BOOTUP RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。この番組は、ベラ市創業者でエンジェル投資家の橋田一秀さんと、スタートアップを立ち上げる上での疑問や企業に関するトピックを取り上げ、
SEED企業家や企業界部群の方に役立つ情報をお届けする番組です。橋田さん、おはようございます。
おはようございます。伊藤さん、USに渡って何日経ちましたか?
今、26日とか経ちましたね。
3分の1ぐらい、今?
そうですね、全体の3分の1ぐらい経ちましたね。
またそろそろね、伊藤さんUSに渡る続きの会をやりたいと思ってるんで、近々やりましょう。
はい、ぜひお願いします。
僕はですね、創業メンバーの慰安旅行でハワイに行ってきたんですけど、
そうか、もう帰りに。
帰ってきました。
なので、先週の配信はハワイ旅行中に配信をしているんですけど、あれは完全に日本で予約で収録した分を配信しているので、あれなんですけど、戻ってきて初収録になります。
ハワイ旅行はどうだったんですか?
なんか、そう、あれなんですよ、家族も一緒に行っていてですね、なかなかカオスだったんですけど、おかげで楽しめました。
楽しかったっていうのが顔に出てる感じがしますね。
焼けてる感じも含めて。
焼けてます。
特にハワイではスタートアップっぽい話はないんですけど、
ハワイはウーバーとかリフトとか乗んなかったけど、
乗らなかったんですか?
乗らなかった。
でもあれ乗ったよ、キックボード乗りました。
電動。
電動キックボード乗りました。
なんかね、すごい名前が、多分ハワイのワイキキにしかないやつだと思うんですけど、GoXっていうキックボードに乗ったんですよ。
ちょっと分かんないね。
GoXです。
僕も聞いたことないやつだったんですけど、アプリがあってそれダウンロードして乗ったんですけど。
ちょうどタイムリーにツイッターがXになったじゃないですか。
GoXって名前すごい被害じゃないけど、大丈夫かなみたいな。勝手に心配になりました。
なるほど。
キックボードの作りはすごく荒かったんで、僕と共同創業者のカッキーっていうCTOの人が一緒に乗ったんですけど、
カッキーはキックボード初めてで、僕は日本でもループとか乗ってるから割とハワイだと、アメリカは道が右と左逆じゃないですか日本と。
とりあえず右端走っておけばいいのかなみたいな感じで乗ってたんですけど、
今日初めてだったんで結構不安、怖い、すげー怖いって言ってました。
確かに。
時速はね多分マイル表示だったんでよくわかんないけど、多分体感値的には日本のループとそんなに変わらない。
ループって今日本だと20キロまで出るんですけど、20キロから22、3キロぐらいかなっていう感覚でした。
結構飛ばしてた感じなんですね。
べらぼうに速いってわけじゃない。そんな変わんない。日本とそんな変わんないって感じですね。
で、あとハワイは一応自転車が走る道とかがバーっとあるんで、そこ走ってたんですけど、やっぱ道ガタガタで結構怖いっすね。
そうなんですか。
日本はちゃんと舗装されてるから、ループとかでも走りやすいとこは走りやすいんですけど、
自転車が走る道がちゃんとあるところもありつつ、結構端っこがガタガタだったりするんで気を付けないとなとか思いながら走っております。
そうですよね。僕も乗ったんですけど、僕もまさに一緒で凸凹してて向いてないなって思いましたね。
あとさ、キックボードの作りどうでした?5Xはちょっと作りが雑で、とりあえず乗れるのと、
日本のループだと日本はやっぱり丁寧なんだよね。スマホをちゃんとマウントできるところがあって、ネジ閉めてマウントするんだけど、
5Xは全然雑で、ただスマホが入るサイズのカゴが右と左のところに置いてあって、スマホをカチャって入れるんだけど、
もうガタガタしてるからめっちゃ飛び出るのね。
だから雑すぎて、あとカッキーは交差点の途中でスマホが下に落っこって大変なことになってたんだけど。
大変ですね。
めっちゃ雑やなーみたいな話をしてました。
乗れるだけって感じですよね。ループがすごいちゃんとしてる感を確かに感じました。
ちゃんとしてるね。やっぱり日本のプロダクトはね。ということで、雑談でした。
今日のテーマなんですけど、タイトル決めてなかった。
最近のスタートアップトピックみたいな雑談をしようと思ってるんですけど、
Twitterで先週かな、マイネットの上原じんさんがIPOとかM&Aについて喋っていたので、ちょっとその話を触れようかなと思っています。
ツイートを読むので見ていただくといいと思うんですが、
ぜひさんが今週のまとめみたいなので、4つ挙げていて、
2番、参加型優先株式はやめよう。企業界にとってマンダレエグジットの選択肢を失う。これは結構深いテーマなんですけど、まずちょっと解説しなきゃいけなくて、参加型優先株式。優先株式って何?みたいなところからちょっとおさらいしていくと、これもちょっと後でリンクを貼っておきますが、
ちょうど参加型、非参加型の話を一般社内法人スタートアップ協会、これはスマートラウンドの社長の砂川さんという方が代表リージョンをやっているスタートアップのための協会なんですけれども、そこが解説というかの記事を出しているので、そこから拾っていこうと思ってます。
まずそもそも優先株式。よくスタートアップの世界では普通に聞く話なんですけど、優先株式とは何でしょうか。ちょっと読みます。会社法で定められている種類株式の一種で、その保有者である優先株主は普通株主に優先して特定の利益を享受することができるように設計された株式のことを言います。
このうちスタートアップ投資の実務では、スタートアップがM&Aなどで売却されたときに、その売却益を優先株主に対して先に分配する残余財産優先分配権が定められた優先株式を活用するのが一般的です。みなし生産条項によりM&Aを生産とみなした場合。
これは普通です。残余財産分配権が設定されているのがほぼ全部です。この残余財産分配権には、参加型と非参加型の2つの種類があります。
非参加型では、M&Aによる会社売却益を分配する際に、まず最初に優先株主にその投資額を分配します。その上でまだ分配できる売却益が残っている場合には、優先株主を含む全株主がその持ち分比率で分け合います。
非参加型はその分配をした後に分配益が残っている場合でも、優先株主は分配せずに普通株主だけで分け合うというものです。
これは何かというと、すごく端的に言うと参加型の優先株主は2度取りできるという話になります。
参加型の場合は優先株主がまず投資した分を回収して、1億円投資したら1億円を回収した後に、その後の分配の時にも持ち分、例えば10%持っていたら、その10%分を残りの金額かける10%をもらえるというふうになっています。
これが参加型というやつですね。
これやると、どういうことが起こるかというと、これ誰かがシミュレーションしたと思うんですけど、例えば、バリエーション20億とかで調達をした後に、ダウンラウンド10億円のバリエーションでM&Aのエグジットになった時に、
極端なケースだと、企業家はそのうち1億しかもらえなくて、投資家が9億持っていくみたいなケースとか、これは持ち分比率とかによるんですけど、そういうケースが起こったりするんですよね。
もっと極端な話、企業家が全くもらえないみたいなケースも、例えば10億円でエグジットとかじゃなくて、もっと低い金額でエグジットした場合、5億円とかでエグジットした場合に、企業家の優先分配だけで終わっちゃって、企業家の持ち分は、企業家ってだいたい創業時、普通株式で持っているものなので、ゼロ円になってしまうと。
すげー頑張って、例えば5年ぐらい頑張ったのに、5年10年頑張ったのに、ゼロ円ですみたいな。これって結構しんどいよねっていう話ですと。
仮にラウンドが進んでいった途中で、M&Aのエグジットの話がそういうふうに来たときでも、さすがに企業家がゼロ円は嫌だから、M&Aするのは嫌ですみたいな話になる。つまり、それがここに書いてある企業家にとって、M&Aエグジットの選択肢を失うということですね。
参加型にするとその確率がかなり上がってしまうという話になります。
なので、③ですね。シリーズAの前にM&Aエグジットの査定をしよう。優先株を発行した後戻りできない。そういうことです。
優先株を発行すると、そういうことに、②のようなことになってしまう可能性があるから、優先株を発行する前に一旦M&Aのエグジットっていうのも検討してみたらいいんじゃないですかねという話です。
その流れで④なんですけど、2度目の企業を本番にしようと。これって本当にそうだなと思っていて、メルカリ、カバー、ラクス、スマニュ、シリアルにユニコーンが多いのは理由がある。一度命名すれば経営、グロース、エグジットへの解像度が桁違いに上がる。本当にそうだなと思っていて。
これは手前みそながら、僕自身も一回エグジットして、そうだなって思う部分がすごくあります。これは言葉で説明しきるのはむちゃくちゃ難しいんですけど、やっぱり一回やったことあるので、あのときこうすればよかったとか、もっとこうしたらよくなるよねとかっていうのはもちろんあるんですよね。経験してるんで。
ここはやっぱり経験値はすごく大きいので、そういう意味では一回起業して、エグジットして、2回目でユニコーンを狙うみたいなのは、非常に成功確率を上げるんじゃないかなというふうには僕も思っています。
というので、たぶんこのじんさんの、もともとこれ、この手前でスタートアップについてこのIPOなんかが有名なのかみたいな投稿があって、結構先週それが話題になったっていうところですね。ひとさんこの辺はどう見ますか?
そうですね。やっぱりこういうのって、出資する側からしたら、ジンさんの過去のツイートにもあると思うんですけど、言ったらその情報を伝えてしまうことによって、なんて言うんだろう、別に騙すとかそういうつもりはないと思うんですけど、利益が要は投資家側からすると減ってしまうというか、
何も知らない企業家のほうが良かったりもする部分ってあると思うので、そういう情報を発信してくださるとすごくありがたいなって思います。
確実にまず、ポジショントーク問題っていうのはあって、ポジション、よくこれ関係ない話かもしれないですけど、ポジショントークってあるじゃないですか。これは誰々の投資家のポジショントークだよねとかって言うじゃないですか。
僕はいつもこれについて思っているのは、まずそもそもポジションのない人間っていないんですよ。誰しもが何らかのポジションを持っているわけじゃないですか。だからツイッターとかでよく言われるポジショントークとかっていうのは、僕はあんまりポジショントークだよね、だから何々だみたいなのはあんまり意味がないと思っていて、ポジション、それぞれの人は必ずポジションを持っているからですね。
ポジショントークだということを理解した上で、すべての情報をちゃんと見極めるべきと思っています。この件に関しても、じんさんも起業家というか、じんさんも完全に投資家からのカウンターパートで意見を言うことが多い人なので、完全にそういうポジショニングでこの件を喋っていると思います。起業家なんだと。
過去のじんさんの話とか、直接お会いして聞いた話とかも含めて、僕はそう思っていますと。これに対して結構いろんな方が引用したりとか、投資家の人とかも触れたりしているんですけど、この辺もツイッター、興味ある人はぜひ見てほしいんですけど。
だから投資家の方とかも、これって起業家とかエグジットの選択肢を増やすという意味で言うと、そうかもしれないけど、投資家からすると、この参加型ってのはしょうがないんだよねみたいな話とかも当然あるわけで。