと辞書で単語を調べて、そして文法書にのっとって、文法を習得し、それできっちり読み解いていくっていうのは得手とするところなんですね。
日本の英語学習者の得意技ということです。 これが得意だったものですが、これからますますこの能力っていうのは必要になってくると思うんですね。
例えばDPLであるとか機械翻訳というのもどんどん精度が上がってくるだろうとは思うんですね。 しかし本当に差が出るのは、きっちり読むべきところで読めるかという深い読解能力だったりするし、そしてビジネスでも何でもですね、契約という真面目なコミュニケーションはやはりですね、最後の最後まで書き言葉になると思うんですね。
メールでもチャットでもニュースでもとにかく早く正確に読む能力、英語を読む能力っていうのが情報収集能力の一部としてですね、どんどん重要になってきますし、発信というのもですね、そんな5秒で喋って発信しなければいけないという機会はあまりなくてですね、エレベーターピッチみたいのはあるかもしれませんが、基本的には実行した上で考え方をしっかりと英文に載せて発信するっていうことが
最終的には重要な能力になると思うんです。そして話す、聞くという能力は本当にその必要があるときには確実に尽きます。短期間で尽きますので、それよりも大変な読み書き能力っていうことにエネルギーを抑えて準備しておくということの方がよっぽど重要だというふうに考えるんですね。
3点目、単語力が最重要ですということなんですけれども、発音や文法っていうのももちろん重要であることは間違いありません。しかし、やはり単語力、語彙力っていうのがついていると、文の中にですね、知っている単語、知らない単語あったときに知らない単語が多いと、それだけで慣れちゃうんですよね。もう取り組めなくなってしまうというぐらい打ちひじがれるんですね。わからない。
この単語、知らない単語を文脈から推測する能力みたいのが言われたりしますよね。これがついてきたら、ある意味もうすでに単語力、語彙力、文法力、総合力があるっていうことですので、まずはですね、単語力、語彙力ある程度のところまでは一気に上げてしまうっていうのが即戦力になる、早いっていうことではあるんですね。
ただ、最も地道な学習ということになりますので、単語語彙の学習っていうのは、これは確かに簡単ではないですけれども、まずもって単語力が最重要っていうことは、私の英語学習経験からもですね、自信を持って言えます。
4番目、辞書を見方につけようということで、これは先ほどの単語力が最重要ということと関係します。単語力というのは、結局のところ暗記になってしまいますね。暗記ってなかなかつらいです。
ですので、長期戦を覚悟で少しずつ自然と単語力が身につく習慣をつけていくっていうことが大事だと思うんですね。
その際の最大の見方は、紙の辞書でも電子辞書でもいいと思いますが、やはり辞書と友達になるっていうことなんですね。
そして、私のこの番組もですね、英語の語源が身につくラジオっていうことで語源を強調していますので、ぜひですね、単語の語源談が充実している辞書、そしてそういった辞書で語源談を常に見るように心がけて見ると良いと思うんですね。
どっちにしろ長期戦になることは避けられないっていうのが語学学習です。
ですので、まず良い辞書を見方につける、これがとっても大事なことになります。
スキルと教養の重要性
さて、4つの私自身の語学学習法のコツ、秘訣のようなことを述べていきました。
1、理想は低く。
2、読み書き能力は重要です。
3、単語力が最重要です。
4、辞書を見方につけようということですが、最後、5番目、極めつけとして用意しているコツ、秘訣がこれです。
スキルだけじゃもったいない、プラスアルファで強要をということです。
これはどういうことかといいますと、この放送をお聞きの多くの皆さんも、英語をいかにして効率よく学習するかということを求めているんじゃないかと思うんですね。
スキルとしての英語ということを考えていて、なるべく早く資格を取ろうであるとか、実際に使えるプラクティカルな能力を身につけようということかと思うんですね。
これは私自身も英語学習を通じてずっと追い求めてきたことですし、いまだに地道に勉強を続けていないと、英語力ってどんどん落ちる一方なんですね。
その意味では、やはり英語ってスキルだと思うんです。
ただ、ただですね、最初から述べているように、語学学習って本当に時間がかかるんです。
エネルギーもかかります。
参考書なんかを買ったりするとお金だってかかります。
最初から英語母語話者に生まれていれば、こんな苦労はなかったのにと考えてきたこともこれしばしば実際にはありますね。
ですけれども、現実はそうではないので、やはり時間とエネルギーとある程度のお金をかけて、継続的に学んでいかないといけないというある種運命なんですね。
これはもう避けられないということなんですね。
時間をかけないと語学学習、英語学習というのは絶対に成就しない。
これは100%言い切れると思うんですね。
なので、ある意味では非常にコスパが悪いですね。
英語を身につけるのにどれだけ時間、エネルギー、お金をかけてきたんだと思うとですね、やるせない気になったりすることもあるわけなんですけれども、ここで発想の転換です。
スキルを身につけるためだけにこのような犠牲を払っていると思うと、マイナス思考になってしまいますね。
そうではなく、これだけ時間、エネルギー、お金をかけているんだから、スキルだけではなく、プラスアルファで教養も身につけてしまおう。
いずれにせよ時間もかかるわけです。
ですから一緒に最大限他のことも身につけてしまおうということなんですね。
英語を喋れるとか使いこなせるというスキルだけではなくて、では何があるかというと、やはり教養だと思うんですね。
外国語を学ぶことで得られるものって非常に多いと思うんですよ。
多くの場合、初めて出会う外国語っていうのが英語ということが多いと思うんですね。
日本人の場合には。
英語学習の本質
そこから日本の文化であるとか、日本の言葉とは全く違う発想のものを習得する、そしてその習慣を身につけるという、またどない機会が実は英語学習なんだろうと考えてるんですね。
いや自分は英語を喋ったりするスキルだけが身につけばいいんだ、教養なんかはいいんだというふうにお考えの人はいると思うんですけれども、
この費やす時間、エネルギー、お金を考えるとスキルだけじゃ完全に損です。
プラスアルファのものをやはりですね、獲得しないと全くの学び損ということになると思うんですね。
これを指して今回のタイトル英語学習は毒を食わば皿までで行こうと銘打ったんですけれども、わかるかと思いますね。
あまり良い理由ではないのかもしれません。
毒を食わば皿までという言い方は、毒を食う以上はその皿までも舐めてしまおうということですので、一度罪を犯した以上はためらわずに最後まで罪に徹しよう、悪に徹しようということで、あんまり道徳的に良いこととは言えないわけですね。
ただ、せっかくめんどくさいものをやらなければいけない、あるいはやろうといったん思ったのであれば、とことんそれを突き詰めて、むしろプラスに変えてしまおうというポジティブな意味合いで、このことわざを引用しています。
もっと良い費用というかことわざがあればいいんですけどもね。
ちなみに英語ではこれ、as well be hanged for a sheep as for a lamb。
子羊を盗んで公主権になるなら、親羊を盗んで公主権になったほうがマシだという言い方で、やっぱり必ずしても良い費用ではないなと我ながら思うんですけれども、最後の5点目のポイントはわかっていただけましたでしょうか。
つまり、これだけの時間、エネルギー、お金をかけているのに単に英語を使いこなせるというスキルだけを得るのでは全く損である。
そうではなくて、ここから最大限の教養を引き出してしまおうということなんですね。
悠長なように見えるかもしれませんが、最初から一貫して述べている通り、どうしても語学学習って時間がかかるんですよ。
これだけはもうどうしようもない事実なので、この時間を無駄にしない、最大限に利用するにはですね、スキルプラスアルファという部分、こちらの方に目を向ける。
そうすると時間を味方につけることができるのではないかと思います。
語学学習をしていながら別のことも学習している。
そういった考え方があると、お得感と言いますかね、ポジティブに語学学習を捉えられるのではないかと思います。
以上、私の素敵な語学学習感についてお話ししました。
みんなの語学学習法というハッシュタグお題のもとに、私自身の語学学習感を5点に要約しまして示してきました。
まとめます。
1、理想は低く、これは時間をかけることを恐れないということに近いですね。
2、読み書き能力は重要です。
3、単語力が最重要です。
4、辞書を味方につけよう。
5、スキルだけじゃもったいない。
プラスアルファで強要をということで、全体としては、英語学習は毒を食わば皿まででいこうというふうにまとめた次第です。
学び続ける重要性
実はこの私自身の語学学習感というものは、普段のこのチャンネルの内容ですね。
このチャンネルは英語の語源が身につくラジオということで、英単語の語源の話を中心にお届けしているんですけれども、より広くは英語の歴史全体ということです。
英語の歴史を知ったからといって、英語学習が飛躍的に効率が良くなるということはありません。
多少はあると思います。
ですが飛躍的にということはありません。
その意味では速攻力というよりも、やはり最後のプラスアルファの部分、強要ということだと思うんですね。
せっかく英語に時間をかける、そしてこれはやむを得ない状況です。
時間はかかるものです。
ということを前提とするのであれば、スキル、これも大変重要で日々の努力が必要かと思いますが、一方で強要としての英語。
強要としての英単語という部分を、ぜひ皆さんにも身につけていただきたい、そういう思いでこのチャンネルを運営しています。
遠回りのように感じるかもしれませんが、語源による単語学習というのは部分的に実際ボキャベルに役に立ちますし、
そしてそれ以上に強要であるとか、ものの見方ということに影響を与える、そうした本当に強要科目だと思っているんですね。
どのみち時間がかかるプロジェクトですので、ここは楽しく長く付き合える方法というのを探るっていうのが実は成功法だったりするんですね。
英語の語源が身につくラジオでは、そのような楽しい英語の学びが楽しくなるようなプラスアルファの情報、主に歴史、文化という観点からお届けしたいと思っています。
ハッシュタグ企画を経由して、このチャンネルに初めてたどり着いた方というのも多いかと思いますが、今後そのような趣旨でこの放送を聞き続けていただければと思います。
速攻性はないかもしれない。ただ、スキルだけではない英語学習の面白さ、意義というのがだんだんとわかってくるのではないかと思っています。
さて、最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、ご意見、ご感想、ご質問、チャンネルで取り上げてほしいトピックなどがありましたら、
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皆さんの日々の語学学習を応援しています。そして、私自身も毎日学び続けます。
それではまた。