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英語史つぶやきチャンネル、ヘルトークと名付けている、このチャンネルなんですけれども、
StarFで英語史関係の話をするというのはですね、しばらく、この今ライブなんですけれども、行っていなかったんですよね。
別のメディアですね、いろいろと英語史に関する発信を行ってきておりますが、
こちらの再放送みたいな形で、この StarF はですね、使っていることがほとんどで、
ここで新しいオリジナルの配信をするっていうのはやってこなかったとか、しばらくご無沙汰だったんですよね。
ですが、こちら思いつきで、英語史つぶやきチャンネルという名前ですし、
思いつきでですね、ポチッとライブ配信したりっていうことはですね、やってみようかなというふうに思い立ちまして、
もう本当に、もう完全に思いつきですね。いろいろとしょうもない小さい話からですね、
あれ、大事な話はするかわかんないんですけれども、そんな感じで使ってみようかなというふうに、
たまたま思い立ったっていうことなんですね。私ですね、VoicyであるとかYouTubeでも発信していますし、
そして、最も長く英語史関連の情報を発信しているのが、ブログなんですね。
ヘログ、英語史ブログというもので、これ毎日アップしておりまして、もう15年以上経つんだと思うんですけれども、
毎日更新しています。こちらですね、読んでくださる方、非常に多いんですけれども、
ブログのみ読んでですね、音声配信と他のメディアのものは全く見ないという方もいらっしゃいますし、
その逆のパターンもですね、あり得るかと思うので、ブログでですね、面白いなと思って書いたものがですね、
ブログを読んでいただける方には伝わるんですけれども、そうでない方には伝わらないということもあったりするので、
このヘログでですね、音声配信にも見合っているかなというような話題のときに、
ちょろっとですね、こうしてスタイフでお話ししたりするのも悪くないんではないかと。
そんな感じでですね、今日ポチッとライブ配信ボタンを押してみたということなんですね。
今日はですね、ラテン語で語源を意味する単語、これですね、意外と盲点でして私知らなかったんですね。
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というのは、英語で語源のことをエティモロジーと言いますね。
これ自体はギリシャ語を由来なんですね。
エティモという部分が本当のという、trueの意味ですよね。
ロジーの部分がロゴスというギリシャ単語に由来していまして、言葉なので、true word、本当の言葉なんだと。
つまり語源というのは一番大元、源なわけですが、それこそが本当の意味なんだ、形なんだという思想背景がありますよね。
なので日本語では語源、単語の源というふうに考えますし、
さらに英語でもですね、一応word originという言い方はあるんですね。
なので大元であるという直接的な言い方はあるにせよですね。
今定着している専門用語としてのエティモロジー、これはギリシャ語に由来し、ギリシャ語での意味は本当の真実の言葉。
つまり最も古いものこそが真実であり、そして真実というのは良いものだという思想背景、哲学みたいなものが、
このエティモロジーという語には宿っているという言葉になるんですよね。
英語でもエティモロジーというわけなんですが、こういった専門用語というのはギリシャ語かラテン語の形で英語に残っていることが多いわけですね。
ですがラテン語でそういえば語源って何て言うんだろうというのはあまり考えたことがなかったんですね。
実際ですねラテン語も兄貴文であるギリシャ語のエティモロジーを借りてずっとこの語源を意味してきたので、
純ラテン語要素で構成された語源を意味する単語っていうのはないのかなとずっと思ってきていたらですね、
調べてみましたら、調べたらと言いますか、ある本を読んでいて気づいたんですけれども、
学んだんですけれども、このエティモロジー、true wordという意味だと言いましたよね。
このいわばなぞりとして本当の言葉というラテン語の本来の言葉、要素ですね。
これを組み合わせた単語が一応ですね、かつては存在していたということを知って、へーと思ったんですよね。
これが、very-lucky-womanというかなり音節の長い、確かにこれがちょっと英語にも入って定着していたら困っちゃうなというぐらい長いものなんですが、
very-lucky-womanというギリシャ語エティモロジーのエティモロギアですね。
これのなぞりの形が一応ですね、存在してあるときに造語されて、一時期は使われていたという事実を知ったんですね。
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これ盲点でした。私知らなかったんですよね。
これはですね、参照した本によりますと、ギリシャ語のキケロですね。
まさにキケロが古代ラテンローマの優弁家、政治家ですよね。
キケロがこのギリシャ語のエティモロギアをそのままラテン語になぞって、
very-lucky-womanという風に造語して、いわばラテン語に訳して持ってきたということなんですね。
これがキケロの影響力により使われ始めたんですけれども、
その後に習字学者であるクインティリアーヌスが再びギリシャ語のエティモロギアに戻したということなんですね。
当時の古代ローマ帝国の時代ですよね。
最盛期にもですね、やはり先輩格にあたるギリシャ語ですね。
古代ギリシャの文明というのが先輩格にあたるので、
そこに学術用語などはですね、一定のその敬意を払ってギリシャ語のものを使うということはあったと思うんですね。
ただそれをわかりやすいように、ラテン語母語話者にとっては極めてわかりやすい真実の言葉という意味の
これをキケロが作ったんだけれども、習字学者クインティリアーヌスは、
もう一度ギリシャ語に含まれているある意味、威信みたいなものですかね。
それを求めたんでしょうかね。ちょっと経緯はわからないんですが、
エティモロギアというギリシャ語に戻したっていうところがポイントなんですね。
そして結局ですね、この戻したエティモロギアが後に西欧諸国に伝わったということで、
英語もそのうちの一つっていうことですね。なので今、英語でワードオリジン。
オリジン自体もギリシャ語と言えばそうなんですが、英語に入ってですね、日常語化しましたので、
いわば本来語でわかりやすいワードオリジンというこの表現ですね。
使われないことはないですし、語源自体のタイトルになったりもするんですが、
やはりですね、意見のある、最もよく使われる、
よくと言いますか、その威信を持って使われる語源を意味する単語は、
英語でも今、エティモロギなわけなんですよね。
結局、ラテン語のウェーリロクイウムというのは死んでしまった形になります。
ちなみにですね、この形容詞形と言っていいんですかね、
ウェーリロクワスという単語は今、ないっていうか、
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あったとしても語号で、英語史上は使われていたことがあるんですね。
ただこれはですね、ウェーリロクワスっていうのは、語源のという意味ではなく、
文字通り正しい言葉のということで、つまり真実を語るぐらいの意味の形容詞だったんですね。
いずれにせよ、この形容詞形も今となっては、
実際上はほとんど使われていない、ゼロということでいいと思うんですけれども、
語源と関連付けられる単語では必ずしもなかったということらしいんですよね。
英語史上でも、このウェーリロクイウムであるとか、ウェーリロクワス、
この辺りが定着するきっかけ、機会はなかったのかなということで、
最終的にある意味最も古い、西洋の中でも最も古いエティモロジーが、
現代に残っているということかと思います。
私も英語で語源を語るときには、エティモロジーと言いますが、
もう少し読者に近づきたい、あるいは放送であればリスナーさんに近づきたいというときには、
ワードオリジン的な発想で臨みたいなという気持ちはあるんですよね。
日本語では語源が定着しているので、これ以外ないですかね。
言葉の源というふうに和語で言っても、かえってまどろっこしいので、
語源というのはですね、確かに日本語ではビシッとはまる唯一の言い方、
随一の言い方として定着しているのかなというふうには思いますね。
ということで、語源を表す単語であるとか、その他の用語に関する雑貫ということでお話しいたしました。
それでは、英語詞つぶやきチャンネル。
これですね、たまにこれからやっていきたいなと思っておりますので、
ぜひですね、面白いなと思った方はコメント等を残していただければと思います。