物語の導入
おはようございます。英語の歴史の研究者、エログ英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
10月27日木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 英語の語源が身につくラジオheldio。
本日は、【ガウェイン卿と緑の騎士】より冒頭の2スタンザを中英語原文で読み上げます。
と題して、読み上げシリーズなんですけれども、 前回1ヶ月ちょっと前なんですけれども、9月16日に
【ガウェイン卿と緑の騎士】より緑の騎士が登場するシーンを中英語原文で読み上げます。 ということで、一度似たようなことを行っているんですが、
先日は、緑の騎士が登場するシーンですね。 今日は冒頭の2スタンザということで、始まりも始まりっていうところです。
物語の始まりの部分、どんな具合になっているかっていうことを簡単に解説を加えた後で、 中英語原文で読み上げるということをやってみたいと思います。
今日もどうぞよろしくお願い致します。 冒頭に述べたように、今日は中英語ロマンスの傑作と言われます
【ガウェイン卿と緑の騎士】 英語のタイトルはサー・ガウェイン&グリーン・ナイトというものなんですが、この作品についてですね、
近々映画が上映されるんですね。 本案作品なんですけれども、グリーン・ナイトという放題で11月25日より全国公開されます。
ということで、ここ数ヶ月はですね、このボイシーでもそうですし、大学の授業なんかでも正式に取り上げて、このテキストをチラッと読んでみるっていうことをやっています。
チラッとと言いますか、大学院の授業では本格的に読んでるんですけれども。 そんなこともありまして、先日の9月16日には緑の騎士が登場するっていう非常にインパクトの強いシーンですね。
この1スタンザを中英語原文で読み上げてみたと、解説も加えながらということでしたが、そういうことを行ったんですね。
今回は名作とされるからにはやはり冒頭を読みたいということでですね、冒頭の2スタンザについて取り上げたいと思います。
冒頭の1スタンザではなく、あえて2スタンザ読み上げたいと思ったのはですね、 1、2スタンザと合わせてこれがセットで導入部になっているからなんですね。
そして、第3スタンザから物語の舞台であるカメロット、朝尾の宮廷に変わるということでですね。
1、2はその直前の本当に物語の始め、これから物語が始まりますというような導入の部分ということで、この第1、第2スタンザを合わせてお届けしようと、そういう次第です。
中英語の解説
今回このVoicyで読み上げるということでですね、連動して私のブログ、ヘログではそちらのテキストと原文テキストですね、中英語の原文テキストと、それから現代英語訳テキストと、それから日本語訳も合わせてあげておりますので、そちらをですね、このチャプターにリンク貼り付けておきますので、そのあたりのテキストを眺めながら聞いていただけると効果的なんではないかと思います。
実際上、耳だけで中英語を聞くと、こんな雰囲気、こんな音色なのかということはわかるかもしれませんが、意味はさっぱりという方がほとんどかと思いますので、ここでまずですね、次のチャプターで読み上げていくんですが、その前に日本語訳でこんな内容なんだよっていうことをお伝えしたいと思います。
池上忠博訳を読み上げるという形で、日本語で紹介したいと思います。それでは読み上げます。
イギリスは、その後諸々の大国を征服し、西方の諸島の財宝をほとんど支柱にした支配者となった。偉大なロムルスは、ローマにいち早く侵入すると、まず手始めに壮大にあの都市を建設し、自らの名前を取って命名したが、今でもその名で呼ばれている。
ティシウスは、トスカーナ地方に趣き住居を建て、ランゴバルトはロンバルディア地方に家屋を作り、フェリークス、幸福なブルートゥスは、遥かフランス海峡を越えて多くの広大な丘陵にブリテンを作った。喜び潔んで。
戦闘、災難、不思議なことが折々そこで起こり、喜びと悲しみとがその後、絶えず交互に訪れている。この高貴な武将がブリテンを建国すると、豪胆な者どもが現れ、戦を好み、幾度も紛争を引き起こした。この国では、その昔より、私が知っているどの国よりも、世に驚くべきことがしばしば起こっている。
それはともかく、この国に今日構えた全てのブリテン王のうちで、アーサーこそ最も気高い王であったと聞いている。そこで奇妙な光景だと思う人もいるような、世にも珍しい出来事。
アーサーに関する話のうちでも、途方もなく変わった冒険談を語るつもりだ。皆さんがしばしの間、この物語史に耳を傾けてくださるならば、今すぐに貴族の館で聞いた通りに語りたいと思う。言葉を使い。
それは勇壮な力強い物語に書き留められて定着し、正しい文字で結ばれて、この国に長い間伝えられたもの。以上、日本語の公訳を読み上げました。
ブリテンの国づくりの話から始まっているんですね。これは伝説ではあるんですけれども、ブルートスなる人物がこの島にやってきて、それでブリテンという名前が繋がっているわけなんですけれども、ブルートスが建国したという風に伝説上語られています。
そして建国以来、様々な戦いが起こり、そして不思議なことが起こってきたのが、このブリテンという国なわけですけれども、その中でもとりわけ不思議な出来事、一つお話しお聞かせしましょう。
それが、顔円鏡と緑の騎士の話だ、という、そんな物語の始めなんですね。そして次のスタンザ、第3スタンザから朝王の宮廷、2場面が移り変わるっていうことで、いかにも映画化して生えそうな物語のスタートということになるわけですね。
さて、この中英語版の原文なんですけれども、テキストで言いますと36行ぐらいに渡るんですね。第1スタンザが19行、そして第2スタンザが17行という形になります。
前回の緑の騎士の登場シーンですね。そちらを読み上げた時にも解説した通り、全体としてはアリタレーションと言いますが、投音詞、投音の詞なんですね。投音というのは頭で音を踏むということで、各行に同じ詞音で始まる単語が3つ前後現れるんですね。
この辺りも意識して私もやや強めに詞音の部分を読んでいきたいと思います。そして各スタンザの終わりの5行は特別な形でボブ&ウィールというふうに呼ばれているんですが、ここにはそれまでの投音というのもそのまま継続して続きつつも脚音、ライムですね。
これも合わさっているというなかなかテクニカルなことが行われているんですね。この辺りも耳に響いてくるといいなと思いつつ、それではいざ長めですけれども読み上げてみたいと思います。次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
ストーリーの展開
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
次のチャプターで読み上げます。
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