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この時間は、Zoom Up。毎週水曜日は九州経済です。
長崎県立大学教授、エコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。
今日はどんなテーマでしょうか。
先週、2023年の貿易統計が発表されましたので、
それについてなんですけど、
このところ、海外での現地生産が定着して、
日本自体がもはや貿易で稼ぐ国ではなくなったっていうことなんですよね。
ただ内需の盛り上がりが弱いわけですから、
勢いのある国や地域への輸出が、国内経済をなんとか支えてくれているっていうことにはなるかと思います。
さまざまな統計を見ると、九州の景気は全国で最も良いっていうことになってるわけなんですが、
果たして貿易でもそれが言えるのかっていうところですね。
昨年の全国の輸出額は3%増えて、初めて100兆円超えたっていう景気のいい話なんですね。
一方の九州の輸出はどうなのかっていうと、
10%増えて、おとどしすでに10兆円を初めて超えていたんですけど、
昨年は11兆6千億円っていうことです。
だから輸出って急角度での右肩上がりなんですよね。
ただちょっと赤字か黒字かっていうところが全国と九州がちょっと違ってて、
おとどしなんかは輸出も増えたんですけど、輸入も資源エネルギー価格がものすごく増えたので、
貿易赤字っていうのがあったんですけれども、
昨年の輸入額はちょっとだけ減少したので、5000億円の貿易黒字に転じています。
全国の場合は3年連続貿易赤字。ところが九州は黒字に転じたっていうことですね。
なんかやっぱり九州元気がいいんですよ。
そうですね。好調に見えますね、やっぱり。
中国が最大の貿易相手国なんですけど、
全国と九州比べてみると全国はですね、
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昨年久々に輸出先第一位が中国じゃなくてアメリカに変わってるんですよね。
やっぱり中国の景気が悪いっていうことだろうと思います。
九州の輸出先はどこかっていうと相変わらず中国が1位っていうことで変わっていない。
中身はやっぱり全国と九州でちょっと違ってるところはあるんですけれども、
景気の良さっていう点では貿易統計でもはっきり見て取れると。
九州の輸出って何が牽引しているのかっていうと、
これはもう最大の輸出品目の自動車。
これが4割増えて、自動車に次ぐ輸出品目ってなると、
半導体なんかの電子部品ですね。
これが18%増えていて。
だからカーアイランド九州もシリコンアイランド九州も、
いろいろ米中貿易戦争だとかコロナ禍だとかロシアウクライナ戦争だとか、
部品の供給網が寸断されてたわけですけど、
それが復活して本来の生産力を取り戻して輸出を増やしているっていう状況ですね。
去年の年間統計見ていてちょっと驚いた気になるのが、
輸出品目が一つと輸出先が一箇所あります。
これは中国向けの輸出っていうのが魚介類の場合、
9月から10、11、12、4ヶ月連続でゼロになってるんですよね。
通年で見ると中国向けの魚介類の輸出って3割減少してて、
なぜか同調しなくてもいいようなものの韓国向けも魚介類は1割減少してるんですね。
ところが魚介類全体の輸出額っていうのはたった1%しか減少していないんですよ。
ということは中国や韓国向けの魚介類輸出の減少分を、
他の国向けがカバーしたっていうことになるんですね。
全国的にはカバーしたのはアセアンだっていうことになってて、
特にタイは日本の開店寿司店が店舗数を今増やしていて、
あとベトナムっていうのも日本にやってこられる技能実習生の数が圧倒的に第一位ですので、
その方々を通じて和食の魅力が本国に伝わって、
日本産魚介類のこちらからの輸出が増えているっていうことなんですね。
九州の場合もアセアン向けの魚介類の輸出っていうのは中国向けを上回っているんですけれども、
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増加率を見るとアセアン向けも2.4%減ってるんですよね。
中国向けが3割減って、韓国向けが1割減って、アセアン向けが2%減って、
じゃあどこが増やしてるのかっていうと、
アメリカ向けが24%増えて、EU向けが18%増えてて、
だから今更ながらの欧米勝つ感じになってるんですよね。
久しぶりに聞きましたね。
魚種で言えばですね、九州でハマチから出世したブリ。
そのブリが欧米に行ってイエローテールへと再び出世しているっていうですね。
イエローテールってどういうことですか。
イエローテール。ブリはイエローテール。
そういうの言われてるんですか。
黄色いラインが入ってますもんね。
そうですね。
ハマチはヤングイエローテールっていうらしいんですけど。
そのままですね。
だから出世に次ぐ出世を遂げているっていうことに。
出世をだけにですね。
もう一つ輸出先で目を引くのが、EU向けの輸出が増えてて、
去年九州からはほぼ5割増えてるんですね。
今まで九州からの輸出額が1兆円以上っていうのは、
中国、韓国、アセアン、アメリカのこの4カ国地域と相場決まってたんですけど、
昨年はEU向けが初めて1兆円を超えて、
これは日本とEUの経済連携協定がちょうど5年前、
2019年の2月1日に発行してるんですけど、
自動車の関税率を10%かけられていたのが、
8年かけて段階的にゼロにしますよっていうことになって、
自動車、トヨタ、日産の輸出が増えたのと、
あとオートバイのデカいの、熊本のホンダですね。
これが輸出はだいたいEU向けが5割占めていますので、
そのあたりが大きく伸びたっていうことです。
ただ課題も結構あってですね、
為替相場が7%ぐらい円安に去年触れてるんですよ。
だから輸出が1割増えたって言っても、
実質的には2、3%しか輸出増えてないんじゃないかっていうことですね。
それと輸出金額1位の中国と2位の韓国が
ともに前年割れとなっているっていうところが、
大変心配だっていうところです。
とにかく外需を内需に変えていく。
どうやって変えていくのかっていうので、
賃上げがどうしても必要だっていうことになってきて、
やっぱり行き着くところはそこになると思います。
はい、わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
長崎県立大学教授、鳥丸佐藤さんでした。
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