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2024-05-10 19:24

#108 ソリッドベンチャーという選択肢

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BOOTUP RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。
この番組は、ペライチ創業者でエンジェル投資家の橋田一秀さんと、スタートアップを立ち上げる上での疑問や企業に関するトピックを取り上げ、
SEED 企業家や企業界部の方に役立つ情報をお届けします。おはようございます。 おはようございます。
と言っても、今日は収録は夕方にやっていますが、そっち深夜ですね。 深夜ですね。
夜の2時ぐらい。 夜の2時、すいません。そんな時間だったのか。 全然大丈夫です。
ちょっとノリで収録を開始してしまったので、今日は突然の収録ということで。 日本はね、これ今撮ってるのゴールデンウィーク明けなんですけど、
ゴールデンウィーク明けまして、我が家はですね、家族で風が蔓延しまくっているので、ゴールデンウィークの予定をキャンセルして、
ずっと家にいます。 お大事になさってください。
はい、そうなんです。 ということで、早速ですが、今日のテーマ、伊藤さんお願いします。
わかりました。本日のテーマは、ソリッドベンチャーについてお話ししていこうかなと思います。
エンジェルラウンドの大越さんのツイートを見てるんですけど、その中、スライドがあります。ソリッドベンチャーとは、みたいなスライドがあったので、ちょっと読み上げると、
ソリッドベンチャーとは、ソリッドなビジネス、ソリッド確固堅実なビジネスに投資していることで既存VCファンドとは住み分けができる、このエンジェルラウンドのファンド
コンセプトについてのスライドですね。 ソリッドベンチャーに投資をするというところには、ソリッドベンチャーとは、創業期からキャッシュエンジンになる事業を持ちながら、
常に新しい事業を模索しているベンチャーのことです。スタートアップとの対比の増合です。 具体的にはキャッシュエンジンを持っている、もしくはまたそのスキルのある企業に投資をするということを指しています。
スタートアップといえば、どういうイメージがあるかというと、投資を、
VCとかから投資を受けて、いわゆるJカーブを掘りながら、赤字を掘りながら、
事業を作って、そこから売り上げを伸ばして、利益は上場直前に出すとか、もしくは、今はちょっとあれですけど、SaaS前世の時とかは、
SaaSバブルの時とかですね、めちゃめちゃ赤字でも上場することができた。トップラインが伸びていて、
SaaSメーカルで高いPSRのマルチプルが付くような会社は、結構赤字でも上場できたみたいなのがあったと思うんですけど、
指標がちょっと変わってきちゃってて、なかなかそういうスタイルでの上場がやっぱり難しくなったよねっていうところで、
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スタートアップでも一定のタイミングで利益を出したりとかっていうことがあるわけですね。これが結構背景としてあると思っていて、
で、このエンジンランドっていうファンドは、創業時からキャッシュエンジンになるような事業を持った上で、
持っている会社に投資をしますと言ってますと。これ、なんでそうなのかっていうのは、ちょっと次の項目に書いてあるんですけど、会社は存続してこそ意味があると。
単独単一会社で、JFカーブビジネスのシードスタートアップは売り上げがないため、資金不足になった時にできることは新たな資金調達ですと。
ただし何度も続けることができないため、生産って可能性が高くなると。事業を作れる企業があれば、新規事業につまずいても再起することができると。確かにその通り。
これもそうだなと思っていて、資金調達をするので、そのお金はもちろん事業投資に使うわけですけど、調達を受けた側は。
なんですが、一方で資金が枯渇した場合に追加調達するしか方法がほぼないみたいなケースってよく見かけるんですね。
なんだけど、別に1回目の資金調達のチャレンジがうまくいかなかったとしたら、調達できなかったら潰れるみたいな状況を避けることができるんですね。
ちゃんと稼ぐ力がある会社であれば。っていうことを言っています。
だから調達なんかしないという風な話じゃなくて、チャレンジのための資金は調達。ストリートベンチャーは何かっていうと、チャレンジするための資金は調達するが、
チャレンジがちょっと仮にうまくいかない。1回目のチャレンジがうまくいかなかったとしても、再起できるよっていうことだね。
稼ぐ力がある。 そうですね。
デフォルトで生きてるみたいな、あのYCのよく言うやつ。 そうですそうです。デフォルトで生きてるってやつです。
ってことですよね。 そうですそうです。
っていう風に思っている感じですよね。 で、これもうちょっと解説すると、
ファンドサイズ、大越さんのファンドはファンドサイズがそんなに大きくない。多分、 どんぐらいだろう。10億円以下ぐらいだと思うんで。
そうすると、要するにこのファンドは何でリターンを出そうとしているかというと、 主にIPOじゃなくてM&Aですよねっていう話だと思ってて。
IPOしないと言ってないんですけど、でも別になんかもっとM&Aの難易度を下げていると思うんですね。 なぜなら日本の買う側の立場に立つと、やっぱり
しっかり事業が成り立っていて、利益の出る会社を買いたいっていう風に。 これすみません、一般論で言うと買いたいって思うので、
ソリッドベンチャーの方がもちろん、何かいざという時に会社を売却するっていうこともできるわけですね。 堅実なビジネスでIPOも狙えるかもしれないし、もしくは堅実なビジネスで
M&Aの方が多分可能性高い。というかファンドを運営する側の戦略としてはそっちがメインだと思うんですけど。
っていうふうにできるというふうに思っているので、
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ソリッドベンチャーに投資をするというメッセージングをしているのかなというふうに思います。 橋田さんもソリッドベンチャーの投資先だったりされるんですか?
あんまないんですよね。 僕は
どっちかっていうと、もうちょっと正確に説明すると、エンゼル投資を始めた時っていうのはあんまりそういうことを考えてなかったんですけど、
最近はこのソリッドベンチャーに投資をするというか、積極的に投資するというよりかは、会社を経営する上で、企業化立場に立った時に
検証フェーズでバーンオフ化しすぎないとか、ちゃんと利益が出るとか、
あとペライチやってた時の経験で言うと前払いでお金をもらえるとか、
そういうちゃんとキャッシュを、別に自分のチャレンジングな事業でもいいんですけど、やりながらでいいんですけど、ちゃんとキャッシュを
稼げるみたいな仕組みがある、そういうビジネスモデルでやる、もしくは横でそういうキャッシュを稼ぐ事業をやっているとかっていうのは、すごく今の主教官を踏まえると
ウェルカムだなと思ってます。 潰さないことが大事っていうのがすごいわかるし、
資金調達できるならいいけど、できないケースも全然その状況によってはあると思うんで
そういう意味で言うと、
今僕の投資先全体を見渡すと、ソリッドベンチャーと呼べる会社は、まあそうですね、1,2社ぐらいかなって感じなんですけど、結果論としては。
なんかちゃんとそのシード機において、特にシード機において、結構稼いでいるスタートアップはそんなにないって感じですが、
全然なんか今の主教官を踏まえるとアリなんじゃないですかねって思ってます。 こういうスタートアップというかベンチャーが増えると、どう
結局なっていくんですかね、ソリッドベンチャーが増えていくと。
今まではVCからお金を調達する、したくなかった企業家も調達する、少しはするようになるみたいな感じかな。
したくなかった人もするようになる。 そう、結局今までのVCのイメージっていうと、やっぱそのスタートアップで派手にJカーブを掘りながら
ドカーンと成長するということを求められていました。 別に今もだいたいそうなんだと思うんだけど、全体感としてはね。
なんだけど、別になんかそういうその、なんていうのかな。 じゃあ、いわゆるソリッドベンチャーの会社が新規事業をやりますっていう時にそういう
エンジェルランドみたいなVCから資金を調達できるっていう選択肢が増えたことは意味があるんじゃないかなと思いますけどね。
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スケールのスピードが普通に考えるスタートアップよりも遅かったとしても、着実に成長しているねっていう評価をされれば、時間がかかってもIPを
狙うとか、IPを狙うとかっていうのもあるんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。質問思いつきました。 よく
いろんなスタートアップのアドバイスとして、初期にラーメン代を稼ぐことも大事だと思うんですけど、
その時にやってる住宅とかコンサルの沼から抜け出せなくなって、本来やろうとしていたそのスタートアップ的なビジネスに移行できなくなるみたいな
のってちょくちょくあるじゃないですか、アドバイスとかツイストとかとして、そこのソリッドベンチャーズっていうのは逆に言うと最初から
住宅とかコンサルとかで積み上げていくと思うんですけど、いかに移転していくかみたいな、何が大事なんですかね。
これ別にソリッドベンチャーって呼ばれる言葉が生まれる前から思っていることで言うと、
なんか、そうだなぁ
なんか別に
シリーズAに到達するまでは、なんか別にそういうのやっててもいいかなとも思ってて、一方でなんか全然関係ない事業で稼ぐ、
例えば作ってるプロダクトと全然関係ない事業で稼ぐみたいなのって、なんかすごい効率悪いと思うんで、なんか最近だったらBPaaSみたいな言葉とかも出てきてて、要はコンサルプラスサースみたいな
っていうモデルでやってるところもあるんで、それがしっかりその事業成長に結びついている。つまり、作ってるプロダクトとそんな遠くない領域の仕事をやったほうがいいんじゃないみたいな話はよくソリッドベンチャーに関わらずしますよね。
それがなんかプロダクトにもより良い影響を与えるのであればより良いって感じですかね。
なるほど、理解しました。
だと思うけどなぁ、なんか関係ない受託とかをやって稼ぐみたいなのは、なるべく早く抜けてほしいとは思ってるんだけど、なんか稼ぐの、稼がなきゃいけない額がでかくなって、必要資金がでかくなってくると、なんかそっちを積み上げるっていうところにリソース使わなきゃいけなくなったりするんで、
なんかそれは初期だけでいいんじゃないと思いつつ、エンジェルラウンドの資料にもIPOしたベンチャースタートアップの実態ってところで、毎年100歳ほどがIPOしてるが、そのうち40社がいわゆるベンチャーとかスタートアップのカテゴリーです。
40社中5社がJカーブ、いわゆる赤字をめちゃくちゃ掘ってのIPOですと。これは普通のVCが投資をしているところで、残り35社はいわゆるソリッドベンチャー的なIPOですよねと。
それはつまり、価格がめっちゃ高くつかない可能性はあるわけだけど、IPOで。だけど別にそれで良しとするっていう考え方ですよね。
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わかんない。調達はしてるかしてないかっていうのはあると思うし、あとは成長角度がむちゃくちゃ高いかっていうとそうじゃないかもしれないけど、IPOできるぐらいの規模感の事業をやっているっていうのは全然40社中35社はあるわけで。
別にIPOをしている会社が全部スタートアップというわけじゃないじゃないですか。
その辺りを見ていくと、地に足つけて事業をやっていて上場しているっていう会社はたくさんあるわけです。
もう売り上げも出てたら別に財布調達しなくてはいいと思うんですけど、それでも調達していく。やっぱり外敵要因が大きいんですかね、競合が出てきてる。
いやどうなんだろうね。それは色んな会社のケースバイケースによって違ってくると思ってて。
なんかこれは一般論として、もう売り上げまあまああって黒字化してます、でも資金調達しますみたいなケース。
で言うと、それはその事業に投資をしてスピードを早めたいからっていうことになるわけだけど、一般論としてはそうなるよね。
そうですね。
やっぱ新しい新規事業を作りたいから資金調達を模索していますみたいなケースだと思いますけど、売り上げは経っているが新規事業を作りたいから資金調達をしますと。
自分たちの利益だけでやろうと思ったらその資金を捻出するのに1年かかるとか2年かかるけど、じゃあ株式を放出して資金調達をすれば、
1ヶ月で調達できるかもしれないみたいな。
こういう、エンジェルラウンドさんは結構M&Aのエグジットを戦略としてすごい置いてると思うんですけど、こういうVCは多いんですかね。
それともやっぱり今までの既存のビジネスモデル的なIPを出してもらった方が嬉しいみたいな方が日本では圧倒的に多いんですかね。
いい質問ですね。
これすごい良い質問で、さっき僕からファンドサイズの話をしたと思うんですけど、
基本はスタートアップにたくさんお金が流れてくるので、既存VC、前からあるVCとかはどんどんファンドサイズがでかくなってきてますと。
ってことは既存VCでファンドサイズがでかくなっているところはでかいIP用が必要になってくると。
例えば新しくできるようなファンドであれば、ファンドサイズが小さいところであれば、今のエンジェルラウンドの例を挙げましたけど、
別にそんなに大きいIPを狙わなくても、ファンドのリターンを考えた時に大きいIPを狙わなくても良くなる。
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それはさっき言った小さいIPを、もしくはM&Aみたいなところでファンドのリターンをちゃんと出せる
っていう計算が立ちやすいというわけですよね。
その違いなんじゃないですかね。実際にファンドサイズが大きいVCが主導する
ファイナンスはやっぱり大きいIPを狙わざるを得なくなるから、その大きいIPを狙える会社に資金を集中させるわけで。
そうじゃない会社は、じゃあもうちょっとファンドサイズの小さいVCが投資をするとか、早期のM&Aを狙うみたいな形になりますよね。
っていうエコシステムの流れ、最近のエコシステムの流れみたいのはありますね。
そういう違いが出てきます。別にこういうふうにソリッドベンチャーみたいな打ち出しをしていないファンドサイズの小さいVC。
あと、企業家の目線に立つと、じゃあこれ企業家としては何をやったらいいかっていうと、でっかいIPを目指すとかだったら、もうでかい。
昔からあるファンドサイズのでかい、しかもファンドサイズのでかいVCにやっぱり行くべきだと思うし、逆にでかいっていうのは具体的に言うと
日本だったら300億、500億とか1000億とかのIPを目指すみたいな話だったらそうなると。
そうじゃなくて、もうちょっとそこまでは今自分のやってる事業だと狙えないけど、上場はしたいとかだったら、そういうVCは多分相手にしてくれない可能性が高いんで、
ファンドサイズの小さいVCを狙いに行くっていうのが戦略になると思います。
これは企業家にとって、VCの下調べをもっとちゃんとした方がいいっていう話だと思って、
じゃあ上場を目指し、上場もしくはM&Aでのエグジットを目指しているってことであれば、そういうVC、ファンドサイズが例えば、そうですね、
10億とか20億ぐらいまでのVCになった方が、結果的に投資を受ける角度が上がるんじゃないですかねっていうふうには思います。
ありがとうございます。
これ多分ね、企業家の人はあんまりよく分からない人が多いと思うんで、この辺はもうちょっと詳しく話をしてもいいのかなとか、
もっと、これはなんかその、なんていうんですかね、仕組み上しょうがないっていう、今の思経感というか、そういう思経感なんでそうなってますって感じですね。
そうですよね。日本でその大型のM&Aが増えない限りは、もし仮にその一発目の企業で小さくM&Aを狙っているのであれば、資金調達する先を、そういうファンドサイズを見たりしながら考えていこうっていう。
そうなんですよ。だからこれファンドサイズ、ウェブサイトとかに書いてあれば、あとはプレスリリースとか見て、
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ここのVCってファンドサイズ100億だから、1本のファンドサイズ100億だからすげーでかいなとか、だとすると小さいM&Aとか多分あんまり興味ないんだろうなみたいな。
とかIPをするでも、50億100億のバリューションでIPをしますとか言われても多分魅力を感じてもらえなそうとか。
っていうのは、なんか想像しながらいくといいですよね。逆に、そういう小さいグジットを許容してくれる小さいファンドサイズのVC、具体的には10億円とか20億円とかぐらい、
2、30億円ぐらいまでのVCとかだったら、そういう可能性は上がりますよね。資金出資してくれる可能性は相対的に上がりますよね。
ありがとうございます。 ブートアップレイディオは番組に対するお便りを待っています。
最近お便りがあまり来てないので寂しいです。 皆さんマジでお願いします。何でも答えます。
何でも送ってください。 そしてこの番組がいいなと思ってくださった方は番組のフォローと番組のシェアをよろしくお願いします。
それではありがとうございました。 ありがとうございました。
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