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2024-12-06 09:45

heldio #139. 英語史の世界にようこそ

#英語史 #英語学習 #英語教育 #英語史をお茶の間に
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おはようございます。英語の歴史を研究しています。慶応義塾大学の堀田隆一です。
このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。
今回は、英語史の世界にようこそと題して、大学なども学期始めということもありますし、この英語史という領域の魅力について語りたいと思うんですね。
4点挙げたいと思います。1つは、英語史の見方が180度変わるということ。2つ目が、英語と歴史がミックスした不思議な感覚の科目であるということ。
そして3つ目、素朴な疑問こそが面白いということですね。そして4つ目に、英語が本当によくわかるようになる。
この4点についてお話ししたいと思います。
まず英語史を学ぶと、これが一番大きいということで私が思っていることがありまして、これが英語の見方が変わるということなんですね。
英語の見方が180度変わるというのは少し大げさかもしれませんが、私はそのように実際英語史を学んで、英語の見方が変わったように感じています。
普通、英語というのは使えればいい、使いこなせるようになりたいということで、まさに今使えるツールとして、語学ツールとして英語を学んでいるという人が大部分なわけですよね。
なので、未来も過去も当然見ずに、まず今できるようになりたいということなんですね。
そういう発想からすると、なんでわざわざ英語の歴史なんて学ぶ必要があるのかと思うかもしれません。
私自身もそうだったんですね。
ところが、一旦英語の歴史、歴史的な見方といいますか、過去を振り返ったり、時間軸に沿ったものとして英語という言葉を見ることによって、一気に世界が広がったといいますか、
そうかと、だから英語はこんな言語なんだという納得感があるんですね。
もちろん、納得したからといって、今使えるツールとして英語力をつけたいという英語の英語力がぐっと一気に伸びるわけではありません。
その意味では速攻性はないのかもしれませんが、英語を見る見方が次元が1つ、2つ増えるといったらいいんでしょうかね。
この感覚は英語史を学び始めてみないとわからないと思うんですけれども、学び始めて遠からず気づいてくることなんじゃないかと思うんですね。
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さて2番目です。
英語史は英語と歴史がミックスした不思議な感覚の科目、領域であるということなんですけれども、
英語の歴史を学ぶわけなんですけれども、私はより正確に言いますと、英語と歴史なんだと思うんですね。
英語と歴史。
実際、大学で英語史という科目を、領域を勉強し出す前までは、例えば中高では英語科という1つ科目、授業があるわけですよね。
一方で歴史というのがあります。
日本史だったり世界史だったりすると思うんですが、これがあまり接点なく、両方ともいわゆる文系科目と言われていますが、
基本的には独立して、互いにあまり接点がない、独立して走っている感じなんですね、日本が。
ところが英語史でこれが橋渡しされます。繋がるんです。
英語ということと、主に世界史だと思うんですけれども、世界史ですね。これが有機的に結びつくということなんですね。
なので、この辺りの文系科目ですが、英語科、それから世界史とか日本史とかの歴史、この2つに関心がある人は、とてつもなく面白いです、英語史は。
片一方にのみ関心があるという人は、例えば英語には関心があるけれども、歴史やちょっとという人は、英語史を学ぶことで、その好き嫌いと言いますか、変わるかもしれません。
そのような効果がありますね。1つの科目で2つ学べる、2つおいしいというのが、この英語史です。
なかなかこの2つをミックスさせる、橋渡しさせるというのは、感覚として今までなかったと思いますので、不思議な感覚で学んでいけるんじゃないかと思うんですね。
これが2点目です。
3点目は、英語史においては、実は素朴な疑問こそが一番面白いということなんです。
難しい語学上の問題、文法であるとか発音、語彙ですね。こういうのは英語学、言語学という、理論的な分野で扱われたりして、きれいに解くことができたりするんですが、
その言語学とか英語学も、実は当たり前の素朴な疑問、子供が発するような人生相談みたいなもので、これ深くて哲学的だったりしますよね。
なかなか普通は解けないんですが、英語に関する素朴な疑問、子供が抱くような、あるいは英語の小学者が抱くような疑問こそ解くのが本当は難しいはずですが、
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英語史にかかると、これがスルスルと気持ちよく解けることが多いんですね。なので、素朴な疑問を抱きつつ英語史を勉強すると、とても面白いです。
例えばですね、素朴すぎて普通問わないような質問ですね。このラジオでもしょっちゅう取り上げてます、素朴な疑問。そういう類のものなんですが、例えば、
なぜABCのA、これはAと読むんだろうか、ローマ字ではAのはずじゃなかっただろうか、ということとかですね。
なんで英語にはですね、RとLを区別するなんていう面倒なことがあるんだ、両方所詮打業じゃないかと、一個でいいじゃないか、であるとか、
動詞に3単元のSというのがありますが、あれは一体何なんだ、とかですね。それから、そもそも名詞複数形というのがあるけれども、日本語にはそんなものはないと。
なぜ英語ではこんな面倒な単、複の、区別をつけなければいけないんだ、であるとか、U、これ一番重要なあなたですね、話し相手を指す言葉なんですが、これが単数と複数を区別しないのはなんでなのか、
であるとか、なぜアルファベットは26文字なのか、とか、当たり前すぎて、もう既に受け入れてしまっていて、問うことも忘れてしまったような問題ですね。
こうした素朴な疑問、素朴すぎるくらいの問題が、実は英語詞の得意とするところです。英語詞にかかれば、スルスルっと解けていきます。
英語詞では、素朴な疑問こそが面白いということですね。これが3点目でした。そして最後、4点目なんですが、英語が本当によくわかるようになります。
先ほども述べたように、今使えるツールとしての英語、英語の力が欲しいというふうに多くの人が思っていて、そして英語を一生懸命勉強しているんだと思うんですね。
それなのに、わざわざ英語の歴史を学ぶという遠回りをするということを、あえて選ぶという人は、なかなかいないかもしれません。
しかし、確かに速攻性はないかもしれませんが、じわじわと聞いていきます。英語が本当によくわかるようになります。
そして何よりも、英語を味わうことができるようになります。読むときも、書くときも、話すときも、聞くときもなんですが、英語の一つ一つの単語であるとか、発音であるとか、文法といったものに対して、アンテナが張られるというんですかね。
一つ一つを噛み締めるように味わうことができるようになるということですね。これから長く英語と付き合っていくという人も多いわけですから、速攻性というだけではなく、じわじわと聞き目が出てくるような形で、英語士の知識を持っていると、これからの長い英語との付き合いが必ず楽しくなると思うんですね。
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改めて4点繰り返しておきます。
1.英語の見方が180度変わる。
2.英語と歴史がミックスした不思議な感覚の科目領域である。
3.素朴な疑問こそが面白い。
4.英語が本当によくわかるようになる。
英語士の世界にようこそ。
それではまた。
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