2025-05-04 04:32

hellog-radio #60. 副詞 ago とは何?

#英語史 #英語学習 #英語教育 #語源 #過去分詞 #副詞
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サマリー

エピソードでは、英語の副詞「ago」の意味と語源を深く掘り下げています。特に、「ago」が過去の時間を表す表現にどのように使われるのかを解説し、その歴史的背景にも触れています。

副詞 ago の基本概念
英語に関する素朴な疑問。
many years ago などの過去の時間表現に用いられる ago とは何ですか。
初級英文法で、動詞の過去形を勉強するときには、大体この表現がですね、セットで出てくるんではないでしょうか。
ある、期間を表す名詞句が来て、その後に ago というものですね。
何々前にという表現になります。
a moment ago, a little while ago, some time ago, many years ago, long ago のように、期間を表す名詞句。
その後ろに、ま、ago が続くという形ですね。
これで、その期間文、前にという意味になる。
この、ま、ago というのは、品詞の分離としては、ですから副詞ということになるでしょうね。
で、その前の期間文だけ、前にということで、ま、過去形と相性が当然良いということになりますね。
で、ま、日本語でも何々前にですから、そのまま ago をですね、何々前にに対応させれば、
語順も含めて、パラレルですので、そのまま覚えていると思うんですが、
よく考えてみると、この ago って、そもそも何なんだろうということですね。
これ、語源を紐解いてみると、面白いことが分かります。
これ、実はですね、a と go に分かれまして、a というのは、窃盗字です。
ま、大して、あの、強い意味はありません。
え、ポイントになるのは、むしろ go の方ですね。
これは、まさに、行くの go なんです。
どういうことかと言いますと、現代英語でもですね、例えば、
え、彼は行ってしまった。今、いない。
という時に、he is gone。
he is gone という表現がありますね。
go の過去分詞と、ま、b 動詞を合わせて、これで、ま、完了形を作るわけですよね。
ago の語源と変化
え、普通、ま、完了形ってのは、羽生たつ過去分詞なんですが、
往来発着の動詞、go であるとか、come のような動詞では、
え、もともとはですね、え、歴史的には、
あ、b 動詞と過去分詞を組み合わせて、
え、このような動詞の現在完了を作ったということなんですね。
ま、he is gone というのは、彼が行ってしまった。
そして、今、いないということですね。
つまり、過ぎ去るって意味が、go そのものにあります。
で、ago も同じです。
え、時間が主語になれば、その時間が、え、過ぎ去るであるとか、経過するということになります。
そして、これは、完了形を作るのに、b 動詞を使いますので、
つまり、many years are gone というと、
え、長い年月、多くの年月が、ま、過ぎ去ったと。
流れた、という、え、今の、ま、状況を表しているっていうことですね。
で、この、are gone というのが、ま、本来の過去分詞なんですが、
この、最後の n が消えちゃうんですね。
え、徐々に消えて、結局、are gone になってしまうんです。
なので、many years are ago ということです。
え、年月が過ぎ去ったという意味になります。
で、これが、ま、いわば、文の中に埋め込まれる形、
え、複式として機能をすることになりますので、
b 動詞の部分が、ま、いわば省略されると言いますか、
ま、別の考え方で言えば、ま、being が省略されていると考えてもいいですね。
え、付帯状況を表す、え、あの、分子古文のようなものだと思ってください。
例えば、I began to learn English many years ago という表現がありますが、
これは、もともとは、I began to learn English、私は英語を勉強し始めました。
で、その後、ひとこっきを置いて、多くの年月が過ぎ去った今のことですけどね、
というような意味合いで、ま、後ろに付け加えたのが、この many years being are gone というのが、ま、本来の形で、
え、ま、省略して many years ago となったということなんですね。
え、このような、ま、古文がですね、現れ始めたのは、今から、ま、700年ぐらい前が一番最初のようです。
え、これが、ま、いわば、あ、寛容的に使われることによって、え、ま、ago は、ま、本来は、え、ま、過去分子だったわけなんですが、
今、い、今となっては、え、過去の時間を表す、ま、副詞、何々前に、という表現の副詞として、え、解釈されているということなんですね。
え、この問題につきましては、あ、3643番の記事をご覧ください。
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