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2025-11-18 12:10

第3章 心の声を聴く④|思考に巻き込まれない距離の取り方 Ep.97

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今回は思考が静まらない時に効く方法とその理由についてのお話。「なぜあることをすると心が整うのか」への構造的説明 → 個人の実践 → 行動への転化という三層を持ち、“理屈で納得しながら実行できる”知的マインドフルネスを目指しています。

【内容要約】

今回のエピソードでは、掃除や整頓が心を整える理由に焦点が当てられました。掃除を通して、脳の安定化や思考の距離を取る方法について話されています。掃除による外の秩序が内面の安定をもたらすことや、手を動かすことで前頭前野が休まり、静かなマインドフルネス状態に入ることなどが解説されています。掃除や整頓を通じて、身体と思考のつながりを再確認し、現在に焦点を当てることで思考の静まりを促す効果が紹介されています。身体を通して現在の状態に意識を向けることで、思考に巻き込まれずに距離を取ることができると語られています。このエピソードでは、掃除が単なる物理的行為ではなく、思考と身体を再つなぐ儀式としての役割を果たすことが強調されています。思考と身体の関係性を理解し、掃除を通じてリフレッシュし、現在を受け入れることで心の安定を取り戻すことができる内容です。お聴き逃しなく!

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不安や恐れから少し距離を置きたいとき。

自分を好きになれない瞬間があるとき。



『自分にやさしくする™ラジオ』は、哲学・対話・身体・関係性・精神性という5つの軸から、

自己一致とメンタルの安定を静かに探求するPodcastです。



DOでもHAVEでもCANでもない、“BEのわたしたち”を祝福する空間。



傷ついたと感じたその時、

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【パーソナリティ】

ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター)

協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka

Jingle制作:SOPHIE

BGM:AUDIO NETWORK LICENCE 819885

サマリー

今回のエピソードでは、掃除を通じて心が整う仕組みやその科学的な背景を探求しています。思考に巻き込まれず距離を取り、身体を動かすことで心の安定をもたらす方法が紹介されています。

00:03
自分にやさしくするラジオ
こんばんは、そしてお目覚めの方はおはようございます。
自分にやさしくするラジオパーソナリティのソフィです。
自分にやさしくするラジオは、
哲学・対話・身体・関係性・精神性の5つの軸から、
自己一致とメンタルの安定を静かに探求するボッドキャストです。
掃除と心の整頓
さて、今回のテーマは、第3章 心の声を聴く④|
思考に巻き込まれない距離の取り方です。
具体的には、なぜ掃除をすると心が整うのかということについてお話ししていきます。
考えすぎて疲れる。頭の中が止まらない。
そんな時、私はいつも掃除をしています。
何も大げさではないんです。
玄関だけ、洗面所だけ、キッチンだけというふうに、
なんとなく手が動かせる環境を作っています。
たった一箇所、机の端や引き出しの中、それだけでいいんです。
それだけで、思考の波が少し遠のくのを感じるんです。
今日は、なぜ掃除や整頓をすると心が整うのかを、
身体と脳の関係から紐解いていきます。
思考と身体の関係
思考優位の人ほど、この仕組みを理解すると、
止めようとしなくても静まるということの意味がわかるはずです。
さて、前回の振り返りもしておきましょう。
エピソード96では、感情を受け入れる勇気についてお話ししました。
テーマは、「感情は敵ではなく情報である。」という視点でした。
不安や怒り、悲しみなど、私たちが避けたいと感じる感情も、
実は、今何が自分の中で起きているのかを知らせてくれるデータ。
それを否定せず、私は今不安を感じていると観察することが、
感情に飲み込まれない第一歩でした。
今日はその続きとして、思考そのものに焦点を当てます。
思考を止めるのではなく、巻き込まれずに距離を取る方法。
その鍵は意外にも、身体にありました。
この後は、思考が妄想するメカニズムについてお話しします。
今日も最後までお付き合いください。
考え事をしているとき、私たちの意識はほとんど時間の外にあります。
過去を反省し、未来を予測し、何かを評価している。
つまり思考とは、過去と未来を行き来する装置なんです。
けれど、身体はどこにも行けません。
身体が生きているのは、今この瞬間だけ。
この時間のずれ。
思考は時間を飛び越え、身体は今に留まる。
ここに、巻き込まれるという現象が起こります。
つまり、思考が過去や未来に行っている間、身体が取り残されている。
だからこそ、掃除や片付けのように身体を使う行為が、今に戻るための回路になるんです。
掃除のメタ認知
頭で考えている間に置き去りにした今へ。
身体を通して再びアクセスする。
これが、思考との距離を作る最初の一歩です。
ちょっと私の話をさせてください。
私が掃除に救われたときの話です。
作業に煮詰まったとき、ふと掃除を始めました。
部屋が散らかっているわけでもないんですけど、
引き出しの中を整えたり、机の上を片付けたり。
以前はそれを現実逃避だと思っていました。
でもあるとき気づいたんです。
掃除をしている間、私は過去にも未来にもいない。
手の感覚、布の動き、音、光。
全部今起きていることに集中しているんですね。
それは、思考を止めているというより、
思考を身体の現在に戻している状態でした。
そしてそのとき、静けさは努力ではなく、
副産物として訪れたんです。
気がついたら、そうなっていたんですね。
さてここで、なぜ掃除をすると心が整うのかについて
お話ししたいと思います。
ポイントは3つあると思っていて。
はじめに、視界の秩序が脳を安定化させる。
人間の脳は常に次に何が起こるかを予測しています。
散らかった空間では予測誤差が多く、
脳は常に微細なストレスを感じています。
ノイズですね。
一方、整った空間では誤差が減り、脳が安全と判断します。
腹交換神経が優位になり、呼吸が深まります。
つまり、外の秩序、イコール、内の安定。
環境が整うと神経が安心を取り戻します。
これは意外でした。休むんですね。
手を動かしているのに。
皆さんもお分かりのように、掃除は小さな運動の連続です。
拭く、揃える、戻す。
この一連の動作はほとんど自動化されていて、思考を要しません。
その間、脳の運動野が主導権を握り、前頭前野、
これは分析判断の中枢になるところです。
この前頭前野が一時的に休まります。
思考を止めようとするのではなく、
体の回路に主導権を譲る。
そして休ませる。
すると自然に頭の中のノイズが静まるんですね。
瞑想が静かな、静的なマインドフルネスだとすれば、
掃除は動的、動いている状態でのマインドフルネスです。
3つ目、世界を動かせるという感覚が戻る。
思考に巻き込まれているとき、私たちは何も変えられないと感じやすいです。
でも、掃除をすると世界が確実に変わる。
物が動き、形が整い、光が変わる。
私は模様替えが大好きで、家具の位置を変えるだけで、
世界が変わったようにリフレッシュできるんです。
この掃除でのマインドフルネス。
この掃除での一連の変化が脳に制御の可能性を思い出させてくれます。
自分はまだこの世界に働きかけられる。
その実感が不安を鎮める最大の神経的沈静剤になるのです。
掃除や片付けの効果は完成ではなく始まりにあります。
脳は最初の変化を感じ取った瞬間に報酬回路を活性化します。
つまり一箇所だけ整えるで十分に効果が出る。
お勧めはこの順番です。
目に入る机の上、そしてドアの取手やスイッチ回り、椅子の位置を正す。
この全ては空間の入り口です。
人の神経は出入り口の秩序に安心を覚える構造になっているそうです。
そして完璧にする必要はありません。
整えようとする意志こそが神経の最動機のトリガーです。
思考優位な人にとってメタ認知はしばしば難しいことがある。
考えている自分を考える。
これは頭の中でループしやすいですよね。
でも体を通すと自然にそれが起こる。
掃除中、人は手を動かしている自分を同時に観察しています。
これはまさにメタ認知の起動条件です。
距離化、思考から離れ動作を観察している。
現在化、今ここで何かをしている。
この距離×現在が揃った時、人はようやく自分の思考を穏やかに眺められる。
ちょっと難しい言葉で言うと、
掃除とは思考を虐待化する、主体と虐待の虐待ですね。
思考を虐待化する身体的プロトコルなのです。
私はこの仕組みを知ってから、掃除を静けさを取り戻す技法として使うようになりました。
考えを止めるのではなく、思考を一旦置いておく。
体が動いている間、思考はしばらく脇に座らせておく。
休ませてあげるんですね。
すると片付けが終わる頃、思考の方から自然に歩み寄ってくる。
その時にも騒がしくはありません。
目的は片付けることではありません。
思考と体を再動機させることなんです。
思考は時間を旅する。
体は今にしかいない。
その二つをつなぐ行為が掃除、あるいは整頓でもいいでしょう。
掃除は心を整える儀式ではなく、今に帰るための物理的装置なんです。
だから汚いとか、そういうジャッジは一切いらないんです。
関係のないことだから。
今日はなぜ掃除をすると心が整うのかというテーマでお話ししました。
考えを止めようとするより、体を動かして今に戻る。
その方がずっと現実的で優しい方法です。
思考が騒がしい夜ほど、小さな場所をたった一つ整えてみてください。
きっと静けさはそこにあります。
お聞きくださりありがとうございました。またね。
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