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#39『アドルフ・ヒトラーのプロファイル』ヒトラーの「演説」から分かる悪
2026-10-08 21:23

#39『アドルフ・ヒトラーのプロファイル』ヒトラーの「演説」から分かる悪

【本日紹介の一冊】

『アドルフ・ヒトラーのプロファイリング アメリカはどのように独裁者を描いたのか』

(北大路書房、アメリカ軍戦略情報局(OSS)監修・ウォルター・C・ランガー著、越智啓太、新岡陽光編訳・解説)

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今回ピックアップしたのは、1943年にアメリカのOSSが作成した機密文書を全訳した『アドルフ・ヒトラーのプロファイリング』です。後から振り返りたいところに付箋を貼りながら読むうち、本はすっかり付箋だらけになりました。生い立ちから徹底的に調べた報告書ですが、読みながら、ヒトラーを一言で表すなら「演説」だと思いました。なぜ彼の演説はあれほどの熱狂を生んだのでしょうか。

文章にすると長くて繰り返しも多い演説ですが、本書の分析では、聴衆の好意的な反応を受けた彼が自信を得て、演説を加速させていきます。聴衆もその姿に自分を重ねていく。首藤さんと話す中で、それはまるでライブのようだと感じました。編集の仕事でも、相手がすでに持っている欲望を後押しする本はベストセラーになりやすいと感じます。「言ってほしいこと」を言う力は身近なところにもあるのです。

この報告書の面白いところは、ヒトラー個人の特異さだけでなく、彼を生んだ社会にも目を向けている点です。私が心理学にはまったきっかけのエーリッヒ・フロム『悪について』を思い出しました。受け身で何も考えないことも悪だというフロムの考えは、ヒトラーが利用した心理と共通していると思います。独裁者だけを見ていては分からない、大衆の側の心理を考えました。


【チャプター】

() 「演説」から見えるヒトラーの精神病理

() ヒトラーの「演説」から分かる悪について

() ヒトラーの演説は、推しのライブのよう

() 大衆は「支配されたい」

() 「覚醒するヒトラー」エンディング・次回予告・出演


【関連書籍】

『悪について』(エーリッヒ・フロム、ちくま学芸文庫)⁠https://link.amazon/B02Bcay89⁠


【出演】

プレゼンター :中野 亜海

ナビゲーター :首藤 淳哉


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【収録場所】⁠

Hama House


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サマリー

中野亜海が、アメリカ軍戦略情報局(OSS)の機密文書を全訳した『アドルフ・ヒトラーのプロファイリング』を紹介する。1943年の報告書は、ヒトラーの生い立ちや精神分析だけでなく、演説に対する大衆の反応や、彼を生んだドイツ社会にも目を向けている。ヒトラーは演説の冒頭では不安で自信のない人物として現れ、聴衆の好意的な反応を受けると自信を深め、冷酷なリーダーへと変化していったと分析される。聴衆もまた、自分たちの反応が彼を変えていると感じ、彼に自分を重ね合わせていた。

OSSの機密文書とヒトラーのプロファイル
首都さん、ヒトラーって演説がめっちゃ得意だったらしいんですよ。知ってました?
ヒトラーってあのドイツのヒトラーですよね?
そうです、ナチスドイツの。
演説をやっているところは映像で残っていたりもするけど、
ビブリテオリーで大衆を煽るような、確かに上手かっただろうなって感じがしますよね。
そうですよね。しかも聞いている大衆の方も大熱狂。
実は、今日持ってきたのが、このアドルフ・ヒトラーのプロファイリング。
アメリカはどのように独裁者を描いたのか、という本ですね。
ものすごい付箋ですね。すごいな。
これね、機密文書を本にした本なんですよ。
半分くらい、3分の2くらい機密文書が載っていて、
ちょっと覚え切れなくて、後から振り返る要素のところに付箋したらこうなっちゃったみたいです。
色分けしているの意味は?
全くなくて、ただ全部一緒の意味です。
すごい。それはめちゃめちゃ面白そうな本ですね。
そうなんですよ。この本は、ヒトラーが子供の頃の生い立ちからアメリカが徹底的に調べている本なんですけど、
でもね、読んでいるうちに、このヒトラーを一言で言い表すなら演説だなと思ったんですよね。
改めまして、こんにちは。ビブリオジャムが始まりました。
本日のプレゼンターの中並です。
本日ナビゲーターを務めます首都純也です。
この番組は話題の新刊のオフィションをじっくり深掘りしていくポッドキャスト番組です。
今日も日本橋浜町のカフェ浜ハウスからお届けしております。
今日中野さんのオススメの本は、アドルフ・ヒトラーのプロファイリング。
アメリカはどのように独裁者を描いたのかという本ですけど、
戦時中にまさにアメリカがヒトラーというのはいかなる人物かというので、
一生懸命プロファイルしていたということですよね。
そうなんですよ。
まずこの心理学の領袖でおなじみの北尾寺書法というところから出ている。
この本はですね、まず誰が作ったかというと、
アメリカ軍戦略情報局、略してOSSというところの機密文書を、
そのまま全文役にしたものなんですね。
すごい。なんか機密の塊みたいなね。
感じしますよね。
このOSSって知ってました?
CIAの前身ですよね。
この本は1943年、戦争を終わる2年前の機密文書なんですけど、
何かしらの説明がないと分かりづらい内容なんですよ。
この本は偉いなと思うのが、多分編集者か役者がすごく偉くてですね、
ちゃんと前と後に日本人による解説がついてる。
それがないと分かんないですよね。ありがたいな、それは。
それによると、まずOSSというのは、
ウィリアム・ドロバン将軍という人が作ったスパイの組織で、
イギリスで後にMI6になる組織をお手本に作られた。
アメリカにもそういうのがないといけないんじゃないか、というふうに作られたもの。
007をお手本に作ったと。
先ほどおっしゃったように、現在のCIAの直接の前身。
この間、私が編集した「世界を解き明かす性学」という本の、
日経新聞の記者の田中貴樹さんも言ってたんですけど、
CIAとかMI6の凄さで、目的のためならどんな手段を使ってもいいところらしい。
ビバンの別般じゃないですか。
まさにビバンです。
ドロバン将軍が作ったOSSも、
組織の活動員は思想も経歴も職業も何でもいいと。
自由な活動をさせるために、上下関係も一切ないんですね。
言うこと聞かないと。
お金も自由に使えて、違法の活動もOKだったそうなんですよね。
となると、この機密文書を作った著者のランガーさん、
これは何者なんですか?
ウォルター・C・ランガー著となっているんですけど、
この方は面白くて、精神分析医なんですよ。
実は今のプロバイリングは、もっと科学的なことをやってるんですけど、
この当時はフロイトが作った精神分析が一番最前線だったので、
まさにフロイトの精神分析をベースにして作ってる。
という点でも面白いんですけど、
このランガーさんという人は、第一次世界大戦にも従軍していて、
その当時から、連合軍の心理戦ってすごくダメだなと思ってたらしいんですよ。
その頃から心理戦ってあったんだ。
ちゃんとやってたらしいですよね。
知らなかった。
何かのランガーさんが入院してて、
その時、暇で新聞を読んでたら、
ドノバンがOSSを作ったという記事を読んだらしいんですよ。
それでドノバンという人に手紙を送ったらしいんですよね。
アメリカ軍は、もっとこういう心理戦をするべきだ。
そしたら返事が来ないかなと思ってたんですけど、
すぐ返信が来て、それで息統合して。
面白いですね。
あとランガーさんが面白いところは、
ちょうど1937年から1年間、ドイツとオーストラリアに留学してたらしいんですよ。
なのでヒトラーが、
ヒトラーの演説の熱狂っていうのを体験してたらしい。
それでドノバン将軍の下で、
ヒトラーの分析をすることになったという経緯があるんですね。
でもヒトラーへの熱狂って、
ヒトラー自身のパーソナリティもあるけど、
宣伝担当大臣ギュッペルスが演説してとかね、
ちょっと見てみたいかったなって感じはしますよね。
これにも書いてるんですけど、
だいたい夕方にやるとか、
結構細かく決まってるらしくて。
舞台装置をめっちゃ派手にするとか。
光を使った演出とかもあったってね。
演説が生む熱狂とライブの構造
読んだことあんな。
で、どうしてみんなヒトラーに首ったけになったのか。
そのキーワードが、これまでずっと話題に出てる演説なんですけど、
この演説からですね、
ヒトラーの人生とか病理とか、
あとは当時のドイツの大衆の病理も、
ちょっと見えてくるんじゃないかなと思います。
興味深いなぁ。
ヒトラーの演説は、
お金を払って見に来る人もいるような状態だったそうなんですよね。
聞いてる人ってどんな感じだったんでしょうね。
これによるとですね、
ヒトラーの情熱に女性たちは失神した。
失神してるんですよ。
あと、彼は群衆と私を
催眠術をかけたような状態にしていた。
あと、彼が前傾になると、長衆も前傾になり、
彼が話を終えると熱狂して立ち上がった、
みたいなことが書いてます。
うわぁ、なんかお城ライブに行ってるファンみたいな。
そうなんですよ。
あっちもライブみたいだなと思って。
まず女の人たちが失神したって、
めっちゃビートルズじゃんみたいな。
そうそう、ビートルズの映像でしか見たことないですよ。
バタバタ倒れるっていうね。
そう、面白いぐらい倒れますよね、ビートルズの。
私も映像でしか見たことないですけど。
実はですね、ただヒトラーってそんなビートルズぐらいかっこよくないし、
別に歌うたわけでもないし、
なんかそんなにいい声でもなかったらしいんですよ、ヒトラー。
で、外見も背も低いし。
本人もね、コンプレックスの塊だったみたいでね。
なんか言われたことあります?そんな話を。
で、なんかね、子供の頃からずっと貧しい生活をしてたから、
結構その歯とかもすごい汚かったらしくて、
なんでね、写真に載ってるようなスタイルみたいなヒトラーは
めっちゃ作り込まれたものだったそうなんですよね。
僕らが見てるのは結構、あれ、ナルの修正後みたいな感じなんだ。
そうそうそう、そうらしいんですよね。
しかもね、文章になって、文字になって残ってるものの方は
構成もすっごい長くて、辻褄も全然合ってなくて、
繰り返しもすごい多くて、
なんでね、読むのはね、苦痛らしいんですよ。
あー、文章として読むとそんな感じなんですね。
それがなんでそんなに聴取を熱狂させたんですかね。
すごいですよね、神ではないかと思うみたいな。
ヒトラーって、そもそもちょっと二重人格っぽいというか、
受け身で自分で判断ができず、無気力で不安なおじさん、
そういうターンがあって、それとは逆にエネルギーで満ちあふれて、
目標のためにはどんな犠牲も厭わない霊国なリーダー。
2つの性格が見られてて、結構失無するときは部下はかなり苦労したらしいんですよね。
いわゆる二重人格だったんですか。
二重人格って、これも書いてるんですけど、正確に言うと
乖離性障害という名前らしいんですけど、
この本の書いてある分析によると、完全にそうではないらしいんですよ。
ある程度ヒトラーの自分の意思で、役割か変更みたいなのができたらしい。
自分でできちゃうの?
そうそう。それはやっぱり二重人格ではないらしいんですよね。
ある意味厄介ですね。部下としてはね。
すごいですよね。そんなのできない。漫画みたいですよね。
本人も切り替えがオンオフでできるわけじゃなくて、
本人もなんとなく緩やかに繋がってるみたいな感じなんですけど、
演説の最初の方は、まさに不安で自信のないおじさんの方の人格らしいんですよ。
ヒトラーって、聴いてる側の聴衆の反応が好意的なものを感じ取ると、
それで自分も自信を得てテンポが速くなって、
冷酷なリーダーに、人格にちょっと変わっていくみたいな。
自信を得て自分に暗示をかけていくみたいな。
そうか。演説の最中に不安なおじさんが偉大なリーダーに変わっていくんだけど、
それはまさにその時のライブの反応を見てだから。
だから聴衆の方も、自分の力が向こうに作用してるみたいな。
なるほどね。
それもね、私実は推しのことよくわかんないんで、
わかんないけど、きっと今のライブもそういう感じで近いのかな?みたいなのもちょっと思いますけど。
聴衆も本当に参加してるという感じが。
聴衆が、不安なおじさんがすごい人を魅了するものになっていくのを見て、
ヒトラーもそうなっていく時に、聴衆も自分をヒトラーに重ね合わせていくみたいな。
すごいコール&レスポンスってやつですね。
ヒトラーが利用した欲望と憎悪
でもヒトラーって具体的には何を喋ってるんですか?
ヒトラーは基本的に3つ喋ってて、
1個は別の政党がいかにダメか。
もう1個はユダヤ人排斥。
もう1個がマルクス主義の打倒。
つまり、悪口です。
バリ憎悟、中傷、憎悪というのを怒涛のように言いまくってたらしいんですよね。
でもその3つってめちゃめちゃオリジナリティある感じもしないですもんね。
別の時代、他の国でもあったかもしれないみたいなことだから。
そうですよね。
それでもヒトラーが言うと違うんですね。
そういう言っちゃダメみたいなことって、みんなが心の中でちょっと思ってても、
表にこういう公の時に出す人ってそんなにいないじゃないですか。
でも長州はそれに言っていいんだみたいな、
悪い方向に背中を押されたみたいなんですよね。
こないだドイツで極右政党が非常に選挙で勝ったりしましたけど、
現地のインタビューで有権者にインタビューしてみましたけど、
これまで言っちゃいけなかったことを言ってくれてるみたいなことをまさに言ってたから、
今の政治見てても同じだっていう。
でもその一回大きな間違いっていうか、
そういうことをやったドイツでも同じようなことが起こってるっていうのはちょっと怖いですよね。
仕事でも感じます?
本を編集してても、相手がすでに持っている欲望をちょっと押す本ってベストセラーになりやすいみたいな。
そうか。
感じますよね。
口に出さない欲望を。
例えばお金持ちになりたいとか、偉くなりたいとか、美人になりたいとか、痩せたいとかみたいな。
そういう本能的なものってやっぱり普遍的だなってすごい思います。
だからやっぱりヒトラーは自流に合わせる。
相手が何を持っているかとか、どういう欲望があるのかみたいな。
そういう自流に合わせて言って欲しいことをいいタイミングで言うみたいなのがすごい上手だったんじゃないか。
なるほどね。よくわかりますね。
大衆の心理と『悪について』
この報告書で面白いのが、ヒトラーっていう一人の変わった独裁者っていうことを言うんじゃなくて、
それを生んだドイツ。
ヒトラーがいなくても別のヒトラーが生まれてたんじゃないかみたいな、
そういう普遍的なもので見た方がいいみたいなことを書いています。
そこまで深掘りしてるんですか?
そうなんですよ。
ヒトラーってお父さんがすごいDVで、お母さんもすごい貧しい生まれで、
無理やり結婚させられたような人で、本人も成長成年になってからウィーンで不老者みたいな暮らしをしてた。
売れない絵描きをね。
でもその絵描きも一生懸命やってたわけじゃないらしくて、
お金に困ったら渋々やるみたいな感じだったらしいんですよね。
でもその当時、ドイツとかオーストラリアの大衆たちが心の中で不満に思ってた、
生活とか暮らしとかのクソみたいな部分をすごい言い当てて、
なんかちょっと背中を押すっていうのは、
だから本人の生い立ち的にも結構できるというか得意みたいなじゃなかったのかなと思います。
悪いと思っている部分の背中を押すっていうことですかね。
面白いのは、ヒトラー自身は演説の秘訣みたいなのを結構答えていて、
それは大衆は女性的だって言ってるんですよ。
これ本文の中に、
人民は圧倒的多数においてその性質や態度が女性的である感情や情緒によって、
圧倒的な力で支配されたいんだって言ってるんですね。
なるほど。今の時代はなかなかこういう、どうかなっていう。
感情的だったり情緒的なのが女性的って言ってる。
完全に昭和なんですけど、この時期は本当の昭和なんですけど。
でもここでヒトラーが言ってる女性の特徴って、
おどおどしてる不安みたいな、すごい感情的みたいなのを言ってるじゃないですか。
これって、おどおどして不安な時の自分の特徴でもあるんですよね。
そうかそうか。だから大衆っていうか、
長衆の中にヒトラーは自分を見てたんだ。
そう。自分の中の女性的な部分っていうと、ちょっと昭和ですけど、
本人は全然自分が女性的だとか多分思ってなかったと思うんですけど、
この本の著者が書いてるのが、
ヒトラーは大衆を前に話す時は、
女性を前に話す時の態度と同じだったって言っていると。
つまり?
つまりヒトラーは相手を、例えば一対一で女性を誘惑したりとか、
デートした時にこういう行動をしてたんじゃないかなみたいな。
こういう演説的なデートを。
面白いな。最初はだからおどおど相手の様子を伺うように入って、
相手から好意を見せられたら情熱気になって食い食い言って、
挙句の果てにはもしライバルの男でもいいよ、
そいつの悪口をボロクソに言って盛り上がるみたいな。
そして俺についてこいと。
これはちょっとド級なカップルじゃないですか。
ド級カップルですよね。
そんなカップルいたらすごい嫌なんですけど、
そこには一体感があるとは思うんですよね。
なるほどな。
やっぱり人の悪口で盛り上がるっていうのは、
仲良くなる時にもありますよね。
ただ強烈な同意使っていうか、
どっちがどっちかわかんないみたいな。
あなたが私で、私があなたという状態ですよね。
ヒトラーの演説はそういう感じですね。
理解したい、されたいっていうような感じですよね。
私、心理学にハマったきっかけがですね、
エイリフィ・フロムっていう人の悪についてって本ですよ。
名著じゃないですか。
超いい本なんですけど。
このフロムもドイツ人で、
この時代にドイツにいて、
ユダヤ人だから相当嫌な目にあったっていう、
まさに迫害された方の人ですね。
フロムは聞いてるんですよ、この演説を。
フロムもヒトラーについて、
悪についてすごい分析してるんですけど、
その中で受け身で何も考えないことも悪だって言ってるんですよね。
だからヒトラーが、
人をみんな支配されたいって言ってるのと、
本当に同じことを言ってるんですよ、それが悪だと。
受け身で何も考えてないことも悪だ。
支配を待ってるなんて、
普通に考えたら馬鹿らしいことだけど、
でも大衆の結構な人がそれをするっていう。
そうか、ヒトラーが利用した悪と
フロムが考える悪って一緒なんですね。
なるほどね。
面白いですよね。
結局ね、この時代のユダヤ人って、
医師免許持ってても、
正式なお医者さん、病院勤めはできなかったんですよ。
宅外されてて。
で、アメリカに行ってたりとか、
やっぱり精神化になることがすごく多いんですよね。
なんで、結局アメリカに亡命する人も多いから、
今アメリカが心理学強いのは、
多分それなんじゃないかな。
ベースに。
そういう歴史的背景があると。
だから、結構ね、
世界で今やってる心理学って、
ちょっとヒトラーっていう悪をから生まれた部分も
大きいんじゃないかな、みたいな
ちょっと考えることがあるんですよね。
なるほど。
家族の分岐と『覚醒するヒトラー』
あとね、もう一個この本で印象的なのは、
ヒトラーのお姉さんにアンゲラっていう女性がいるんですけど。
ちょっとヒトラーとは違うね、キャラクターのね。
そうですそうです。
で、彼女はユダヤ人をかばったりとかね、
そうしてヒトラーとたまたま分かつんですよね。
子供の頃はヒトラーをすごい可愛がってたお姉さんで、
ヒトラーもたまたま分かつまではすごい好きなんですけど、
でも本当ね、私の印象だと
家族の中ではまともな人なんですよね。
同じ家に生まれて、同じ環境で育ったのに、
そうやって別れるんですね。
そうなんですよね、不思議ですよね。
そうだ、すごいね。
人間がどういうふうに悪くなっていくのかっていうのがね、
すごいなんかいろいろ興味深いなと。
いやー面白そうな本だな、これ。
今回のビブリオジャム、ご紹介したのは
アドルフ・ヒトラーのプロファイリング
アメリカはどのように独裁者を描いたのか?
北尾寺書房から出る本でした。
本当はですね、この本、もう一個見どころがあって
覚醒するヒトラーっていうところがあるんですけど。
それはそれでめちゃめちゃ面白そうだな。
そうなんです。
ウィーンで不老者同然のことをやってた青年ヒトラーが
従軍するんですね、第一次世界大戦に。
その後に、なんか俺は選ばれた人間だっていう
神からの啓示みたいに打たれるんですよ。
何者でもなかったヒトラーが。
なんかちょっとそういう、なんでしょうね、
信仰宗教の教祖じゃないけど、
そういう感じもちょっとあるんですね。
これもね、その部分も精神分析してて。
なんかね、こういうヒトラーっていうのは
勉強できたらしいんですけど、
勉強しなかったらしいんですよね。
あとはね、自分で考えたくないみたいな
本も読まないような人間ですよ、という
平らな人は、このように本来は自分のただの願望を
神様からの言葉みたいな感じで聞くことが
精神病例的にはあると書いてあるんですよね。
そうなんですか。
神様からの言葉だって本人が思えると
責任とか不安とかは離れられるじゃないですか。
神の啓示だ、みたいな。
なんか怖いな。
そう。
だって自分自身も結構ね、
平らな人間だと思ってるから。
どうしよう、ある日お告げ聞いちゃったら。
やばい。
思い出してください、これを。
病気だ、そしたら。
本日の収録も日本橋浜町にある
ハマハウスさんからお送りいたしました。
以上、首都でした。
中野でした。
また来週。
21:23

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