心の声の重要性
こんばんは、そしてお目覚めの方はおはようございます。自分に優しくするラジオソフィーです。この時間は、ほっとするひとときをお届けします。
前回までは第2章、体を愛するということで、インタビューまで合わせると全9回やってまいりました。
そして、今回から第3章になります。第3章は、心の声を聴く、です。インタビューまで合わせて全6回お届けしてまいります。どうぞ最後までお付き合いください。
皆さんは心の声を聞いたことがありますか?何かを選ぶとき、ふとこっちじゃないと感じた瞬間、あるいは誰かの言葉が妙に心に引っかかっている感覚、それがあなたの中の心の声かもしれません。
そもそも心の声って何?って思いましたでしょ?けれど、その心の声は大抵頭の中の雑音にかき消されてしまうんですよね、通常。そんなの気のせいだとか、もう少し考えようとか、なんだかんだ理屈をこねてそれを当てはめようとする思考はいつも静かな確信を覆い隠してしまうんですね。
今日は心の声とは何か、私は雑音を静めた声だと思います。思考を静めたときにだけ聞こえてくる存在の声、心の声について考えていきます。
前回は体、そして今回は心ですけど、心も体もつながっていますよね。そして今、思考という話も出ました。思考も、頭、体、そして心、すべてが私たちを作っている要素ですよね。一つ一つ解体してみましょう。
心の声という言葉は直感やインスピレーションと混同されがちです。でもここで言う心の声はもっともっと深い層にあります。思考でも感情でもなく、存在そのものが自分に語りかける声。
私がボランティアで学んだのは、心の声は思考を静めたときに自然に聞こえてくるものだということ。それは努力ではなく、沈黙の中で静かに浮かび上がってくるもの。もともとあるものなんですよね。そのあるものを聞こえやすくするために、思考を静めるというワークショップなどをしております。
私はこの心の声がよくわからなくて、なんか不思議な能力を持つ人が聞こえる声だと思ってたんですよね。
ただせと命じる声ではなく、あなたの真実に戻れと促す穏やかな響きです。私はこの心の声がよくわからなくて、なんか不思議な能力を持つ人が聞こえる声だと思ってたんですよね。
あるときは理屈で理解しようとしていました。どんな状態を指すのか、どうすればそれが起こるのか、頭で考えればわかると思っていたんですね。
でも思考を積み重ねれば積み重ねるほど、その声からは遠ざかっていきました。心の静けさではなく、分析の音ばかりが響いていたからです。
けたたましかったと思います。そんなあるとき、ボランティアの創設者、スタンフォード大学の医学博士、ジェリー・ジャンボルスキーにこう教わりました。
眉間にシワを寄せるのではなく、微笑みの道を行こう。
その一言で私はハッとしました。私はわかろうとすることで、逆に自分の心を緊張させていたのです。
その瞬間、思考の音が少し静まりました。
理解しようとするより、感じてみよう。答えを掘り出すのではなく、静けさの中にただある、そう思えたんです。
そのとき初めて、心の声は努力の産物ではなく、静けさの副産物であるとわかりました。
心の声を聞く。3ステップ。
心の声を聴くためのステップ
ステップ1。沈黙を作る。
ノイズを減らし、何もしない時間を持つ。たとえ30秒でも、沈黙は入り口になる。
私は瞑想をすると、余計に思考が活性化されてしまうときもありますので、公園のベンチでぼーっとしたりすることがあります。
例えば、海を眺めながら、ただただ波音を聞いてぼーっとするとか、公園の小鳥のさえずりを聞いて、ただただ雪かう人をぼーっと眺めるとか、そういうことをしたりしてます。
ステップ2。置いておく。
たとえ思考が浮かんだとしても、それは良いことでも悪いことでもなく、ただそれだけのことです。
思考が浮かんでも、追ったりはしません。ただそっと横に置いておきます。心の声は騒音の下にあります。待つことが鍵だと思って、思考は追いません。
ただね、これ、追いたくなるんですよね。そんなふうにして深みにはまったことが何度もあります。
ステップ3。委ねる。
先ほども言ったように、私はてっきり特殊能力がある人が心の声を聞けると思っていたので、なんかすごく特別なことだと思っていたんですけども、ふと浮かぶ。これかなっていう感覚。
これかなとさえ思わないかもしれません。あまりにもナチュラルで。私の場合、それが心の声だったりします。
分析せず、まず浮かんできた気持ちを受け止める。なんていうか、とっても平和で穏やかなんですよね。ああ、そうだったんだって。
心の声に触れることができたとき、私は温かい気持ちになっています。
ここで少し、小休止のワークをしてみましょう。
静かに30秒間、深呼吸をしてみましょう。目を閉じて、空気の流れだけを感じてください。
何か浮かびましたか?たとえ何も聞こえなくても、そこが出発点です。
心の声は沈黙の中でしか、姿を見せないようです。ある人は常に正しい選択をしなければと考えていました。
決断の度に、頭の中では分析が止まらない。リスクを計算しシナリオを立て、けれど最後はいつも確信が持てなかったそうです。
ある日、その人はすべての資料を閉じて、ただ呼吸を数えることにしました。
すると、今は動かない方がいいと感じたそうです。不思議なことに、その判断が最も理にかなっていました。
心の声は理屈の外側で正確に働きます。考えない勇気の中に真の知性が宿るのです。
それは、大きな何かに委ねることとも言えましょう。
今日のまとめです。心の声を聞く3つのステップ。
1.沈黙を作る。
2.横に置く。
3.委ねる。
私は自然と1日1分でも、音を聞かずに何も考えない時間を設けています。
思考が動いたって構いません。流れが沈まるまで、ただ待ちます。
その底で、心の声は静かに立ち上がってくるのです。
今日は、心の声とは何か。雑音を沈めた声、というテーマでお話ししました。
次回は、第3章の2回目。
非合理な信念を見抜く、問いの技法、というタイトルで、思考に巻き込まれず、自分の中の歪みを見抜く方法を扱います。
それでは、また次の配信でお会いしましょう。またね。