ほう。
あのね、足首の可動域が狭いと、なんかね、アキレス腱の付け根がね、摩耗するらしいんだよね。
へー。
足首により、こうなんか、緩衝をうまく作れなくて、みたいな。
で、左足のかかとがなんで痛くなるかというと、その、アキレス腱が左足のかかとのあたりについてんの。
それが、引っ張られて摩耗するみたいなことらしいんだよね。
で、それですごい痛いんですよ。
へー。
で、常に痛い。
え、今も?
うん、今も触ったら痛いよ。
押したら痛いみたいな。
じゃあもう摩耗して、それもうしょうがないの?
もうしょうがないんだよ。
へー。
摩耗しちゃったんだ?
そう、摩耗しちゃった。
いや、だから、休めばなんとなく痛くなるんだけど、またちょっと痛くなったりするみたいな。
だからちょっと左足の足首の可動域を広げるストレッチとかをして、ちょっとずつ改善してるみたいな。
それでちゃんとストレッチしなきゃいけないっていうことなんだね。
あ、そうだね。
そうだね。
はいはいはい。
でね、大体ね、そんな感じで続けてるんだけど、続けてるうちにね、健康とは別にね、走ること自体の気持ちよさに気づいていくみたいな。
おー。
はい。
で、僕の場合ね、4キロメートル超えると、急にテンションが上がるんですよ。
あー、え、それあのランナーズハイみたいなやつ?
そうそうそうそう。
聞いたことはあります?
うん。
あの、苦しかったのが、なんかこう、慣れて、呼吸が楽になってくるみたいな。
で、もう少し走れる、まだ走れるって感覚が出てくるんですよ。
楽しくなってんだ。
そうそう。これがね、だからいわゆるランナーズハイなのかなっていう感じですね。
へー。
でね、その感覚をね、味わうとね、本当にどこまでも走り続けられるような感じで活かして、
うん。
それでね、最初この感覚が来た時に、調子に乗ってね、どんどん距離を伸ばしていったんですよ。
あ、まだいける。俺はまだいけるみたいな。
へー。
で、そしたらね、8キロメートルを過ぎたところでね、突然一歩も前に進めなくなるの。
え?うん。
すごいね。
さっきまで、もうどこまでもいけるってなってたのが、完全にガス欠になって、頭痛と吐き気で動けなくなるのね。
うわ。
へー。
限界だ。
そう、これはね、すごいきつかったですね。
すごいね。
そうそう。だから体がね、気持ちいいなっていう風にして感じるってことと、実際にどこまで動けるかっていうのが別みたいな。
そういうことだよね。
そうそう。
ドラッグで動き続けたみたいなことでしょ。
そうだね。だからなんかこう、体のリソースの限界をね、この時知りましたね。
え?ランナーズハイって、僕、8年くらいサッカーやってたんですけど、その時一度も感じたことなかったんですよ。
うーん、そうね。
だからランナーズハイって嘘なのかなってずっと思ってて、もっとすごいプロスポーツ選手とかなら感じるけど、
いやー、そんなことなくて、たぶんね、その時感じてたんだと思うよ、伊藤。
あー、なるほど。
だからサッカーのランニングでどれくらい走るかわかんないけど、ある程度走ってても別に疲れないっていう時があったんだと思うんだよね、動ける時って。
それがある種のランナーズハイとかでもあったりとか。
そうなんだね。
それかちょっと負荷が足りないとかね。もっとガンガン走ったりしないといけないかもしれない。
みたいなね。
だからね、走ることを続けてるのはね、走った後にね、体だけじゃなくてね、頭も少し軽くなるんですよ。
うーん。
普段生活してると、どこからともなく将来への不安がやってきたりとか、あと過去の後悔がバーッとくる。
すごい。
ことってあるじゃないですか。
まあまあ、ないとは言わないけど。
みたいな。
あるじゃないですか。
僕はね、結構これがあって。
そんなに力強いあるじゃないですかって言われると、あるんだね。
あんまないですか。将来への不安って思ったりしない?
ああ、まあなくはないけど、まあなんかそんなに気にしてなかったかも。
あと黒歴史が来てさ、叫び出したくなるみたいな。
ああいうことね。僕が結構これがあって、こんなこと考えていても仕方ないじゃん。
まあね、理屈ではね。
そうそう。でも、なんかぐるぐる後悔が回り続けるみたいなね。
そういうもんだよね。
でもこの時にね、走るっていうのがすごいいいんですよ。
へー。
走ってる間はね、呼吸とか足の動きに意識を向けなきゃいけないから、そうした思考からね、一度距離を取れるんですよね。
もちろんね、走ったからといって何か解決するわけじゃないんだけど、でもとりあえず頭の中を占有される状態からは、まあ一旦抜け出せるみたいな。
苦しいから忘れられるみたいなね。別のことを苦しくなるから。
めちゃくちゃ集中してるからってことだよね。
そうね。
僕、虫歯めっちゃ痛かった時に、ほっぺを思いっきりビンタして、紛らわせたりとかしてたから、そういうことだね。
まあそうね。それに近いかもしれない。でもね、やっぱりね、頭の中に溜まってた不要なキャッシュが消去されて、思考の余白が戻ってくるみたいな感覚になるのよ。
いい表現だね。
あの、走り終わった後。
はい、キャッシュの消去。
そうそうそう。で、これはね、走り始めてから気づいたことです。
でね、ここまで話してくると、健康について、つまり運動は健康にいいからみんなも走った方がいいみたいな話に聞こえるじゃないですか。
まあ確かに。やっぱいいんだなと思ったよ。
そう、でもね、そういう話にはあんまりしたくないなと思ってて、つまり健康であることと健康であると求められることはちょっと違うじゃないですか。
ほうほうほう。
ここでね、ちょっと引用したいのがね、医療社会学者のロバート・クロフォードって人がいて、この人の論文を最近読んだんですけど、
健康の問題をその人の努力や生活習慣の問題として捉える傾向について、ヘルシズムって呼んでるのね。
ヘルスから来てるのか。
そうそうそう。
あの、例えば僕が運動不足になった背景には、仕事が在宅ワーク中心になり、体を動かす機会が減ったことにありますよね。
つまり、本人の心がけだけではなく、働き方や生活環境とも関係している。
それでも解決策は自分で走って自分の体を管理するっていう個人的なものになるじゃないですか。
これは最近の筋トレブームにも似たところがあって、筋肉は裏切らないみたいな言葉が流行したように、筋トレは努力した分だけ体が応えてくれるものとして語られている。
さらに体を鍛えれば自信がつく、自己管理能力が上がる、仕事の能力も上がるといった話にもよく繋がってるんですよ。
だけどそうなると、鍛えられた体がその人の努力や自己管理能力を示すものになってくるじゃないですか。
その裏側では、運動していない人や健康を損ねた人が努力していないかのように見られてしまうみたいな。
平らな生活してるんでしょうみたいな。
そうそうそうそう。
だからそういうような、健康の問題と自己責任論の繋がりみたいなものを、
ロバート・クロフォードはヘルシズムとして批判してるわけですね。
これすごく大事な視点だと思いますね。
だからもちろんね、運動によって気分が軽くなったり、自信がついたりするっていう実感はいいんだけど、
僕自身それ感じるしね。
ただ、自分にとって良かったから、みんなもやった方がいいよみたいな話にはあんまりしたくないみたいなことはちょっと言っておきたいみたいなことですね。
なるほど。
だから僕にとってね、ランニングは健康になるためだけの手段ではなくなってて、
なんかこう走ること自体がそもそも楽しいし、
あと不安とか後悔から一時的に距離を取れるし、
あとね、走ってる間はね、具体的にデバイスの支配からも逃れられる。
わー、なるほど。
大事なことだね。
そうそうそう。
SNSとか見なくて済むみたいなね。
SNSとかやっぱ見ちゃいますか?
暇な時間とか。
いや、俺はやばいよ、SNSは。SNSは相当見てるよ。
そうなんだ。
相当見てますね。
で、やばいなと思いつつみたいな感じなんだね。
いや、やばいなとももはや思わなくなってるのが中毒者のやばいところじゃないですか。
ってことでしょ。
走ってる時は、見たいと思わないんだみたいな感じ。
だから、ほら苦しくてそんなこと考えてる余裕がない。
みたいなね。
それになんか、開放感というかあるんだね。
あるある。それはすごいあるね。
なるほど。
健康になるために走っているっていうよりも、そうじゃない理由?
みたいなことを結構見つけてるとこが結構大きいみたいなね。
いうところですね。
で、こっからね、めっちゃね、取り留めもない細かい話になってくるんですけど、
走ってる時の格好についてね、ちょっとね、聞いてみたいみたいなとこがあって、
ランニングで走る時の格好って薄手になるじゃないですか。
実際にランニング用のシャツって肩が出るもので、下も短パンで走ってるんですよ、僕。
あー、まあそっか。いわゆるランニングシャツってそうだよね。
うん。
袖がないというか。
走り始めてると暑くなるので、だいたい冬でも基本的にその格好で走ってるんですけど、
走ってる間はね、それで全く気にならないんだけど、
あのね、これいかにもランニングをしてる格好だし、
周囲から見ても今運動してる人なんだなって分かるような格好なのね。
で、その格好でコンビニに入るってなるとちょっと気が引けるんですよね。
へー。
いや、つまりあまりにも薄着だし。
あんまりだから、日常で見かけない人だから、
ちょっと違和感あるなって自分で思うわけだ。
そう、だからちょっとこのおじさんがそんな薄着で、
コンビニとか入ったら行けないかなっていう感じに何かなるんだよね。
あー、なるほど。
そうそうそう。普段してない格好だし。
はいはい。
で、そんなことをね、なんとなく考えてたら、
この間ね、街中を上半身裸で走ってる人がいた。
おー。
これさ、
なかなか見ないね。
上半身裸って、街中でいていいの?
いいんだっけ?
ってちょっと思ったんだよね、その時。
うーん、そうだね。
で、この辺を?
この辺を。
あー。
この辺を普通に上半身裸で走ってるの。
つまり、俺はランニングウェアでコンビニに入ることもちょっとためらってるんだけど。
そうだよね。
その人は上半身裸で普通に街を走ってるのね。
でも走ってはいるんだ。
走ってる。
だからランニングのユニフォームとして、
上裸を選んでるってこと。
そう、っていう風にして理解はできるんだけど。
ちょっとビビるね。
そうなんだよね。
違和感って意味では。
そうそうそうそう。
だからさ、街中を上半身裸で走るって、マナー的にも許されてるんだっけ?
うーん、なんか許されてないと思ってるけどね。
許されてないよね。
個人的には。
ちょっと通報されても文句言えない感じがする。
そうだよね。
でもじゃあ別に具体的に捕まるかって言ったら捕まらないよね。
例えば全裸で走ってたら捕まるじゃん。
全裸で走ってたら捕まるよね。
でも上半身裸は捕まらないってことね。
ってこと?
待って、全裸で走ってたら警察が来て連れてかれちゃうよ。
そうそうそうそう。
上半身裸の人は、俺は警察呼んでもいいと思うの。
呼んでもいい。
いいと思ってる。
警察が注意するみたいな。
ちょっと今度から来てくださいねって注意して逃がされるぐらいのラインかなと思う。
なるほどね。
だから基本的にはそれはなしっていう判断だよね。
なしだとこの街っていうか、いわゆる一般的な街では。
別にトレーニング場とかジムとかだったら全然ありなわけじゃん。
ジムはありだね。
みたいなね。
そういう人たちの場所ならありだよね。
そうそうそうそう。
だからこのおじさんが上半身裸で歩いてたら、
結構怖いわけ。
そうなんだよね。
走ってるからギリ。
そうなんだよね。
そういうタイプの人かって思える。
つまり理解可能な範疇には来るよね。
っていう風にして思って。
これ服装の規定?
どうなってんだっけ?
しっかりとしたレギュレーションが。
っていうかね、俺ね、上半身裸が全然ありっていう世の中なんだとしたら、
別に俺も上半身裸で走れるもんなら走りたいなって気もするんだよね。
それはその暑さとか考えた。
っていうのがあって。
っていう風にしてちょっと思って、
あれこれってありなんだっけ?ってこの間ちょっと思ったっていう。
確かに絶妙なラインのおじさんに出会ったんだ。
そうそうそう。
でもなんかさ、これさ、多分昔だったらそんな問題じゃないんじゃないのかな。
やっぱり今のマナーの範疇とかが変わってきてるってこともあるんじゃないのかな。
確かに上半身裸のおじさんと出会う確率は減ったね。
そうだね。
子供の頃はね、いた気がする。
近所、日曜日とかさ、上半身裸で水とか巻いてたりして、
それぐらいなら許されるのかって感じだったけど、
今はちょっとあんまり見かけないですよね。
なんかダメになってる気がしますよね。
っていうね。