1. ゆうこ|読書ラジオ
  2. 村山由佳『燃える波』
2023-03-23 11:43

村山由佳『燃える波』

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、村山由佳さんの恋愛小説、燃える波について話してみようと思います。
ライフスタイリストの傍ら、ラジオ番組を持ち、多忙な日々を送るほなみ。 夫と猫との静かな暮らしは
同級生だったカメラマン、沢田恵都の再会を機に崩れていく。 思いを抑えるほなみを逆に消しかけ、大輪的する女優の陽子。
輝きを増していく妻を、しかし夫は束縛し始めて。 自由と自尊心を懸けたほなみの戦いが始まる。
解説は中江由里さんという女優の方がされています。 村山由佳さんは、
1993年、天使の卵、エンジェルスエッグで小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
2003年、星々の船で直樹賞を受賞。 2009年、ダブルファンタジーで中央口論文芸賞。
島清恋愛文学賞。 柴田蓮座風呂賞をトリプル受賞。
ほうとうき、ラビアンローズ、うそ、ラブライズ、 風は西から、ミルク&ハニー、風を荒らしよ、など著書多数ということで、
なんか一時期村山由佳さんにはまった時期がありまして、 どんな心境だったんだって感じですけど、
ダブルファンタジーと、ほうとうきと、風を荒らしよ、 と一緒に読んだのがこの燃える波だったかと思います。
この燃える波の主人公の穂波はですね、ライフスタイリストでラジオ番組を持っているんですね。
この小説もそのラジオ番組の最初の挨拶で始まるんでしょう。
なんかそれがすごい最初から良くてですね、なんかすごい好きな小説です。
第9章まであるんですけど、1章ずつそのラジオ番組でかけている音楽の名前がタイトルになっていて、
第1章はマイオールドマン、第2章はアイゴークレイジー などなど、で最終章はファイトソングって終わるんですね。
この穂波の心境に合わせた曲を選んでいたりするので、実際のこの曲を聴きながらその和訳の歌詞を見ながら小説を読み進めていくと、
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より主人公の穂波の心境がグングン入ってくるみたいな感覚があって、没入感がある小説だったなと思います。
で、この穂波と再会する同級生のカメラマン澤田恵を消しかける役として女優の陽子さんっていうのがいるんですけど、
この陽子さんがめちゃくちゃかっこいい人なんですよ。
たぶん穂波にとっては憧れでもあるし、ロールモデル、逆に手の届かない女優って感じで、この陽子さんがこの穂波の人生を変えていく一人になるわけですね。
で、村山由加さんの小説なので、すごい感動的な描写もあるんですよね。
その解説をですね、中井ゆりさんがされていて、私はその感動的な描写のところのシーンをそこまで深く読み込めなかったんですけど、
中井ゆりさんが丁寧に解説されていて、そういうことだったんだみたいな、ちょっと後では読み直すみたいなのをしました。
なので、この小説は中井ゆりさんの解説込みでめちゃくちゃ面白いって感じですかね。
物語はですね、そのライフスタイリストで、女優の陽子のスタイリングをしていく中で、カメラマンの澤田恵と再会するっていうところでスタートするんですけど、
穂波はちょっとモラハラキスの夫と、長く結婚生活を送ってたんですけど、かなり停滞している時なんですよね。
その中で澤田の同級生と出会ってしまうっていうところで、どんどん私このままでいいのかなみたいな、欲しいものが何かあったんじゃないかなとか、
もっと仕事頑張っていきたいとか、自由に生きていきたいって思うようになるんですよね。
そのきっかけになるのが澤田恵の何気ない一言なんですよね。
そのロケの帰りの車の中で、普通の会話が始まるんですけど、その時恵から言われたこの一言で物語が一気に変わっていきます。
ナミちゃんが今一番欲しいものって何?って聞くんですよね。
これに対する答えは小説の中では書かれてないんですけど、その後の物語の展開で、ナミは私これでいいんだっけ?とか欲しいもの何だったっけ?ってそれを考えていくことで、
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これまで停滞していた人生、結婚生活、仕事がどんどん動き出していきます。
女性の方は聞いたことあるかもしれないですけど、シンデレラ昇降宮っていうのがありますよね。
いつか誰かが私のところに来てくれて、いつか王子様が私の前に現れて、違う人生を見せてくれるみたいにちょっと期待するっていう。
そこまで王子様を想像する人とかはいないかもしれないんですけど、もしきっかけがあればとか、もし新たな出会いがあればとか、
もし何々だったら?みたいなことを想像して、それがあれば私は変われるのに動けるのに、それがないから今できてないの?みたいに思うことって結構自然の感情というか、あると思うんですよね。
でもちょっと逆説的かもしれないんですけど、そういうことを思っていると、あんまり良い出会いとかってないような気がしていて、
あったとしても結構騙されやすいというか、弱ってる時に弱みにつけ込まれるとかね、なんかそういうちょっと良くないのに引っかかっちゃったとか、引っかかっちゃったとか、あんまり大したことない会社に転職しちゃったとか、
なんかそういうことにつながりそうな気がするんですけど、なんかこう、停滞している生活とか人生の中でも、やっぱり自分の足で何とかしていくって思ってる人のところにしか、なんか良い出会いとか良いきっかけみたいなのってなんか来ないような気がするなぁと思いながら読んでました。
それをね、うまくセリフに表している、陽子さんがセリフにしているところがあるので、それをちょっと読んでみます。
私はね、乗りかかった船をなかなか捨てられない性分なの。船底に穴が空いてるってわかってても、そのまま乗り続けて、当然のごとくズブズブ沈んじゃって。でもどういうわけか溺れ死んだりはしないの。気がつくと自分で船を担いで岸辺に上がってるのよ。
これ陽子さんのセリフなんですけど、まあ強い人なんですよね。で、なんか、ああだったらこうだったらとか、誰かがこうしてくれたらみたいなことをこの人は思わないんですよ。
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でも、そういう人のところには助け船が現れたり、一緒にね、この泥船から上がっていくところを共にしてくれる人が現れたり、新しい自分を見せてくれる、
やっぱりこう、泥船をなかなか捨てられない性格だっていうのはわかっていて、で、沈むんだけど這い上がることができる。そのまま溺れ死ぬことはない、みたいな。
自分の強さというか、そういうプライドみたいなものなんですかね。思っている人のところにいい出会いとか、いい出来事があるのかなと。で、それをつかむことができるのかななんて思いながら。
村山由加さん、好きな人は本当におすすめですね。で、ぜひプレイリストを作ってあげてみてください。
ちなみに私が一番好きな、私のお気に入りの小説というのは、あなたのことですね。
マイオールドマンからファイトソングまで、実際この音楽を聴きながら小説を読み進めていただくと、より面白いんじゃないかなと思います。
ちなみに私が一番好きな、ここで出てくる曲の中で一番好きなのは、リアナのTake a Bowですね。
これはすごい切ない曲なんですけど、むちゃくちゃいいですね。ぜひリアナのTake a Bowを聴いてほしいなと思います。
ということで、今日は村山由加さんの燃える波について話してみました。
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今日も最後まで聴いていただいてありがとうございました。
ではでは。
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