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2025-05-29 09:07

#51 ロケ地巡り|ロングボーンはなぜ“騒がしくも愛おしい家”に見えるのか 『高慢と偏見』映画とドラマの舞台裏

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今回は、『高慢と偏見』ロケ地巡りの最終回!
エリザベス・ベネットの実家「ロングボーン」に注目します。

 

ちょっとくたびれた田舎紳士の家──
この屋敷が“騒がしくも愛おしい家族”の象徴として描かれている理由を、物語とロケ地からひもといていきます。

 

● ドラマ版『高慢と偏見』で使われたのはラッキントン・コート
● 映画版ではグルームブリッジ・プレイス
● それぞれの邸宅に漂う「生活感」と、演出の違いとは?

 

エリザベスの家族構成や時代背景もふまえながら、
ダーシーが懸念した“家族の品格”とは何だったのか?も考えてみました。

 

\ロングボーンに泊まれる?驚きの最新情報も!/

 

 


▶「高慢と偏見」ロケ地4邸の写真と詳しい紹介はこちら
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サマリー

このエピソードでは、ジェーン・オースティンの名作『高慢と偏見』に登場するロングボーンのロケ地が紹介されています。ドラマ版と映画版で異なるロケ地の魅力を探りつつ、家族の人間模様や物語の背景に触れています。

ロングボーンの家族紹介
英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります。
さて、今日のテーマは、ロングボーンはなぜ騒がしくも愛おしい家に見えるのか。
ジェーン・オースティンの名作、高慢と偏見のロケ地巡りの最終回。今回ご紹介するのは、ヒロインエリザベス・ベネットとその家族が住むロングボーンです。
このお屋敷、最初見たときどんな印象を受けましたか?古びた壁や、ところどころくすんだ調度品、誰かの話し声が絶えない今など、ロングボーンは少しくたびれた田舎紳士の家なんですよね。ここが物語の中で重要なポイントです。
では、物語と現実が交差するロケ地の旅へ行く前に、ロングボーンに住むベネット家の皆さんをご紹介します。
まずはお父さんのベネット氏。地元では紳士とされる彼ですが、日々静かに読書に費やし、娘たちの結婚や家の将来にはどこか距離を置いている感じなんですよね。その皮肉やなユーモアの裏には、諦めや孤独が見え隠れしています。
一方、妻のミセス・ベネットは、社交好きで感情豊か、娘たちの良縁を願って一喜一憂する毎日です。それしかない感じが、ちょっとこってり見えることもあるんですよね。でも、それには理由があるんです。
この家には男子の相続人がいないという不安が根を張っているんですね。そんな両親の間で、5人の娘たちは育ちました。優しくて繊細な長女ジェーン、知性と皮肉を備えた次女エリザベス、そして騒がしく未熟なメアリー・キャサリン・リディアです。
とにかく、女の子が5人なんてね、本当に相当大変だと思うんですよね。女性には当時、家を継ぐ権利はないですし、遺産ももらえない。だから、結婚しなければ将来は不安定なんです。
でも、お父さんは必要なら動くけどって感じで、ちょっと無関心なんですよね。女性だらけの家族の中で、ベネット氏はどこか孤立しているようにも見えます。
でも、ミセス・ベネットの家族は物語に何度も登場します。妹が近所に住んでいたり、ロンドンの兄夫婦が訪ねてきたりして、彼らはベネット家の娘たちが問題を抱えたりすると、解決する手出しでもしてくれます。
そんな家族のネットワークが物語のもう一つの柱にもなっているんですね。だからこそ思うのは、きっとジェーンやエリザベスも結婚後もお母さんのように繋がっていくんだろうなって思うんですよね。
ロケ地の魅力
ダーシーとビングリも友人同士だから、いい関係が続いていきそうじゃないですか。でも、下の3人の娘たちを見ていると、とっても不安になります。軽率な行動、子供っぽさなど、いろんなタイプの女性像が描かれていましたが、その分、ジェーンとエリザベスの真のある魅力が際立っているんですね。
ここはジェーン・オースティンさすがってこう思います。このチグハグな家族感と、どこかザワザワした雰囲気こそが、ダーシーが懸念していた家族の品格に通じているのかもしれません。
では、そんな騒がしくも愛すべき家族の物語の舞台となるロングボーンがどこで撮影されたのか、物語の始まりの家をロケ地から紐解いていきます。
ではまずは、1995年のドラマ版、コーマント変形です。ロケ地に使われたのはラッキントンコートです。
17世紀に建てられた邸宅で、円形にちょっと張り出した玄関の構置が印象的です。
はちみつ色の石でできている可愛い外観ですが、これは近くのコッツウォルズ特有の石なんです。
ここではベネット氏の書斎や家族が賑わう今、そして食堂も含めてほぼすべてがこの屋敷の中で撮影されました。
印象的だったのは、やっぱりコーリンズがリジーにプロポーズしてわっさりと断られる場面ですね。
あのちょっとずれた間合いが、お屋敷の雰囲気と妙にマッチしていたらつい笑ってしまいました。
レディア駆け落ち騒動を起こした時のベネット夫人の騒ぎようにも驚かされましたね。
それからビングリーがジェーンにプロポーズしに来る時の家族全員がウォーサーをする戸田肌感、あれもすごかったですね。
あの場面こそこの屋敷の生活感が生きている瞬間なのかもしれません。
ちなみにこのお屋敷はなかなか個人所有だったんですが、2022年には約11億円で売却されたそうです。
今後はどうなるのか、公開されることがあるのかっていうのがちょっと気になりますね。
見に行けるチャンスがあるなら絶対に訪れておきたい場所の一つです。
では2005年の映画版プライドと偏見ではグルームブリッジプレイスが撮影に使われました。
こちらは赤レンガの壁に掘りに囲まれた建物です。
作られたのは先ほどの邸宅と同じ17世紀ですね。
映画では農家風の雰囲気を強調するために、
鶏やガチョウ、豚がふろつく庭にしてわざと小箸を積んで生活感を演出したんだそうです。
ただあの農家の生活感たっぷりの家から清掃して馬車に乗って武道館に出かけるっていうのがちょっと想像がつきにくいですよね。
ちなみに撮影当時この邸宅は新しい所有者に引き渡された直後だったみたいです。
そこで映画撮影が終わるまで一時的にリフォームするのを待ってもらっていたんだそうです。
映画に使われることでその使用料が回送費用に回されたのかもしれないですよね。
このお屋敷は当時は夏限定で庭園がいっぱい公開されていましたが、
なんと今2026年に高級ホテルとしてリニューアルオープンする計画が進行中みたいです。
もし本当に宿泊できるようになったらロングボーンに泊まる体験もできるかもしれません。
これは夢が広がりますね。
でも高級ということでお値段もちょっと気になります。
さて映画での印象的な場面といえば、
友人のシャーロットがゴリンズとの婚約を理事に報告しに来る場面とか、
レディー・キャサリンが夜に突然やってきてダーシーとエリザベスの婚約の噂を問い立たす場面など、
物語の中でもちょっと重い選択や葛藤が感じられる場面が多かったなと思います。
ドラマ版のどこかユーモラスな空気に対して、
映画版は全体的にニックや緊張感を含んだ演出が多かったのかなと思います。
皆さんはどちらのロングボーンが好きですか?
ぜひコメントやレターで教えていただけたら嬉しいです。
今日はベネット家のロングボーンのロデッジをご紹介しました。
ドラマ版がラッキントンコート、映画版がグルームブリッジプレイスでした。
楽しんでいただけたでしょうか?
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またコメントで気軽に感想をいただけると本当に嬉しいです。
こんなドラマも取り上げてほしいなどのリクエストもお待ちしています。
そして次回はこれから配信予定の作品や制作が発表されたばかりの話題作など、
ちょっと気になるイギリスのドラマや映画をまとめてご紹介したいと思います。
どうぞ楽しみに。
09:07

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