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2025-05-08 09:41

#49 ロケ地巡り|リジーが叱られたあの部屋、実在します『高慢と偏見』映画とドラマの舞台裏

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この番組では、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしています!物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります

 

BBCドラマ版(1995年)と映画版(2005年)で、それぞれ異なる邸宅が使われた「ロジングス」。


そのロケ地となった2つのお屋敷──ベルトン・ハウスバーリー・ハウスを巡りながら、リジーがレディ・キャサリンに圧をかけられた“あの場面”の舞台裏をご紹介します。

 

ピアノを弾かされたあの部屋、釈明の手紙を書いたあの机、そして神話画に囲まれた「天国の間」・・・


本当に行ける場所として今も残るその空間は、物語の息苦しさや緊張感を見事に体現しています。

 

あなたはどちらのロジングスに行ってみたくなりますか?

作品の背景を知ると、ドラマも旅も何倍も楽しくなる。
『英国ドラマタイム』、本日は“威圧と美の館”ロジングスへご案内します。

 


▶「高慢と偏見」ロケ地4邸の写真と詳しい紹介はこちら
https://chstories.com/pride-prejudice-four-houses/

 

 

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サマリー

今回は、高慢と偏見のロケ地巡りの中で、レディ・キャサリンの定作であるロジングスの実際のロケ地について話しています。ドラマ版のベルトンハウスと映画版のバーリーハウスのそれぞれの特徴や見どころを紹介し、作品とその舞台の関係を楽しんでいます。

ロケ地の紹介
英国ドラマタイムへようこそ。この番組では、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。
物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります。
さて、今日のテーマは、あの名作、高慢と偏見のロケ地巡り第2弾、レディ・キャサリンの定作、ロジングスです。
1995年のBBCドラマ版と2005年の映画版、それぞれロケ地として選ばれた2つのお屋敷について、
どこで撮られたのか、どんな建物なのか、実際に行けるのか、行ったら何が見られるのか、舞台裏をじっくりご紹介します。
ところで、ロジングスってどんなお屋敷だったか覚えてますか?
前回話したミスター・ダーシーの定宅、ペンバリーとは全く正反対の、ちょっと息苦しいお屋敷です。
このロジングスは、大きくて美しいけれど、ちょっと押しつけがましくて、ピリッとした空気が伝わってくるような場所として描かれているんですね。
その理由は、あの女主人、レディ・キャサリンの存在にあるんです。
レディ・キャサリンは、ダーシーのおばさんなんですが、レディと呼ばれているところからもわかるように、貴族出身の女性なんですね。
白尺て出身という社会的地位もあり、亡くなったご主人から莫大な遺産を受け継いで、
そういった人物なんですが、彼女に心から敬意を払っているのは、ミスター・ゴリンツだけという、ちょっとかわいそうな設定でもありました。
でも本人はそれに全く気がついていなくて、誰にでも高圧的です。
だからこのロジングスは、レディ・キャサリンらしさがたっぷりと現れていて、
ここではあなたの自由な発言は通用しませんよ、という重たい空気が屋敷の隅々まで染み付いているような感じです。
それが豪華だけども、どこか息苦しいという理由なんですね。
このロジングスも、前回のペンバリーと同じように、映画とドラマでそれぞれ別のお屋敷がロジェットとして使われています。
ドラマ版の詳細
だから見比べてみると、その違いがとても面白いです。
ではまず、ドラマ版、傲慢と偏見で使われたロジングスから見てみましょう。
1995年放送のドラマでロジングスになっていたのが、ベルトンハウスというカントリーハウスです。
ドラマで最初に登場したのは、リジーがレディ・キャサリンに招待を受けて、ミスター・ゴリンツの案内でお屋敷に向かうときですね。
綺麗に切り整えられた木がずらーっと並んでいて、庭園を歩いていくと、その向こうにお屋敷が見えてきます。
そこの中でゴリンツは、このお屋敷に窓がいくつあるのかとか、このガラス窓のために建てられた当時、どれくらいお金がかかったのかという、いかにロジングスがすごいのかをね、ペラペラと止まることなく話してましたよね。
昔はガラス窓、しかもこんな大きなガラス窓があるっていうのは、いかにお金を持っているかというのがわかるようなものだったんですね。
邸宅の中では、リジーとレディ・キャサリンのハラハラするようなやりとりのあった豪華な食卓の場面や、レディ・キャサリンがリジーのピアノの演奏を厳しくチェックしていた応接間もあります。
壁紙や照明、ちょうど品、もう細部までがドラマそのままです。
このベルト・ハウスを歩いていると、レディ・キャサリンにペコペコしていたミスター・ゴリンツの過剰な気配りが聞こえてきそうです。
さらに、リジーにプロポーズを断られて、怒り浸透で戻ってきたミスター・ダーシーが駆け上がっていく階段もあります。この階段ホールもすごく美しいです。
その後、ダーシーはリジーに一晩かけて、釈明の手紙を書きます。あの有名なシーンですね。
重たい机に向かって、真剣な表情でペンを走らせていました。瓶船にびっしりと重いの詰まった手紙でした。
あの机はこのお屋敷にあった机で、今も残されているようです。
このようにベルト・ハウスの威厳ある外観と豪華な内装は、レディ・キャサリンの闇っぽさや派手さを表すのにぴったりだったんですね。
ベルト・ハウスは17世紀にこの地方の蜂蜜色のライムストーンで作られた邸宅です。
ナショナル・トラストに寄贈されていて、当時の雰囲気そのままで一般公開されています。
さて次は映画版です。2005年、キイラ・ナイトレイ主演の映画、プライドと偏見でロジングスとして使われたのがバーリーハウスです。
このお屋敷は、外観からして圧倒的ですね。灰色の石造りでどっしりと構えたその姿は、まさに圏衣そのものです。
映画版の魅力
洋裁のような威圧感を放ちながらも、塔のような装飾もあるので、どこか幻想的な雰囲気もあります。
私はドラマ版以上に圧がすごいなと感じました。
建物だけではなくて、レディ・キャサリンの役を演じたジュディ・ベンチもすごかったからですね。
建物の内部の見どころは、なんといっても天国の間と呼ばれている部屋です。
天井にも壁にも、りっしりと神話画が描かれています。
ミスター・コリンズに連れられて、リジーはこの部屋に入ってくるんですが、
そうすると、まずレディ・キャサリンの後ろ姿が見えています。
そして、ぐるっと歩いて彼女の前に行くんですが、後ろに描かれている絵があまりにもリアルで、
壁のどこまでが絵なのか本物なのか、境界がわからなくなるぐらいリアルです。
そして、描かれたものが飛び出してくるような躍動感もすごいですよね。
そんな絵の前で、レディ・キャサリンは椅子に踏んぞり返って、
リジーをじっと寝ぶみするように見ているんです。
このシーンが本当に怖くて、嫌なシーンでしたね。
さらに、植後はこの部屋で、リジーはレディ・キャサリンにピアノを弾けと言われて、
自信がないのに無理やり弾かされるという可哀想な場面もありました。
こんな部屋、実在するのかって思った人も多いと思うんですが、
あの迫力満点の部屋は本当にあります。
そして、なんと今でも中に入って見学もできます。
バーリーハウスは、16世紀にエリザベス1世への速見、ウィリアム・セシルによって建てられた、
まさに富と権力を見せつけるための館だったんですね。
だからこそ、レディ・キャサリンにぴったりのロケ地でした。
そして、こんな面白い話もありました。
天国の間の壁画を描いたイタリア人画家・アントニオ・ベリオが、
この絵を描いていたのは17世紀のことなんですが、
彼が当時滞在していたホテルが今もこの街にあるそうです。
そして、この映画を撮影中に、ジュディ・デンチやキギラ・ナイトレイもそのホテルに宿泊していたみたいです。
数百年の時を経て、絵を描いた画家と、
お屋敷の主人を演じた女優が同じ屋根の下にいたというエピソードです。
私はこういう話が大好きなんで、
いつかバーリーハウスに行った時は、このホテルにも泊まりたいなと思っています。
さて、今日ご紹介したロジングスのロケ地は、
ドラマ版はベルトンハウス、映画版はバーリーハウスでした。
どちらも本当に行ける場所で、建物の中にも入れるし、庭園も歩けます。
ぜひまた映画やドラマを見返して、チェックしてみてください。
映画やドラマで見たあの場所が、現実の旅先になる。
いつかロジングスに行ってみたいな、そんな気持ちになっていただけたら、今日の放送は大成功です。
放送を楽しんでいただけたら、ぜひ、いいね、フォローで応援していただけると嬉しいです。
そして、感想などお便りもお待ちしています。
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