2025-07-27 21:49

heldio #372. 環境にいいこと eco-friendly ― 家庭から

#英語史 #英語教育 #英語学習 #接頭辞 #ギリシア語 #派生語 #語形成
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サマリー

エコフレンドリーな生活への意識が高まっている中で、家庭から始められる環境への配慮について掘り下げています。日本では、ビニール袋の使用削減やフードロスに対する意識が高まっている様子が語られ、エコという言葉の語源を通じてその背景が探求されています。家庭から地球規模の環境問題への認識が広がる中、エコロジーの語源を探ることが重要です。このエピソードでは、環境に良い行動としての家庭の役割とその語源について考察されています。

エコフレンドリーの生活意識
おはようございます。英語の歴史を研究しています、堀田隆一です。 このチャンネル、英語の語源が身につくラジオheldioでは、英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。 今日は、今週のVoicyのハッシュタグ企画に参加したいと思います。
1つ目のハッシュタグ、環境にいいこと。これをお題にお話したいと思います。 今日の本題に入る前に、少し個人的なことと申しますが、おとといから昨日にかけて起こった、非常に面白いこと。この放送とも関係あることについて、1つお話ししてから、本題に行きたいと思うんですけれども。
今や言語学の話題において、伝道師と言いますか、日本中に面白く言葉の話題を届けている方として、ゆる言語学ラジオという、YouTubeであるとか、ポッドキャスト、そしてこのVoicyでも発信されている方なんですけれども、この番組、非常に盛り上がっていますね。
わかりやすく、面白く言葉の話題、日本語であるとか、その他の外国語も含めてなんですけれども、これを発信している、今をときめくコンビっていうんですかね。お二人でされているわけなんですけれども、これ私も注目して見ているんですけれども、これまでも英語誌の話題みたいなものを扱ってられるんですね。
過去の回には、私の説聴なんかにも触れていただいたり、英語誌には関心を注いでいただいているようなんですけれども、一昨日、ツイートで、スルーという単語ですね、通り抜けてっていう前置なんですけれども、スルーという単語の綴り字が、かつては複数あって、しかもどうひっくり返ってもスルーと読めないような、とんでもない綴り字のものがたくさんあったっていうようなことを、
クイズ形式で紹介されたんですね。これを見て、おお!と思いまして、というのは、この話題について英語誌の専門家として、私も追求したことがありまして、実はですね、英語の歴史の中で、この単語、スルーという単語が少なくともでしょ、少なくとも515通りあるっていうことを確認してるんですね。
ブログにも載せていますので、一覧していますので、そちら、このチャプターにリンクを貼っておきますので、ぜひ見ていただければと思うんですが、こんなマイナーなしょうもない話題をですね、本当に言うと全然しょうもなくなくてですね、面白い話題だと思ってるんですけど、これをゆる言語学ラジオさんが日本中に広めてくれたという点でですね、嬉しい週末だったなということになったので、このVoicyでも報告させていただきました。
515通りあったんですけれども、その後、主にですね、中英語という時代、1100年から1500年の時代っていうのが、つづり字的にはですね、カオスの時代でこういうふうに複数通りのですね、書き方があったわけですよね。
その後、近代期になって、つづり字の標準化というものが進むことになるんですけれども、結果として我々が知る、あのTHROUGHという唯一のスペリングに修練したということなんですね。
最後にオチとしましては、アメリカ英語の交互的な書き方っていうんですかね。インフォーマルな書き方では、例えば道路標識なんかにTHROUGHなんていうのがあります。これはですねTHRUと書くんですね。つまり省略形で短縮形で書いて、これによって今やTHROUGHのつづり字は1まで行ったのに再び2に交代してしまった。
こういう皮肉なオチがあります。いずれにせよ、この非常に面白い話題にですね、皆さんの注目を集めてくれたという意味で、ゆる言語学ラジオさんに拍手という感じで今日はスタートしたいと思います。
ビニール袋の使用とフードロス
余談から始まってしまってすみません。本日のメインはですね、ハッシュタグ企画に参加するということで環境に良いことというお話です。このお題を見てですね、私自身が何か環境に良いこと、英語で言うとEco-Friendlyということなんですが、何がやってるかなというふうに考えてみました。
その割にはこのエコの時代に私がしていることは実はそんなに多くないかなと思って、今まさに反省しているところなんですけれども、そもそもが非常に貧乏症ですので、エコっぽいことは小さい頃からやってきたという実績はある気がするんですね。
例えば、いかにも昭和的で、食べ物は残すなと教えられてきましたので、フードロスに対してはかなり、そもそもがこの時代でなくともと言いますかね、この10年、20年でなくとも、かなり敏感な、センシティブな方だともですね、残さないんですね。食べ過ぎちゃうという、これはこれでまたどうなのかという問題はあるかもしれませんが、こんなことはありますし、
もう一つは、これずっと小さい頃から思ってたんですけれども、スーパーとかコンビニのレジ袋ですよね、であるとかビニール袋ですけれども、あれいらないなというのはずっと前から思ってたんですね。なので、なんでこんなにみんな使うんだろうと思っていたのが、最近の傾向でだいぶ減ってきましたよね。
イギリスに留学しているときなんかは、小さな商店だとビニール袋であるとかレジ袋みたいなものは出さないので、いいなと思ってたんですね。そもそも自分の性に合ってると思ってたので、それでいいじゃないか。そして帰ってきて日本でですね、またビニール袋生活が始まるということで、だったんですが、ここ数年で本当にビニール袋がだいぶなくなって、
そのままコンビニなり商店で商品を買って、それを両手にそのまま直に持ちながらですね、袋に入れずに店を出るっていうような風景が割と普通になってきたっていうのは、とても良いことじゃないかなと思います。ただ、これは何かエコフレンドリーというか、エコアウェアっていう感じで、このエコの時代に何か意識して行動しているかというよりは、
そもそもが貧乏症で、そんなある意味ではエコアウェアと見えるかもしれない行動はしてきたかなという感じはするんですけれども、もう一ふんばり二ふんばりぐらいは何か意識的にできることはあるだろうなと思いましたので、このハッシュタグ企画のお題を今日ですね、機会に改めて考えていきたいなと思った次第です。
あまり地球に対して貢献できていないような気がしますので、頑張っていきたいと思います。さて、この放送は英語の語源や英語の歴史に関する話題を扱う放送ということでですね、今回のハッシュタグ企画の環境に良いこと、英語で言うとエコフレンドリーと言いましたが、これに引っ掛けて語源の話題、あるいは語彙の話題、そちらに強引に話を引き付けていきたいと思うんですけれども、
このイーコウという接頭字って言うんですかね、連結形と言いますか、ECOと書いてイーコウという発音になりますけれども、典型的にはこの後にハイフンがついたりして、その後に別の単語が来る。
これで一種の複合語と言いますか、発声語と言いますか、一つの新しい語を形成するという、この手の語形成、つまりイーコウっていうのを語頭に持つ語というのが、著しく増えたっていうのが、このそうですね、半世紀と言っておきましょうかね、だと思うんですよ。
まさに時代の流れがエコに転じるに及んで語彙、英語の語彙ですけれども、非常にこのイーコウという語頭要素を持つ単語っていうのが著しく増えたっていうことがありますね。これまさに社会が変化すると語彙も変化するということの典型的な例の一つだと思うんですね。
2008年に英語の歴史という中高審査を書いた青山学院教授の寺沢潤先生、英語史の研究者ですけれども、この英語の歴史という本の中でイーコウの問題に触れてるんですね。
イーコウを窃盗時、語頭要素として持つ語彙が20世紀後半以降、たくさん増えてきているということを話題にしていまして、イコージュはもちろんですね、エコアウェアネス、エコアクティビスト、エコフレンドリー、エコレーベリング、エコストア、エコトーピア、エコトゥレズンなどの信号を次々に生み出している。
というふうに述べております。あるいは、信号でなくても、その前に使われていたとしても、大して使われていなかった、つまり頻度が低かったものが急に頻度が上がったであるとかですね、そういう単語は非常に多くあるのではないかと思うんですね。
どれくらい新しい単語が作られたんだろうということでですね、手持ちの電子辞書でイーコウという窃盗時ですね、語頭要素を持つ単語を引き出してみました。
そうするとですね、重複もありますし、一語ではなくフレーズ的なものもあったりするんですが、それでですね、合わせて2700とか800ぐらいあるんですよ。
これはとても、じゃないけど読み上げられないっていうレベルのですね、多さですので、それを少し整理してみたものがあるんですが、それでも数百というですね、数の単語が上がりました。
これ、多かた私も知らないというか、初めて見るようなものが多いわけですよ。意味も確認していませんけれども、これをランダムにですね、シャッフルして、いくつか覗いてみたいと思うんですけれどもね。
例えば、イーコウステーション、イーコウステイト、イーコウトーナル、イーコウクライセス、イーコウブリッジ、イーコウスペース、イーコウウォリアーなんていうのもありますね。環境汚染者というらしいです。
イーコウヴィラン、環境汚染者なんて面白い単語もありますね。これもう止まること知りませんね。これからも増えてくると思いますし、イーコウホニャララという単語は今後もどんどんどんどん増えて、そして半ば真面目な、そして半ばふざけた造語というのが続いていくんではないかというふうに想像されます。
最後に挙げたイーコウヴィラン、環境汚染者っていうなかなか面白い単語だと思うんですけれども、後で述べるようにこれ別の意味でもちょっと面白い造語法なんですね。さて、そもそものイーコウの語源に迫りたいと思います。
この単語は遠く古代ギリシャ語に遡ります。オイコスという単語なんですね。これが発音も少しですね短くなったり母音が変わったりして英語的にはイーコウ、エイコウのように発音されるようになったんですが、ギリシャ語のオイコスっていうのは非常に日常的な普通の単語で家の意味なんですね。家とか家庭、ハウス、ホームっていう意味なんです。
そこからエコーノミーっていう単語がありますね。イーコウ、ノミーっていうのはノモスという単語でこれは法則とか学問ということなんで家の学問つまり家政学なんですよね。
家の家政、家政を取り締まるっていうことで経済的な話にもなるわけですね。財政的な話にもなるっていうことでここから広く経済という意味になっていたんでこれは非常にわかりやすいですね。
家を取り仕切る術ということなんですね。 これはラテン語あたりを経て英語に入ってきたんですけれども
入ってきたのは15世紀ということでそこそこ古い単語ですね。 歴史のある単語ということになります。英語の語彙の中でも歴史があるということになります。
一方今我々が関心を持っているエコロジーというのも 語源的にはギリシャ語に遡りますね。イーコウに対してロジーです。
これはロジーというのはロゴスということで 論理、言葉、学問ということで結局先ほどのノモスと大体似てはない意味なんですね。
学問名につくわけですよ。エコロジーということで 生態学ということになるんですがこれは極めて新しくて20世紀の造語ということになるんですね。
つまりエコノミーとエコロジーっていうのは 造語法としてはまあほとんど一緒と言いますかね。
エコロジーの語源と意義
ハウス、ホームあたりを意味する家を意味するイーコウを学問するということで 学問というのにノモスを使うかロゴスを使うかぐらいでこれによってですね変えることによって何か意味が変わるっていうわけでもないんですね。
単に何々書くっていう時に2種類あるとそれぐらいに考えた方がいいんですが 最初に現れたのが比較的古く家の家政学ということで経済ですね。
そして 現代20世紀に現れたのが生態学という意味でのイーコウロジーということですね。
このあたりは例えばアストロノミーと言うとですねこれ天文学っていうことで古くからあるんですね アストロってのはスターです。星の学っていうことなんですが
アストロロジーとロジーの方を使うとこれ 先制術ということでつまり全近代的な少し古い中世の天文学であるところの先制術という風にアストロノミーとアストロロジーっていうのは
結局のところ星の学なんですけれども2つノモスとロゴスっていうのを変えることですね ちょっと風味の違う学問名を表現しているということでどっちがどっちであったでも
良かったと思うんですよね実際同じようにエコロミーとエコロジーっていうのもほとんど同じ意味です ただ歴史的な
経緯によってですね先にエコノミー経済が確立していたのでその後に出てきたものはですね エコロジーロゴスの方を使おうということで現在
生態学ということになっているわけです 結局のところ家の学というに過ぎないんですね
これはなかなかエコロジを考える際には意味深調です 家という小さい単位ではなくて実際上は地球単位って言いますかね
つまり人類の家であるところの地球これの学なんだ 保全の学なんだというようなある種
意味を拡大させた比喩的な使い方として造語されたのがこの我々が今注目している エコロジということになるわけですね
さあこのエコロジであるとか形容詞系のエコロジカルっていうのが非常によく使われる ようになった需要が高まってきたっていうのが20世紀後半からですね
もともとは非常に専門的なまさに生態学の専門書でしか出てこないような用語だった ものが人々の意識の高まりによって今では当たり前の日常用語になりつつある
っていうことですね しかも頻度が高いので長ったらしいエコロジカルという長い単語は言ってられないということで省略して
以降と言いようになったんですがこれは語源を遡ると非常に面白くて単に家のと 言ってるに過ぎないわけなんですけれどもこれが流行ってきている
そして今やですね単独でいいかをと言ってエコロジカルの意味で使われるつまり単独の 形容詞としても使われるようになってきているって言うでこの単語のあるや要素の人気ぶりっていうのが
うかがえると思うんですね 語源的にこれ以上深くは遡ることはしません非常に複雑になってきますが一言だけ言わせてください
オイコスというのがギリシャ語の家なんですがさらに遡ると引用祖母のウェイク という
家庭からの環境保護の重要性
語根に遡るっていう風にされているんですね ここから実はラテン語のウィーラー
なんていう単語が生まれてきますこれはですね ベストみたいな意味ですね
これ実際に 英語にも入ってヴィラベストという意味で使われますね
ヴィリッジみたいなものとも同語源です さらにはヴィラン
というもともとは村人って意味なんですが意味が悪くなってですね 悪寒悪闘という意味になります先ほどのイーカウヴィランという単語がたまたまランダムで
シャッフルした結果出てきた単語なんですがこれは結果的に面白い単語だと つまりイーカウとヴィランのヴィラの部分は同語源ということになるんですね
家とか少し家を拡張した村とか あるいはその家屋別荘のことをさせたりするということでこのオイコスに相当するものですね
意味をしたこのウェイクが使われたっていうことです 他にはですね近隣近場っていうことでヴィセニティっていうのがありますがこれなんかも実は
語源的に関連する単語なんですね ギリシャ語レベルではエキュメニコ全キリスト教会のとか普遍的なという
ですね単語における永久の部分これなんかも オイコスに関係します
それからですね教区キリスト教の教区のことをパリッシュと言いますね このパリッシュっていうのもギリシャ語由来で英語に入ってきてますがこれもですね
どこ見てもオイコスに相当するようなものなさそうなんですが ギリシャ語ではパロイキアということでパルオイキアということでオイクの部分が入ってるんですね
これもともと隣の家ということでそこから転じて教区近隣とかね 近場ということとやはり関係するヴィセニティなんかと近いんですがこれらはすべて語源的に
つながりのある単語だっていうことになります エンディングですいかがでしたでしょうか今回ボイシーのハッシュタグ企画に参加しましてお題はですね
環境に良いことということでした 私自身が何か環境に良いことをたくさんしてますよというようなアピールの機会にはならなかったん
ですけれども語源的にイーカーフレンドリーのイーカー これはイコーしとかイーカーロジカルということなんですけれどもこのイコージーの語源自体が実は
家の額であるハウスホームの額ということで実は非常に小さい規模 猫をベースにしてるっていうことなんですね
その点がイコノミーも一緒です本来は火星額ということで家を意味していた 家族家庭を意味していたんですがそれが広く
マクロ経済学のようなですね 人類規模の経済も扱うような用語に成長していたというのと同じように
イコージーも今や地球規模の環境保護 環境保全という意味で意味合いで使われることが多いわけですけれども
もともとは追い越す家なんですねせいぜい家族レベル そして今や個人レベルで
動きましょう何か環境に良いことをしましょう ということで
なかなか語源 あるいは語彙の発達という観点からすると意味深長な
ポイントがありますね もともと家という小さいところで始まったものが地球規模という人類の家
地球規模非常に大きなマクロなところに行ったんですけれども これを守れるのは一人一人あるいは家族家族
の日々の行いなんですよというふうに再び追い越す 家庭に戻ってきたというところがなかなか意味深長だなぁと思います
家族というと他人事ではなく自分のこと自分の非常に身近なこと 近い問題として考えることができるようになるかと思いますので
以降の本来の意味語源的にを知っておくということは何か役に立つかもしれません それではまた
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