【再】#653. 軽快な英語文化史エッセイ集『英文学者がつぶやく英語と英国文化を
2026-05-04 11:15

【再】#653. 軽快な英語文化史エッセイ集『英文学者がつぶやく英語と英国文化を

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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堀田隆一です。英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。本日は3月15日水曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、【軽快な英語文化史エッセイ集】
【英文学者がつぶやく英語と英国文化をめぐる無駄話】の紹介です。 どうぞよろしくお願いいたします。
今日は本の紹介なんですけれども、安藤佐俊氏による【英文学者がつぶやく英語と英国文化をめぐる無駄話】という軽快なエッセイ集です。
平凡社から昨年10月に出版されています。 この著者の安藤佐俊氏は明治学院大学文学部の教授で、英文学を専門とされている方です。
240ページほどの本で、定価2400円プラス税というふうになっています。
この本、私読みまして、そして書評を書かせていただいたんですね。 その書評が昨日発売されました大習慣の英語教育という雑誌の69ページに、長い書評ではないんですけれども、掲載されています。
そちらもよろしければ、ご覧になっていただければと思うんですけれども、この本はですね、元々は著者がですね、学生向けに書き溜めた短い文章。
これが元になっているということです。その上に何編か書き下ろしのエッセイを加えて、全体としてコラムを合わせますと28編のエッセイが収録されています。
タイトル、英国文化をめぐる無駄話ということなんですけれども、全体として英語誌絡みの話題がですね、ふんだんに盛り込まれています。
ですので、日々お聞きの皆さんもですね、きっと楽しく読むことができるのではないかと思うんですけれども、ざっとですね、紹介してみますと4章立てなんですね。
最初にはじめにっていうのがありまして、英語とは何かという、まさに英語誌入門の入門のような文章で始まっています。
そして第1章がですね、奇妙なイギリス英語の世界ということで。
私はですね、この第1章がとても好きだったんですけれども、例えば最も長い英単語。
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いろいろなところで話題になるんですけれども、いろんな観点から最も長い英単語というのを切り出してきているんですね。これが単語論としてはなかなか面白い。
それから、試験に絶対出ない英単語というコラムが。
例えばですね、こんなものに名前がついてたんだというような、そんな英単語を集めたものなんですね。
例えば、Chadという単語で、紙に穴を開けた時に残る丸いクズ。こんなものにですね、名前がついていたという話であるとか。
人が何かを食べている時に少しくれないかと思ってじっと見ることのような、どういう時に使うんだというような単語ですね。
こういったものが列挙されています。
それから同じ1章には、スプーナーとスプーナリズムと題するコラムもあります。
このスプーナリズムというのは語頭音位転換ということで、例えばカーパークと言おうとしてパーカークと言ってしまったり、
キングリチャードをリングキチャードと言ってしまうような、あの種の間違い方ですね。
暑い夏ではなく夏い暑と言ってしまうあのタイプなんですが、
これはですね、オックスフォード大学ニューコレッジの学療長を務めていたウィディアム・アーチボールド・スプーナー。
このスプーナーさんに由来するですね。
1844年から1930年に生きた人なんですけれども、この人がこの手の間違い、言い間違いっていうのを非常によくしたということで、スプーナリズムという名前がついている。
なかなかこれ有名な話なんですけれども、その実例がたくさんこのコラムには挙げられています。
そして第2章はですね、一筋縄ではいかない発音の話ということで、クイーンズイングリッシュへの裏道というコラムで始まっています。
ここでなかなか面白いのは、日本語を母語とする英語学習者、典型的な日本人ですけれどもにとって英語の発音はですね、
簡単ではないんですけれども、実はアメリカ英語って結構難しいんだっていう話なんですね。
一方イギリス英語、とりわけイギリスの標準英語と言われるクイーンズイングリッシュ。
今ではキングズイングリッシュと言うべきなんですかね。代替わりしまして。
イギリスの標準的な発音、こちらの方が実はカタカナ的に発音できて楽なんだという話をしてるんですね。
それまさにその通りだと私も思っているんですけれども。
例えばカーとかスターってそのままカタカナ発音で済むんですよね。
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アメリカだとこれを舌を巻いてですね、カー、スターの独特の音色が出るわけなんですけれども、
実はイギリス英語、イギリス標準英語の発音の方が日本人にとっては相応しい、こういう議論を展開していますね。
それから英国の方言としてデボン編とリバプール編というコラムがあります。
これも非常に面白いです。
英語の歴史と英語の方言というのは関わりが強いので、この英語史の観点からも読むことができる、そういうコラムになっています。
第3章、英語で旅する英国ということで、地名の話が多いですね。
地名の話題というのも英語史と非常に深く関係しているので、その観点からこの3章を読むということももちろんできると思うんですね。
もともとケルト人が住んでいた土地、そこにアングロサクソン人がやってきたということですよね。
さらにその前にはですね、実はローマ人もやってきているので、ラテン語のソウというのが古い英国の地名に残っていたりするんですね。
さらに8世紀半ば以降はデーン人、いわゆるバイキングですね、北欧の民がやってきて、
特にイングランドの北部、東部あたりに定住したということもあり、この地域では北欧由来の単語ですね、を組み合わせたような地名というのが非常に多く残っているんですね。
つまりいくえにも地名の語源層っていうんですか、層が重なってできているのが現代のイギリス、イングランドの地名ということなんですね。
ここはまさに英語史と連動している部分ですので、面白く読めると思うんですね。
その中でもですね、極めつけはですね、123ページにある写真がありまして、道路標識の写真なんですが、
ケント州にハム村という、ハムという地名があるんですね。
そして隣がですね、またサンドウィッチという地名なので、一つの標識にですね、この2つが書き込まれているという、そういう道路標識の写真があるんですね。
もちろんこれハムサンドウィッチと、このような遊び心を込めた写真もですね、所々に差し挟まれています。
4章は英国文化は英語表現に学べということで、ロンドン地下鉄広告コピーに見る英国的ユーモアというコラムがあったり、私が好きだったのはですね、ジョージ・オウエル的紅茶道ですね。
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紅茶の入れ方に関するエッセイですね。
それからタウンとシティはどう違うのかという話も大変勉強になりました。
そして終わりになんですが、終わりにの副題が英語の不規則性などという、こんなタイトルで占められているんですけれども、
主に英語のつづりと発音の関係の不規則性について語っているんですね。
こんな風に述べています。
英語を学んでいて覚えにくいつづりやつづりからは予測不可能な発音に苦労した経験は誰にでもあると思う。
だがこのような不可解さは英語の面白さの一側面でもあるという風にですね、不規則性というネガティブな特徴ですね。
ここではポジティブに捉え直して、英語の面白さなんだと。
これは英語の歴史もそうですし、英国文化の歴史こういったものが積み重なった結果、こんなヘンテコなことになってしまったんだという、この全体を肯定しているような趣旨があり、非常に私も共感した次第です。
全体として著者の知識とユーモアが詰まった本ということで、無駄話という風にタイトルにはあるんですけれども、少なくともこのヘルディオのリフナーにとっては決して無駄ではない話ばかりです。
ぜひこの本手に取っていただければと思います。
このチャプターに本書に関連するリンクも貼り付けておきます。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
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それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように。
ほったりうちがお届けしました。
また明日。
11:15

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