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2023-03-08 08:32

『すべて忘れてしまうから』燃え殻

いつも聴いていただきありがとうございます。
燃え殻さんのエッセイ『すべて忘れてしまうから』の、『あの夜、ナイトクルージングを一緒に聴いた』エピソードについて話しています。

⭐︎本紹介
すべて忘れてしまうから (新潮文庫) https://amzn.asia/d/gC6qHC0

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、燃え殻さんの『すべて忘れてしまうから』というエッセイについて話してみようと思います。
人生はままならない。だから人生には希望が必要だ。
深夜ラジオを聴いた部屋で、祖母と二人きりで行った富士サファリパークで、
仕事のためにこもった上野のビジネスホテルで、けびょうを使って会社を休んで訪れた石垣島で、
僕が感じたものは希望だったのか。 いいことも悪いことも、そのうち僕たちはすべて忘れてしまう。
だからこそ残したい。愛おしい思い出の数々。 著者初のエッセイ集。
ということで、燃え殻さんというのは、僕たちはみんな大人になれなかったで、小説家デビューされた方で、
このお話はネットフリックスで映画化されて、劇場公開もされて話題になっている。
ということで、燃え殻さんというペンネームで、
名前で小説書かれたりエッセイ書かれている方ですね。
この中の、私が好きな話がいくつもあるんですけど、その中の、
あの夜ナイトクルージングを一緒に聞いたという話、ちょっとしてみようと思います。
出だしはこんな感じで始まります。
新型コロナウイルスで世の中がざわっとしている。 ネットには本当の情報と嘘の情報とグレーな噂が大量に投下されていた。
あの時と似ている。という始まり方で、 私はあの時都内のオフィスにいたんですよね。
一緒に仕事をしている同僚は臨月で、もうあと2週間ぐらいで予定日という状態でした。
何かあったらどうしようと思って、 とにかくこの子と一緒にいないといけないと思って、
その子のためにずっと安心させてあげないといけない、 何かあったら私が対応しないといけないと思って一緒にいようと思ったんですけど、
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今から考えると、もうどうしたらいいかわからない状況の中で、 自分の居場所を見つけられてよかったなっていう、
私の方が安心させてもらっていたのかもしれないです。
会社が仮眠できる部屋を用意してくれて、 そこで一緒に寝ようかって言って、夜の11時ぐらいですかね。
その女の子が、ゆう子さんちょっとお腹空きましたねって言って、
え?あ、そう?じゃあちょっとコンビニ行ってみる?って言って、
オフィスの1階にコンビニがあったんで、そこに2人で行って、
でももうほとんど何もなくて、 あるのはお茶とアイスが残ってたんですね。
で、もう今となってはあの時もう寒かったのか、ちょっとぬくい夜だったのか、 記憶がないんですけど、
ゆう子さんアイス食べましょうよって言われて、 2人でですね、チョコモナカジャンボを買って、
なんかバリバリ言いながら食べて、 仮眠室で寝たっていう思い出があります。
なんか、すごい私が心配しているのを横目に見ながらですね、 彼女がすごい強くて、本当にあっけらかんとして、
チョコモナカジャンボをバリバリ食べるその姿が、 今でも忘れられないというか、
なんか妙に力が抜けてですね、 その日はちゃんと寝れたっていう記憶があります。
翌朝電車も動いてなかったんで、 動いている路線の駅まで2人で歩いて、
そこでじゃあねって言って別れたんですけど、 その先どういう状態になるのか、
2人とも想像できないまま、 その時は、
じゃあなんとか生活しようねみたいな、 そんな意味合いが含まれた、じゃあね、だったような気がしますね。
私はあの日そんな過ごし方をしてました。
萌柄さんのこのエッセイにもそういう話があって、 この方はテレビ局で働かれている方なので、
その日がお境に、 戦場のような現場でも寝れない日々が始まっていくんですね。
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でその寝れない日々の中、疲れてボロボロで寝れない日々の中で、 萌柄さんはツイッターにフィッシュマンズのナイトクルージングのyoutubeを貼り付けて、
今夜眠れない人へっていう気持ちでツイートする。 それにあの、
知らない人たちからリプライが飛んできて、 っていう思い出があった。
っていうエッセイの内容で。 私がこの萌柄さん好きだなぁと思うのはですね、
まあ良いことも悪いこともすべて忘れてしまうから、 こうやってエッセイに残すって書いてらっしゃるんですけど、
まあこの話以外はですね、結構悲しいお話が多いんですよね。 悲しいお話とか苦いお話とか、思い出したくない話、
恥ずかしかった話、居心地悪かった話、 なんですけど、
でもなんか、
どっかこう、
フフッと笑えるエピソードが入っていたり、 この人の素直さみたいな、優しさみたいなが垣間見えるような、
優しい文章が入っていたりして、私は萌柄さん好きだなぁと思うんですよね。 このあの夜ナイトクルージングを一緒に聞いたっていうエッセイは、
こんな風に終わります。
あの夜、知らない人たちと一緒に僕は、 ナイトクルージングを寝落ちするまで聞いていた。
不確かな情報が飛び交う今、あの夜のことを僕はふと思い出してしまった。
疲れましたね。 今夜すべての人が深い眠りにつけますように。
ということで、
眠りにつけますように、なんかいい言葉ですね。
ということで今日は、萌柄さんのすべて忘れてしまうから、というエッセイについて話してみました。
今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。 ではでは。
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