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2024-05-03 15:19

#107 円安はスタートアップに影響を与えるのか

サマリー

円安はスタートアップに影響を与える可能性があり、外貨を稼ぐスタートアップには追い風となります。特に外貨を稼ぐ事業や海外向けの新規事業を始める日本の会社にとっては有利な状況です。輸出業や日本の産業や採用市場、シート機には円安の影響があり、スタートアップの採用状況が厳しくなるかもしれません。また、日本と海外の会社や法人の給料の差や転職の動向にも円安が影響する可能性があります。

円安の影響
BOOTUP RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。この番組は、ペライチ創業者でエンジェル投資家の橋田一秀さんと、スタートアップを立ち上げる上での疑問や企業に関するトピックを取り上げ、
SEED 企業家や企業界部群の方に役立つ情報をお届けします。おはようございます。
おはようございます。円安ですね。
円安ですね。
すごい円安ですね。記録的な円安ですよ。
ぬるっと始まってるんですけど、今日のテーマは、円安についてちょっと話していこうかなと思っています。円安がスタートアップにどんな影響を与えるのかとか、
今後どういうアクションを取っていくといいのかとか、新しく考え取ることができるシナリオとかですね、いろいろ話していきたいんですけど。
今日ね、収録は2020年4月30日に収録してるんですけど、今、1ドル156.78円なんですよ。
いや、これは結構ね、結構なことになってきましたねっていう感じです。
スタートアップの話でいうと、最近ピッチを、僕もピッチをたくさん聞いている中で、外貨を稼ぐスタートアップみたいなピッチがやっぱり増えてきたなと思ってて。
例えば、わかりやすいので言うと、いわゆるインバウンド系もそうだし、インバウンド系、海外の旅行者の人が日本でお金を使うみたいな文脈の話と、
あとは海外向けいいし、例えばお菓子を売るとか、日本の包丁を売るとか、そういうやつとかは、
別に前からいきなりこの期間、ここの数ヶ月立ち上げたわけじゃないと思うんですけど、よくピッチを聞くなって思って聞いています。
ちなみに、外貨を稼ぐスタートアップは僕は好きですね、個人的には。
いわゆる輸出とか、海外の人が来てお金を使うみたいな話で言うと、有利になるよねって、個人的にはそういう感じですよね。
そうですよね、本当に。円の価値がどんどん安くなっていったら、円だけで調達したりするのも怖くなってくるとこありますよね。
USとかのエンティティの会社に投資をしたりするんですけど、やっぱりドル立てで契約書が回ってくるので、
日本よりもアメリカの方が市場がでかいから、例えばシード機のバリエーションで言っても普通に高いんだけども、それにさらに円安が加わって、
バリエーション15億円、シードでバリエーション15億円みたいな、円換算すると、10ミリオンって書いてあって、
15億円かみたいな、ああみたいな、そういう気持ちになる瞬間はありますよね。
いや、そうですよね、本当に。逆に、今後その海外に出ていこうと思っている日本の会社で、
エクイティで例えば1000万調達しましたみたいになっても、今後例えば1ドル200円まで進んでいったらどんどんその円も既存されていくとかなると、
なんかそういう会社はもっとデッドで調達するみたいなのが増えていくんですよね。
どっちにしろデッドは増えると思ってて、それはまあ、例えば日本のあれだとしてもそうですね。
国内調達、これは円安とか多分直接関係ない状況でもあるんですけど、デッド調達は増えるでしょうと。
そうですよね、本当に。円が安くなったら返すの簡単ですもんね、外貨を稼いだら。
そうですね、なんでデッド調達して、外貨を稼ぐスタートアップにとってはいいかもしれないですね。
国内のスタートアップで資金調達するときに、国内に帰る会社だけど、ドルだてでお願いしますっていうのはまださすがにないんですか?
いや、ないっすね。
さすがにそれはないですか?
さすがにないっすね、やっぱ会社がどこにあるかっていうのは大事っすね。
日本の法人だったら円だてだし、アメリカ法人だったらドルだて。
もちろん、法人の立ち、実際どこにあるかっていうのと、あと活動実態として、日本にあるけど海外で活動してるみたいなケースとかやっぱりあったりはしますね。
でも法人が日本なんで、日本円でっていう話になります。
なるほど。
エグジットの話にもなるんですけど、今後どういう風に変化していくと思われますか?
特にそのM&Aに関して。
どうなんすかね、なんかスタートアップっていう観点で見るとそんな変わんない気がするけど、
例えばこれもなんか買う側の大企業の気持ちになると、
外貨を稼ぐスタートアップ
M&Aで会社を伸ばしていこうって思った時に、海外の会社を買うより日本の会社を買った方が割安に見えるっていうのはもちろんあると思ってて、
じゃあ別に日本の会社ばっかり買われるかっていうといきなりそうはならないと思ってて、
そもそも買う側の会社の目的次第なので何とも何とも言えないんですけど、
じゃあ仮にそういう同じような規模感の会社が日本と海外になった時に、
いや日本の会社買った方が安いでしょっていう風にはなったりはする。
いやむしろ海外がドルになっちゃうから割高に見えちゃうよねっていうのは当然あったりはしますよね。
ただそれってめちゃくちゃ小さい買収とかあんま関係ないと思ってて、
例えば日本で数億円の会社を買うみたいなのはあんまり関係ないかなと思ってるけどね。
そうですよね。
それよりかは新規事業を始める時に海外向けの新規事業を始めたい、
まさにこの状況円安なんで外貨を稼ぎたいっていう風に日本の会社が思った時に、
思った時にじゃあそういうインバウンド事業なのか海外向けECとか、
そういう会社を買ってスタートしようみたいなのはあるかもしれないよね。
大企業の、これは別に円安だからというよりかはちょっとそれで円安だからかな。
だから例えば海外から外貨を稼ぐ事業をやりたい大企業がそういうプレイをしてくるっていうのはありえんじゃないですかね。
っていう意味で考えるとやっぱり外貨を稼ぐスタートアップって今追い風かもねっていう。
当然円安になってるから事業体自身もいいと思うし、
そしてエグジットみたいなところで言っても、
数億円か数十億円で日本国内の会社にそういう新規事業をやりたい大企業に売るとかっていうのはあるんじゃないですかね。
そうですよね。日本で作って、もしくは日本のコンテンツだったら良さそうですよね。
いくつか外貨を稼ぐスタートアップみたいな事例、投資先の事例とかを挙げてみたいんですけど。
お願いします。
例えば、投資先でマシンマーケットっていう会社があるんですけど、
海外に中古の工作機械を売っているプラットフォームを作っている会社なんですけど、
これとかは海外って言ってもインドとかなんですけど、
日本の工作機械、例えば工場の中で使う機械。
例えば、何かを研磨する機械とか、工場の中にあるめっちゃでっかいやつですね。
日本の工作機械ってめちゃくちゃクオリティ良くて、
なんだけど、日本の工場とかってどんどん閉鎖していってるんでね。
日本で製造業が少しずつリンクしてるんで、そういう状況になってますと。
特例な事例
ただ、例えば閉鎖するじゃないですか、だけど機械はめちゃくちゃ余ってて、
クオリティが良いからまだあと何十年か使えるみたいなものを、
海外で製造業が盛んなところに輸出していくっていう流れというか、
必然ですよね。日本がそういう風になってるんで必然ですよと。
しかもさらに円安が進んでるんで。
それはドルに対してだけじゃなくて、他の通貨に対してもそうで。
考えると、こういう事業は外貨をしっかり稼げる事業なんじゃないですかね。
っていう話になりますし。
あと、ノスタルホームズっていう会社があって、
海外別荘の売買から運用までワンストップで実行できるみたいな感じなんですけど、
どういう事かというと、
例えば、分かりやすく言うと日本の別荘地。
ニセコとか。
そういう所の別荘を海外の人が買おうとすると、
めちゃくちゃ面倒くさいわけですよね。
物件探しに行かなきゃいけなくて、さらに契約が。
日本のオーナーとか不動産屋とコミュニケーションしなきゃいけないんで、
めっちゃ面倒くさいみたいになるんですけど、
そこをワンストップで実行できるような、
そういう所をしっかり探す所から、
巻き取ってやってくれるようなスタートアップがあるんですけど、
そういう所とかは、
シンプルに外貨を稼ぐ系で言うとありですよね。
たしかに。
ニセコまだ全然検証フェーズっちゃ検証フェーズなんでアレなんですけど、
とはいえ、
例えばそういうのとかは追い風っぽい感じじゃないかなと思いますけどね。
いわゆる輸出業じゃないけど、
スタートアップの採用状況と円安の影響
輸出業もしくは日本のものを海外の人が買いに来るみたいな話になるんで。
とかはいいですよね。
めっちゃそういうピッチ効くんですよね。
あとはそうですね、採用市場とかも今後、
物価が上がってるので相対的に高い給料を出せる所の方が、
他のやりがいとか同じ条件だったら強いわけじゃないですか。
だから今後そのスタートアップの採用状況、
特にシート機とかは厳しくなっていくんですかね。
どうなんだろう。
それってASと関係あんのかな。
あんまりない気がしてて。
海外の会社と日本の会社と比べるとみたいな話になるよね。
そのASが進んで、
日本の物の物価が基本輸入に頼ってると思うので、
そんなめっちゃ急に影響くるわけじゃないかもしれないですけど、
基本物価高くなるので、
今まで同じ価格の給料だときつくなってくるわけじゃないですか。
そうなってきたら、
ちゃんと賃上げできるような、
いわゆる大企業とかにより今後流れていく。
より苦しくなってきたりすると、
若者的にもとか、
逆にその給料だけじゃない、
SAもSOとかもそうだと思うんですけど、
それに対する意識が、
よりみんな身につけようという意識が、
若い人でも広がっていくのかなとか。
日本と海外の給料の差や転職の動向への円安の影響
給料に関して、
転職が進むかみたいな話で言うと、
別にそれ緩やかに進むとは、
円安の影響も少しはあると思うけど、
変数として多分、
転職が進むかっていう時期で言うと、
円安っていう変数がそこまで大きくない気もしてて、
言ってることは多分正しいけど、
他の変数の方が大きいだと思っています。
つまり、
今まで人材流動性が日本の会社が低かったっていうところから、
逆に若い人とかも考え方が変わってきたりしてて、
どんどん若い時期から転職しようぜみたいな風潮に、
ここ数年徐々となってきているので、
そっちのカルチャーの変化の方が、
僕は大きいのではないかと思っています。
円安が急にバーンって進んだ場合に、
給料払いのいい会社の方がいいよねみたいになるかもしれないけど、
人は簡単にそんな転職するって、
エネルギーが必要なんで難しいですよね。
だから急にバーンとはならない気がしてます。
あとは、
それで言うと、円安の影響をモノに受けるならば、
海外法人か日本法人かみたいな話だと思っていて、
海外法人が母体の会社とかは、
相対的に円安の影響を受けにくい。
もちろん日本に会社があったら受けるんだけど、
でもグループ全体とか見たら受けにくいから、
そっちの方が相対的に給料高くていいよねみたいな話は起こるかなと思います。
て感じかな。
だからやっぱり海外の会社はいいかも。
でもこれもよく出る、
これ全然円安と関係ない話なんですけど、
結局、いわゆるリストラみたいなのもすごい起こるし、
そこは海外と日本とだと働くカルチャーも違うし、
あとは法律も違うから、
採用されたけどすぐファイヤーされちゃうケースもあると思うんで、
そこはまた違う話になると思うんですけどね。
円安だから海外の法人が、海外メースの法人がめっちゃいいですみたいな話には、
短絡的にはならないかなっていう感じですね。
でもまとめるとそういうふうに、
いろんなところに影響が出るレベルになっちゃってるっていうのが、
今の円安の進行状況だと思うんで、
スタートアップこれから始めるんだったらどうかみたいな観点で言うと、
やっぱりそういう外貨稼ぐスタートアップは相対的に、
今よりはいい状況になっていくんじゃないですかっていうのと、
日本も結構そういうふうに、
別に円安だから外貨を稼ぐスタートアップをやれっていう話じゃなくって、
日本のアセットを使ってどうやってお金を稼ぐかみたいな話で言うと、
インバウンドもそうだし、
カルチャーを交えたものとかECとか、
そういうのは海外でいっぱいピッチ効いてるんだから、
なんかすごい売れてそうみたいなのがあったりするんですよ。
パラカンとしてはすごいモテて。
これ円安だからっていうのを差し引いたとしても、
なんかもっとそういうのやっていいんじゃないかな、
そういうビジネスがどんどん生まれてきていいんじゃないかなというふうには思っています。
はい、ありがとうございます。
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そしてこの番組がいいなと思ってくださった方は、
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それではありがとうございました。
ありがとうございました。
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