順算思考の概要
今日も一日、ありがとうございました。この放送は、AIとWeb3で建築を変える一級建築士のフミが、建築やAIの話と、時々Web3の話をする放送です。よろしくお願いします。
今日は、AI時代に必要となる、順算思考というお話をしたいと思います。
今日も情報処理的な話になりまして、前回のお話のタスクシュートという手法の、それ関連のお話になります。よろしくお願いします。
なので、ちょっとAIの話がありますけれども、情報処理の話になります。
今日のテーマである、AI時代に必要な順算思考というお話をしたいと思います。
この順算思考というのは何なのかというと、これは対義語として逆算思考というのがあるんですけれども、こちらは割とイメージつくかなと思います。
逆算思考なので、何か目標があって、その目標をまず立てて、そこからそれを達成するためには、逆算してそれを達成するためには、
今日こういう行動をしようみたいな、これが行動における逆算思考になります。
それに対して順算思考、これは一般的な名詞じゃないと思うんですけれども、順算思考というのがその逆の考え方になります。
これはどういうことかというと、単純に言うと、今、今日やるべきことにフォーカスして、今日やるべきことをやる、これだけですよね。
これが順算思考と呼ばれるものです。
なので、そこには将来の目標みたいなことが登場せずに、今日だけ、今目の前だけが登場する。
これが順算思考になります。
タスク習得の重要性
もう一度言うと、逆算思考というのは目標を立てて、その目標を達成するために辿っていって、今日のやることを決める。
これが逆算思考。
一方で、今日のテーマである順算思考は、今日だけにフォーカスして、今日やること、今日やりたいことというのをやる。
これが順算思考になります。
これは前回お話ししたタスク習得という手法がすごいという放送をしたと思うんですけれども、その手法にめちゃめちゃ関連することになります。
どういうことかというと、このタスク習得という手法がまさにこの順算思考に基づいている手法だからです。
前回のおさらいになるんですけれども、タスク習得の基本的な行動の3つの行動というのがありました。
1つ目はまず今日のタスクを決める。
2つ目が1分でもそのタスクに取り掛かったら、達成というか先送りしてないと着手したというふうに見出す。
3つ目がその日の終わりに着手してない、先送りしてしまったものをカウントするというのがあります。
ちょっとわかりづらかったと思うのでもう1回説明すると、1つ目がまずタスクを今日、明日とか無視して今日やるべきことやりたいことというのを書き出す。
2つ目がそれをやっていくんですけれども、1分でも着手したらそれは完了というかOKとすると。
3つ目はOKの数を数えてOKじゃない数というのを数える。
それが先送りした数というふうに定義する。
これを毎日毎日繰り返すというのがタスク習得の基本的な行動理念というか行動原則になります。
これはどういうことかというと、先ほど順算逆算に則るとそこには今日しか出てこないので、明日とか目標に応じてタスクを決めるという概念がまず存在しません。
あとはタスクを完了したことを目指さない、直接的には目指さないので着手したことを目指すので、
これもまた何かを達成してどんどんステップアップしていく、階段を登っていくみたいな逆算思考という捉え方ではなくて、
着手すればOK、目の前のことに取り掛かればOKとすることで、これでこの考え方がまさに順算的な思考になるというものになります。
AI時代と行動力
ということで、今日のテーマである順算思考と前回お話ししたタスク習得という手法が密接に関連しているということなんですけども、
じゃあこれが今日のタイトルにあるAI時代だからこそこの順算思考が必要と、どういうふうにAI時代と関わってくるのかというのを2つの視点からお話ししたいと思います。
その前に逆算思考ですね、従来の目標を決めてみたいな逆算思考のハードル、弊害というのを2つぐらいお話ししようと思います。
これは1つ目は逆算思考は目的とか目標が明確な分野でないと通用しないというのがあります。
要は目標を立てて、そこから逆算していくわけなので、その目標というのが明確でないとそれが成り立たないんですよね。
例えば売上を1億円にするとか、この山の頂上まで登るとか、そういった目標が明確にあれば何とか道筋が立てられると思うんですけども、
それが分からない、今のような変化の激しい時代でそういう目標が立てられないというのが、もしくは立てたとしても、
ほんと1ヶ月後、1年後にはその目標が陳腐化してしまうみたいな、そういった時にはこの逆算思考というのが役に立たないというのがあります。
これが1つ目の弊害。2つ目の弊害は目標が高すぎると取り組むハードルがめちゃめちゃ高くなるというのがあります。
例えば、私個人の会社員が何かの副業で目標1億円年売上、副業の年稼ぎが1億円目指しますみたいに言っても、
そういった目標を立てたとしても、めちゃめちゃハードルが高すぎて、そこからブレイクダウンしていった、
じゃあ今日、今週の目標みたいなのを立てたとしても、めちゃめちゃ高すぎて、それを手をつける気が失せるぐらいハードルが高くなってしまうと、
得てしてそういった問題というのが起こるかなと思います。今の1億円の例はちょっと極端だと思うんですけども、
普通の会社員として仕事をしているとかプロジェクトで何か遂行しているみたいな、そういうときでも目標が高すぎて、
何か1日にやるべきことのハードルがめちゃめちゃ高い。だからちょっと手をつけるのが億劫になってしまうみたいな、
そんなことは結構あるかなと思います。私自身もめちゃめちゃあります。
すごい難しい、難解な答えがないような問題がボーンと出されたときに、これ1週間でやれって言われてもどうすんのみたいな、
答えがないからどっから手をつけたらいいのかわかんないみたいな、そんな感じになってしまうんですよね。
という感じで逆算思考でこれを達成するためにこれをやるみたいな思考だと、そこで手が止まってしまうっていうのがあれかなと思います。
これが逆算思考の弊害、2つの大きな弊害になります。
で、何を話そうとしたんだっけなっていうと、これがAIとどういう関係にあるかっていうのを2つの視点からお話ししたいと思います。
1つ目の視点は、このAI自体にめちゃめちゃ大事になってくるのが行動力だということですよね、行動力。
要は考えることはもうAIがやってくれるんですよね。
人間がやるべきことっていうのは、いかに行動をするか、手を動かすか、もしくはどっか足を運んでリアルで何かの体験をするとか、
実際自分が手を動かして何か副業にチャレンジするとか、そういった行動をすることっていうのが大事になってきます。
一方で考えたりアイデアを出したり、本を読んだり、知識を身につけたりっていう作業っていうのはもうAIに代替されることが目に見えているので、そこには価値がないと。
なので行動することだと。
そういったときに先ほど言った逆算思考だとハードルが高くなってしまったりとか、あとは目標が陳腐化してしまったりとかして、
順算思考の重要性
それをすることによって今日1日のワークに取り掛かるハードルがめちゃめちゃ高くなってしまって、
ついつい後延ばしにしてしまうと先送りにしてしまう。こういったものが逆算思考では起こり得ると。
なので行動力が大事と言っておく世界でありながらも、行動するハードルが高くなってしまうというのが逆算思考になります。
一方で純算思考だとタスクシュートの基本行動理念でもある、1分でも手をつけたらそれを丸とするというように、
手をつける、行動するハードルっていうのはめちゃめちゃ下がります。
これはなぜかというと、今この目の前に手をつける、1分でも手をつける、これをやる、これをやりたいっていう理念の下で行動するわけなので、
目標がとか、今日これやらなきゃみたいな、そういったことではないので、非常に行動するハードルっていうのが下がるといったものがあります。
ここがAI時代の親和性が高い、純算思考というのが親和性が高い一つのポイントになります。
2つ目のポイントっていうのは、先ほど言ったように目標を立てて、しかも目標が立てやすい分野で目標を立てて正解が見えてる分野でそれを立てて、
それを順々にやっていくっていうのは、これはまさに逆算思考なんですけど、逆算思考自体がAIが得意な分野なんですよね。
一方で、今日やりたいことをやって、偶然にも他の人にしゃべりかけられて、新しいタスクが発生して、
その新しいタスクから何か思いもよらないことが出来上がって、みたいな偶然性とかセレミンディビティとか言いますけど、
そういったものに頼って動くやり方っていうのは、まさにAIでは真似できない、人間でしか真似できない行為なわけです。
ここが二つ目のポイントとして、二つ目のAIとの親和性がいいポイントとして挙げられます。
要は逆算思考っていう、それそのものがAIに代替されるような思考方法であって、
順算思考っていうのはそうではない。自分の独自性とか、その場のひらめきとか直感とか偶然性、外から舞い降りてくる偶然性とかに委ねる方法に
順算思考っていうのはなるので、それはAIでは真似できないという点で、この二つのポイントで、
この順算思考っていうのがAI時代で求められる親和性のある思考だと言われています。
タスクシュートセミナーの影響
ちょっと僕の拙い説明だとわかりづらかったかなと思うんですけども、今話したようなことがあるので、
この順算思考という、今日とか今、目の前、次にただそれだけにフォーカスするっていう順算思考っていう行動原理が今このAI時代に必要あるなというふうに思いました。
この思ったきっかけは、これは冒頭に説明するべきだったんですけども、先週ですかね、先週にこのタスクシュートセミナーっていうのがあって、これは無料で行われたセミナーなんですけども、
このタスクシュートを15年ぐらい実践してきて、このタスクシュートを広めようという活動をしている。
前回の放送でも紹介した先送りゼロという本があるんですけども、その本の著者でもあるJ松崎さんという方が講師になって、
タスクシュートとは何なのかとか、先ほどの順算思考とかそういったことを説明してくれるセミナーがあって、
それを今日アーカイブで視聴したので、この考え方めちゃめちゃ大事だなというふうに思ったので、
今日お話しさせていただきました。
タスクシュートという手法自体とか、その根底をなす順算思考という考え方はめちゃめちゃ大事だなと自分にも刺さりますし、
これからそれを実践していけばいい感じのスキルとか未来が待っているんじゃないかなというふうに思うので、
このタスクシュートとか順算思考というのは引き続き追って、自分でも実践してやっていきたいなというふうに思っています。
ということで今日はAI時代に求められる順算思考というお話をさせていただきました。
それではまたね。バイバイ。