1. 真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜
  2. 懸命に努力して陽気に見せなく..
2024-10-16 14:25

懸命に努力して陽気に見せなくてもよくなってからのこと

今夜は旅先で今読んでいる本4冊をご紹介します。


<来ると思います>

ドラマ『ジョンニョン: スター誕生』(Disneyプラス)


<勝手に貸出カード>

邪悪なる大蛇』ピエール・ルメートル(著)、橘明美・荷見明子(訳)

少年が来る』ハン・ガン(著)、井出俊作(訳)『少年が来る』

その猫の名前は長い』イ・ジュヘ(著)、牧野美加(訳)

エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』吉田満梨、中村龍太


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サマリー

今週のエピソードでは、韓国ドラマ『ジョンニョン スター誕生』や小説を通じて、主人公の成長物語や印象的な作品について語られています。特に、クワンジュ事件を題材にしたハンガンの作品が、社会的背景を反映しながら深いメッセージを伝えている点に注目しています。陽気に振る舞うことから解放された後の心情や行動が語られ、シドニーでのSXSWシドニーというイベントを通じて、自己表現の自由や気楽さを感じるようになったことが強調されています。

韓国ドラマの紹介
真夜中の読書会おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAのバタやんこと川端です。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、水曜日の夜に
ホッとできて明日が楽しみになるをテーマに
おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
第187夜を迎えました。
もう少しで200夜が見えてきましたね。
200夜は何かスペシャルなことでもしましょうかね。
何かスペシャルなことのアイディアがあれば、ぜひ教えてください。
さて、今週も来ると思いますのコーナーから始めます。
今週の来ると思いますは、ディズニープラスで配信が始まった
ジョンニョン スター誕生という韓国ドラマを紹介したいと思います。
主演はキム・テリさん。
天聖の歌声と表現力を武器にして、貧乏な虚構の娘から
華やかな過激談の世界へ一気にスターダムを駆け上がっていくという物語です。
スター誕生というね、ちょっとやぼったい放題の通り
わかりやすいヒロイン成長の物語のようなんですけれども、
私、キム・テリさんがすごく好きなので、とても楽しみにしていました。
何でも映画お嬢さんのキム・テリに宛書されたwebtoonの漫画が原作という話もありまして、
真偽のほどはちょっとわからないんですけれども、確かにそう言われてみるとそうかもと思ったりします。
キム・テリ演じる19歳の主人公ジョンニョンはですね、
キム・テリさんってもっと年いってると思うんですけど、
19歳の役をみずみずしく演じていますね。
漁港でアサリをとって魚を売って、
日銭を稼いでいるというお母さんと姉妹2人で、
あまり裕福ではないお家なんですけれども、
抜群に歌がうまいんですよね。
通りがかった劇団の男役スターのオッキョンの目に止まって、
よかったら劇を見においでってチケットをもらうんですよ。
その劇団は宝塚歌劇団のように、女性ばかりで演じる歌劇団のようなんですが、
そこですっかり魅了されたキム・テリはですね、
この街を出てその劇団に入りたいと急に夢を持つわけです。
これはですね、アマちゃんみたいだなって途中まで思いながら見てたんですけど、
キム・テリさんと農年レナさんの農さんはちょっと似てるところがあるなぁと思って、
見た目は中性的でもありますけど色っぽくもあり、
おぼこい感じと芯の強さ、気が強そうな感じがあるっていうのは、
才能が福を着ているみたいな感じがして、ちょっと似てるところがありますね。
漁港からスターを目指していくというところもアマちゃんっぽいなと思っていたんですけど、
いやいやこれはあれだわ、ガラスの仮面だって途中で思って、
そのチケットをもらって見に行ったらね、キム・テリは1回見ただけで全部のセリフを覚えちゃうわけなんですよ。
北島マヤみたいに。
チケットを取るために真冬の海に飛び込んだりはしてなかったけど、
お母さんはなぜかめちゃくちゃ反対してるんです。
その歌を歌ったり、そういう劇団を目指すみたいなことを。
そこに何か裏事情がありそうではありますけれども、
どうなっていくんでしょうか。
まだ1話目では出てこないんですけど、これからその劇団に入って練習生となると、
ライバルになるエリート研究生、練習生も出てくるようでして、
ひめかわあゆみさんみたいな人ですね。
他にも色恋もあるのか、いじめとかもあるのかという感じで楽しみですね。
ガラスの仮面っぽいと思ったら、同じことを思った人が何人かいらしたみたいで、
そんなつぶやきをXで見て嬉しくなりました。
めちゃくちゃ面白そうなんです。
先が読める感じもありますけれども、脇を固める俳優陣はとても実力はぞろいで、
韓国ドラマ好きな人からすると見たことあるぞっていう顔がいっぱいですね。
チンプにはならず、まんまと泣かされてしまうんじゃないかと楽しみにしています。
文学作品の深掘り
ガラスの仮面とアマちゃんと宝塚がミックスになったようなドラマなので、
気になった方はぜひチェックしてみてください。
さて今週はですね、ちょっとお便りのご紹介をお休みして、
実はシドニーに来ていまして、この収録は行く前に撮ってるんですけれども、
放送される水曜日はシドニーにおります。
今日はその飛行機の道中やホテルで読むようにと、
どんな本を持ってきているかご紹介したいなと思いました。
だからまだそれぞれ読み終わっていないんですけれども、
皆さんももしよかったら読書の秋のご参考にと思って4冊紹介します。
まず1冊目はピエール・ルメートルの新刊ジャークナルタイジャーです。
ソノーナ・アレックスの記載ピエール・ルメートルですね。
お好きな方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
今回のヒロインはですね、63歳の女殺し屋マティルド。
おばあちゃん殺し屋といえばですよ。
前読を聞いていらっしゃる方にとってはクビョンモさんの墓ですよね。
敏腕だったけれども今はちょっと手が落ちている、腕が落ちている。
ちょっとボケてきているかもしれないみたいな。
しかしマティルドの方がキレキレな感じがしますね。
切れ方がヤバそうです。
無駄に残酷に殺したりしています。
怖いもの、後味が悪い話が嫌いじゃない方はぜひご一緒にいかがでしょうか。
さて2冊目はハンガンの少年が来るです。
ハンガンさんがノーベル賞を受賞されました。
おめでたいですね。
この少年が来るは少し前に買っていたんですけど、
ちょっとまだ読んでなかったので読まなくちゃと。
なんで読んでいなかったのかというと、少しは読み進めてたんですけど途中で止まってました。
少年が来るはですね、1980年に韓国で起こった光州事件、クワンジュ事件。
光州と書いてクワンジュ事件について著者が取材をもとに書いた小説でして、
クワンジュ事件というのは市民が軍に弾圧され拷問を受けたり殺されたりした正算な事件なんですけれども、
冒頭から軍によって滅多殺しにされた市民たちの遺体を吹くというようなシーンが出てきて、かなり辛い話なんですね。
日光期墜落事故のフィクションを、この前読で以前ご紹介したかもしれないんですけど、
その時もそのご遺体、安置所に並べられたご遺体が本人かどうか確認できないレベルの状態だっていう話が出てくるんですが、
そのシーンをちょっと思い出したりしちゃいまして、止まってました。
反眼さんという方はその人の暴力性と言いますか、大義の前にはどこまでも残酷になれるところを真正面から描く人なんだなぁと思ったりしまして、
なかなか読み進められずにいましたが、この機会に独了したいなと思って持ってきました。
しかし文章はですね非常に美しいですね。詩も書かれる方なんですけれども、
君はっていう呼びかけの二人称で始まっていて、ノンフィクションとは全然違う独特の文体になっているので、興味深く丁寧に読みたいなと思っています。
反眼さんの作品がこれ以外にもいろいろ日本で既に翻訳されていて出版されているものが多いってことに感謝しますね。
シドニーのイベントに参加して
受賞されてから出るんじゃなくてもうすでに何冊も日本語で読めるものがありますから。
韓国の本って単行本でも解説とか役者の後書きが充実していますので、この事件のことあまり知らない人でもぜひそちらから先に読んでもいいと思います。
さて3冊目、もうちょっと韓国の本なんですけれども、
い・じゅへいさん・ちょ・まきのみかさん役のその猫の名前は長いという短編小説を持ってきました。
見過ごしてきたけど知っていた、中年女性のある感情を救い取る短編集東美にありまして、
惹かれました。知ったきっかけは吉川鳥子さんのツイッターXの投稿だったと思います。
ほっこりでも自虐的でもなくドタバタ劇でもない中年の女性の話がもっとたくさん読みたいなと私も思いました。
4冊目はビジネス書も一つ持ってきました。
エフェクチュエーション、優れた起業家が実践する5つの原則という本です。
エフェクチュエーションとはまだ言い慣れない言葉ですが、
エフェクチュエーションとは熟練の起業家たち、優れた起業家たちの意思決定の実験から発見された不確実性が高い時に、
予測ではなくコントロールによって対処する思考の様式だそうで、
今この定義を読んでも全然頭に入ってこない。
まだ読み終わってないからしょうがないのかもしれないんですけど、
この定義文を読んだだけでこの本の内容が読み解ける自信をなくしまして、
そっと閉じてたんですけど、この飛行機の中とかだったら読めるかなと思って持ってきました。
でもなんでこれを持ってこようと思ったかというと、
今シドニーでSXSWシドニーというイベントに参加してまして、
音楽とか映画とかテクノロジーをテーマにしたビジネスカンファレンスみたいなものなんですよ。
映画とかアニメとかゲームとかのクリエイターさんだったりスタートアップ企業の人がいっぱい来ていて、
ピッチとかトークセッションを聞いたり、AIとかVRを活用したゲームを試したりできます。
私は投資家ではもちろんないのですけれども、不確実だけど可能性があるっていうのをどういうふうに見るのかなって思って、
ちょっと興味深いなと思ったので持ってきました。
夜は音楽フェス的なイベントもありお酒を飲んだり、ゆるく楽しんで帰りたいなと思っています。
さて今日はその猫の名前は長いから紙フレーズをご紹介して終わります。
桃から生まれて冒険に出る勇敢な男の子の物語ではなく、
蓮の花の中から出てきて王様のお妃になった女の子の物語ではなく、
糸を紡ぎ出すように物語を紡いでいたその年老いた女たち自身の物語が知りたくなった時、
自己表現の変化
彼女たちはすでに私のそばにいなかった。
とあります。
これは、
いじゅへさんの作者の言葉の箇所からの引用です。
こういう今来ているようなビジネスミートアップできないイベントとか、
音楽フェスなんかに参加した時に、
若い時の方が懸命に陽気に見せなくちゃいけないとか、
周りと服装とか振る舞いを含めて浮いてないかなとか、
自分がどう見えているのかすごい気になって、
歌やステージの内容が頭に入ってこないというか、
集中できないほどでした、自分自身は。
でも今はもうちょっとその段階は過ぎていて、
誰も自分のことは気にしてないだろうみたいな、
私は私なりの居心地のいい参加の仕方を見つければいいやっていう気持ちになってきて、
だからすごく楽になったんです。
その次はどういうステージが来るんだろうって今思っていて、
殺し屋になったりはしないけど、気にならなくなった先に、
できるようになることもあるかなって思ったりしました。
今日はそんな回でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この旅で得たことはまたちょっとどこかでご紹介するかもしれません。
さて今夜もお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、
リスナーの皆さんからのお便りをもとにおすすめの本や漫画を紹介しています。
インスタグラムバタヨムからメッセージをお寄せください。
それではまた来週水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
おやすみ。
14:25

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