2025-06-14 10:00

heldio #329. フランス語を学び始めるならば,ぜひ英語史概説も!

#英語史 #英語教育 #英語学習 #フランス語 #英仏対照言語史
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サマリー

フランス語を学び始める際には、英語の歴史を理解することが非常に役立つと話します。フランス語と英語の語彙や文法の関連性を探り、新しい言語学習の選択肢について考えます。

フランス語学習の重要性
おはようございます。英語の歴史を研究しています、堀田隆一です。 このチャンネル英語の語源が身につくラジオheldioでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしてきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。 今回取り上げる話題は、
フランス語を学び始めるならば、ぜひ英語史概説も合わせて、という話題です。
実は一昨日ですね、非常に似通った内容の放送を行いました。 そのお題はですね、新年度にフランス語を学び始めている皆さんへ、
英語史を合わせて学ぶと、絶対に学びが面白くなると約束します。 こういうタイトルで一昨日放送いたしました。
その後ですね、実は反響がありまして、このおぼえし、あるいはこのおぼえしの放送を宣伝していますツイッターでも、いろいろと反響をいただきまして、
まさにその通りだというような言葉をいただきました。 そこでですね、それを受けてですね、一昨日の放送では言いたいなかったことであるとか、
本当はもっともっと言いたいことがあるということがくすぶっておりましたので、 改めてほとんど同じような話題なんですけれども、
フランス語を学び始めるならば、ぜひ英語史解説も合わせてというお題でですね、今日もお話ししたいと思います。
新年度の4月ですので、新しいことを始める。 新しい語学を始めるという人も多いと思うんですね。
フランス語を勉強してみようという人もいるかと思いますし、新大学生はですね、いわゆる第二外国語といって、いわば英語の次に学ぶ外国語というのをですね、決めて履修するというのが一般的だと思うんですね。
私自身も大学人ということでですね、大学生、18歳、19歳、一緒になることが多いわけなんですけれども、このVoicyのリスナー層というのは、10代から60代以上まで非常に幅広いんですね。
なので、この新大学生だけに限らず、新しく語言語ですね、勉強する方、皆に当てはまることだとは思うんですけれども、
念頭に置いているのはですね、この18歳、19歳、初めて大学に入って、第二外国語として英語以外の言語を学ぶオプションとしては、フランス語、ドイツ語、スペイン語、この辺りが西洋の言語としては人気ですし、
さらに東洋の言語ではですね、中国語であるとか韓国語であるとか、あるいはロシア語であるとか、様々な言語がですね、各大学で用意されていると思うんですね。
その際に、もちろん好きな言語を勉強していただくことが一番いいと思うんですけれども、英語を極めよう、英語をしっかりやっていこうという目標があるんであればですね、
まず第一に考えてもらいたいなと、私が個人的に思うのはフランス語であったり、それから次にドイツ語だったりするんですね。
これを私が英語史という分野を専門しているということと関係します。
これがまさに一昨日の放送でも話したように、とりわけフランス語はですね、英語の語彙に甚大な影響を与えてるんですね。
一昨日述べたのは、実は英単語の3語に1語はフランス語なんですよと、少し誇張もありまして、実はフランス語&orラテン語ということなんですけれども、
平たく言いましょう。3語に1語はフランス語系なんですよというと、嘘ではないですね。
このように英語はですね、フランス語の単語がたくさん入ってるわけですね。
これは中世の時代にフランスとの濃密な関係を通じてですね、フランス語から大量の語彙が英語に流れ込んできた。
逆じゃないんですね。英単語がフランス語に入ったから同じ単語が共有されているのではなくて、あくまでフランス語から英語に単語が流れ込んだからこそ、今ですね、比べてみると共通の単語がたくさんあるということなんでしたね。
このあたりが一昨日の放送の趣旨だったんですけれども、本日はですね、英語の次の言語、何か学び始めようと思ってるんだけれども、どうやって選べばいいのかなという、そういう方にですね、本当は届いてほしいというつもりでお話したいと思ってるんですね。
それは選択肢はいろいろあると思います。アジアの言語もあればヨーロッパの様々な言語もあるんですけれども、
まず私としてですね、おすすめ、英語を最終的にしっかり学びたいということであれば、やはりフランス語なんですね。
そういうのはですね、典型的に英語の次の外国語を勉強しようと思っている人、例えば大学1年生ですよね、あるいはその直前の高校3年生と言ってもいいかもしれませんが、情報がないんですね。
何をとるといいんだろうか。もちろん好きな言語を学んでもらえばそれでいいと思うんですけれども、追加的にですね、第3、第4の言語もいろいろ学んでもらえればと思うんですけれども、英語ということを最終的に視野に置くのであれば、やはりですね、フランス語あたりをまず念頭に置いてもらうと、とっても良いんじゃないかと思うんですね。
他を否定するわけでもありませんし、例えばですね、英語史の観点からもドイツ語だって重要です。それからスペイン語、イタリア語だって面白いですし、ロシア語だって関係します。ラテン語、ギリシャ語のような古典語だってですね、英語の理解にものすごく役に立ちます。
ですが、これは私自身の独断と偏見ということも入っていますけれども、英語史の観点から見て推したいのがですね、フランス語ということです。これはなぜかと言いますと、先ほども述べたように大量のフランス語単語が英語に流れ込んでいるという意味で、英語の今まで学んできた英語の知識をそのまま活かせることが多いということです。
フランス語と英語の相互関係
確かに語彙以外にはですね、じゃあそんなに英語とフランス語に似ているかというと、似ているところがないんじゃないのという感じがするかもしれませんが、実はそんなこともないんですね。
例えば、つづり字であるとか文法、これもですね、かなり似ているところがあるんです。というのは、つづり字も英語のつづり字もですね、中英語の時代に、実はフランス語から借りたつづり字習慣、これが基本になっているということもあるんですね。
さらに基本的な文法で言いますと、同じゲルマン系ということで、むしろ英語はドイツ語と近いんじゃないかということなんですね。これは確かにその通りなんです。ただ、これフランス語史をちょろっと勉強しますと、フランス語というのは、実はラテン系、いわゆるロマンス系でありながらも、フランスという名前が示しているように、実はフランク語の系統も部分的に引いているんですね。
フランク語というのは、実は英語とかドイツ語、オランダ語なんかと同じゲルマン系の言語なんです。その文法的な特質というのが、かなりの部分フランス語にも流れ込んでいるということがあるので、結局いろんなですね、過去のヨーロッパのいきさつでですね、英語とフランス語って、やっぱり文法的にもつづり字的にも語彙的にも似てるんだということが、
結果的に多くなるということなんですね。
で、巷の方にはですね、だいたい英語というのをまず最初に学んで、その次第2外国語としてフランス語を学ぶという、ある種のルートがありますので、その橋渡しのような教材であるとか、そういった参考書もないではないんですけれども、
それよりもですね、英語の歴史を少しでいいです。入り口でもいいんですけれども、外説レベルで勉強をし始めると、英語とフランス語の関係というのがとってもよく分かります。
そうすると、相乗効果でですね、英語を勉強しているときもフランス語を勉強しているし、フランス語を勉強しているときも英語を勉強しているということになるんですね。
これを強調したいと思います。
つまり、フランス語を初めて勉強する人に対してですね、効果的に学ぶためには、英語の歴史を知っておくということは結構重要だったり役に立つんですね。
To learn French effectively, it's very very important to learn the history of the English language.
To learn French effectively, it's very very important to learn the history of the English language.
それではまた。
10:00

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