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英語史つぶやきチャンネル。さて、いきなり始まりましたけれども、先ほどですね、ヘルアリスナーのリリミさんが x でポストされまして、リリミさんはフランス語を勉強されている方なんですけれども
avnir、このフランス語の単語が未来を意味する単語なんですが、これが a プラス vnir、つまりですね、英語で言えば to たす come、来たるべきときということなんだということに気づかれたという、こんなポストがあったんですよね。
こちら x でリポスト、引用リポストでもしようかなと思ったんですが、このスタイフで最近ですね、コメントバックしたりするということが、私の中でもですね、ちょっとブームになり始めていますので、こちらでですね、お答え、お答えって言いますかね、あの関連する話題をですね、お届けしようと思うんですね。
リリミさんのおっしゃるとおり、a プラス vnir ということで未来という、フランス語では未来を表す一般的な単語はこの avnir ですかね。そして少し専門的になりますと future という名称を使いますね。これはそのままですね、形容詞にもなって未来のということになります。もちろん、英語の future に相当するわけなんですけれどもね。
フランス語では、これを過去分詞に、この vnir の部分をですね、過去分詞にすると avnir となりまして、これはむしろ過去の、かつてのという意味になったりするんで、これはこれでまた面白いんですよね。
さらに avenue と言うと、そうです、英語の avenue に相当する通り、大通りですね。特に並木のある通りということになることが多いんですが、これもですね、やはり来るためのという、どこどこにアクセス、アプローチするためのということで、結局通り、大通りということで意味が発展して、英語にも avenue として入ってきたということになります。
なので、この辺りですね、関連する単語、英語側でもフランス語側でもいろいろあるなというところで面白いわけなんですが、英語では普通、未来、将来というのは future ですね。そしてフランス語でもちょっと固い言い方だったり、専門的には fiture という単語をやっぱり使うわけなんですが、この語源面白いんですね。
ラテン語の futurus に遡るんです。このラテン語の futurus というのは何かと言いますと、実はラテン語の b 動詞 esse という形ですね。フランス語の et の語源形なんですが、ラテン語の esse の未来分子という形なんですよ。未来分子というのは、まあ言ってみれば、
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英語で言うところの to be っていうことなんですよね。つまり来るべき、これから来るべきという、この b 動詞のある意味、変化した形なんですね。未来分子という形がありまして、これが futurus、これが future になって英語にもフランス語にも入ってきているっていうことで、
本当に訳せば to be としか訳しようがない、そんな単語なんですよね。これで未来を意味する。実際英語では、名詞の後ろに to be とつけると、未来のとか将来のって意味になりますね。
例えば、the president to be、将来の大統領とかですね。the hero to be、将来のヒーロー、英雄みたいな言い方、to be ってありますよね。後ろにつけて形容詞的に未来の、将来のという意味になるっていうことなんですが、まさにこれなんですよね。
この futurus というラテン語の未来分子という形なんですが、これはラテン語の b 動詞なんですが、f で始まるという妙な形、信用を持ってるんですが、これが引用速語まで遡ると、実はこのラテン語の f というのは、
一つには bh と引用速語で表記される再建型ですけれども、表記される形に遡るといいますか、再建型があるんですね。この bh というのは、ゲルマン系では、つまり英語に通ずる道筋では、グリムの法則という名の大変化が起こりまして、
bh から h が取れて b になります。つまりこれがまさに b 動詞の b なんですよ。ラテン語の futurus の f と英語の b 動詞の b の誤答のシーンですね。これが完全に同期限ということになるんですね。
ということで、この辺り全部つながっているんですよ。ということで、ちょっとした語源ネタでした。ライブでやってしまいましたが、何かの足しになりましたでしょうか。ということで、英語字つぶやきチャンネルでした。