映画の概要と監督
こんにちは、英語指導メンタリストのはじめ先生です。このチャンネルでは、気候を変えることによって、英語力と人生を劇的に好転させる秘訣についてお伝えしています。
今日のテーマは、はじめ先生オススメ映画第2弾【ブレードランナー】というお話です。
皆さん、この映画のタイトル聞いたことはありますかね? 知っている人は知っている、知らない人は知らない、なんでもそうなんですけど。
ブレードランナーは非常にカルト的な映画と言われていて、マニアの間では非常に人気のある映画なんですよね。
この映画が作られたのは1982年です。監督はリドリー・スコット。
彼の出世作としては初代エイリアンですね。これも随分前の映画ですけれども。
あと有名なメジャーなところだとグラディエイターとかですね。本当にいろんなジャンルの映画を出しているんですけども、映像にこだわりのある監督です。
そしてこの映画はですね、実は元になった小説がありまして、フィリップ・K・ディックという作家の【アンドロイドは電気羊の夢を見るか】
という英語の題名だったと思います。
このブレードランナーという映画は、その映画の中の舞台は2019年11月になっているんですよね。
だから1982年からすればちょっと先の未来ですね。
昨日話した2001年宇宙の旅が1968年に作られた。それと同じように当時の未来ということで、
2001年宇宙の旅が非常に洗練された社会、すごいハイテクノロジーで、すべてが綺麗な工業製品としても非常に洗練されているものが多かったんですけど、
ブレードランナーの世界観というのはまたそれとは全然違ってですね、非常に人間臭くてですね。
テクノロジーは感じるんだけど、なんかゴミゴミした、人間の生活の臭いが漂うような、そんな世界観なんですよね。
舞台は2019年のロサンゼルスなんですけれども、ずっと雨が降っている、ずっとビショビショ雨が降っているんですよね。
映像のトーンは終始割と暗くてですね、ところどころに湯気がフワフワと漂っていて、湯気というか霧みたいな湿度のある映像がずっと続いていく感じになっています。
そしてこの映画の主演を演じているのが僕の大好きなハリソン・フォードなんですよね。
スター・ウォーズではハン・ソロの役を演じ、そしてインディ・ジョーンズシリーズで主役を演じたアメリカ人の俳優ですよね。
スター・ウォーズではですね、ちょっと悪党に近いようなヒーローというのかな、彼のことをレイア姫はスカンジュラルと呼んでいたんですね。
スカンジュラルというのは悪党みたいな、ならず者みたいな、ならず者というのはそんな言葉を言わないけど、そんな感じのちょっと投げやりな感じはするけど、実は人情があるみたいな人を演じていましたね。
インディ・ジョーンズでは一方、普段の顔は大学教授なんだけど、墓泥棒、遺跡を洞窟して様々な古代の遺品を収集するという、そういう二面性のある役を演じていたんですが、
このブレードランナーではですね、元ある種刑事の役を演じていて、その中でも刑事としてもブレードランナーユニットという特殊任務にいて、ある種殺し屋なんですよね。
この2019年にはですね、いわゆるアンドロイドというか人間型のヒューマノイドがもう製造されているんですよね。
機械でできているのではなくて、いわゆるジェネティックエンジニアリング、遺伝子工学によって生まれているという設定になっていてですね。
そういうふうに遺伝子工学によって生み出されたアンドロイドというか人間みたいなものを、その映画の中ではレプリカントと呼んでいるんですね。
要するに模造品みたいな感じで呼んでいるわけですね。
そのレプリカントたちは宇宙の探査とか危険な任務に使われて、人間の代わりに労働力として使われていたんですけれども、
もともと生体生きたものではあるし、知性もあって、要するに職務の遂行ができるわけですから、頭脳もあるわけなんですけれども、
もともとが作られたものなので、人間としての自我であるとか、あるいは感情であるとか、そういったものが本当はないんだけれども、
ところが、だんだん彼らの中に感情が芽生えてきてしまったという話なんですよね。
その奴隷労働とかを強いられていたレプリカントたちが、自らの存在意義みたいなものを求め始めるという話で、そこからいろんな話に展開していくんですけれども、
この映画の面白いところは、人間の存在って一体何なんだろうということなんです。
人間を人間たらしめているのは何なんだろうという根源的な問いに直面させられるというところが、この映画の面白いところではないかなと思います。
日本語と映画の魅力
この映画は、公開されるごとにいろいろ手が加えられて、どんどんバージョンが変わっているんですよね。
日本で公開された一番最初は、ハリソン・フォードのモノローグ、状況を説明するセリフが入っていたんですけれども、
それが後ほど、ディレクターズカットというバージョンになったときに、リドリー・スコットがそのモノローグをすべて削除したり、
その後、カットした場面を入れたりとか、結構何バージョンも作られているということで、
今出ているディレクターズカットだったかファイナルカットというのが、おそらくリドリー・スコット監督が一番表現したかった形になっているんだと思います。
この映画の他の魅力は、世界観の構築の仕方がすごく面白いんですよね。
まず、2019年のロサンゼルスというのが、非常に多民族国家みたいな、多民族が住んでいる街になっているわけです。
あちこちに日本語もあれば中国語もあると。
本当に人種も様々で、いろんな人が人種のるつぼとなって、日本食レストランなのかなというですね。
冒頭、ハリソン・フォードが寿司屋さんか何かに行く設定で、和食のお店に行くんですよね。
そこで日本人が声をかけるんですよ。
飽きました、飽きました。いらっしゃい、いらっしゃい。
何にしましょうか。何にしましょうかはちょっと英語っぽいんだけど。
ハリソン・フォードが何か注文すると、それに対して店主がいきなり結構なテンションで怒って、
二つで十分ですよ、そういうことを言うという日本語があって。
ところどころに日本語がちょいちょい出てくるんです。
いろいろ面白い日本語があるんですよね。
どこでサンプリングしてきた音声かわからないんですけど、
普通にどこかで歩いているサラリーマンがついつい言っているような感じの口調で、
何だあれ、何か変なもの落としてたぜ、みたいなことをセリフで言ったりとか。
途中でよく聞いていると、ビートたけしのような喋り方をしている人も出てくるので、
これが大注目ですね。
オレンだオレンだオレンだこの野郎とか、この野郎の言い方がビートたけしっぽいんですけど、
この場面に気づく人はいるでしょうかね。
そしてビルの窓全体にLED広告のようなのが出るんですけど、
そこに出るのが、強力若本のCM。
強力若本、今全然ないですけどね。
今の若い人、強力若本とか言ってもわからないと思いますけど。
重要な場面に日本の言と歌いみたいなのが使われるんですが、
それが何とも不気味な雰囲気を醸し出していたりとか。
結構日本語がすごく賢く使われています。
主人公のハリソン・フォーで演じるデッカーという人が、
未来のパトカーみたいなところに乗っていく時も、
ナビゲーションの音声とか、中で行われている通信の音声に
日本語が結構聞こえたりしますので、
こういったところも聞いてみると面白いんじゃないかなと思います。
この映画を通じてリドリー・スコットが伝えたいことは何だったのか。
これを言うとネタバレになってしまうので、お話ししませんけれども、
何度も何度も味わっていただきたい映画ですね。
僕がこの映画を急に何でお勧めしているかというと、
僕が映画を勉強したのだと、同じ映画を何度も何度も繰り返し見る。
最初は日本語字幕で見て、ストーリーを何となく叩き込む。
叩き込むと別に暗記するわけではないですけどね。
好きだから見る。
その後で英語字幕に切り替えて、何と言っているのかなと言いながら見る。
その言葉をシャドーイングとかオーバーラッピングといいますけど、
後に続いて読んでみる。あるいはセリフにかぶせて読んでみる。
それによって英語の持っているイントネーションやスピード感、リズム、
音の抑揚、発音、これを真似て覚えてきたということがあるので、
皆さんもぜひそういうふうにやってみるといいんじゃないかなと思うんです。
やっぱり勉強じゃなかなか英語って覚えないんですよね。
なので楽しく自分の好きな映画を見ながら、
そういうふうにやってみるのもいいんじゃないかなと思います。
ということで、明日は1日なのでアニソンの日ですが、
私の好きなアニメ映画についてお話をしてみたいと思っております。
今日も聞いていただいてありがとうございました。
今日のお話が良かったという方は、いいねやコメントなどよろしくお願いいたします。
OK, thank you for listening and have a great day.