【再】#719. Johnson の辞書 --- 1755年出版の画期的すぎた英
2026-07-09 15:02

【再】#719. Johnson の辞書 --- 1755年出版の画期的すぎた英

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に #辞書
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英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は5月20日土曜日です。いかがお過ごしでしょうか?
本日お届けする話題は、【Johnson の辞書】 1755年出版の画期的すぎた英語辞書、です。どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に、新著のお知らせをさせてください。 新著と言いましても、今年の1月に出版されましたので、それから4ヶ月ほど経っているんですけれども、京都大学の家入洋子先生、そして私、堀田隆一の教授となる【文献学と英語史研究】。
こちらが1月12日に開拓者より発売されました。 英語史研究のガイドブックという内容の本です。英語史を研究する方、これから研究をしてみたいという方に、過去40年ほどの英語史研究の動向、そして今後の展望を整理して示すという趣旨の本となっております。
入門書ではありません。英語史研究のガイドブックということなので、やや専門性が高い書籍ではありますが、関心のある方はぜひ手に取っていただければと思います。文献学と英語史研究開拓者より1月に出版されています。
このチャプターに本書を紹介するノート記事へのリンクを貼っておきますので、ぜひご覧になってください。このボイシヘルディオでも、教職者である家入先生との対談も含めまして、この本の紹介を何回か行っております。そちらへのリンクも、今述べたノート記事から飛べますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
以上、新聴のお知らせでした。
今日の本題ですけれども、ジョンソンの辞書、1755年出版の画期的すぎた英語辞書というお題でお話ししたいと思うんですけれども、皆さんこれ聞いたことありますか?
英語史では極めて有名な辞書として知られています。英語史のみならず英文学史上も名高い、このジョンソンの辞書というものなんですけれども、この方はですね、著者はですね、サミュエル・ジョンソンという18世紀のイギリスの大文豪といって良いですね。
1709年に生まれて、1784年に戻しています。このサミュエル・ジョンソン、非常に現代でも有名で、そして人気のある文豪ですね。またの名をドクター・ジョンソンというふうに呼ばれて親しまれているわけなんですけれども、
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このサミュエル・ジョンソンの最大の作品といっていいと思うんですよね。それが実は辞書なんです。英語辞書なんです。
A Dictionary of the English Languageというそのまんまのタイトル、英語辞書ということなんですが、これがですね、当時の辞書作りとしては非常に画期的で、その後100年にわたって英語辞書界に君臨し続けたという、歴史的に見ても大成功を収めた英語辞書なんです。
これはどういう辞書だったかと言いますと、まずですね、規模も大きかったです。約39,000語の収録語数を誇っていたということなんですね。その後も改訂が進みますけれども、1773年に出た第4版は約42,700語ということで、4万語前後というですね、大規模なものでした。
そして引用文がありまして、これ後にフィーチャーしますけれども、引用文が約11万6,000という量ですね。そして全体として2巻ものです。1巻に収まらないサイズだったので2巻もので、全体として2500ページ。これまさに大辞典なわけですね。
どのように作ったかというとですね、これほぼ独力です。助手はいたんですが、6名のお手伝いさんはいたわけなんですが、最終的な編集主管としてですね、ジョンソンはほぼ独力でこの辞書をですね、監修し、そして編参したと言っていいと思うんですけれども。
1747年、すでにジョンソンは文豪としてならしていたわけなんですが、英語の辞書を作ろうというプランを出してるんですね。The Plan for a Dictionary of the EnglishLanguageという名前のプランを示してですね、辞書編参への意欲っていうのを示していたんです。
その後、パトロンからの支援もないままで6名の助手を雇って、地道な辞書編参作業を進めました。そして結果として数年後ですね、1755年にこの辞書が出版されるということになったわけです。
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非常にその後ですね、売れ行きが良くて、1810年までに10版を重ねています。さらに改訂版が出たりしてですね、結局その後100年以上において、英語辞書といえばジョンソンの辞書というぐらいですね、英語界における辞書の代名詞となったのがこのジョンソンの辞書ということなんです。
100年経って、さすがにジョンソンの辞書も古くなりかけたかなというところで、オックスフォードイングリッシュディクショナリー後のOEDですけれどもね、この企画が立ち上がったということで、OEDへのつなぎの役割も果たしたという意味でですね、この18世紀、19世紀の英語辞書界に君臨した辞書なわけです。
大型辞書で持ち運び等不便だということもありまして、簡訳版も出版されています。こちらの方もかなりの売れ行きということでしばしば増殺されました。
さて、このジョンソンの辞書、何が特徴的か、そして何が画期的だったのかということですね、2点に絞ってお話したいと思います。それまでも英語の辞書というのは当然ですね、あったんですね。
17世紀、18世紀となかなか辞書を出版というのがですね、多く続いてきたんです。
そして辞書編参技術もですね、少しずつですが進化してきたんですね。そして現代我々が知っているような大型辞書のようなものですね、その原型みたいなものはこの17、8世紀ぐらいにかけてですね、出来上がってきたんですけれども、このジョンソンの辞書で一気に現代化したというんですかね。
今、我々が使っているような大型辞書の直接の起源となったという言い方をしてもいいと思うんですが、それぐらい画期的だったんですね。何かと言いますと2点ですね。
では1点目いきます。1点目は各単語の語義ごとに引用例文を加えたということです。これが本当に画期的だったんですね。
他の言語の辞書では先例があったんですけれども、英語辞書史上は初めて画期的な試みだったと言っていいと思います。
どういうことかと言いますと、各語義をですね、定義部分、定義を書くんですけれども、その下にその定義をサポートするための例文を載せているということなんですね。
現代の大型辞書であるとかOEDなどでは当たり前の当然の使用なんですけれども、当時としては画期的だったということなんです。
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主にジョンソンが意気をしたのはですね、全体としては500名を超える過去の著者から引用をしているんですけれども、主だったところを挙げますと、
フィリップ・シドニーであるとか、フランシス・ベイコン、ウォルター・ローリー、ウィリアム・シェイクスピア、エドマンド・スペンサー、ジョン・ミルトン、ジョン・ドライデン、ジョーセフ・アディソンといった英文学史上名だたる作家たちですね、著者たちです。
その中でもとりわけシェイクスピア、ドライデン、アディソン、ベイコン、この4者からだけで引用の3分の1を占めるということですので、ジョンソンのお気に入りの著者だったということにはなりますけれども、
このように例文をですね、こういうふうに使われているんだという実例を引っ張ってくるという形で与えた語彙とか語釈、定義の部分のサポートをしたということなんですね。
極めて文献学的で実証的な態度、辞書編参の態度といっていいと思うんですね。これが後にいわばスタンダードとなっていくわけですが、始めたのがジョンソンということです。
次、2点目なんですけれども、語彙の話をしました。1つの単語には複数の語彙があって、語彙1、語彙2、語彙3のように分かれていくわけなんですが、これを徹底的に行ったということです。
語彙を細分化して、しかも適切な定義で示したということですね。言語センス抜群なわけですから、この定義というのも大変上手なわけです。
そしてこの定義の細かさというのが職人技といっていいほどで、例えば動詞take、動詞のtakeなんていうのは基本語で非常に多くの意味があるわけですよ。
今の手元の皆さんの英語辞書、引いても英和辞典でもいいんですが、やっぱりたくさんの語彙がついていると思うんですね。
これを徹底的にやり始めたのがジョンソンなんですね。多動詞用法と自動詞用法を合わせて134の5義にまで分類しているということなんです。
ジョンソンの辞書の前にですね、流行っていたナサニアル・ベイリーという人の辞書はですね、takeで見ると6行しかないんですよ。
桁違いだということがわかると思います。サミュエル・ジョンソンの辞書ですね。これぐらい細かく、いわば職人的に5義分類したというのはなかなかなかったということになりますね。
5義もかなり適切です。一方で非常に有名なのが、ジョンソンはスコットランドベシの発想を持っていましたので、
例えばですね、oatsですね。オート、オート麦、カラス麦とかオートミールのあのオートなんですけれども、こう定義付けています。
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エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
最後のところで述べたですね、oatsの定義なんですが、スコットランド嫌いのあるいはスコットランドベシのジョンソンらしい独断と偏見に満ちた定義なんですが、むしろこれが非常に有名で、ユーモアあふれるものとしてよく引き合いに出されるんですが、
むしろ大部分の定義は適切、公正であるという、担保が取れているからこそこうした例外、ジョンソン流の言い方というのはですね、受けて、いまだにですね、言い継がれて、語り継がれているということなので、全体としては非常に適切な定義が多いです。
その中にジョンソン流がいくつか混じり込んでいるという、そういった作品としても面白い辞書になっているということなんです。
定義の正確さということについて言いますと、後のOEDにもですね、ジョンソンの語釈であるとか定義がですね、しばしばそのまま採用されるということも多かったんですね。
ここからもわかると思います。
このサミュエル・ジョンソンという一風変わった文言について詳しく知りたい方は、もうこれしかないという伝記があります。
The Life of Samuel Johnson、サミュエル・ジョンソン伝という1791年に、友人のボズウェル、ジェームズ・ボズウェルが書いた伝記ですね。
伝記の中の伝記と呼ばれる英文学史上も名高い伝記が、このボズウェルによるサミュエル・ジョンソン伝ということになっています。
さあいかがでしたでしょうか。1795年のジョンソンによる画期的な辞書、A Dictionary ofthe English Language。
こちらの辞書ですね。私も近代英語を研究するときによく引きますし、そうじゃないときもたまに引いたりする大好きな辞書の一つです。
ぜひ皆さんにも名前を覚えておいていただければと思います。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、ほったりういちがお届けしました。また明日。
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