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  2. #88 KUSABI 渡邉佑規さん 投資..

お便りは⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠

00:08
BOOTUP RADIO エンジェル投資家の橋田一秀です。
BOOTUP RADIOは、スタートアップを立ち上げる上での疑問や企業に関するトピックを取り上げ、
シード企業家や企業家予備群に役立つ情報をお届けする番組です。
はい、ということで、今日はゲスト会でございます。
本日のゲストは、VCのKUSABIの渡邉さんです。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。
KUSABIというVCで代表している渡邉です。
本日、貴重な機会をいただきましてありがとうございます。
はい、ここまでのキャリアを含めた自己紹介的なものをお願いできますでしょうか。
はい、わかりました。
まず、ベンチャーキャピタリストは、かれこれ16年やっています。
2008年、Dマンショックとともにやっております。
すっかりベテランの意見を出してしまいました。
最初は、SMBC系のベンチャーキャピタルで、6,7年ほどキャリアを積みました。
その後に、グロービスキャピタルパートナーというところに、プロVCに転職をしまして、そちらでは6年ほど。
3年ほど前に、自ら立ち上げた、仲間と3人で一緒に立ち上げた、KUSABIというファンズを立ち上げまして、
そのKUSABIの代表を今はやっているという、そんなキャリアになっています。
ちなみに、投資先にはかなりこの16年恵まれまして、16年で投資したのが多分40社ぐらい。
そのうち、15社前後がIPOあるいはM&A等々でプラスになり、残念ながら3社ロスを出してしまったんですけれども、
その他は今、お楽しみ袋ですという、そんな状況になっています。
はい、ありがとうございます。
いやー、40社。なんかその、結構得意なフェーズとかってどの辺なんですかね?
はい、そうですね。今のKUSABIというファンドですと、シードアーリーを中心に投資をしています。
より具体的に言うと、いわゆるプリシードと言われているコンセプトベースの投資も含めば、
シリーズAぐらいまではやりますという、そんなスタイリングですね。
ただというか、16年やってきて、僕としてはシードからレイターステージの投資まで幅広くやって、
全ステージで一応成功しているので、あんまり得意不得意がどこっていうのは正直あんまりない気はないかなと思います。
ただ、好き嫌いで言うと、明確にやっぱりですね、シリーズAちょっと手前、今で言うとプリシリーズAみたいなこと言われると思いますけれども、
その辺が一番好きなフェーズっていう感じですかね。
なるほどね。
プレシリーズAって言葉昔なかったと思うんですけど。
03:03
なかったですね。
ただ最近はよく、いろんな、例えばメディアの記事見てても出てきたりするぐらいメジャーに使われている言葉だと思いますし、
渡辺さん的にプレシリーズAの定義というか、どれぐらいの会社?
例えば僕はシリーズAまでいくにはまだちょっと早い。
要は満たせなきゃいけないクライデリアが4つ5つあったときに、そのうち3つぐらいはいけてるけど、もうやっぱ1つ2つ足りないよねっていうところで、
じゃあプレシリーズAラウンドとしてもう1回資金調達をして、次のシリーズAラウンドに向けてもうちょっとトラクションなり仮説検証のところをやりましょうっていうフェーズだと僕は思っているんですが、渡辺さんはどんなふうに捉えてるでしょうか。
そうですね。まさに橋田さんのおっしゃる通りだと思っています。
僕なりの言葉で置き換えると、そもそもシリーズAって何たるものかっていう話だと思うんですけど、シリーズAの観点って僕としては2つ見ていまして、1つがいわゆるプロダクトマーケットフィット、これに対して定量的、合理的、客観性ある納得感のある証拠があるかっていうのが1つ目だと思っています。
だいたいプリシリーズAって言われるやつって、この証拠がなんかあるようでちょっと足りないですねみたいな話。まさにこの3つを押さえていればPMFって確かに言えるかもしれないけどまだ1つしかないよねとか、2つ目ちょっと怪しいよねみたいな。ここだとやっぱりプリシリーズAって感じになっちゃうかなと思います。
2つ目のシリーズAの観点で言うと、ゴートゥーマーケットというか初期グロースの一定の検証ができている。これ言い方を変えるとシリーズAの資金種とか明確になっている状態。これってやっぱりシリーズAで2億3億集めますっていう。投資家としては合理的なんですよね。
一方で、やっぱり投資したお金がどういうふうに使われるかどういうふうに使うと効率的にグロースができるかっていうのが分かってない状態だと、やっぱりこれシリーズAじゃないですね。プリシリーズAですね。ついては投資金額も2億3億じゃなくて1億円がせいぜいじゃないですかみたいな感じになるっていう、そういう認識です。
今言われてめっちゃ思い出したんですけど、多分渡辺さんのグロービス時代にペライチも何回か壁打ちしてもらったことがあって、やっぱりそういう趣旨のことを言われた気がしていて、多分その時シリーズAより前だったと思うので、なんかやっぱそうですよねみたいな話を結構したのを今思い出しました。
言うことが変わってなくて、いいのか悪いのか。
でもそこって結局プレシリーズAって言葉は僕多分当時は言ってなかったと思うんで。
06:02
言ってないですね、ないですね。
7、8年前なかったので。
言葉としてなかった。
ただシリーズAを目指してやっていく中で、今の話、例えば定量的合理的納得感のある証拠があるかみたいなところで言うと、やっぱ不足してるよねとか、次の資金取得どうするのみたいなところ。
グロースのやり方が見えてるかというと、いやまだ見えてないよねみたいな話とか、そういうのは本当に言われたなと思って思い出しました。
あともう一点、企業家の方々に注意してほしいなという点があるとすると、世の中、プレスリリースとかでシリーズAでできましたとかよくあるじゃないですか。
プレスリリースだけじゃないですけど、そのときにあくまで企業家が言う、あるいは投資家が言うシリーズAとかって定義が統一されてないんですよね。
すなわちシリーズAやりましたって言ってるけど、僕からしたらそれシリーズAじゃないですよっていうことってよくあるので、
あるあるですね。
なのであんまりリリースとか、ソーシャルメディアにおける発信に振り回されすぎないでほしいなっていうのはとく言ってます。
めちゃくちゃいいテーマですね、それ。
確かに僕もその、今まさに僕が定義を確認したのってまさにそういうことで、企業家がシリーズAの調達やりたいですって言って持ってきたやつを見て、
てかそもそも話をして、あれ、なんかこれシリーズAじゃなくないですかみたいなことってたまにあるんですよ、やっぱり。
ものすごくありますね。
橋田さんの場合、エンゼルシードだからまだそこまでないかもしれない。
Aより前の会社に投資することが僕が多いので、で、たまにあるって言ったのは、たまにA、最近はA以降の話聞くのがたまになので、そういう感じですね。
僕らからすると日常茶飯事みたいな状態で、特に分かりづらい点で言うと、一定のお金を集めるときって今優先株での投資が多いじゃないですか。
そうなったときに優先株って基本的には1回目がA種、2回目がB種、3回目がC種っていうパターンがまあまあ多いんですけど、
単に1回目だからA種を発行します。それにおいてシリーズAと言っているだけで、2回目だからシリーズBと言っている。
このパターンがすごく多くて。
それはきついです。
はい。
これを惑わされないでほしいなっていうのは。
テクニカルには、僕も普通にシード期でA種発行している会社とかも全然あるんで。
そうですね。
そういう意味で言うと、ちょっと勘違いしちゃってるパターンっていうのはあるかもしれないですね。
そういう意味で僕ちょっとテクニカルに最近僕がやっているのはですね、そもそも1回目の優先株の発行ってA種を発行しないことって結構僕あってですね。
09:05
なんかそれ見ました。
S種にするんですよ僕。
S種。S種見ました。それクサビっぽいやつですよね。
そうかもしれない。最近僕らは意識してやって。
クサビ酸が入っているある会社の発行した株式の種類見たらS種って何やって思って。
シードのSですかね。
シードのSなんですけど、それをあえてやるようにしているとか。
あとはですね、さらに言うとS種にとどまらず。
例えばシードラウンドやりました。
次のラウンド、会社側はシリーズAっぽくしたいとか、プリシリーズAですとか言ってるけど、
僕らからすると、いやいやこれシードですとか、シードの続きでしかないっていうときって、
例えばS1種にするとか、S2種にするとか、
Aにいってませんっていうのをあえて明示する。
お互いにとって合意をするためにあえてテクニカルですけど。
そうこれね、めっちゃテクニカルな話なんですけど。
でも結構重要だなと思って。
株式の種類を見てて、例えばAA種とかあるじゃないですか。
まさにまさに。それもAやったけれども、これBにいってないから、
だとしたら次はBを発行するんじゃなくて、A1にしたりA2にしたりとか。
A2とか。
本当に僕もそうなんですけど、例えばB4種のときに投資した会社とかあるんですよ僕。
B4ってみたいな。
結局これって、いわゆる指標悪くなってバリエーションが上がらないみたいなときとかに、
やっぱりよく使われますよね。
フラップラウンドなんだけど、シリーズBがずっと続いてますとか。
ちょっと上がってるケースもありますけど。
すげえマニアックな話してますけど、まさにめちゃくちゃあります。
これやっぱ大事な話ですね。
でも実はそうなんです。これマニアックだけど、メッセージは明確にあって。
確かに。
なんか初手からすごい。プレシリーズAの話からここまでいくと思ったんですけど。
僕、今回収録に至った経緯でいうと、渡辺さんと久しぶりに対面で先月お会いして、
昼飯食いながらいろんな話をして、めちゃくちゃ意気投合して、
いやわかるみたいな話がすごい多かったので、
ぜひそういう話を中心に今日ポッドキャストで喋ってほしいなと思っていて。
そもそももうちょっと前段の話で言うと、
久々にちょっとウェブサイトの情報によると、
設立2021年3月4日のペンチャーファンドの運営ですね。
ファンド運用額106億円。
106億のファンドって、初手から106億のファンドってっていうところを普通に僕は思っていて、
もちろん経験者3名が集まってやってるんで、すごくすごいなと思ってるんですけど。
12:04
なんかこれってちょっとだけ初見の方もいらっしゃると思うんで、
3人で設立することになった経緯とか、
こういうファンドやりたい、どういうファンドやりたいかみたいな、
どういうふうにスタートアップとしてやりたいかみたいな話をちょっと、
触りをちょっと聞かせていただけないかなと思ってます。
わかりました。
3人ともですね、いわゆるトップファームに所属をして、
15年選手としてやっていました。
先ほど申し上げた通り、僕がグロービス。
別のメンバーが日成キャピチャル。
もう1人がジャフコというメンバーで集まっているんですけど。
絶対聞いたことあるやつっていう感じですね。
そうですね。
3人とも当然、前職には満足をしていましたし、
いいファンドだと思っていましたと。
一方で、今のまま続けて、
世界を変える、社会を変える、
すごく大きいスタートアップが作れるかっていうと、
まだまだ何かできる。
自分たちユニークな戦い方でもっと違うことができるんじゃないか、
みたいなことからけんけんがくがく、
実はもう数年にわたって議論を繰り返してですね、
集まったっていう、そういう感じになってます。
ポッと集まったとか、何か前職に不満があって、
ポッと集まったみたいな感じで、
相当議論に重ねてつくったファンドです。
その中で結構意識しているのが、
組織として強くなるというよりは、
僕らとしては徹底的に子を強くする、
子のベンチャーキャピタリスト、
これを強くするファームをつくろう。
これって意外と最近ないよね。
ありそうでないよねというか、
最近のVCのトレンドでいうと、
例えばハンズオンチームをつくりますとかですね、
結構組織として強くなっていくっていう、
VCファームが増えている認識なんですけど、
それはそれで悪くないんですが、
僕らはあえてカウンターポジションを
取ってもいいんじゃないかと。
より個人、子のキャピタリストを
徹底的に強くする、フォーカスする。
言うならば、僕らのメンバーの一人が言っているのは、
ブラジルサッカーをしようと。
なるほど。
ヨーロッパサッカーじゃなくてブラジルサッカー。
ブラジルサッカーでいいですね。
ディフェンダーだろうが好きあれば、
ゴールを狙う。
どこからでもゴールを狙うみたいなんですね。
そういうVCがあっても、
一瞬仲悪そうなVCに見えるかもしれませんし、
統一感のないVCに見えるかもしれないけど、
でもそもそも企業家自身が多様性に富んでいるし、
いろんな企業家がいる中で、
僕らVC自体もベンチャーキャピタリスト自体も
多様性があって、いろんなやつがいて、
動物園みたいなVCじゃないと、
そういう企業家にお付き合いすることが
できないんじゃないかみたいなカセルもあってですね。
はいはいはい。
作ったファンドっていうことになります。
すごい。
僕サッカー好きなんで、
ブラジルサッカーって例えがめちゃくちゃ
わかりやすかったんですけど。
15:01
なるほどね。
確かにそう言われてみると、
そうですね。
ファンドサイズが大きくなってきて、
いろんなチームでいろんな支援しますみたいな
ファンドは増えてきているものの、
僕も今個人投資家をやっているので、
すごく思うのが、
やっぱりキャピタリストの個性、
企業家の個性とちょっと一緒で、
キャピタリストの個性で投資をするっていうのは、
どこまでいっても最後そこなんじゃないかなと思っていて。
最後そこなんです。
チームで支援できることはもちろんあるんだけど、
僕もいろいろ考えてるんですけど、
とはいえ一番大事なとこって、
実はキャピタリストの個性で最後決める
みたいなのはあると思って。
合議性になっているところも当然あるんですけど、
なんだけどやっぱりそこなんじゃないかなっていうのは、
結構実は最近、
そういうVCの人とかともちょっとお話しする機会があって、
先週VCの若手の方とご飯を、
5人ぐらいと一緒にご飯を食べたんですけど、
若手だからGPじゃないわけですよね。
じゃあGPの人たちはどうやって意思決定してるかみたいな話とかを
結構僕聞いたんですよ。
だいたいGP、
例えば2人です3人とかが全員合意してないと
投資しないみたいなのが基本ルールとして決まってるんだけど、
なんだけどやっぱとはいえ、
例えば明日から挙げる担当者、
もしくはGPの片方とかが、
この案件絶対やりたいっていったときに、
基本的には強要することが多いみたいな話を聞いて、
なるほどなと。
やっぱり最後は担当者もしくはGPの強い意思だったり、
それはもちろん論理的に説明できるべきことはしますし、
なぜ投資するかという説明できる範囲でもちろんするし、
一方で、この会社絶対投資みたいな熱量を持って、
投資委員会に上がってくるものに関しては、
やっぱり何かあるんだろう。
言語ができない部分があるっていうのもわかるじゃないですか、VCだと。
なので何かあるんだろうね、この会社っていうのを、
両方ですね。
言語ができる部分、できない部分を含めて伝えていきながら、
最後は担当者の熱量にかけて、
この会社は分かった、お前がそこまで言うなら、
今回は投資するみたいなコミュニケーションが意外とあるっていうことを、
僕もVCの中の人にいろいろ聞きました。
それはすごくグッドポイントで、
VCも当然ながら血の通った人間でして、
義理人情はありますし、好き嫌いという感情があるんですよね。
エテシで起業家の方でちょっと勘違いされるのは、
ベンチャー・キャピタリストってもうその番感情だけですよね、
数字の計算だけですよね、みたいなことを勘違いされる方がいらっしゃるんですけど、
全然そうじゃなくて、僕らも血の通った人間なんで、
そうやってコミュニケーションしていただけると、
たぶん良いVCに当たることも増えるんじゃないかなっていうのはまさに思いますね。
18:04
なんか今日Twitterとか見てたら、
最初に当たったVCがイケてなくて、
VCのこと嫌いになりましたみたいなツイートが今日もちょいバツしてたんですけど、
よくあるじゃないですか。
なんだけど、これ本当に最悪のユーザー体験だなと思いまして、
僕は最初の方に出会ったVCの人とか、
基本的にはそういう経験あんましてなくて、
皆さんVCの方が、僕が起業したの10年くらい前ですけど、
やっぱり今に比べたらVCも少なかったし、
でも皆さん本当に投資するしないというよりかは、
少なくとも企業家にリスペクトを持って向き合ってくれてて、
しかも壁打ちとか含め、わざわざ含めて、
本当に本気でフィードバックをくれる方がすごく多かったので、
本当に良いVCの人たちと出会えてたなって感覚はあったんですけど、
そういう最近、もちろんVCの人たちも増えてきてっていうのもありますし、
そういう企業家にリスペクトのないVCの人たちの
Bad UXがツイッターとかで拡散されて、
だからVCはダメだみたいな論調になっちゃうのがすごい嫌だなと思っていて。
そうなんですよね。本当それってごくごく、確かに意味がいると思うんですよ。
ただごく一部なんですが、
多分20人、30人、40人のVCに会う中で1人でもそういう人がいると、
VCヘイトに繋がり。
しかもそれが最初の1,2件で当たっちゃうと、
VCから投資受けるのやめよって、VCそうなすのやめよって思っちゃうんですよね。
これが最悪で、僕も多分自分で会社会ってた時に、
たぶん延べ後60社ぐらいのVCに当たってるはずなんですけど、
その中で、よく飲み会のネタとかで、
本当こいつクソだったVCいますか?みたいなネタとかあるんですけど、
僕でも本当にその質問受けますけど、
僕1人ぐらいしかいなくて、学校経験上。
しかもその人もう辞めてるんで、
この世界からいなくなってるんで、VC業界から。
なんだこの上からすごい言ってくる人は?みたいな人。
1人だけ出会ったことあるんですけど。
気づいたら消えてましたね。
結局そうなんですよね。
僕はあんまりそういう人種に出会ったことがないので、
なんかいるんだな、ちょっと残念だなっていうのを、
SNS見て思ったりしてるんですけど。
でもまさに橋田さんおっしゃるとおりです。
そういう一部のVCヘイトにあんまり左右されずに、
カジュアルにというか、いろんなVCに会って、
相性抜きはめてほしいなって。
本当にそう思いますね。
これ聞いてるリスナーの皆さんは、
本当にちょっと最初に当たったVCが良くなかったとしても、
5人、10人ぐらいは当たってみると、
21:00
VCだり、エンジェル投資家でもいいんですけど、
当たってみて、5人から10人ぐらい会ってみると、
なんとなく感覚分かると思うんで。
その中に1人、2人は良い人というか、
友達はいるはずですし、もっと良い方なんですよね。
僕とか僕らは本当にそれは強くお伝えしたいポイントではありますね。
そうですね、この話で言うと、
これも結構VCの人にいろいろ聞いてるところなんですけど、
VCによっても、
例えば久々にどうなのかなってめっちゃ気になってて、
要は、グロービスとかもそうだったと思うんですけど、
基本的にパートナー全員が同意しないと投資しないみたいなスタイルじゃないですか。
なんだけど、じゃあそうじゃなくて、
パートナーがもう1人責任を持ってやるみたいなものっていうのも、
久々ではやったりしてるんですか。
その後、最終的に倫理どうなってるか。
そこをグッドポイントというか、
僕らのユニークネスの1つなんですけど、
意思決定はですね、
実は各担当パートナーにほぼ委ねられています。
実はこれLPさんにも説明してますけれども、
実はファンドは内部で3分割して運用してるんですよ。
自分の3分割のバジェットにおいては、
基本的には担当パートナーが決めるっていうことにしています。
ただ、ファンドガバナンスの問題は当然あるので、
一応拒否権が発動できるようなイメージですかね。
要は自分以外の2人が拒否をしたら投資はできませんと。
バジェット内になっても。
それって相当強い話ですよね、拒否なんで。
止めることはできるんですが、
基本は各担当パートナーのバジェット内において各自が決めましょう。
その代わり、そこで成果が出なかったら、
お前わかってるなというか。
自分の責任ですと。
それは腹を立ててくださいっていう。
相当自立した僕らはファンド運用にしています。
でもそれによって、えりが正されるっていうのもやっぱりあるなと。
最近というか思っていて。
要は、あの人が賛成してくれるから、
この案件いっちゃおっかなみたいなので、どうしてもあるじゃないですか。
一方で、今我々のやり方だと、
自分で基本的には決めるので、誰の責任もできない。
そのため、覚悟を持って牛でりもするし、
覚悟を持って企業家とやり取りをするし、
絶対成功させようと思うしっていう。
なかなかそのスタイルのファンドはどうですかね。
他にありますかね。
ないと思いますね。
最近はないのかな。
ソロパートナーというか、一人GPのところは基本そうですよね。
特別ファンドとかそういうイメージですけどね。
GP4人、今5人ですけど。
僕結構初期の頃お世話になってたんで、
やっぱりそれぞれがそれぞれで、
24:00
投資スタイルも結構違ったりするし、
決めれるっていうふうには聞いてたんで、
あれなんですけど、最近どうなんですかね。
あとなんか予算とか金額とかによっても変わったりとかもすると思うんで。
そうなんですよね。
あとやっぱり投資委員会をやってみて、
自分で投資委員になってみて分かったことで言うと、
反対をするって、やっぱりそれって覚悟はいるんですよね。
そうですね。
すなわち、もし万が一、万が一じゃないですね。
そのことは自分が反対した案件が大成功したとき、
お前はどう責任を取るんだ。
それに対して立ち向かえるのかっていうと、
普通は担当者が死ぬほどデューデリをしている企業家と一緒に、
事業計画をブラッシュアップした計画を持ってくる限りにおいて、
安々と反対ってできないんですよね。
っていうのはすごく感じます。
確かにな。
これはやっぱり、これ聞いてる人は企業家の皆さん、
もしくは準備中の人だと思うんで、
VCの裏側とか、それぞれのVC、
例えばここまでこう重視するVCってあんまりいないっていうのが前提で、
その裏側まで見てアプローチいけるかっていうのは本当に難しいかなと思いつつ、
そこはしっかり、久々としてもしっかりアピールして。
そうですね。
ていうか、そもそも担当者誰いくかみたいな話じゃないですか。
ものすごくあります。
これは他のVCにおいても担当者誰いくか結構重要なんですけど、
より重要ですよね。
渡辺さんがダメだとしても、長居さんOKみたいな話とか、
あるんです。
大きく見える話ですよね。
というか実際、いくつかそういう案件はあってですね。
かつ、前に別のメンバーが断ったけれども渡辺は投資するとか、
渡辺はあんまり興味を示さなかったけれども、
他のメンバーが投資するみたいな案件っていくつかあるので、
いいですね。
まさにおっしゃる通り、いろんなパートナーに行っていただくのが、
相性を見極めていただくっていうのがいいんじゃないかなと思いますし、
他のVCもまさにそうですね。
ここまで久々ほどの仕組み含めて個人っていうところじゃないとしても、
それぞれのキャピタリストが得意領域とか興味を示さないみたいなのは、
同じファンド内でもみんな個性があると思うので。
そうなんですよ。
だから企業家として不安だったところ、
昔思ってたことで言うと、いわゆるジャフコとかそうかもしれないですけど、
担当決まっちゃうと他の人帰れないみたいなやつとか聞いたことがあって、
そのあたりって最近どうなんですかね。
僕はなんかもう気にしなくていいんじゃないって思ってる派なんですけど。
そうですね。
批判とかそういうの結構あるじゃないですか。
いわゆる組織VC、大きい組織VCみたいな。
27:00
例えば具体的に言っちゃうと、
僕の過去の出身部隊でSMBCとかだとそういう担当性みたいなのって今でも敷いてると思うので、
一旦フラッグが立っちゃうとあんまり他に行けないみたいな。
そうですね。
でもだいぶその辺も緩和されてきてると思いますけどね。
やっぱり企業家が希望する限りにおいて担当変更とかってあると思うんですけどね。
昔思い出した。昔ペライチの時もあってそれ。
別に名前出してもいいと思うんですけど、
グローバルブレインさんに当たってた時に最初担当だった方はシード機とかプレイシリーズAぐらいの時に当たった時は断られてて、
だったんですけど、別のパートナーの方。
最初当たってた方はパートナーじゃなかったんですけど、
その後パートナーの方、というか辰岡さんなんですけど、
辰岡さんにご紹介いただいて、
それで、話聞きたいっすって言われて、
ゲットしていただいたっていう経緯があったんですよね。
だから全然なんか、その時はなんかこのパターン。
僕らから担当性みたいなのが結構あるんだなって思い込んでたから、
実際そうだったかもしれないですけど、
ただそれをひっくり返すチャンスが普通にあったっていうのは、
その時やっぱ分かったことですし、
シリーズAぐらいの時だったかなと思いますね。
まさにVCってファームで見るよりも、
ベンチャー・キャピタリストを子で見た方がいいと思うので、
その辺は仮にとあるベンチャー・キャピタリストがダメでも、
他のルートがあるんだったら、
別の担当で当たってみるみたいなことは全然いいと思いますね。
いやー、なんか企業家にもっと知ってほしいVCの現実みたいな。
現実っていうか、リアルな話を結構この流れでもうちょっと聞きたいなと思ってて。
じゃあ、企業家の立場に立ったときにVC当たってきますと、
渡辺さんってちなみに、
これこの前お茶したときも話したと思うんですけど、
1回目で投資するって結構少ないですか?何回か話した上でやっぱ。
そうです。
どんな感じですかね?
実際に初見で会った時から投資するまでの会う回数とか期間って、
どういうパターンが多いですか?
今、くさびにおいて僕がやっているパターンで申し上げると、
一度お会いし、僕は3点セットと言ってるんですが、
ピッチレック、資本政策、ファイナンシャルプロジェクションというか、
数字の計画ですね。
この3つをお預かりできれば、
1週間以内に方向性をお示ししますっていうのを今やっていて、
ノーレスとか、フェードアウトみたいなのは僕は基本というかやらないようにしていて、
1週間以内に何らかの方向性をお示しする。
1週間経って、これ投資したいので深く流出りだったり、
30:05
ピッチレックのブラッシュアップを一緒にやらせて欲しいっていう話になると、
大体1ヶ月ぐらいかけて、
投資委員会に向けて資料を作って、ブラッシュアップして、
みたいなことをやる。
すなわち1ヶ月でだいたい、初見から1ヶ月でだいたい決めるみたいなことをやっています。
ただ実はその前から、
基本もう投資するんで、ブラッシュアップここまでやりましょうね、
みたいな感じで目線合わせして進めるパターンが多いです。
目線合わせむちゃくちゃ大事じゃないですか。
やっぱり企業家にとっても、
この人はちゃんと興味を持ってくれてるのかとか、
前向きなのかそうじゃないのかみたいなのは、
やっぱり企業家からすると知りたいわけですよね。
たくさんVC当たっていく中で、
すごいじゃあ感触良かったけど、
投資してくれるのかなどうなのかなみたいなやつって、
やっぱり心配になるじゃないですか。
一方で、
僕そうだ、この前ご飯食べた時に話したのが、
ニギニギしないって話を渡辺さんすごい言ってたと思うんですけど、
ずっとこちら側、そのVC側で、
ちょっとお待ちくださいってニギリ続けない。
今の話と1週間以内に、
何らかの方向性の返答をするみたいなのって、
ものすごい重要なアクションだと思うし、
僕も1年ちょっとぐらいエンジェル投資家やってみて、
やっぱ結構漏れちゃうなっていうのはすごい思ってて、
これすごい企業家にとっては、
ちょっと本当にごめんなさいっていう話なんですけど、
なるべく漏れないように。
たまにやってるとしてもありますけどね。
たまにやっちゃうんですけど、
なるべく即劣。
即劣っていうのは、
僕はなんか、
僕は1回面談した時に、
まず何だろう、
ありなしぐらいはちゃんとお伝え、
ありかもしんないか、
今のとこなしですねみたいな話は絶対伝えるようにしてて、
ありっぽかったとしたら、
さっきの3点セットを僕も送ってもらって、
1週間以内に返答しますって言ってるんですね。
本当に今立て込んでるので、
ちょっと遅れそうですとかは、
もうとにかく伝える。
それが守れなそうだったら言うって感じなんですけど。
あとは何か、
何だろうな、
あとどういうふうに、
じゃあその議論していく中で、
だいたいブラッシュアップにかける時間とかって、
どれくらいかけてます?
利用者の方と向き合ってディスカッションしたり、
あとは実際に数字を、
渡辺さんの方でも多分作るみたいな時間が必要だと思うんですけど。
やりますね。
でも賞味で言うと、
どうだろうな、
ディスカッション時間は、
多分1時間かけることの、
10回はないと思いますね。
5回プラスアルファぐらいですかね。
そんなものですよね。
基本リード投資ですよね。
はい、僕ら基本リード投資です。
てなるとって感じかな。
33:01
すごくそこは参考になるなと思って、
僕も勉強させてもらおうと思って聞いてたんですけど、
Mock Angelでリード投資今してないんで、
基本的にはリード投資家から来たやつを、
YesかNoしかないんですけど、
飲むか飲まないかしかなくて、
もちろんリードが決まってないときとかに、
同様のディスカッションすることはあって、
もうちょっとこういうふうにすると、
投資家さんにもすごく分かりやすいよねとか、
ピンチのフィールバックしたり、
それから数字のところ見て、
なんかここすごい不明瞭で、
僕も全然理解できなかったんで、
これもうちょっとパキッと、
想定してるKPI教えてくださいとかっていうのを、
普通にExcel見ながらやったりもするし、
なんだけど、やっぱりそこはリード投資家としては、
もう当然ガッツリそこ入ってやるって感じですよね。
そうですね。
なのでアプローチとしては審査というよりも、
やっぱブラッシュアップしながら、
方向性をより良くするみたいな議論を
意識してやるようにしてますね。
その中で、結構たまにあるのが、
投資はしたいんだけれども、
山の登り方が僕はこっちだと思います。
どうですか。
でも企業家はどうしてもこっちから登りたい。
違う方から登りたいっていうふうに、
泣く泣くというか、
投資したいけどこれやめた方がいいですねって言って、
やめときましょって終わらせるっていうケースも、
パラパラありますね。
これ僕渡辺さんに聞くのが正しいかわからないんですが、
その議論になったときに、
今回見送りますってなるじゃないですか。
でもそれって結構興味を持ってるっていう前提なんで、
また持ってきてねっていうふうに言うと思うんですけど、
その後持ってくる企業家ってどれくらいですかっていうのと、
あとそもそもどれくらいの割合ですかっていうのと、
あとそもそも、
企業家、自分はこう思って、
渡辺さんが思ってた仮説が間違っていて、
企業家の言ってることが正しかったみたいなケースって、
あったりするんですか。
素直に教えてほしいです。
それはもちろんあります。
企業家の言ってることが正しかったってもちろんありますし、
あとは、
渡辺はAという登り方、
企業家はBという登り方、
実はCという登り方があって、
こっちだったっていうケース、
こっちだったっていうケースも全然ありますし、
一番大事なの、
意識してるのって、
正解を当てることってやっぱりシードアーリーの状況で、
結構難しいので、
議論をする。
議論をして、
どういう頭の使い方で選ぶんだっていうところを結構見てる感じで、
結果として、
投資した後にやっぱAじゃなかったよね、
Bじゃなかったよね、
やっぱCのほうがいいよねってなれば別に、
企業家も僕らもハッピーじゃないですか。
議論の頭の使い方、
意思決定のプロセスみたいなところで合意できれば、
僕らとしてはイエスみたいなことってありますけどね。
36:00
あと一つ目の質問に戻ると、
一度断りして、
もう一度持ってきてくれる方の確率で言うと、
多分ですね、
半分くらいじゃないかなと思います。
これはいろいろ理由があると思います。
まず一つ目は、
僕の能力不足で、
多分こいつに持っていっても仕方ないと思われて、
半分が消えてるかもしれませんし、
あとステージが進んでしまったので、
僕らのシールアーリーはもう超えてしまい、
他のVCに行ってるっていうこともあるかもしれませんし、
あとはもちろんあまりうまくいかなくて、
次のファイナンスに行けずに来ないっていうこともあるかもしれませんし、
でも半分くらいかな。
前もお伝えしましたけど、
実は一度お断りしたけれども、
次のラウンドだったりで投資するってことって、
実は僕は少なくとも結構あるので、
企業家の皆さんとしては一度断られたからといって、
それ諦めちゃうんじゃなくて、
実は二度三度行ってくと、
投資に繋がることって、僕は少なくとも結構あるので。
これはね、もう本当に、
このラジオでも多分何回も言ってる気がするんですけど、
本当に強く伝えたい、
企業家の皆さんに伝えたいメッセージで、
僕もゴリゴリの営業畑の人ではなかったんですよね。
もともとはエンジニアで、
プロダクト出身の企業家なんで、
断られるのめちゃくちゃ苦手だったんですよ。
そうですよね。嫌ですよね。
嫌じゃないですか。
ゴリゴリの営業とかやってきてる人だったら、
やあ、当たり前じゃんみたいな話なんだけど、
普通に慣れてなくて、
資金調達ってやっぱり営業みたいなものなので、
いっぱい行くじゃないですか。
断られたところはもう、
全部ダメだったみたいになるんですよね。
だったんで、
本当にマインド的に行きづらくなっちゃうみたいなのって、
結構あるんですよね。
でもそれでも、
渡辺さんとか、
あとは、
何回も断られてるけど、
何回も行った人、
何人かいるんですけど、
それでも例えばそういう、
1回目に話した内容とか、
壁打ちしてもらった、
ディスカッションした内容が、
すげえいいなって思った、
どうしかの人には、
また持っていくっていうアクションを、
少しはできていたと思うんで、
そこはみんな諦めずに、
諦めずにというか、
ディスカッションして、
この人いいなって思ったら、
1回2回断られても、
行ったほうがいいなっていうふうには、
思ってますし、
それ絶対やったほうがいいんで、
やっぱり皆さん本当に、
あなたのこと嫌いになったわけでもないし、
いいんだけどここ足りないなとか、
ここちょっと今方向性合わないな、
っていう話がほとんどなんで、
ぜひとも何度でも、
チャレンジしてほしいなって思いますね。
ありがとうございます。
今日もっと話したい内容、
めちゃくちゃあるんですけど、
39:02
配信時間の都合で、
一旦これぐらいにしようかなと思っております。
またオリオン見て、
出演オファーしたいです。
あとはオアシスもオープンしたんで、
ぜひ何か喋ってほしい、
オアシスに来て、
リアルで喋ってほしいなと思ってます。
ぜひぜひ機会いただけるとうれしいです。
オープンイベントね、
これ今収録日3月6日なんですけど、
オアシス今プレイオープン期間中でして、
4月の2週目ぐらいから本オープン、
っていうところを控えていて、
そこで結構盛り上げるというか、
ゲストウィークみたいなのを
ちょっとやろうかなと思ってるので、
ぜひまたお声掛けさせてください。
よろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。
はい、それでは今回のですね、
このBoot App Radioが気に入っていただいた方は、
ぜひSpotifyのフォローをしていただければと思います。
あと、この渡辺さんの配信会、
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ということで、
今日のゲストは、
くさびの渡辺さんでした。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
40:19

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