1. 鳥丸聡の九州経済Zoom Up
  2. 指定管理者制度から20年
2023-12-06 11:54

指定管理者制度から20年

長崎県立大学教授エコノミスト 鳥丸聡
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この時間はZoom Up、毎週水曜日は九州経済です。 長崎県立大学教授でエコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。おはようございます。よろしくお願いします。さあ、今日はどんなテーマでしょうか。
図書館の話なんですけれども、その前にですね、昨日発表された日経MJ、ヒット商品番付けっていうのの、東の横綱っていうのが、誰もが予想した通りなんですけれども、
生成AIっていうのが、東の横綱になっていて、大学の授業なんかでも、生成AIはもう取り入れるようになっていて、
例えばですね、先週のゼミで私がやったのは、先週この時間に東九州新幹線の必要性について取り上げたんですけど、
あれをですね、学生にチャットGPT4なんかの生成AIに、東九州新幹線は必要ですかと、尋ねなさいっていうのをやらせるんですね。
そうすると、ビーニングだとか、バードだとか、いろんな種類がありますけれども、その中で一番気の利いた回答を全員でまず共有するんですよね。
どんな内容かというと、
どういうふうに答えてくれたんですか?
気になります。
立派な答えですよ。
様々なメリット、デメリットがあるので一概に答えることはできませんが、いくつかの観点から考えてみましたっていう冒頭があって、
その後、見出しがあって、交通の利便性について、経済効果についてとか、環境への影響とか、費用対効果についてっていう見出しがあって、解説が続くんです。
いかにも優等生的な回答が示されるので、それを全員でプロジェクターで前に移して、全員で共有して、そこでその生成AIの回答結果で不足している東九州新幹線整備の課題を考えなさいっていうふうに、
要するに叩き台として使うんですよね。
そうしていくと、だんだんみんないろんなので調べたり、今まで勉強してきたことを調べたりして、
西九州新幹線が佐賀から新都市つながるのと、佐賀空港を通って南の方で筑豪船小屋へ行くとつながるのとではやっぱり違うんじゃないかとかですね。
あるいは将来的には四国新幹線ができて、それが大分まで入ってくるってなった時のことを考えるとどうかとか、
宮崎市民っていうのが東九州新幹線を利用する時っていうのは、そのまま上がっていって小倉から本州の方に入るっていう。
これが理想なのに旧大線ルートだと、なんでまた九州新幹線の方に真横に行ってつながらなきゃいけないんだとか。
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そういった問題もあって、今のところは宮崎県民の感情を考慮していないとかですね。
いろんな答えが出てきて、議論の叩き台として正々堂使うのいいんじゃないかなと思って。
だからそういった周辺知識を持っていないと、ただ正々堂の回答が正解ですよみたいな、
これが課題だと言われたのが課題だっていうふうに考えてしまわないように、ちゃんと図書館に行って新聞雑誌を読みなさいと。
いかにも舌かぶりをしてゼミ終了っていうふうになるんですけど。
大学生の場合は大学図書館があるからいいんですが、一般の市民が利用するってなったら、やっぱり公立図書館っていうふうになるんですよね。
公立の図書館なんですけど、調べてみたら驚いたことがいくつかあって。
インターネットの普及で、たぶん図書館の数って減ってるだろうと。
文部科学省の社会教育統計で調べてみたら、20年前の2002年度、全国で2700施設あったんですね。
その後、増加を続けてるんですよ。
2001年度は3400施設にまで増えて。
2001年ですか?
2021年度。
2002年度が2700で、2021年度が3400。
20年間の増加率が24%なんですよね。
その期間に、例えば公共の体育施設っていうのは4%減ってて、公民館に至っちゃ27%も減ってるっていう。
なんで図書館の数がインターネットの時代に増えているんだろうかっていうのを考えてみたんですけど。
ちょっと意外な気もしますね。
一つは、やっぱりコミュニティが崩壊していく中で、なんとか市民の溜まり場を作ろうっていうのはどこの自治体も考えてるんですけど。
公民館っていうのがどんどん閉鎖になっていってるわけですよね。
その公民館をリニューアルして図書館に作り変えると、建設費を抑えることができるっていうのがあるんですよね。
一般に新しい箱物を作るってやったら否定的な声が高まるわけですけれども、
今ある施設の有効活用ですよって言ったらあんまり抵抗がない。
あと九州ではあんまり聞かないんですけど、他地域調べると、
例えば兵庫県の加古川市では、地元の駅前百貨店の6階に公共の図書館が入ったり、
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千葉県の福津市だとイオンモールの3階に公共の図書館が入ったり、
それも民間から入ってくださいと呼ばれて入っていくっていうですね。
民間が公共施設を誘致するっていうですね。
面白い現象が起きてる。
施設の数が20年間で24%増えてるから、
図書館の職員数も当然増えているはずだと思って、
日本図書館協会の資料で調べたら、
正規の職員っていうのは2002年の1万5千人から、
2022年は9千人。
4割ぐらい減ってるんですよね。
ですからこの20年間の日本全体の雇用構造が変化したのと同様に、
非正規の職員っていうのが大幅に増えていったっていうことになるわけですね。
図書館関連の予算額っていうのはどんなふうになってるだろうかっていうので、
都道府県立図書館の予算額を調べてみるとさらに驚いて、
20年前、2003年度の全国の県立図書館。
都道府県立図書館の予算額36億円。
それが本年度の予算額は26億円。
10億円も減ってる。
10億円減って27%減ってるんですよね。
九州7県の県立図書館だけ抜き出してみても、やっぱり25%減ってて。
なぜか福岡県だけ頑張ってて横倍数になってる。
他の県は完全に二桁減って感じですね。
これだけ予算をカットしてもなんとか図書館が機能している理由っていうのは、
正職員の非正規への置き換えが進んだっていうだけじゃなくて、
20年前に始まった指定管理者制度。
民間にできることはなるべく民間にやってもらいましょうっていうので、
地方自治法を改正して、
公の施設の運用を民間になるべく任せましょうっていうのが始まったっていうのも影響してるんですよね。
ですからこれによって、
例えば指定管理者の割合っていうのが図書館の場合は今2割民間に委託されてるんですけれども、
音楽ホールだとか劇場っていうのは6割が民間に委託されていて、
体育施設も4割が民間に委託されてるんですね。
こういったのは体育施設とか音楽ホールとか入場料を取ることができるじゃないですか。
だから民間に頼んでもやれますよっていうことになるんだけど、
図書館って、図書館法っていう法律で入場料を徴収できないようになってるんですよね。
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ということはいきなり人件費の圧縮に向かってしまうっていうことになってて、
竹吉図書館がカルチャー・コンビニエンス・クラブに指定管理者制度をお願いしてから今年で10年目なんですけれども、
あのときも賛否両論が全国的に巻き起こったんですが、
あれ以降、図書館どうしましょうかっていう話がなかなか出てこないんですよね。
ぜひ今回の生成AIが東の横綱になったっていうのをきっかけとして、
図書館の機能っていうのを、ネットを越えて生成AIでいろんな答えが見つかる時代に、
図書館って何するところなんだろうっていうのをもう一度考えてみる。
そういうきっかけにしたいなっていう感じですよね。
図書館の師匠さんってものすごい勉強して、ものすごい知識が必要になって難しいんですよね。
そういった方々が安い時給でっていうのはもうちょっと残念な話になるんで、
もっと師匠を活かせるような図書館はどんなもんだろうかっていうのを考えたいと思います。
わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
長崎県立大学教授の鳥丸さとしさんでした。
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