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2025-05-01 14:37

#48 ロケ地巡り|ダーシーの家に行けるって知ってた?『高慢と偏見』映画とドラマの舞台裏

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この番組では、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしています!物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります

 

今回は、ジェーン・オースティン原作の「高慢と偏見」に登場する、あの憧れの邸宅──ペンバリーのロケ地についてご紹介しています!

 

BBCドラマ版と映画版、実はそれぞれ別のカントリーハウスで撮影されているって知ってましたか?


外観と内装も違うんです!

・ダーシーが池でずぶ濡れになったライム・パーク
・静かな余韻が漂うサドバリー・ホール
・圧巻の彫刻と庭園が広がるチャッツワース
・肖像画に囲まれた優雅なウィルトン・ハウス

 

映画やドラマの中で見た“あの場所”が、実際に訪れることができる場所だと知ると、作品の世界がぐっと身近になりますよ。

 

ロケ地の魅力だけでなく、建物と登場人物の関係にもそっと触れながら語っています。

 

最後には、4月に発表された「高慢と偏見」リメイク情報もチラリ!

 

 


▶ブログ記事 「高慢と偏見」ロケ地4邸の写真と詳しい紹介はこちら
https://chstories.com/pride-prejudice-four-houses/

 

 

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サマリー

ポッドキャストのエピソードでは、『高慢と偏見』のロケ地について詳しく述べられ、BBCのドラマ版とキーラ・ナイトレー主演の映画版の舞台裏が紹介されています。リジーが訪れるペンバリーは実在するカントリーハウスであり、ダーシーの邸宅の魅力についても触れられています。このエピソードでは、『高慢と偏見』の映画とドラマのロケ地として使用された実際の邸宅が詳しく紹介され、特にウィルトンハウスやチャッツワースなど、貴族の歴史を感じられる場所についても語られています。

高慢と偏見の魅力
英国ドラマタイムへようこそ。この番組では、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。物語の背景を知ると作品がもっと楽しくなります。
さて、今日のテーマは、あの名作、高慢と偏見のロケ地巡りです。
BBCのドラマ版も、キイラ・ナイトレー主演の映画版も、実は私たちが本当に行ける場所で撮影されているんです。
それってすごくないですか。物語の中に自分も入り込めるような、まるで時を越える、そんな体験ができるんです。
今日はその中でも、リジーが訪れるペンバリ、そう、あのミスター・ダーシーの屋敷、そのロケ地になった4つのカントリーハウスを、ドラマ版、映画版、それぞれからご紹介していきます。
ペンバリって一つじゃないのって思いましたか。実は外観と内装、それぞれ別の場所で撮影されているんです。
作品の中では一つの屋敷のように見えているんですが、カメラの裏では全く違うロケ地だったんですね。
この裏話を知ってから見ると、きっと作品の見え方も変わってくるはずです。
今日はそんな魅力たっぷりのロケ地を、どこにあるのか、どう使われているのか、そして実際に行ったら何が見られるのか、語っていきたいと思います。
劇を終わる頃には、いつか行ってみたいなあって、きっと思っていただけると思います。
そして最後には、4月に発表された高慢と偏見ファンへの嬉しいニュースもご紹介しますので、どうぞ最後までお楽しみください。
では早速、まずはBBCのドラマ版から行ってみましょう。
1995年に放送された、コリン・ファースがダーシーを演じた、あの名作ドラマです。
この作品で、ペンバリーのロケ地として使われたのは、2つの邸宅、外観にはライムパーク、そして内装にはサドバリーホールが使われています。
どちらもイギリスで、自然や歴史的建物を守っている、ナショナル・トラストという団体が管理していて、今も見学できるんです。
この実際に行けるっていうのが、ファンにはたまらないですよね。
では、まずライムパークからです。
あの有名なダーシーが池で泳いで、つぶ濡れで登場する伝説のシーンが撮影されたのが、このライムパークです。
ペンバリーは、ダーシーという人物そのものを映すような場所、彼の品格、財力、趣味の良さ、そういったものを全て語ってくれるような屋敷じゃないといけなかったんですね。
なので、路地選びも相当苦労したようです。
製作の舞台裏が書かれている本があるんですが、そこにはこんな家が実在するのかっていうくらい選択基準が高かったと書かれていました。
そして最終的に見つけられたのが、イングランの北西部、チェシャーにあるライムパークです。
ただ、経営陣の交代があって、建物の中を使うことができなかったので、外観だけが使われたそうなんですね。
でも、広大な景色と池を見れば納得、あれだけでダーシーの家だなと思わせる説得力がありました。
ドラマの中では、リジーがオバフサイとペンバリーを訪れます。
当時はこうしたお屋敷を訪問して見学させてもらうこともできたんだそうです。
リジーは豪華な贅沢にうっとりして、ダーシーへの印象も少しずつ変わっていきます。
そして池のほとりで、まさかの気まずさ満点の再会をします。
それは、リジーがあなたとだけは絶対結婚したくないとプロポーズを断っておきながら、ペンバリーを訪問していたから。
そしてダーシーは池で泳いでいて、全身つぶ濡れの格好だったからです。
当然会話も全く弾まず、気まずい空気のままダーシーは立ち去ってしまって、リジーの方はもう帰ると馬車の方に走っていくんですね。
でもここからダーシーの態度がガラッと変わります。
その後にこやかに再登場するダーシーとリジーは庭園を散歩します。
ダーシーの池は今やファンにとっては絶対に見逃せない聖地ですね。
さて次は室内シーンのロケ地です。
赤いレンガが美しいサドバリーホールです。
こちらはダービシャーにあって、17世紀に建てられたバロック様式のカントリーハウスです。
ドラマの中で印象深いのは、ダーシーとウィッカムの小さな肖像画を使用人の女性が説明してくれる場面を覚えていますか。
その時に映っていたのが黄色い壁の印象的な階段ホールです。
ここでぜひ注目してほしいのが階段の白い漆喰の装飾です。
本当に信じられないくらい繊細で、まるでレースのように細かくて美しいんですね。
静かな場面だからこそその美しさがより際立っています。
その後に登場するのが、ダーシーの大きな肖像画が描けられたロングジャラリーといわれる長い廊下のような部屋です。
この部屋も白い壁と漆喰天井、そして金色の額縁がふわっと浮かぶように並べられていて、まるで理事の視点で歩いているような感覚になります。
この同じ部屋は、ダーシーがろうそくを手に、かわいい犬を連れて歩く後のシーンでも使われています。
サドバリーホールに行けば、このロングジャラリーも階段ホールも実際に歩くことができるんですね。
ちなみにこの邸宅の敷地内には、子どもの暮らしや遊びの歴史を紹介する子ども博物館もあるんです。
土下地巡りに加えて、ちょっとしたタイムトラベル気分も楽しめるスポットなんです。
映画版のロケ地
さて次は映画版のペンバリーです。
映画版では、外観と一部室内のシーンがチャッツワース、応接間のシーンにはウィルトンハウスが使われています。
まずはチャッツワースからご紹介します。
チャッツワースは、今回ご紹介する4つの邸宅の中でもちょっと特別な存在かもしれないです。
というのも、ジェン・オースティン自身がチャッツワース近くの町ベイクウェルに滞在したことがあって、ペンバリーのモデルになったんじゃないのかという説があるんですね。
でもそれが例え伝説だとしても、映画を見たら、これはダーシーの家にしか見えないと思っちゃうくらい本当にぴったりのロケ地なんですね。
リジーとおば夫妻がバサでチャッツワースに到着するシーン、3人ともあまりの豪華さに言葉を失っていましたよね。
そして見ている私たちも思わず納得してしまうあの場面から伝わってくる美しさ。
その後、床が白と黒の大理石の一松模様のホールを歩いて階段を上っていくシーンに続きます。
階段を上りながら見上げると、天井いっぱいに広がる神話が、まるで自分が物語の中に入り込んでいくような心地になります。
さらに大理石の彫刻がずらりと並ぶ彫刻の間、ドラマではリジーがダーシーの肖像画に見入っていたのですが、映画版ではそれが彫刻になっていましたよね。
真っ白の大理石に囲まれた、ちょっと現実離れした静かな空間の中で、リジーが少し戸惑いながらもダーシーに惹かれていくという、そんな心の動きがすごく丁寧に描かれていました。
その後、ダーシーが自分の邸宅にリジーが来ていることに気がつく場面。
リジーは慌てて部屋を飛び出して、外の階段を駆け下りていくのですが、そこは庭園が見えるテラスのような場所で、2人はまたここでぎこちない大会をします。
こんな印象的な場面の数々がすべてチャツアスで撮影されているのです。
ホールも階段も彫刻の間も実際に見学することができます。
テラスは確か立ち入れなかったと思うんですけど、庭園からその景色を楽しむことができます。
映画とドラマのロケ地
チャツアスは16世紀に建てられた歴史ある屋室で、今もテボン社公釈手が住んでいます。
本物の貴族の邸宅として、現在も公式の部屋やギャラリー、そして壮大な庭園が一般公開されています。
次におごせ妻のシーンで登場するのがウィルトンハウスです。
リジーがオバフサイとはぐれて一人さまようように屋敷の中を歩いていると、聞こえてくるピアノの音に導かれてたどり着いたのが、ダーシーとジョージアナがいるあの部屋ですね。
どんな部屋だったのか覚えてますか?
壁に飾られていたのは、実際にこの邸宅に住んでいるペンブローク家の人々の大きな肖像画でした。
実はこの部屋はザ・クラウンやブリチャートン家など、他の映画やドラマでも何度も使われているんですね。
なのでこの絵を覚えておくと、この肖像画は同じかもと、これからイギリス映画やドラマを見るときに気づくことができると思います。
映画の中では翌日、ダーシーからの招待を受けて再びこの部屋に訪れるリシータチ。
ここでちょっと面白いのが、隣の部屋にあったピアノの位置が、2回目のシーンでは肖像画の部屋に移動しているんですね。
細かいことですが、こういう違いに気がつくとまた映画が面白くなりますよね。ぜひチェックしてみてください。
ウィルトンハウスは、450年以上にわたってペンブローク伯爵家が所有していた本物の貴族の邸宅です。
映画ではインテリアだけの登場なんですが、実際には美しい庭園も見学できます。
映画版で使われたチャッツワースやウィルトンハウスは、現在の貴族の家計が所有している個人の邸宅で、
それぞれが慈善団体を設立して保存と公開を行っています。
入管料などの収入で、建物や庭園、美術品の維持管理がされているんですね。
一方で、ドラマ版で使われたライムパークやサドバリーホールは、ナショナルトラストが管理している邸宅です。
こちらは貴族や個人から寄贈された建物や土地を公益のために保存・公開している団体です。
どちらも運営の仕方は違っても、歴史ある建物を未来に残すという思いはどちらも変わらないんですね。
さて、今回はペンバリーのロケ地として使われた4つのカントリーハウスをご紹介しました。
ご紹介したのは、ドラマ版の外観がライムパーク、内装がサドバリーホール、映画版の外観と一部の部屋がチャッツハウス、大せつ間がウェルトンハウスです。
最新ニュースと今後の計画
どこも本当に行ける場所なんです。
いかがでしたか?
映画やドラマで見たあの場所が現実の旅先になる、そんな贅沢はなかなかありませんよね。
いつかペンバリーに行ってみたいなってそんな気持ちになってもらえたら嬉しいです。
ご紹介したロケ地の写真や詳しい情報、傲慢と偏見のそれ以外のロケ地についても私のブログにまとめています。
説明欄にリンクを貼っておきますので、気になった方はぜひ覗いてみてくださいね。
そして最後に4月10日に発表された最新ニュースを一つ。
1ヶ月近く経ってしまったので最新ニュースとは言えないかもしれないんですが、
なんとNetflixで新しい傲慢と偏見のドラマを制作中みたいです。
全6話のシリーズで今年中にイギリスで撮影が始まるそうです。
キャストはエマコリンがイリザベス・ベネット役、ジャック・ローデンがダーシー、そしてオリビア・コールマンがベネット夫人を演じます。
新しい傲慢と偏見がまた見られるなんて嬉しいですよね。
そして私はやっぱり今度のペンバリーはどこになるのかなっていうのがとても気になります。
また情報が入り次第こちらでもご紹介したいと思っています。
実は今イギリスドラマを10倍楽しむカントリーハウス入門講座やハイクレア城のオンラインツアーを作っていこうと少しずつ準備しているところなんです。
こちらでもそういった内容を今後シェアしていけたらと思っていますので、ご興味ある方はよかったらフォローしていただけると嬉しいです。
次回はちょっと空気がピリッと張り詰める場所にご案内します。
傲慢と偏見のレディ・キャサリン側の邸宅ロジングスです。
ペンバリーとは真逆の意味で印象に残るお屋敷なんですよね。
それではまた次回のエピソードでお会いしましょう。
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