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鳥丸聡のZoom Up
2023-10-25 12:07

鳥丸聡のZoom Up

長崎県立大学教授エコノミスト 鳥丸聡
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この時間はZoom Up、毎週水曜日は九州経済です。 長崎県立大学教授でエコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。よろしくお願いします。さあ、今日はテーマは何でしょうか。
先週9月の貿易統計が発表されましたので、それともう一つ、あるものの輸出について。
九州から世界へ向けての輸出額というのは、自動車とか半導体が好調で、17ヶ月連続プラスなんですね。
特に悲観することはないんですけれども、気になるのが事前の予想通りというか、
福島第一原発の処理水放出に中国反発して、輸入禁止ということに向こうがして、
中国向けの魚介類の九州からの輸出額がゼロになった。全国もゼロなんですけど。
昨年の9月は10億円、九州からの輸出がありましたので、
九州の水産業界にとっては厳しい話だろうと思います。
一歩間違うと、これから30年ぐらい、処理水の放出が続きますから。
30年続くとやったらどうなるんだろうということなんですけど。
IAEAの調査もまた始まりましたから。
そうですよね。だから中国もちゃんと見てもらって、どんどん参加してちょうだいという感じで。
この貿易統計について、新聞各種が一斉に同じキーワードを伝えてるんですよ。
同じキーワード?
中国向け輸出がゼロになったのは、1997年7月以来26年ぶりっていうのを伝えてるんですね。
1997年7月っていうのを見たとき、年配の皆さん、皆さんピンときたかと思うんですけれども、
タイのバーツ危機を発端とする、アジアの金融危機が勃発した月なんですよね。
そのときは日本が戦後初めて金融危機に突入して、
本格的なデフレ社会に突入するきっかけになったんですけれども、
同じ97年の11月には山陽証券、北海道卓色銀行破綻、山市証券自主廃業。
1週間ごとに金融危機が大々的に報道された。
ありましたね。
アジアの金融危機がきっかけで、アジア経済全体が固まってしまったときに、
身動きできなくなったときに、九州から中国への魚介類輸出がゼロになったのかなと考えた方も結構多かったんじゃないかと思うんですよ。
03:09
私も見た瞬間に、97年7月以来っていうのを見た瞬間に、そうかなと思ったんですけど、
あの頃の中国っていうのは、アジアの中でも世界の向上、どんどん地位を確立している段階で、
しかもあの頃の中国ってWTOにまだ加盟してないから、貿易ルールに乗っかって取引する必要もなくて、
日本だとか韓国だとかは、アセアン各国もそうなんですけれども、
タイが悪くなったときに、どんどん足引っ張られていってですね。
で、どつぼにのめり込んでいったときに、中国だけは平気の平座でいたっていう。
で、中国行きのバスに乗り遅れるなみたいな感じで、製造業がどんどん中国にシフトしていったっていう、あの時なんですよね。
だから魚介類の輸入をストップするはずがないっていうのも思って、ちょっと困ったなっていうので、
データの発表をもとに尋ねてみようと思って、
昨日文字税関の調査部、調査統計課の方に電話して聞きました。
何のことはない。
1997年頃までは、中国向けの魚介類の輸出っていうのは、ほとんどそもそも見られなくて、
輸出がある月でも、せいぜい数百万から数千万円程度。
たまたま直近で中国向けの魚介類がゼロになったのは、いつだったかなっていうのは、
ずっと月次で遡っていったら、97年7月だったっていうことで。
別に深い意味はありませんって。
思い出してみると、当時の中国の一人当たりの所得水準って日本の30分の1ぐらいでしたから、
高価な海産物を輸入する余力はなかったっていうのと、
もう一つはですね、あの頃中国に取材でいろいろ行っていた時のことを思い出すと、
よく中国人から聞かれたことがあるんですよ。
日本人って魚を生で食べるって聞いてるんですけど本当ですかみたいな。
当時は寿司バーがあっても日本人向けなんですよ。
刺身料理はもう日本から中国に行っている方々が入るお店でですね。
まだ世界は寿司バーっていうのはほとんど経験していなかった頃なんですよね。
だから九州からの魚介類の輸出がその頃ゼロだったっていうのを頷ける話かなっていう感じです。
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26年ぶりの中国向け魚介類輸出ゼロって残念な結果で30年間続いてしまうのかと思うと寂しい気もするんですが、
もう一つですね、悔しくなる統計データがあったんですよ。
何ですか?
9月の貿易統計で、九州の9月の中国からの魚介類の輸入額。
こっちが輸入する分。
これ20億円あってですね。
しかも前年比6%増えてるんですよね。
これイカとかカツオ、マグロ類とかエビも少し入ってると思うんですけど、
ちょっとなんか不公平だなみたいな感じがしてですね、残念だなっていう。
そうですね。
この魚介類の中国向け輸出がゼロになる中にあって、
九州から中国以外の国に大量に輸出されている食べ物ないだろうかと探してみました。
はい。
ありました。
何でしょう。
明日10月26日に、128年前のある出来事をきっかけとした記念日を迎えるとある果物が、
中国以外の国に九州から大量に輸出されていると。
128年前。
ここでド頭の体操なんですけど。
ヒント1番目。
福岡県の収穫量は、筑豪川流域の産地を中心に、毎年全国のベスト3に入ると。
ライバルは和歌山県と奈良県。
ヒント2番目。
昨年の文字税関管内からの輸出金額は、10年前の6.5倍に増えていて、
輸出の全国シェアは24%を占めていると。
ヒント3番目。
昨年の九州からの輸出先は、26年前のアジアの金融危機の発端となった国で、
その国向けに95%を輸出していると。
タイに95%?
でも筑豪川流域っていうともうフルーツですよね。
128年前の10月26日に、
マサオカ式がこれを食べていたところ、法隆寺の鐘が鳴ったっていう。
柿食えば、鐘が鳴るなり法隆寺。
文字税関からの輸出のピークっていうのは、実はコロナ前の2019年で、
その後ちょっと減少してたんですけど、
昨年はまたぐっと増えて過去2番目の水準に復活していて、
今年は8月までに昨年をさらに5%上回っていて、
09:00
柿の輸出って11月と12月にピークを迎えますので、
今年どこまで伸ばすか注目したいっていうところですね。
九州からの圧倒的輸出第一のタイのGDP、国内総生産というのは、
ドル換算すると26年前のバーツ利き当時に比べて今4.5倍に増えてるんですよね。
向こうの所得水準がすごく上がってきているので、
こちらから輸出する柿ってやっぱり値段高いんですけれども、
甘さっていうのはやっぱり国産のものじゃないと出せないっていうことで、
タイでは自家用に食べられる方もいらっしゃるんですけれども、
多くは贈答品をプレゼントするのに使われているっていうことらしいんですよね。
食べ物の輸出って言ったらみんな何もかも中国向け中国向けって思っちゃうんですけれども、
そうじゃないところにニーズはたっぷりあるし、
アジア各国ももう10年前と比べ物にならないくらい所得水準が上がってきているので、
いろんな可能性をやっぱり検討していく必要があるんじゃないかなっていう気がしますね。
今のうちにその販路をいろいろ開拓しておくっていうのもね、
自分たちを守ることにもつながりますよね。
もうヘッジを踏むっていう意味でも大切だと思うんですね。
鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
長崎県立大学教授鳥丸さとしさんでした。
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