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2022-02-02 14:58

争いを避けるために我慢するーー決別する前にできるかもしれないこと【第94夜】

今夜の勝手に貸出カードは、垣谷美雨さんの『もう別れてもいいですか』です。『老後の資金がありません』の垣谷美雨さんがこの小説で描くのは、熟年離婚。夫のモラハラ、田舎暮らしの閉塞感、娘夫婦の不仲、アラカンからの経済的自立……と問題山積み! さて58歳のベテラン主婦・澄子さんの決断はハッピーな再出発を迎えることができるのか。家族、夫婦だからこそ大事なことを言えずに、我慢に我慢を重ねてしまうのはなぜでしょう。

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ミモレ 真夜中の読書会 おしゃべりな図書室へようこそ
こんばんは、Kodansha Web Magazine ミモレ編集部のバタやん·KODOKAWAです。
おしゃべりな図書室では、水曜日の夜にホッとできて明日が楽しみになるをテーマに、皆様からのお便りを基に、おすすめの本や漫画、神グレーズをご紹介します。
さて、第94夜となりました。今夜は私の激推し小説を勝手に進めたい人に推薦するというシリーズです。
そんなシリーズがあったのかという感じですけど、まあ今作りました。
今夜はお便りはなくてですね、最近読んだ本の中からすごい面白かったっていう本を勝手に貸し出しカードしたいと思います。
今夜の勝手に貸し出しカードは柿谷美雄さんのもう別れてもいいですか?です。
もう別れてもいいですか?というタイトル通り、夫と別れたい奥さんの話なんですね。
奥さん、主人公の原田住子さんは58歳で、ベテラン主婦でいらっしゃるわけなんですけど、
まあ旦那さんのことが嫌で嫌でしょうがなくって別れたいと思っているんだが、パートをしているだけだから、
独立したところでお金が大丈夫かなっていうのが心配で、なかなか踏ん切りがつかないっていうようなお話なんですけど、
これがね、どうすごいかっていうと、まず書き出しからすごい良いんですよ。
郵便ポストにね、11月ぐらいになると母虫の葉書がまたかっていうぐらい届くようになったと。
原田さんは58歳なので、親御さん、同級生の親御さんだったり、義理のお母さんとかお父さんとかが亡くなられて、
母虫の葉書を出すっていうことが結構続いていて、落ち込むんだけど、
また同級生からこの日も母虫葉書が届いていて、よく読んだら親御さんじゃなくて旦那さんが亡くなったっていうお知らせだったんですよ。
それを見て、住子さんが羨ましいって思っちゃったっていうところから始まるわけなんです。
旦那さんが58歳で、まだ60歳にもならないのに先立たれてしまって、
悲しいですけれども、それを羨ましいって思っちゃったっていうところから始まって、さて住子さんはどうしていくんでしょうか。
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続きは後半にお話したいと思います。
柿屋美雄さんのもう別れてもいいですか?は今年1月10日に発売になったばっかりの新刊なんですね。
どうしてこの本を買ったのかというと、柿屋美雄さんの老後の資金がありませんっていう小説、ご存知の方も多いかもしれないんですが、
去年は舞台にも映画にもなったんですね。
その舞台を私見に行きまして、小説も読んでたんですけど、どういう話かというと、またベテラン主婦が主人公なんですが、
娘さんが派手な結婚式をしたいとか、首都の仕送りを増やせとか、首都さんの葬儀の費用がかかるとか、夫が急に無職になるかもしれないとか、いろんなことがあって続けに起こって、
老後の資金が足りないよっていう状態に陥るっていう話なんですよ。
この主人公のベテラン主婦を渡辺恵さんがやっていらして、舞台では、その人の友達、親友を高畑敦子さんがやっていらっしゃったんですよ。
舞台はね、すっごい面白くて、小説も読んでは行ったんですけど、小説の時はやっぱり脳内で読む時って自分の声になっちゃうっていうか、
自分のこういうまったりした声でゆっくりしたペースで読んでたけど、舞台になってみて渡辺さんと高畑さんの掛け合いになったら、すごいテンポと滑舌じゃないですか。
あ、こういう話だったんだって、全然違う物語っていうか、違うテンションでストーリーが受け入れられて面白かったですね。
やっぱり脳内でついつい自分の声とね、自分のキャラでどの主人公も読んじゃうもんなんだなって思いましたけど、映画は奄美雄貴さんがやってらっしゃったんですね。
映画の方、私はちょっと見てないんですけど、奄美さんもまた切り戸滑舌がいいから、違う主人公になりそうな気がしますね。
そう、そんな老後の資金がありません。もう話としてはすごい深刻な状況なんですけど、ちょっとコミカルに楽しさもあり笑いもありながらも、自分事としてちょっとこの先のことを考えさせられるような小説でした。
これを読んでから、もう別れてもいいですかを読んで、また舞台も見てから読んだので、私の中ではこの主人公の住子さんは高畑敦子さんを想像していて、
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まあ夫のことのね、本当に死ねばいいのにとか、悪態を、本人には言わないんですけど、「くっそ、殺してやる!」みたいな悪態をついたりしている感じが、高畑さんの声で脳内再生されて楽しんでました。
殺してやるとか言うと、警告がスポッティファイから来てバーンされちゃうかもしれないけど、作中のね、セリフではあります。
この旦那さんは決して暴力を振るったりとか、浮気をしたりする人ではないんですよ。ただ、どの家庭にもありがちなのかもしれないですけど、言葉が少ないし、嫌いとかもちろんなくって、
本当に奴隷のように家のことを全部任せっきりで支配しながら、何が食べたいとかもあまり言わないくせに、ずっと不機嫌でいるみたいな感じですかね。
そのくせ、住子さんが同級生とどこかで駆けようとすると、すごい嫌がったりとか、とにかく奥さんのことをバカにしているんですね。
お前なんかがとか、そんな格好でとか言って、今時風に言うと諸原夫っていう奴だと思うんですけど、とにかく別れたいという気持ちを募り募らせているうちに、
どうも東京に出て行った、中学高校時代の同級生、華やかに東京の大学に出て行った同級生がいて、その子が最近離婚したらしいっていう噂を聞きつけて、彼女に近況を聞いてみたいなっていう気持ちになるわけですよ。
そこから彼女と再会して、実際、19年離婚ってどんな大変なことがあって、どんなことを乗り越えて今があるのか、そして今がそんなに裕福じゃなさそうだったりもするんですけど、
良いこと悪いことを聞いたりする中で、住子さんの決意はね、どんどん固まっていくんですよ。
あんまりネタバレはできないですけれども、私は想像するに、この別れたいけどな、お金もないし、実際じゃあ一人暮らししていくらぐらいかかるもんなんだろうとか、算出したりとかするんですけど、
なんだかんだ言って結局別れないんじゃないかなって予想をして読んでたんですが、実際には結構住子さんは頑張るわけなんですね。
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またね、娘さんの夫婦も仲が良くなかったりして、そっちの問題も大変ちゃ大変なんですけど、そっちにもある種の怪盗というか、光が見える結末ではあるので、安心して読んでいただけたらと思います。
しかし、そんなに嫌だったら言えばいいのにって思う部分もあるじゃないですか。私も読みながら、じゃあこうしてくださいって言えばいいのにって100回ぐらい思ったけど、実際自分がその立場になると言えないもんですよね、家族って。
会社とか仕事関係だと改善案とか改善点を言う、お互い言うみたいなのがありだと思うんですけど、先に事前に要望は言ってくださいとか、条件があるなら先に言ってくださいとか言って、その場がちょっと厳悪になっても、じゃあ来週からそうしましょう、また来週みたいな感じで。
一回別れになることができるじゃないですか。でも家族だとやっぱりその後も改善案を言った後も一緒にご飯を食べなきゃいけないっていうふうに生活が地続きだから、結局雰囲気が悪くなるぐらいだったら言わんでおこうっていう選択にどうしてもなっちゃいますよね。
っていうようなことを、まあどう読んでも住子さんの選択しかなかったんじゃないかなっていうふうに読みました。
今日はこのもう別れてもいいですかから紙フレーズをご紹介したいと思います。
というのは結構ね最後の方に出てくる、主人公とある人の掛け合いなんですけど、なるほどーと。
ていうあれね。あ、ちなみにこの本ね、どこに住んでるってさっきは書いてなかった気がするんですけども、関西で書いてあるんですけど、
この本の中に書いてあったんですけど、
それもまたちょっとテンポよくややコミカルに あまり深刻にじめじめした感じになりすぎずにこのストーリーが展開していって
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いろんな人たちとの関わりができるようになっているんですけれども
大阪とか神戸とかっていう感じじゃなくて ちょっとね都心から離れた田舎町のようなので そういった閉塞感も描かれているんですけれども
先ほども言った通り 日本の人たちとの関わりができるようになっているんですけれども
家族ってやっぱり改善案を言い合う 本音をぶつけ合ってさらけ出し合えばいいんだみたいなのってなかなかできないですよね
この今回のタイトルを決別してしまう前にできることがあったのかなかったのかっていうようなタイトルにしたんですけど
結局はなかったんじゃないかなと思うんですけれども
この小説の中で一番大きな感想を伝えたいのは
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