2025-07-20 10:44

heldio #365. ちぐはぐチャンネル ー 英語の機微を楽しむ

#英語史 #英語教育 #英語学習 #ちぐはぐチャンネル
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サマリー

このエピソードでは、ちぐはぐチャンネルを通じて英語の微妙な点を楽しみながら、言語の不条理や興味深い点について考察しています。特にKELFという団体を紹介し、英語に関する様々な疑問や面白いネタが集まる様子が描かれています。

ちぐはぐチャンネルの紹介
おはようございます。英語の歴史を研究しています堀田隆一です。 このチャンネル、英語の語源が身につくラジオheldioでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
新しい英語の見方を養っていただければと思います。 毎朝6時更新です。フォローしていただきますと更新通知が届くようになります。
ぜひフォローしていただければと思います。 またコメントやシェアの方もよろしくお願いいたします。
今回はですねちぐはぐチャンネル ー 英語の機微を楽しむ極上の遊び学び
と題する話題なんですけれども、これは何のことかと言いますとちぐはぐチャンネルと呼んでいる ある学びというか遊びというかがありまして
これは内輪の話なんですけれども、私はKELFという
KO History of the English Language Forum KO英語史フォーラムを英語でこういった頭文字をとってですね、KELFという通称の団体なんですけれども
これをKOのですね、私が担当しているゼミであるとか学部のゼミそれから大学院のゼミ
プラス卒業生であるとか、そのあたりのですね メンバーで構成している非公式の
団体KELFというのがありまして、4月の最初あたりにこの2ヶ月ぐらい前にはそこで
様々な企画をやっていまして、例えば英語史新聞を出したりですね あるいは英語史コンテンツ50という企画が4月最初から始まってまだ現在も続いてるんですけれども
もうすぐ終わるんですけれども こういった英語史を学ぶ機会を一般にウェブ上で提供するというような
そういう活動をしているんですけれどもね これは外にあまり出してないんですけれども、実はこのKELFの内輪でこの2年ぐらいですね
盛り上がっている内輪企画があるんですね 内輪のSNSみたいなのが用意されてまして
スラックというチャットツールを使っているんですけれども その中でチャンネルって言いますかね、コーナーみたいなものなんですが
それにチャンネルと呼んでるんですが、そこに チグハグチャンネルというセクションがあって
そこにですね、要するに英語の 素朴な疑問に通じるような
これはこういう形になっているのに、関連する あれはあんな形になっているの、これなんでというようなそういう指摘です
そういう突っ込みをですね、冗談混じりで言い合うというようなコーナーですね これチグハグじゃんっていうような突っ込みを入れるっていうところがあって
それでですね、まさまざまな英語に関する面白ネタっていうのが集まっていくんですね
英語の不条理と研究の強調
これ遊びのつもりで始めたんですけれども、実は非常に深い問題につながっていまして 実際この2年の中でそれがきっかけでですね、一つのチグハグがきっかけで
ソスロンに至った、ソスロン核に至ったであるとか 私もですね、実は非常に関心のあるチグハグ案件について
本格的に研究して論文書いちゃおうかなと思ったりするものもたまに出るっていうような 侮れない遊びなんですね
今日例をですね、いくつか示していきたいと思うんですけれども この深淵差、このチグハグっていうのは遊びでありながら、実は非常に深い英語学、英語史の学びであるって
気づいてですね、このチグハグとは何かということを 短文でまとめたものがありますので、これをですね、定義ですね
チグハグチャンネルの定義みたいなものをちょっと読み上げたいと思うんですけれども 宇宙と人生の機微を17文字、31文字で表現するのが俳句単化だとすれば
言語、過去英語の不条理を一二行で表現するのがチグハグチャンネルと言えないでしょうか 切れ味で勝負するもよし、哀れお菓子で勝負するもよし
理屈で勝負するもよし、学者も学生も素人も区別なく同じ土俵で読むことに徹する チャンネルになるとめちゃくちゃ面白いかと
というふうにですね、このチグハグチャンネルっていうのを 出来上がった初期に私は表して定義したんですけれども
それ以降ですね、私自身もいろいろとチグハグを考え そしてそのKERFのメンバーである主に学生ですが
日々気づいた英語の気づき、これ面白いなというようなネタをですね 単発で本当に一行、二行で表現するっていうそういうネタ集みたいなものなんですけどね
これをやってます 今日は私のものですね、みんなから寄せられたものが実は面白いものたくさんあるんですけれども
それをそのまま紹介するというのもあれなので 私が提案してきたチグハグ案件をいくつか紹介してみたいと思います
このVoicyのリスナーの皆さんも何か面白いことやってるなと思っていただければ いいなというつもりで、ではいくつかいきたいと思います
英語に関する興味深いネタ
では行きます。一つ目、childは二重母音なのにchildrenは単母音
同じくwildは二重母音なのにwildernessは単母音 チグハグチャンネル
次、 規範文法では二重比較級のworserはダメ
しかし同じく二重比較級のlesserはok チグハグチャンネル
sometimesのsは続格、所有格語尾に由来する sometimesのsは複数語尾に由来する
チグハグチャンネル well-written これは本がうまく書かれているという複語形容詞ですね
それに対してwell-read これは人が本をよく読んでいて白額である
同じ過去分詞形容詞なのに何か意味が違う チグハグチャンネル
普通の英語の先生による発言 英語では
r と l は明確に区別されますので気をつけましょうね rise, rise, write, write など間違えたら大変ですよ
英語詞を知っている英語の先生による発言 ネイティブだって混乱していたようですよ
コリアンダーは古くはコリアンダー r ではなく l だったし marble 大理石ですね
最後 le ですけれどもこれは古くはmarble というふうにre だったんですね
l と r ひっくり返っていることもあったということです ということでチグハグチャンネル
16世紀から17世紀の英語の状況について 発音は大母音推移により大変化を遂げようとしていた
一方鈴利寺は標準化の機運に乗り古い発音に忠実なままに固定しようとしていた これが現代のスペリングと発音のギャップの不幸な起源
たどった不幸な運命ということですね チグハグチャンネル
次 みなさんバウといいザーは範囲語だと思ってませんか
確かに both a & b は a と b と両方って意味になっていいザー a オービー は a か b かどちらかとを学んだはずですね
まあいかにも範囲の関係ということになります しかしこれが同じ意味になっちゃうっていうことがあるんですね
例えば unfortunately i was sitting at the table with smokers on both sides of me
っていうのと unfortunately i was sitting at the table with smokers on either side of me
この2つの分は同義なのです チグハグチャンネル
次 形容詞フリーに対する福祉としては単純福祉のフリーとリー福祉 ly をつけたフリーリー
両方があります つまりまあ形容詞としてフリーなんですが福祉としてはそのままの形フリーっていうのと
リーをつけたフリーリーがありますよねっていう話ですね そこで
travel free というと無料の旅行ただ乗りということですね 一方 travel freely というと時間も場所も自由な制限なしの旅行
ということでだいぶ意味が変わってくるっていうことですね どちらも好きなタイプの旅行ですけどね
チグハグチャンネル こんな形でですね
一言ネタですね英語に関する一言ネタで 進んでくるとこれ何がどうチグハグなのかよくわからなくなってくる
とにかく何かがちょっと違そうだ 何かがずれていそうだというのがあればそれを目指すとき見つけてですね指摘するという
これが英語学的英語指摘にはですね実は非常に重要な質問のスターターになる ということがあり得るんですね
で実際に先ほど述べたようにここから研究が始まるということもあるくらいで 侮れないこのチグハグ皆さんもぜひですね
このチグハグネタ集めていただければと思います それではまた
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