時間術の必要性
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
10月26日水曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 英語の語源が身につくラジオheldio。
本日は、今週のVoicyのハッシュタグ企画、トークテーマに乗りたいと思います。 今週のお題は、【生み出す時間術】ということです。
タイムマネジメントの話なわけですけれども、これ私、必ずしもうまくいってない領域なので、 どう話そうかなというふうに思ったんですけれども、
こんなタイトルで始めたいと思います。古典的な時間術。
The early bird catches the worm. 早起きは三問の得です。どうぞよろしくお願いいたします。
このVoicyというプラットフォームなんですけれども、全体としては、 いわば聞くビジネス書みたいな感じで、ビジネス関係の話題を中心に
記されているメディア、プラットフォームだというふうに、私自身は認識しているんですね。 その手の話題多いと思うんです。その中では、この
英語の語源が身につくラジオというチャンネルは、やや異色と言いますかね、 少し離れているっていう感じで、
自分自身でもそんな認識があるんですけれども、 ただ私、広い意味でのビジネス書ってそこそこ読む方だったりするんですね。
時間術っていうのも、やはり全ての現代人にとって、 ビジネスパーソンでなくても、私は研究者だったり教員だったりするんですけども、
やっぱり時間が足りないという思うことは多くて、 どうしたら効率よく仕事をこなせるかであるとか、生活の中で時間をマネージするかということには、
とても関心があるということで、いろいろと読んで勉強してきましたし、 実践しようとしてきたんですね。中にはしたものもあるんですが、
ただ、ほとんどうまくいったものはないと。 試してはみますが、こういうのって持続が大事ですよね。
持続的に、習慣的に行うことが大事だっていうのが、 基本であり原則であるというふうに思うんですね。
その点では、時間術というのは、 ダイエットであるとか英語学習にとってもよく似てるんですね。
これ、私、一緒にYouTubeをやっています、 同じ慶応大義塾大学文学部の同僚でもあります井上一平さんがですね、
よく言っていることなんですけれども、英語学習はダイエットであると。 大多数の人が何をすればいいのかという情報を与えられるんだけれども、
それに失敗していると、それは実行できないって言うんですね。 ダイエットも成功法が何かっていうのがいっぱいあるし、その他の様々な方法っていうのも、
無数に提案されているんだけれども、大抵みんな失敗すると。 英語学習もしっかり。だからダイエット本とか英語学習本っていうのは常に売れ続けるんだというようなですね。
そういうことなんですけれども、これ時間術も今回お題をですね、 Voiceのハッシュタグ企画で与えられて同じだなと思ったんですね。
何が成功法かっていうことはもう出尽くしていると。 全てビジネス書に書いてあると。私もいろいろ読んできました。
今時間を使おうとかですね。似たような仕事作業はまとめようとかですね。 メールとかスマホは朝開くなとかですね。いろいろもうこれ無数のTipsみたいなものがあるわけですよ。
全部頭の中には入ってるんだけれども、これが持続できない。 習慣的にできないから失敗し続けてるんですね。
だからまた同じこと書いてあるのわかってるのに、次のビジネス書時間術の本とかを開いてしまうわけですよ。
なので永遠にこのタイプの本であるとかコンテンツって売れるので、だから今回Voiceにもですね、生み出す時間術とハッシュタグをつけるとみんな聞くわけですよ。私も聞いちゃうし。
なのでこれはもう一つのジャンルと言いますかね。つまりダイエット、英語学習、時間術。これは現代人にとって常に需要のあるコンテンツになるんではないかというふうに思った次第なんですね。
早起きの効果
これもう三大コンテンツというふうに、今日私確信しましたね。ほとんどの人、少なくともほとんどの日本人がこの3つに慢性的に悩まされている。ストレスを感じているっていうことなんではないかと。
でも答えはわかってるんですよね。正しい答えが何かっていうのはわかっていて、そしてそれを意思を持って意思の力を持って実行すれば良いだけっていうのは、みんな頭でわかってるんだけどできないっていうのがこれなんだろうと思うんですね。
私もことごとく時間術試してみては失敗してきたという当人です。なのでこれはあまり自信を持って語る資格は本当はないっていうところなんですけれども、無限回試してきたものの中でそこそこ運用できていると言いますか、うまくいっているなというものが考えたら2つだけはあったので、
実際の効果はどれほどのものかっていうところは怪しいかなと思いつつ、一応成功例として今回の生み出す時間術というハッシュタグ企画なので、とりあえずは語れそうなことかなということで2つ挙げたいと思います。
これもですね、もう本当に古くから言い古されてきているということですし、現在のビジネス書なんかにもいろいろ書いてあることなのかなと思いますが、一つ目は早起きは三問の得ということです。そしてもう一つは昼寝をするということで、たまたま今述べていて気づいたんですけれども、両方とも寝ることに関係するなということなんですけれども、うまくこれを使うと時短になる。
時間術になるというような2つだと思うんですね。ただこれもですね、意思の力で成し遂げたというか習慣づけたことではなくて、ある意味生活の中でそうしないとやむを得ないからという感じで、なかば強引に状況環境によって習慣づけさせられたというところが事実なんですね。
私は早起きで5時前には起きているんですね。その後、朝のジョギングをしてということで、かなり早く活動を行って、朝に時間的余裕ができるんですよね。
これはとても良い習慣だと我ながら思っているんですけれども、これも好きであるいは意思の力でやったというよりは、もう十数年前のことになりますけれども、子供が立て続けに生まれて、そしてよく泣く子だったりするので、夜がなかなか眠れない。
朝も赤ちゃん起きるの早いというところで、4時、5時に起きちゃうわけですよ。そうすると当時めちゃくちゃ仕事が忙しいということもあったので、その前に赤ん坊より先に起きて仕事を1時間でもいいからしないと、とにかく日々回せないっていうぐらいに時間に困ってたんですね。
時間術がどうしても必要っていうことだったんですけれども、そこで3時起きでしたかね、当時は。きついはきつかったんですけれども、それを始めたっていうのがきっかけです。その後、赤ん坊も少しずつ落ち着いてくるじゃないですか。
だんだん遅くなって、つまり当時最悪の時期は3時起きとかやってたんですが、だんだんと後ろ倒しになって、今5時ぐらいということになってるんですね。
これは子供も大きくなりましたので、やめてしまってもいいと言えばいいんですけれども、この強引に3時起きさせられていたような時代からの何が一番良かったかというと、規則的になるんですよ。眠いは眠いんですけれども、夜だってその分早く眠くなるんで、結局早寝するわけですよ。早寝早起きっていうのができてくるんですね。
強引に強制されるっていうような感じだったわけなんですが、そしてこれがもう昔から言われている時間術というよりも健康法ですよね。ということで、風邪ひかなくなったんですよ。これは実は最大の時間術ではないかと。
風邪ひいて寝込むと1日2日、そしてその前後も合わせて集中力なくなりますし、普段耐えやすくできることも簡単にできなくなるという意味では、タイムロスがないということなんですね。トータルで見ると、やっぱり健康でいるってとても大事だなということに気づいたということです。
さらに自分だけでなくて家族もやっぱり調子悪くなったりすると、どうしても気がかりだったり生活に影響するじゃないですか。そうするとやっぱり集中力とか時間を奪われたりということはあるんですが、家族も巻き込む形でこの早寝早起きっていうのを続けていると、みんな幸いなことに風邪をひかなくなったというか比較的ということですけれども、寝込むほどの風邪をひいたりということがぐんと減ったんですね。
これは結果的に時間を生み出しているじゃないかと。少なくとも大きくロスしてないではないかという意味で、広い意味での時間術になっているんではないかというふうに思っているんですね。
第2の習慣である昼寝も結局そこから来るんですね。早起きすると夜も早く眠たくなるというのは当然なんですが、それだけじゃなくやっぱり昼も眠たくなるんですよ。なので昼寝せざるを得ないということで短時間ですけどね。
短時間昼寝みたいな習慣は割とついていて、そうするとその後も頭がすっきりして体もシャキッとして、例えば午後なんかを時間を過ごせるっていうことなので、結果的に時間術っぽくなっているっていうことです。
ですので時間術というよりも健康術に近いんですかね。健康じゃなくて寝込んでしまうとその分数日間は少なくとも無駄にするというような、そんな考え方をすると結果的に健康術イコール時間術みたいなところはあるのかなと。
昼寝と時間管理
あとはコマゴマとした隙間時間とかですね、冒頭で述べたようなもの、様々な無数の時間術ってあると思うんですけれども、それに関しては大体私試みてほとんど失敗しています。
いまだに身につけていないっていうことなんですけれども、せめて成功していると言いますか、習慣化に成功したもの、それも意思の力でやったというよりも仕方なくそんな生活になってしまったというようなところがあるんですが、これが私にとっての時間術でしょうかね。
早起きは三問の徳ということと、昼寝を頻繁にすると、そんなところです。
これで終わってはあれですので、このチャンネル英語の語源が身につくラジオということで、英語誌の話題を主にお届けしているんですが、英語での早起きは三問の徳に相当することわざ、これをですね、紹介しておきたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、The early bird catches the wormという言い方をしますよね。早起きの鳥は虫を餌を捕まえるということで、大変これはこれでわかりやすい表現、そしてことわざだと思います。
非常に有名なので、early birdという言い方ですね。これでも早起きの人という意味になりますし、比喩的にですね。さらに早起きで徳をするサービスみたいなことを、例えばearly bird offerとかearly bird discountなんていうのも、パブなんかによくですね、出てますよね。レストランとかパブとかですね。
日本ではハッピーアワーなんて言っていて、夕方のちょっと前に、まだ暗くなる前に飲み屋に入るとビールいっぱいダビやすくなりますよみたいな、ああいうサービスですが、英語ではearly bird offerとかearly bird discountのような言い方が定着しています。
もちろん、これベースになっているのは早起きはサーモンの徳、the early bird catches the worm。これに基づいているっていうことなんですけどもね。このことわざ、いつ現れたのかっていうことをOxford English Dictionary OEDで調べてみますと、1636年が初令ということです。the early bird catches the wormということで、まさに今につながるそのままの形ですね。
英語に限らないと思うんですけれども、ことわざって人々の口に昇ることでどんどん受け継がれてくるっていうことですよね。そして、いろいろバリエーションが生まれるんですよ。地方ごとにバリエーションが生まれたり、社会集団ごとにあるいは場合によっては個人ごとに言う言い方が違うと。同じことわざでも微妙にバリエーションがある。
ちょっと単語を入れ替えたりですね、語法を変えてみたりということで、いろいろバリエーションが存在するっていうケースが多いんですけれども、このthe early bird catches the wormに関する限り、それほどの大きなフレー幅というかバリエーションというのはないようで、
せいぜいですね、動詞がcatchesではなくてgets、getを使うというバージョンがあったりするくらいで、それほど違わないんですよね。ただ一つですね、気になるのが、なんでtheという定感詞がついているんだろうっていうことなんですね。
一般論として言うんであれば、いわゆる複数形にして一般論を述べるっていうのが口語的なんですね。つまりこの場合で言えば、early birds catch wormsみたいな言い方です。
early birds catch worms、いわゆる一般認証とか総称の複数形みたいな使い方ですね。同じ総称でも少し固めにすると、今度は不定感詞aを使って単数で表す。これで総称認証を表すっていう言い方、これもあるんですね。
もしそのバージョンだったら、an early bird catches a wormぐらいになると思うんです。いずれもかです。そして実はですね、今残っている、今最も普通のthe early bird catches the wormっていうのはtheを使ってるわけですよ。
このように定感詞を使うものっていうのも、やはりちょっと固めで学術的な響きがあるっていうことなんですが、やはり実は総称としての用法っていうのがあるんです。当時からあったかっていうのは調べてみたいと思うんですけれども、少なくとも今あるんですね。
その意味では、複数形を使っても、aという不定感詞を添えて使っても、あるいは定感詞theを添えて使っても、全体としては総称的な言い方ができるので、どれでもいいって言えばいいんですけれども、じゃあなんで最初から、そして現代に至るまで、基本theがつくバージョンというのが一般的に見られるのかということなんですけれどもね。
こんなことを戯れに思ってしまったんです。一つはですね、リズムっていうのはあると思いますね。もし複数形でやるんであれば、early birds catch wormsってなるんですよ。この場合、最初のearly以外は一音接語なので、すべてにアクセントが落ちちゃうんですね。極端に発音しますね。
early birds catch wormsということで、強いアクセントが連続して続きすぎなんで、強弱強弱というできるだけ交互に強弱を回したい英語のリズム感にとってはあんまり良くないんです。そこにtheを挟むと、theって弱いので、そこそこのリズム感になります。これでも完全に綺麗なわけではないんですが。
early birds catch the worm。
というですね、リズム感になるんです。
これaでも同じリズムになるので、じゃあなんでaじゃないのかというところはまた問題になりますが、少なくとも、少なくとも複数形のearly birds catch wormsというような、よりはリズム感が良いという。
こんなことを思いつきました。
他にはやはり定感詞のイメージとして、同じ一般認証、一般的に言ってるんだとしても、そこに特定の鳥と特定の餌となるワームですね、虫というのをイメージさせるという効果がtheにはあるというような、そんなこともあるかもしれません。
ことわざって一般的なものですけれども、それを具体化することによって、かえってその裏返しで一般的に通用する生活の知恵、人生の知恵みたいな、そんな効果があったりするのかなというふうにも思います。
これはもう一般的に英語のことわざを広く調べてみて、関心の使い方とか、このあたり眺めてみるのもちょっと面白そうだなと話しながら思った次第なんですけれども、
生み出す時間術というハッシュタグから、初めて今日は英語のことわざの因律というとんでもなく遠い話題にたどり着いてしまいました。
早起きの効果
せめて言えることは、私が生み出す時間術として一応実践して続けてきているもので、レバレッジ効果が見られるかなと思っている一つ、二つですかね。
寝ることに関することですけれども、特に早起きは三問の得、これを押しておきたいと思います。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
明日の生放送のお知らせをさせてください。
明日の10月27日木曜日午後1時から60分間、熊本学園大学の矢泉博先生とともに、英語に関する素朴な疑問1000本ノック第2弾を生放送でお届けする予定です。
すでに事前に素朴な疑問をリスナーの皆さんからGoogleフォームズを経由して出していただいています。提出していただいていまして、矢泉先生と私はそれを見ないままに本番に挑み、
司会のマサニャン、このボイシーでも何度も対談していますが、ケルフの会長であるマサニャンが司会を務めてくれるという形で寄せられてきました素朴な疑問を読み上げてもらい、
それに対して矢泉先生や私が主に英語史の観点からやつぎ早に答えていくと、エラーしながらも答えていくということを60分間生放送でお届けする予定です。
質問は今日いっぱいまで受け付けておりますので、このチャプターに関連する記事へのリンクを貼っておきますので、そちらからたどって素朴な疑問を投稿していただければ、明日取り上げるということもあるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
明日の1時からの生放送、ぜひ都合がつく方は生で聞いていただき、そしてボイシーのアプリから入りますと、その場で投げ込み質問というのも可能ですので、ぜひお寄せいただければと思います。
ただ、平日の普通の午後1時からということですので、お仕事があったり、学生や授業なんかあったりということが大変かと思いますので、この音声のアーカイブですね、収録したものを取っておきまして、翌日金曜日の朝のこのHeldioの通常回にてアップロードする予定ですので、そちらアーカイブから、
後からお聞きいただくこともできますので、ぜひ楽しんで聞いていただければと思います。
さて、このチャンネル、英語の語源が身につくラジオHeldioでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。ボイシーのコメント機能を通じてお寄せください。
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それでは本日、週の中日、水曜日ですね。今日も皆さんにとって良い1日となりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。