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この時間はZoom Up、毎週水曜日は九州経済です。
長崎県立大学教授でエコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。
よろしくお願いします。
さて、今日はどんなテーマでしょうか?
今日はちょっとインドについてなんですけれども、
田中聡さんのご専門分野かどうかわかりませんけれども、
昨日、明治大学の飯田先生が話しておられたんですけれども、
日本の名目GDPが昨年ドイツに追い越されて、
3位から4位にワンランクダウンしたっていう。
日本の弱体化っていうのは円安が影響しているので、
大して悲観することもないんですけど、
日本対ドイツっていうのが、
年度末の乾燥芸会の宴会ネタになるんじゃないかっていう予感がしてるんですけれども、
どっちが3位でどっちが4位だっていう間にですね、
実はIMF、国際通貨基金の予想では、
2年後に日本とドイツをまとめてインドが追い越して、
世界第3位の経済大国になるらしいんですよね。
インドっていうのはおとどしですけれども、
旧創始国はイギリスですけれども、
イギリスを追い越して、今は世界第5位の経済大国で、
日本のすぐ下にインドいるんです。
インドっていうのは昨年人口規模で中国を追い越したばかりということで、
いよいよ経済面でも世界のビッグ3位に入ってくるっていうことになるので、
果たして九州とインドの関係はどうなっているのかっていうことです。
一般的に九州のアジア度っていうので、
九州がどれだけアジア、全国よりもアジアに近いかっていうのを、
いろんな角度から測っていく指標がありますけれども、
今日は九州のインド度について。
インド度、言葉で聞くとなんか不思議な感じですね。インド度ですね。
まず貿易面からですけれども、
全国の輸出総額に占めるインドの割合って2%なんです。
輸入総額に占めるインドの割合って1%なんですね。
九州はどうかっていうと、輸出に占めるインドの割合はやっぱり2%。
輸入に占めるインドの割合は1%。
じゃあ全国ベースと同じくらい?
一緒なんですよね。
全国にとっても九州にとっても、
かなりの貿易黒字をもたらしてくれているお得意先ということになります。
輸出品目はどんなもんかっていうと、
全国と九州で若干異なるんですけれども、
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全国は自動車部品っていうのが結構多くなっています。
これやっぱりインドで5割以上のシェアを持つ自動車メーカー鈴木ですね。
この影響が大きいだろうと思います。
それに対して九州からの輸出っていうのは、
鉄鋼とか銅に代表されるような非鉄金属、あるいは有機化合物っていうのが多くて、
日本製鉄だとか、
大分市の佐賀の関に銅の製錬所がありますけれども、
そこからの輸出だとか、
北九州市に化学メーカーが立地していますので、
そこからの輸出が多くて、
やっぱりインドでのものづくりになるベースになる素材ですね。
これが九州からは主に輸出されています。
港で言えば文字港とか戸端港とか大分港っていうところが、
輸出港になっているという状況ですね。
インバウンド面ではどうなんだろうって、
入国外客数なんですけれども、
昨年1年間のインバウンドっていうのは2500万人、全国でですね。
そのうちインドのインバウンドって13万6000人。
全体の1%にも満たないんですけれども、
おとどしに比べると倍増してるんですよね。
昨年1年間のインバウンド1位は韓国2位、台湾3位、中国4位、アメリカなんですけれども、
インドの順位は17位っていうふうになっています。
九州各県へのインバウンドについてどうなのかっていうのを見てみるとですね、
昨年のデータがまだまとまっていないので、
おとどしの結果なんですけれども、
九州7県ともインドからのインバウンド客っていうのは国地域別で、
やっぱりベスト10には入っていないんですが、
7県とも10位台中盤から後半にかけてで、
決して低くないんですよね。
大分県はインドからのインバウンドが14位、
鹿児島県がインドからが19位っていう具合で、
大分県がちょっと高くなっているのはアジア太平洋大学への留学生の影響だろうと。
人口規模と経済成長を考えれば、
いつインバウンド10位以内に入ってきてもおかしくないので、
巨大なマーケットですから今から準備が必要なんじゃないかと思います。
あと九州企業のインドへの進出状況っていうのをちょっと調べてみたんですが、
合弁会社を設立したりM&Aで進出した場合なんていうのは、
会社名が向こうの社名になっていて資本が入っているっていうことで、
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表に出てこない部分も結構あるんですけれども、
例えば国際物流を得意とする西日本鉄道、
こちらは物流拠点を置いてますし、
あとTOTOや安川電機っていったところは、
衛生機器だとかロボット関連製品の製造拠点と販売拠点を置いています。
これいずれも2000年代に入ってからですね、
やっぱり1990年代っていうのはまだインドっていうのはちょっと出ていくにはね、
っていうような感じがあったんだろうと思います。
でもですね、公衆トイレなどでTOTOのが使われてました。
ああ、TOTOなんだって思いましたもん。
14億人の方々が毎日見るっていう風になったら大変なブランドイメージになっていくと思いますね。
特にインドへの進出でかつて大きな話題になったのが、
2011年に全輪と黒崎ハリマのインド進出です。
当時は1ドル80円を超える極端な円高状況で、
輸出産業が頭叩かれていた時なんですけど、
強い円を背景として全輪はインドの地図製作会社を買収して、
今ではGPSの車両位置情報サービスを提供してたりとかですね。
黒崎ハリマは大化物、レンガの製造工場、
自分で出ていくのはコストがかかってしょうがないので、
一層のことその工場を買収しちゃおうということで、
インドに足場を築いていったということですね。
単独で0から14億人市場に参入するのは厳しいでしょうから、
全輪の場合も14億人の住宅地図を今から作れって言われてもですね、
だったらもうM&Aで参入した方がよっぽどいい。
あと、自治体のインド戦略なんですけど、
全国的に見ると静岡県とか愛知県とか大阪府っていうのは、
ニューデリーだとかバンガロール、
バンガロールは私も一回行ったことあるんですけど、
そういったところに日本企業がインドに進出するのをサポートする事務所を置いています。
じゃあ九州7県の自治体ではどうかっていうことなんですけれども、
一箇所だけです。福岡県。
福岡県は2007年に首都のニューデリーを含むその周辺の大都市圏、
デリージュン州、ジュンズル州って言うんですけれども、
福岡市に対して福岡県があるような感じで、
ニューデリーに対してデリージュン州っていうのがあるんですけれども、
そこと友好関係を結んでいて、今は文化交流に留まっているんですけど、
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今後の経済交流の、産業交流の足場になるのかっていうのが注目されているところです。
ずっと見てくるとですね、やっぱり九州のインド度って、
まだちょっと低いんじゃないかなっていう感じなんですよね。
カレー屋さんはよく見ますけどね。
結構ネパールのインドカレーっていうのも、あれも和食じゃないかっていう話があるんですけど。
九州の大きな特徴としてアジア度の高さっていうのが従来挙げられてきたんですけど、
そこでいうアジアっていうのは、やっぱり韓国、台湾、香港、シンガポール、
プラス巨大な中国っていうので、アジア度の高さっていうのが言われてきたんですけれども、
これからはそれら以外に、やっぱりアセアン10カ国だとか、
この巨大な市場を持っているインドですよね。
そこも含めたところでの物流とか人流を活発化していって、
どこか一つの大国依存だとサプライチェーンが寸断した時に大変だぞっていうこともあるので、
リスクヘッジを取っておきたいなっていう気がします。
わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
長崎県立大学教授の鳥丸聡さんでした。
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