1. 鳥丸聡の九州経済Zoom Up
  2. 利上げと九州経済
利上げと九州経済
2026-06-17 12:53

利上げと九州経済

農業、漁業、林業、工業、物流、サービス、貿易、交通など、さまざまなテーマで九州経済の今を、エコノミスト・鳥丸聡が解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

メール ⁠gu@rkbr.jp⁠

公式ホームページ ⁠https://rkb.jp/radio/gu/⁠

公式X ⁠https://x.com/rkbgu⁠

公式Instagram ⁠https://www.instagram.com/rkb.rkbgu/⁠
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

日本銀行は政策金利を0.75%から1.0%に引き上げ、31年ぶりの水準となった。この利上げは、特に若い世代の奨学金返済や企業の設備投資に影響を与える可能性がある。一方で、地方銀行にとっては預金集めの重要性が増し、経営統合などの動きも予想される。

日銀の利上げとその背景
この時間はズームアップ。毎週水曜日は九州経済です。 昨日、日本銀行が金融政策決定会合を開いて、政策金利を0.75%から1.0%程度に引き上げることを決定しました。
我々の生活にどう影響するのかズームアップしていきます。 エコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。 よろしくお願いします。
後手に政策が回っているのではないかというので、最近はビハインドザカーブという言葉がよく聞かれるようになりました。
日本人の誰もが思っていた通り、政策金利が0.75から1%に引き上げられました。
これが1995年4月以来、31年ぶりの1%という水準が話題になっているのですが、私が学生だったのは46年前ですが、1980年、政策金利は9%でした。
9%!?
今世代の多くの方々は、たかが1%ごときへの利上げが何で話題になっているのか、そのこと自体に多分驚いておられる。
だからこの1%に対する20代30代の感覚と60代70代の感覚って全然違うっていう感じだと思うんですね。
つい先日、ゴールデンウィーク期間中に11兆7千億円投入して、財務省が円外ドル売りの為替介入を実施しましたが、
ゴールデンウィークの前から介入するぞ介入するぞと財務省が言い続けていましたので、ほとんど介入効果がなかったというのがありましたが、
今回も日銀が利上げするぞするぞと言い続けてきたので、何一つサプライズがなくて、結局株価もドル円相場もほとんど変わらなかったということですよね。
特にFRBが今の状態でこっちがコマ25を上げるわけですから、日米金利差が若干縮小するにも関わらず、ほとんど円高に触れることなく、
1ドル160円台が続いているっていうことの方がむしろサプライズで、ついにここまで世界は円売圧力を強めているって言うんですね。
世界を見渡すと日本よりも政策金利が低い国ってスイスで0%なんですよ。
ですから1%っていう水準は世界的には超低金利というふうに位置づけられるかと思います。
ただわずか2年前の2月まではマイナス金利でしたから、それ考えると今の1%っていうのは金利ある世界に戻ったんだなっていうふうにしみじみと感じてしまいます。
九州企業の借入金利と過去の比較
九州の企業は最近の金利水準どう思っているのかっていうことなんですけれども、九州の3月の日銀単価の結果で借入金利水準っていうのが上昇したと答えた企業割合から
低下したと答えた企業割合を差し引いたDIが載ってるんですけれども、プラス63。とても高い水準にあるんですよね。
おそらく2週間後、7月1日には6月単価結果が発表されますので、それではさらに高まっているんじゃないかと思います。
過去ここまで借入金利が上昇したと答える企業割合が高かったのは、いつ以来だろうと思ってずっと遡って調べてみたんですよ。
36年前、バブル経済が崩壊する直前、1990年11月にプラス82っていうのがあって、それ以来の高さですね。
当時の政策金利、肯定部合っていうのは6%っていうことです。
1990年11月当時の九州の地方銀行の貸し出し金利、何%ぐらいだったんだろうっていうのを調べてみると、長期の貸し出し金利と短期の貸し出し金利を平均してみると8.1%っていうので
今年3月時点では長期と短期平均して1.6%なんですよね。
だから今借入金利が上昇したと言っても、36年前の8.1%に比べると今の1.6%って、ただみたいに感じてしまうんですけど。
それだけ金融政策っていうのがデリケートな問題になっているっていうことなんだろうと思います。
利上げが学生に与える影響:奨学金問題
この利上げによる差し迫った問題としては、変動金利型住宅ローンを組んだ若い世代の負担が大きくなるじゃないかとか、
企業が設備投資に及び越しになってしまうんじゃないかとか、様々なデメリットが話題になってるんですけれども、
今の若い学生にとって金利の変化ってどこでも良い問題らしくてですね。
大学の授業で黒田前日銀総裁の2年2倍2%っていうのがありましたけれども、
マネーをジャブジャブにするっていうですね。あるいはマイナス金利付きの量的質的金融緩和政策とか、
最近の上田総裁の金利ある世界までの話をすると、ほぼ学生は全員深い眠りについてしまうっていう感じ。
なんとか気を引こうと思って、教育ローンで利上げの話っていうのをしてみると、
教育ローンって借りるのも返すのも親ですから、誰も関心を示さなくて。
マイカーローンの金利話を持ってくると、一番前の席に座っている学生が、
先生、今のサブスクの時代にまだ車買ってんすか?みたいな感じで、もっともらしい一言で叱られるっていう感じですね。
ところがですね、学生のほぼ半数が関係する借金の利上げについて話をし始めると、
偶然多くの学生が注目するようになります。問題です。
利上げの影響について学生が真面目に考えるのは、どんな借金の利上げについてでしょうか。
学生ローン?
学生が注目するんです。
学生に関係がありますよね。
関係があるってことです。自分が返さなきゃいけないってことです。
奨学金です。
教育ローンというのは親が借りて親が返すんですけれども、
奨学金というのは学生本人が卒業後に、9年とか20年とかいろいろありますけれども、返済疑問を追う利上げの話を引き合いに出すと、
学生は偶然目を覚ますっていうんですね。
今は大学生の過半数が奨学金を利用しています。
返さなくても良い給付型っていうのは家計の問題だとか成績に関する厳しい基準があって、
多くが利用する対応型、これは卒業後に返済の義務を負います。
およそ4人に1人の大学生が日本学生支援機構の有利市の対応型奨学金を利用していて、
有利市の対応型奨学金というのは国の資金が原資になっていて、金利の上昇に従って返済利率が上がるんですよね。
今年3月の卒業生が返済終了まで利率が変わらない固定方式、固定金利と変動金利とあるんですけれども、固定方式を選ぶ方が多いんですが、
その時の返済利率っていうのは4年前は0%だったんですよ。4年前卒業していったらほぼ0%。
0点何%なんですけど、今年3月卒業した学生は2.4%。
随分上がったんですね。上限3%で区切られてるんですけど。
ですから4年前の卒業生に比べて今年3月の卒業生は返済額が80万円ぐらい膨らむ。
4年間で月7万円×48ヶ月で336万円借りた時に80万円近く違うっていうんですよ。
地方銀行への影響と今後の展望
大きいですよね。
学生の奨学金だけじゃなくて住宅ローンや企業の設備投資なんかで利上げの影響で借り手の問題ばかりが今クローズアップされてるんですけれども、
実は貸手側、今日の日経も九州経済団で地銀業績にプラスって書いていて、ホクホクではあるんですけれども、
実はその地方銀行にも大きな課題が生じています。
一つは金利が上がると債権価格が下落しますので、地銀の中には含み損を抱えてしまいかねない。
もう一つはマイナス金利時代はほとんど重視されなかったんですけれども、
預金料これをたくさん持っていないと貸し出すことができないっていう風になって、
もう地方銀行、銀行ってここ30年間ボーナスはぜひうちの銀行へってティッシュ配りながら預金集めてた銀行員ってもうほとんどいませんから、
そのあたりの良企業をどう集めるかっていう勝負になってくると、
単独じゃなくて業務提携したり、経営統合したり、場合によっては合併したりってですね、
こっちの方の話がこれから出てくるかもしれないということ。
利上げがあったりしたときに借り手側の問題かかり問題がありますけど、
実は貸し手側にも問題が大きくなるんだっていう、そのあたりを両睨みでですね、金融政策の影響っていうのは今後見ていきたいなと思います。
まとめ
なるほど、わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。水曜日はエコノミストの鳥丸さとしさんでした。
12:53

コメント

スクロール