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2023-03-07 08:24

『あなたは、誰かの大切な人』

いつも聴いていただきありがとうございます。
原田マハさんの短編集『あなたは、誰かの大切な人』の『波打ち際のふたり』について話しています。

⭐︎本紹介
あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫) https://amzn.asia/d/aUzF7xI

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は原田マハさんの、『あなたは誰かの大切な人』という本の話をしてみようと思います。
この本はですね、短編集です。
年を重ねて、寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人の存在に気がついた時の温かい気持ちを描く主曲の6編。
ということで、その中でですね、私が好きだなと思ったのは、
波打ち際の2人という話です。
この話は、アラフィフの女友達2人が、
波打ち際ギリギリのところに立っている温泉ヨドに一泊旅行するという話です。
年齢的にも、仕事でもそこそこのポジションについていて、
親の介護もあり、恋愛もそこそこいろんなものを乗り越えてきた2人が、
旅好きということもあって、2人で何度も旅に出ていて、
今回は近場のバンシュ・アコーの宿に泊まりに行くという話です。
この本がなんか、この話がいいなと思ったのはですね、こんな一文があるんですね。
仕事と恋愛という人生の2大関心事がうまくいっている間は、
旧友のことなど思い出しもしなかった。
距離で一人暮らしをしている母のことも、まあ大丈夫だろうと鷹をくくっていた。
全くつくづく勝手なものだ。
そんな私に神様が世の中備え甘いもんと違うでと天注を下したのだろうか。
全てがうまく回っていたはずなのに、35歳になる頃には仕事も恋愛も失ってしまったのだった。
人生いい時はどこまでもいいのに、ダメな時はとことんダメになるもんだな。
そこに友達から久しぶり旅に出ようというメールが届くんですね。
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そのメールには一緒に行こう、旅に出よう、人生をもっとあがこうと書いてあって、
少し添えになっていた友達とまた再び仲良くして旅に出るという付き合いが復活するという中での
波打ち際ギリギリに立つ宿への旅行のお話なんですね。
すごい共感できるなと思ったのが、仕事とか恋愛とか結婚とか出産、子育てで忙しい時っていうのは
やっぱり友達と添えになってしまうっていうのはすごいよくわかるなと思っていて、
どんどん友達の優先度が下がっていくんですよね。
自分の人間関係が結婚だったり仕事だったり子育ての人間関係にどんどん上書きされていくっていう感じ。
その過中にいる間はそれがどういうことなのかってわからないんですけど、
一旦落ち着いて、うまくいかなかったり何か失ってしまった時に、
そのことの重大さに気付くみたいなところはすごい共感できるなと思っていて、
もう一つ、人生をもっと足掻いていこうって言えるのは、やっぱり友達だけなんじゃないかなって思います。
一人だと無理なんですけど、応援してくれる友達がいると、
もう少し足掻いてみようかなと思える、
なんかそういう気持ちはすごくよくわかるなと思いながら読んでました。
この波打ち際ギリギリに立つ宿っていうのもなんか良くてですね、
ギリギリの人生を生きているということをちょっと表現しているのかなぁとも思えたりするんですけど、
それでもこのお話の最後に2人で朝浜辺に行って散歩する、
それこそ波打ち際ギリギリを散歩するっていうシーンで最後この話が終わるんですけど、
春の海なんで、思ったより穏やかで、波打ち際ギリギリを歩いても穏やかな気持ちで歩けるっていうエピソードが、
まだまだ2人なら足掻けるよねっていうことに繋がってるのかなぁと思って、
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私も友達のこと大事にしないといけないなぁと思いました。
この最後にですね、私の好きなヨサブソンの俳句が出てきていて、
春の海、ひねもすのたりのたりかな、っていう俳句で終わるんですよね。
この波打ち際の2人の話を読み始めて、
これが一番好きかもと読みながら最後までたどり着いたときに、
最後にこの好きな俳句が出てきて、
なんか私の直感って捨てたもんじゃないなぁなんて、ちょっと嬉しくなりました。
最近なんか、太宰治とか直樹翔とか、
すごい名作の小説ばっかり読んでて、
このスタイフでもなんか結構自分の中で考えて感想を言ったりしてたんで、
ちょっと軽いのがいいなぁと思って最近よく短編集を読んでます。
やっぱり無理したらダメですね。
ということで、ちょっと当分は短編集の短いお話で楽しんでいこうかなと思ってます。
ということで、今日は原田マハさんの
あなたは誰かの大切な人、という本について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。
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