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英語史の著者の堀田隆一です。 英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもとに、英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は4月15日土曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
今日は対談です。 新しい方をお迎えして、たっぷりと英語の動詞について
語りたいと思います。 英語史でみる不規則動詞の仕組み
藤原郁弥さんとの対談です。 どうぞよろしくお願いいたします。
おはようございます。おはようございます。 今日は対談ということなんですけれども、初めての対談になります。
博士課程1年の大学院生ということで、藤原郁弥さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 初めて今回出ていただくということで、藤原君と呼ばせていただきますけれども、
どういう研究をされているんですか。 子英語の共変化動詞というものについて研究をしています。
子英語ですね。このヘルディオのリスナーの皆さんであれば、子英語というのが1100年ぐらいまでの英語と言いますかね。
ということで、今からざっと1000年とかそれぐらい前の時代なんですが、動詞もわかると思うんですけど、共変化って何ですか。
強ってどういう字? 強は強い。強弱の強。共変化動詞っていうのがあるわけですね。
弱もあると。 そうですね。弱変化と強変化というものが、子英語にはあります。
これ現代英語の動詞の区分って言うんですかね。呼び方としては普通ないですよね。
そうですね。 このあたりちょっと説明していきたい。それが専門ということで論文も書かれていますので、
ただ、いきなり子英語っていうのもなかなかショックかもしれませんので、現代の話からいきたいと思うんですが、
現代英語の動詞って、普通我々英語を勉強するときに分ける場合、規則動詞と不規則動詞っていう言い方が広く流通しているっていうか、英文法なんかでもそうですよね。
そうですね。 あると関係はしてくるんですか。
そうですね。規則変化と不規則変化のご先祖様にあたるものが強変化と弱変化になります。
なるほど。そうすると、規則変化がどっちになるんですかね。
規則変化が弱変化。 弱変化に相当すると。
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そして、不規則変化が強変化に強い方っていうことですかね。
この辺りを今後紐解いていくにあたって、今日は第一弾ということで、まず現代英語の規則不規則というこの区分辺りからお話ししたいと思うんですが、
規則変化っていうのは基本的なEDをつけるっていうやつでいいんですよね。
そうですね。
あれは動詞の99%とか、ちゃんと数えたことないですけども、ほとんど基本はあれと考えていいんですよね。
そうですね。今の動詞だともうほぼ全部。
そうですよね。例えば、信語なんかで動詞が新たにできてきた場合、EDをつけるっていうのが初めて聞いた動詞でもできた動詞でもEDをつけるわけですよね、普通ね。
そういう意味で規則的ということですが、そうじゃないEDをつけないものが不規則と捉えていると思うんですが、数としてはやっぱりぐんと少ないですけど、妙に覚えはしますよね、我々。
そうですね。たくさん、中学生の時とかにいっぱい覚えさせられますね。
数は少ないのに、なんでこんなに出てくる感があるかというと、やっぱり日常的な語、頻度が高い。
そうですね。よく使う単語の方が不規則。
なんですよね。だから、ちょっと初学者がやっぱり覚えなければいけない単語が、むしろ不規則なやつであるということが多いわけですよね。
そうですね。そこがやっぱり大変なところですね。
だから、英語だけじゃなく大体そうですよね。不規則なものって、むしろ学び始めの方が出会う確率が高くて、結局不規則だから暗記っていうことになって、なかなか厳しい状態があって、言葉の常なんですけれども。
この英語の不規則動詞の方なんですが、不規則というのはいろんなタイプあるじゃないですか。
規則はEDをつけるっていうのが原則なので、わかりやすいんですけど、不規則はいろんなタイプありそうなんですが、どういうタイプがありましたかね。ちょっと思い出していきたいと思うんですが。
一つには語源みたいな感じで、全然違うものを。
全然違うものですね。明らかに一文も一文字もかぶってないんで、これは全然違う語源って言わざるを得ないですよね。
もう関係がないっていうどうしようもないやつですね。いわゆる補充法とかサプリーションという名前で、ヘルディオでも何回か取り上げてきたような、とんでもない不規則ですよね。
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それは多くはないんで、あとbe動詞とかもそうですが、多くはないんでちょっと横に置いておきたいと思うんですが、他には。
他だと、bringに対してbroughtとか、catchに対してcaughtとか、tが最後につくような。
tがあるやつですね。bringbroughtbrought、catchcaughtcaughtとthinkthoughtthoughtですかね。あのタイプですね。あれは、確かに全部tがつくというところがポイントですね。
他は?
他だと、cutcutcutとか。
変わらないやつね。変わらないやつもありますね。
putputputとかね。このタイプは確かに変わらないという意味では不規則ですかね。
それから?
最後にくるのが、drinkdrankdrankとか。そんな感じで、中の母音だけを入れ替えて過去形とか、過去形の詞形を作るやつがきます。
ありますね。comecamecomeとかもそうですかね。
そうですね。
singsingsongとか。だいたいこういうのを覚えさせられてきたって、あれの多くがこれでしょうかね。
そうですね。たくさんあります。
そうすると、2つ前に言ったbringbroughtbroughtとか、あのタイプも母音は変わりますよね。
そうですね。母音は変わるんですけど、実は最後に出てくるtっていうのが規則変化動詞のedと実は仲間なんですね。
ということは規則動詞と呼んではやっぱりダメ?
そうですね。規則動詞といえばedみたいな感じがするので。
ルーツっていうか仲間だとしても、ちょっと規則っぽくはないですかね。覚えなきゃいけないし。
そうですね。ちょっと大変なんですよね。
母音も変わるわけですよね。bringbroughtbroughtみたいに。
そうですね。
そうすると、母音も変わることが多いし、けどtがあるっていうのがやっぱりポイント。そのグループは。
それに対して、この最後に出たやつは母音だけが変わるっていう。
そうですね。その中の母音だけ変えるっていうのが一番大きい特徴になりますね。
これが似て非なる分類というか区分にしておいた方がいいんですかね。だいぶ振る舞いがちょっと違うっていうところで。
はい。いくつかタイプがある。不規則にもタイプがあるっていうことで。
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一つ一つね。実は結構複雑なルーツがあったりして厄介ではあるんですけれども。
最後に挙げてもらいました母音だけが変わるっていう。
あのあたりに今回注目してみたいと思うんですけれども。
母音を変えるっていうのはそもそも何なんですかあれは。
あれは、実は母音交代という現象でして。
で、古英語でも使われますし、もっと遡るとゲルマン祖母であったりとか陰陽祖母でも頻繁に使われていたような手法になります。
じゃあ相当古いっていうことですね。
そうですね。
その母音交代っていうことは母音を変えていくことによって、
例えば今の現代語の場合には過去形を作ったり、過去分詞形を作ったりみたいなような役割、文法の役割を変えるっていうことでいいんですかね。
そうですね。母音を変えることによって、過去形ですよっていうような目印をつけるっていうふうな感じですね。
EDをつけるとかやっぱりだいぶ違うタイプですよね。母音を変えるっていう。
これが割と古くからあるし、しかもそこそこメジャーなやり方だったという。
そうですね。昔は今とは違ってすごい大部分の動詞で行われていたような手法になります。
なるほどね。むしろEDをつける方が珍しいぐらいの、歴史的に見るとそういうことになるんですかね。
そうですね。
では、この母音交代っていうのが動詞の変化で、古くからメジャーだったっていうことだったんですが、
具体的に古英語の動詞でどんな変化をしたのかっていうのを聞いてみたいんですが、
さっきドリンクの話が出たと思うので、現代語だと改めてドリンク、ドリンク、ドランクみたいな変化ですかね。
確かに母音が変わると。
で、古英語、この動詞はあったんですかね、そもそも。
そうですね。この動詞は古英語に遡るとドリンカンっていう動詞でして、
ドリンカン。ちょっと語尾がついたりしてね。
これが元々の形で、これがドランク、ドルンコン、ドルンケンというふうに変化します。
ドリンク、ドリンカンって言いましたけど、これがまずあるんですよね。
もう一回、そこから始めて活用していただけますか。
ドリンカン、ドランク、ドルンコン、ドルンケンです。
今ちょっと4つ読み上げたと思うんですけど、3つじゃないんですか、これ。
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実は今の英語だとこの活用って現在形と過去形と過去分詞というふうに覚えると思うんですけど、
実は古英語の時代にはもう一つありまして、
実は過去形が過去単数の時と過去複数の時で別の形を使ってたんですね。
さっきの例で言うと、ドリンカンっていうのが現在形というか現形みたいな感じなんですかね。
その次のドランクっていうのが過去の単数形。
ドルンコンが過去の複数形になります。
過去が分かれちゃってると。
最後のがドルンケンっていうのが過去分詞形。
これが過去分詞形ということで、そうすると最初に挙げてもらった現形は現在の英語で言うところのいわゆる現在形、
見出しの形に大体つながっていくと。
最後に4つ目として挙げてもらった過去分詞はやっぱり現代英語の過去分詞に相当するといっていい。
疑問なんですけど、過去形は2つあったわけですよね。
ちょっと違う形というかボインだったんですよね。
ドランクとドルンコンですかね。
ちょっと違うわけなんですが、現代は1個しかないので、これどうなったっていうことなんですかね。
小英語の時代は単数と複数の区別があったんですけど、
現代英語にいくに従ってその区別がなくなって、単数形がこの単語では一般化したっていうことになります。
ドランクっていうことですね。
複数形の過去形のは捨てられたというか使われなくなったと。
ところで今聞いていて、過去形の単数形とか複数形って何のことなんですかね。
過去1個とか過去2個とか。
どういう意味の単数とか複数。
これは主語が1人か2人以上か。
そっちですね。
名詞の場合そのものの数なんで、動詞の単数ってどういうことだろうとかね。
思ったりするわけですが、主語が単数か複数かみたいな。
そういうことでしたかね。
小英語で4つあった区分が、現代語では3つの区分に再編成されたといいますかね。
縮小したとはいえ、いまだに母音変異っていう。
母音を変えることで何か違う役割を持たせるっていう。
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この手法というかやり方自体は変わっていないと言いますかね。
そういうふうに考えていいんですかね。
そうすると今日のドリンクドランクドランクみたいな例というのは、
ある意味インドヨーロッパ祖国にまで遡る、
それこそざっと数千年以上のある意味歴史を持つっていうような、
そんな捉え方でいいんでしょうかね。
はい、そうです。
実はこの藤原くんは動詞における母音改定、
この辺りを専門的に研究しているということで、
今日は本当に導入の導入みたいな話だったんですけれども、
藤原くんいかがでしたでしょうか。
そうですね、今日はちょっと入り口をお話させていただいたんですけども、
次回以降はもっと深いところにさまっていきたいかなというふうに思っています。
ということは次回も出ていただける。
そうです、頑張ります。
ありがとうございます。
じゃあまたですね、だんだん深くなっていくだろうという予感がして、
今日は本当に入り口でしたけれども、
藤原文也くんに来ていただきました。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
対談ということで、博士課程1年生の藤原文也さんにお越しいただいて、
専門である英語の動詞の歴史ですね。
特に古英語記の共変化動詞というね、
今日タームも最初のほうに出ましたけれども、
いわゆる不規則動詞のご先祖様にあたるような存在なんですけれども、
母音を変えることによって過去形、過去分詞を作るというタイプの、
今でもよく見かけるあの不規則動詞のタイプなんですが、
これが古英語に遡り、さらに言えばゲルマン語とかインヨースト語にも遡る非常に古い現象なんだということ、
その話題の入り口までですね、皆さんお届けできたのではないかということです。
今後ですね、第2回第3回とこの話も続けていきたいと思うんですけれども、
だんだんとこう深く専門的になっていくためのですね、
今日は入門の入門みたいな位置づけでした。
藤原くんもケルフメンバーということでですね、
これからいろいろな形で現れてきてくれると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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必ず私の通知が入りますので、なるべくコメントバックのような形で反応したいと思っています。
ただ皆さんですね、本当に盛り上げていただいて、コメント欄も本当に賑やかでたくさんになってきたので、
かえってですね、一つ一つ全てにコメントバックすることができなくなってきているという、
ある意味嬉しい状況なんですが、全てのコメントに目を通しているということは間違いなくやっておりますので、ぜひお寄せください。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。
ほったりうちがお届けしました。また明日。