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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間におもっとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年3月27日金曜日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日のお話題は、 furthermost 比較級の上に最上級を作っている語と題しまして、この変な単語、変な語形成の単語ですね。
furthermost という単語があるんですよ。 その仲間たちですね。同じくらい変なんですけれども、なぜこんな単語が現れたのかについてお話しします。
これはですね、おとといの配信会聞いていただけましたでしょうか。 それと関係するんですね。1760回、
furthermore 二重比較級を体現している語と題して、 furthermore とかその仲間たちを紹介したんですが、それを受けてですね、
今回は furthermost ですよ。 これは本当に変な単語ですよね。
この辺りについて調べてみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 おとといの配信会でfurthermore という単語を紹介しました。
さらにとか付け加えてという意味になったり、文字通りには further ですから、より遠くにということですよね。
これだけで十分に比較級なのに、さらにmore を後ろに付けてですね、比較級の気持ちが乗りすぎた感じですね。
二重比較級のようなものがあるんですが、今回はですね、さらにそれに和をかけて、変てこな単語ということでfurthermost これを紹介したいと思うんですね。
この furthermost っていう単語は further ですね。 これ自体が比較級だということは先ほど述べました。
これに最上級を表す設備字というんですかね。 もちろんあの most はこれ単体として単語としても使うわけなんですが、今回の場合、単語の一部となって、単語のお尻につく設備字として機能している mostなんですね。
こちらが続いて furthermost、最も離れた、最も遠くにというような意味合いの単語があるんですね。
こちらですね、1400年くらいに初めて出来上がっております。
一昨日取り上げた furthermore はちなみに1175年ということで、初期中英語期にfurthermore 比較級のほうが表れていて、今回取り上げる furthermost これは1400年ですから後期中英語期ということなんですね。
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200年ちょっとの時間差はあるんですけれども、この時間的順番を考える限り、明らかに furthermore が先にできて、そしてこの more というのが比較級の設備字ということで、これに対応する最上級の設備字はもちろん most ということで、これを差し替えたのが furthermost このように考えるのが最も自然だと思うんですね。
その際に、その further の部分、これは er がありますし、これ自体で比較級ということは、形を見ればそういう理屈なんですけれども、もう和社の頭の中ではですね、
further が一つの語幹、言及の形、これが通常の形なのであり、そこに more と most をつけたぐらいの感覚になっている可能性もあるわけですよね。
furthermore という形に乗っかる形で、200年ぐらい後なんですが、furthermostができてきたと。こんな流れなんですね。
さあ、このような語形成がですね、後期近代英語記から、そして少し初期近代英語記にまではみ出ている形で、十数語はですね、あるんですよ。
今回、furthermost というのを代表に取り上げましたけれども、他にもあるんですね。
そして、この十いくつかをですね、初出年代を、それは more バージョンと most バージョンで眺めてみると、基本的に more がつくものが最初に出てきて、その後に most が出てきているという順番。
全てそうですかね。この more と most で、この二つペアがあるものに関しては、初出年代を調べますと more の方が最初か、ほぼ同じタイミングで most が出る、あるいはだいぶ遅れてmost が出るということなので、
この類推といいますか、この変てこな furthermost タイプの語形性の基盤は間違いなくfurthermore のような more にあって、その上に most をつけたというような順番、論理的順番でもあり時間的順番にもなっているというふうにいってよい、そんな時系列のデータが出ました。
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紹介してみますね。まずですね、furthermore と furthermost は furthermore が 1380 年に出ています。その後、 furthermost が 1619 年、だいぶ後に出ています。
他にはですね、hinder more っていうのがありますね。これあの hinder っていうのは後ろってことです。より後ろにっていうことですかね。それに対して hindermost これ一番後ろにということですね。これも hinder 自体に er が含まれていますので、比較級を内包しているにもかかわらず、さらに more をつけたり、さらに most もつけちゃったり、というような変な語形性になってますね。
次、innermore より中にって言うんですかね。これが 1387 年、そして innermostこれが 1413 年といった感じですね。それから lowermore、lowermost これもありますね。時系列的には、これはちょっとですね、これのみ、もしかしたら逆ですね。
lowermore は 1662 年に初出となっていますが、lowermost は 1547 年というふうに、1世紀ほど早いですね。この場合にはどう考えるかということですけれどもね。もう既に形容詞を内包した機体に most がついて、変てこな単語を作るというのが、いくつかもう出そろっている時代ではありますので、
その辺りを横目に見ながらということなのかもしれません。それから outermore、outermost これもありますね。それから uppermore、uppermost これもありますね。それから uttermore、uttermost それから lettermore、lettermost
変な単語ですね。一番最後に、つまりラストでいいはずなんですけれども、これを3音節かけて、lattermost と。比較級、latterにしておいて、それに most という設備字をつけるというですね、念の入れようということですかね。
それから downermore、downermost より下に、一番下にということですね。これはおととい取り上げた furthermore の more をつけるタイプと、全体として意味的傾向は一緒でですね。
やはり、場所を表す、空間とか、ものによっては時間ですかね。latter というのは順番とか時間に関するもののポジションに関する単語に限られているという特徴があります。
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そこからはですね、ほぼ外に出ていかないというような意味の制限、制約と絡まった特別な語形性といっていいと思うんですよね。
現代、比較級の機体に most をつけるもので残っている、あるいはよく使うものはあまりないのかなと、せいぜい大きい辞書を引くと furthermost とかいくつかのものは載っているかもしれませんが、
このような持って回った、これ何て言うんですかね。 furthermore は二重比較級と言っていいんですけれども、 further に most なので、これは比較最上級と言っていいんですかね。
比較最上級みたいな用語を作ってしまいますと、その辺りなのかなと思うわけなんですが、こんな単語が出てきているんですね。
実際ですね、これら OED で初出年代を調べたときに、現代まで続いているのかというところを見たところですね、現代まで続いていないものも多いです。
つまり、死後になってしまっていると。
意味は今出されてもわかるんでしょうけれども、実用に供しないということで、事実上死後になったというものが、今挙げた中では半数以上かな、続いていませんね。
その中で furthermost に関しては今まで続いている、それから uttermost についても一応続いているという記述があったということで、今回表題に掲げるにはふさわしいということで、
furthermost を挙げてみた次第です。
いずれにせよ、このタイプの比較級関連のですね、比較級とか最上級、この語形性、本当にヘンテコだなと思いますね。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
ヘンテコな語形性、これもある意味シリーズできますね。
妙な語形性とか、二重ほにゃららとか、三重ほにゃららっていうのもあったりしますので、また取り上げていきたいと思います。
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