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経済連携協定と九州経済
2026-06-10 12:02

経済連携協定と九州経済

農業、漁業、林業、工業、物流、サービス、貿易、交通など、さまざまなテーマで九州経済の今を、エコノミスト・鳥丸聡が解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

世界情勢の不安定化と保護貿易主義の高まりを受け、九州経済の安定化には貿易相手国の分散化が不可欠である。その鍵となるのが、自由貿易協定であるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)であり、加盟国の拡大や新たな経済連携の動きが注目されている。一方で、自由貿易推進に伴うリスクや、日本の外交姿勢への配慮も重要であると鳥丸氏は指摘する。

世界情勢と九州経済の課題
この時間はZoom Up、毎週水曜日は九州経済です。 九州の貿易相手国、上位の中国とは、高市政権がうまくいっておりませんね。
アメリカはイランとの戦争など、世界情勢が不安定な状態となっておりますが、どう九州経済を安定させるのか、Zoom Upしていきます。
エコノミストの鳥丸聡さんです。 鳥丸さん、おはようございます。よろしくお願いします。
九州にとって貿易相手国、第2位になりますが、アメリカが自由貿易から保護貿易、ちょっと舵を切っています。
貿易相手国1位の中国との関係は、昨年11月以降、ギクシャクした状況が続いています。
今年の3月以降は、輸入原油の中等一極集中が大問題になっています。
今は世界各地からお高い原油をかき集めている状況です。
ですから、輸入と輸出両面で多くのルートを確保して、リスク分散しておく必要があるかと思います。
TPPの再評価と加盟国の拡大
そのリスク分散を考える上で、10年前、2016年に発行したTPP、
韓太平洋経済連携協定というのが、今になってモテモテ状態というか、ついにモテ期がやってきたということをお知らせしております。
ようやく。時間かかりましたね。
世の中がみんな保護主義に傾くときに、やっぱり自由貿易いいよね、みたいな人たちがたくさん手を挙げているわけですね。
TPPというのは、幅広くものの関税を撤廃して、投資や電子商取引とか知的財産権なんかに共通ルールを設けましょうということなんですけれども、
スタート時点ではアメリカを含む12カ国が署名していたんですけれども、
第1次トランプ政権が脱退を宣言しましたので、名前をCPTPPと改めて、似たようなものなんですけれども、
2018年に再び発行しています。
そして一昨年の12月にはイギリスが加入して、12カ国に増えました。
アメリカ去りてイギリス来たるっていうTPPですけれども、
太平洋に面していないイギリスがなぜ、関太平洋経済連携協定なのか、どうでもいい問題っていうふうになって、結構いい加減な世界になった。
別にいいなって思っちゃいましたけどね。太西洋なんだけどな、みたいなね。
結果、今現在の加盟国は日本以外に、北米のカナダ、中米のメキシコ、
南米からペルー、チリ2カ国、オセアニアのオーストラリアとニュージーランド、
それにアジアのブルネー、マレーシア、シンガポール、ベトナム4カ国にイギリスが加わった12カ国が加盟しています。
そのTPPに、間もなく中米のコスタリカが加入する予定です。
コスタリカの経済とTPP
正式加盟は来年になるかと思うんですけども、コスタリカって聞いて、何ですか?みたいな。
国の名前としては聞いたことありますけど。
4年前のカタールのワールドカップ、日本がグループリーグでドイツとスペインには勝ったんですけど、コスタリカには01で負けたんです。
まさか。
あの国といった程度しか思い浮かばなくて、貿易面との繋がりはピンとこないっていう感じですよね。
場所はパナマ運河があるパナマ共和国の北西に隣接しています。
人口が509万人ということですから、福岡県。
ほぼ一緒。
ほぼ同じ。
ただ面積は福岡県の10倍あるということで。
イメージ的にはコーヒーやバナナといった農業中心とした経済なのに、なんでTPPだって調べてみると、
日本からは自動車や鉄を輸出して、精密機器や医薬品を輸入しているっていう統計になってるんですよね。
精密機器?
医薬品とかですね。医療機器大手でテルノっていう会社がありますけど、
設立者は毎日千円札でお世話になっている熊本県小国町出身の北里柴桜先生ですけれども、
あのテルノが2013年にアメリカの巨大市場への出荷基地として場所を選んで、
血液バッグの工場だとか、心臓の外科手術に使う人工の肺、
コロナウイルスの時にエクモ、あれあれですね。
開いたのの工場を作って、今研究開発機能を集積させていて、
なんと今のコスタリカって医療のシリコンバレーと呼ばれていて、
世界トップクラスの医療機器企業100社以上が進出しているんだそうです。
それは大変失礼いたしましたって感じですね。
本当に失礼しましたって感じなんですけれども、
コスタリカへの文字生産管内からの輸出額、絶対値は大きくないんですけれども、
港で見ると神田港、豊富港、大分港から輸出されていますから、
これはもう自動車と鉄鋼っていうのが今輸出されているんだと思います。
TPP加盟申請国の動向と今後の展望
そのコスタリカに続いてインドネシアやフィリピン、そして中東のUAE、
アラブ市長国連邦もTPPの加盟申請書を既に提出済みっていうことなんですよね。
申請から正式加盟までは2年程度かかるんですけれども、
今後はもっと賑やかな経済連携協定になりそうです。
TPPには実は中国と台湾も加盟を申請しているんですけど、
中国の場合は社会主義国家ですから、TPPが求める水準を満たすのはちょっと難しいかなと。
かといって台湾は加盟の条件を満たしているんですけれども、
こちらの加盟を認めてしまうと中国からミサイルが飛んでくるかもしれないので、
見て見ぬふりをして保留状態ということになっています。
九州とTPP加盟国との貿易実績
果たして九州とTPP加盟11カ国との貿易総額っていうのが増えているのかどうなのかっていうのを、
TPPがスタートする前の2015年と昨年2025年の貿易計画の変化を調べてみました。
すると過去10年間で文字税関管内からの輸出額は55%増えています。
これで多いと見るか大したことないと見るか評価が分かれるところで、
文字税関管内の輸出全体の総額っていうのは過去10年間で62%増えてるんですよね。
だからTPP加盟国向けはそれをちょっとですけど下回るレベルと。
要するに九州にとって中国、アメリカ、韓国、こういったところへの依存度は依然として高いぞっていうことだろうと思います。
その一方で文字税関管内のTPP加盟国からの過去10年間の輸入額の推移を見ると、
64%も増えていて、中でもチリとペルーからの輸入額が過去10年間で3倍以上増えてるんですよ。
何が増えてるかっていうと、輸入品の世界生産量第1位がチリで、第2位がペルーっていう銅ですね。
佐賀の関港に銅が入ってきて、佐賀の関の製錬所があるということですよね。
新たな経済連携と自由貿易推進の注意点
だからいろんな動きが加わってるんですけれども、中東紛争で原油の輸入元の分散化ばかりが話題となっているんですけれども、
TPP加盟国の拡大だとか、今高市政権が力を入れているのが、南米のメルコスル、アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、
この5カ国がEUみたいな自由貿易権を作ってるんですよね。そことまとめて日本と経済連携協定を結ぼうかっていうのも企んでいるところですね。
そのあたりもちょっと睨んでおく必要があるかと思います。
この自由貿易を支持する仲間作りを今一生懸命進めていて、これいいことなんですけれども、
ちょっと注意しなきゃいけないことがいくつかあって、1つは今のトランプ政権から睨まれたりしないかということと、
2つ目が食料自給率だとかエネルギー自給率を下げてしまうことにならないかということで、
3つ目が一番でかい問題なんですが、自由貿易を支持する仲間作りを進めるっていうことは、
仲間を作るっていうのは不本意ながらも仲間外れを作ってしまうっていうことにもなりかねないっていうことなんですよね。
敵をなるべく作らないように努めてきた戦後日本の良い点っていうのも忘れちゃならないんじゃないかなと思います。
そのあたりへの配慮もどっか頭の片隅に入れながら、
九州に立地する企業もリスク分散のために貿易相手国の分散化っていうのをですね、これからも進めていく必要があるんじゃないかと思います。
まとめと今後の必要性
おっしゃるとおりですね。
鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。水曜日はエコノミストの鳥丸佐藤さんでした。
12:02

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