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この時間は、Zoom Up毎週水曜日は九州経済です。 長崎県立大学教授でエコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。よろしくお願いします。 さて、今日のZoom Upのテーマは何でしょうか。
まず、魚介類の輸出を中心としてお話ししたいと思います。
先週、文字税関が8月の貿易統計を発表してるんですね。
処理水の放出で心配されたのが、中国向け魚介類の輸出がかなり落ち込んでいると、データが出てきたということです。
中国は8月24日に日本産の水産物輸入を全面的に停止するというふうに発表してますが、
日本の処理水の放出に圧力をプレッシャーかけるために、
7月の頭から日本産の水産物の放射性物質の全面検査を始めて行列ができるとなっていたので、
大幅な前年割れは7月から始まっていたというのが、データ的に明らかになってきたと。
昨年、2022年1年間の九州から中国への魚介類の輸出額っていうのは、
決して悪くなくて、中国はゼロコロナ政策を昨年はずっと続けていたので、
外食需要が落ち込んでいたんですけれども、その割には九州から中国への魚介類の輸出って14%増えていて、
まずまずの水準だったと。今年に入ってからも、前年同期比2桁増っていうのが続いていて、
5月も6月も20%台の増加率で推移していたんですね。
それが7月に入ると31%減って、8月は60%減っていると。
今月9月以降、9月の統計は来月20日頃出ますけれども、
9月以降はもう丸々1月分が金融措置になりますので、
来月以降発表される貿易統計でのさらなる落ち込みっていうのは、
これも容易に想像できるっていうところですね。
これデータ見てちょっとびっくりしたんですけど、
中国向け以外に心配な輸出先がもう一カ国あってですね。
昨年1年間は4割も増えているんですけれども、
韓国向けです。
あろうことか、8月は6割近く減少していて、
中国向けの魚介類の輸出とほぼ同じような落ち込みになってるんですよね。
これだけ日韓関係有効なムードが作り出せてるのに。
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なんですけどね。
やっぱりそのあたりの風評被害みたいなのは、
韓国のほうでも一定レベルあってるんだなっていうのを感じますね。
結果は今年に入ってからの九州の魚介類の輸出全体は、
6月までは2桁の増加。
それが7月は3%増と過労時期で前年並みになった後、
8月はもう中国向けと韓国向けの減少が足を引っ張って、
3割減少するっていうふうになっています。
九州から輸出総額、自動車も電子部品も全部含んだ、
輸出総額っていうのは年間大体10兆円ぐらいあるんですけれども、
そのうち魚介類の輸出額っていうのは、
年間600億円弱ぐらいですから、
割合で言えば0.6%に過ぎないじゃないかっていうことなんですけれども、
冷裁な漁業従事者にとって、
中国向けの年間輸出額100億円市場っていうのが蒸発してしまうっていうのは、
やっぱり厳しいわけですよね。
ですからやっぱり新しい販路開拓っていうのが、
九州の水産業界にも求められているっていうことになりそうです。
じゃあ新しい海外販路ってどこなのかっていうことなんですけれども、
一つ候補に上がるのはアメリカですね。
全国的に魚介類の輸出先第一位って、
これはもう中国で相場が決まっているんですけれども、
もともと九州の魚介類の輸出先第一位ってアメリカなんですよ。
寿司ネタとしてのブリの輸出なんかが牽引する形でですね。
アメリカ向けの九州からの魚介類の輸出額っていうのは、
去年3割近く増えた後、今年も増え続けていて、
今年の7月は前年同月比ほぼ倍増。
8月も7割近く増えていて絶好調なんですよね。
ですから今のルートとある程度抱き合わせで輸出していけば、
アメリカ市場参入チャンスっていうのはまだあるんじゃないかなっていう気もするんですよね。
この魚介類の輸出見ていて、もう一つ他に心配になるのがあって、
九州の農林水産物で輸出が急減少しているんじゃないかっていうのが、
おそらくケーラン卵ですね。
これはもう昨年末から今年3月までトリンフルエンザで卵の生産が激減して、
国内市場優先しなきゃいけないっていうことですから、
輸出に回す余力はほとんどなかったんじゃないかと思ってちょっと調べてみました。
卵ってびっくりするのが、
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サイラン用のニワトリっていうのは全国に1億4000万羽いるんですけれども、
1羽が平均1日に1個卵を産むと。
数日産んだら1日から2日休んで、また数日間1個ずつ産み続けるっていう、
このサイクルを繰り返して1羽あたり年間300個産むんだそうです。
ということは計算するとですね、
1億2000万個が産み落とされているってことになるんですね、年間で。
一方私たちは赤ん坊からお年寄りまで、
1人平均年間340個程度、1日に1個卵消費してるんだそうです。
ということは年間で1億2000万個程度を日本国内で消費している。
要するに需要と供給が綺麗に合ってるんですよ。
そうですね、ほとんど重なりますね。
だから卵って物価の優等生って長らく言われてきましたけど、
見方変えるとですね、食料受給率ほぼほぼ100%ですから、
食料安保の優等生でもあったんですよね。
それがここに来て配合資料の価格が上がったり、
ウクライナ危機の影響があったり、鳥インフルエンザの影響があったりっていうので、
物価の優等生でも食料安保の優等生でもなくなってきているっていうところですよね。
九州からの輸出っていうのは、博多港が全国一っていうのをずっと続けてきてて、
今から10年前っていうのは博多港が全国の卵の輸出のだいたい7割を占めていたんですね。
ダントツ市。それがだんだん他の港も気づいてですね、
これ香港に輸出チャンスがあるなっていうので、だんだん参入者が増えてきて、
昨年のシェアは2割まで低下していたんですね。
気づかれたか。
今年1月から7月までどうかっていうと、全国シェア11%。
そしてもう1位の座は譲り渡していてですね、第1位が神戸港。
神戸か。
神戸はですね、輸出数量が去年より倍増してて、輸出金額が2.7倍に増えてるんです。
あの辺りもそもそも競卵盛んなんですか?
えっとね、岡山と広島は盛んなんですよ。
全国1位は茨城なんですけど、2位が鹿児島県。
3位と4位に岡山、広島っていうところが入ってきて、そこにやられちゃってるんですよね。
だからイチゴとかサツマイモとか牛肉とかいった農産物は、九州が全国の洗面器って輸出市場を開拓してきたんですけれども、
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このコロナ禍だとかウクライナ危機だとかだけじゃなく、鳥インフルエンザがもとくされ病だって、
九州が動揺する間に多産地がどんどん攻め込んできていてですね、
輸出販路を奪われていっているっていうことですから、魚介類だけじゃなくて、
今まで全国をリードしてきた九州の農産物全体もですね、
今までのアドバンテージが薄らいできていますので、海外の販路開拓っていうのをもう一度ちょっと見直して、
新しい販路を開拓に挑戦してもらいたいっていう、そういう感じですね。
【佐藤】わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
【鳥丸】ありがとうございました。
【佐藤】長崎県立大学教授、鳥丸佐藤さんでした。
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