一緒に紹介されていた眠れるアンナ王も読みたい。
マタヤンさんの紹介された海外文学はどれも面白いので、ケイト・リンベルシリーズとかハカとかまたおすすめがあったら教えてくださいといただきましてありがとうございます。
それから元子ウエストさんからもマタヤンさんはじめまして。
アイダホからいつも楽しく拝聴しています。
アイダホからも聞いてくださって嬉しいです。
ハウスメイドの英語版を数日前Kindleにダウンロードしたところだったので、なんとタイムリーと嬉しくなりました。
マタヤンさんのおすすめであれば絶対に面白いと思うので読むのが楽しみです。
これからもお体に気をつけて配信頑張ってくださいといただいております。
コメントいただいております。ありがとうございます。
フリーダ・マクファデンさんはボストン在住の検疫のお医者さんで、ハウスメイド以外にもベストセラーを今連発しているみたいなんですね。
ただ日本語訳されているのは私が探した限りハウスメイドのこの作品と2が最近出たばかり。
1と2だけみたいなんですけど、減少で手に入る読める方は他にもフリーダさんの作品がたくさん出ているんじゃないかと思うので、
ぜひよかったら読んで教えてください。羨ましいです。
さて今日はそんなあやこさん、SATMさんにもリクエストいただいたおすすめの海外作品シリーズをご紹介したいと思います。
今夜の勝手に貸し出しカードはMWクレイヴンさん著、東野さやかさん役のボタニストの殺人にしました。
こちらはイギリスの作家MWクレイヴンさんのケージワシントンポーシリーズの5作目になります。
なぜいきなり5作目を紹介するかというと、実は私がこのワシントンポーシリーズだっていう人気シリーズだということを知らずに、
5作目から買ってしまって、表紙に引かれて買って読み始めたからなんです。
もちろん1作目から順番に読んだ方が警察内の人間関係とか、その変化なんかも見て取れて楽しめると思うんですけど、
一個一個完結しておりますので、全然どこから、どの作品から読んでもいいと思いますし、
1個の作品の中で複数の事件を扱うので、さらに私は興味ある事件と興味ない事件があったりして、
興味ある方の先を知りたくて飛ばし飛ばし読んだりしています。そんな感じで自由に読まれても楽しめる作品だと思っています。
この5作目のボタニストの殺人は、ポーシリーズのファンの中でも特に本格ミステリー、謎解きの面白さで、
ファンが多いシリーズ最高峰とも表されていたりしました。どんなお話かあらすじからご紹介しますね。
物語の幕開けは日本のイリオモテ島から始まるんですね。日本人読者としては多くてなるんですけど、
旧日本軍の軍事施設、今廃墟となっているところを観光客向けにガイドしている、
欧米人のガイドさんが、何かとんでもないものを見つけてしまったというところから始まるんですね。
日本軍批判とか、日本人差別的な要素を含んでいたらちょっと嫌だなぁと思いつつ、
警戒しながら読み始めたんですけど、何が見つかって、何が起こって、何につながるのかというのをあまり説明ないまま、
次の場面に移ります。次の場面はモーガンソームズアワーという人気テレビ番組の収録場面に移るんですけれども、
これは何でしょうね、ニューストークバラエティ番組みたいな感じなんでしょうかね。
モーガンソームズさんという番組タイトルにもなっている、モーガンソームズさんという女性の司会者が、
毎回話題の人をゲストに呼んでインタビューをするというような番組のようなんですが、
今回は女性別資的な差別主義的な持論を持つジャーナリストをゲストに迎えるというので、
スタジオがピリピリしているんですね。彼は言ってしまうと、女の人の権利が拡大拡張されている、守らなきゃって言われすぎているせいで、
男の欲求が脅かされているみたいな持論を持つ人で、番組の話のトークの内容がどう転んでも物議を醸しそうだなって感じなんですけど、
どっちに転んでも視聴率は取れるってことなんでしょうね。そんな彼と対峙する司会のモーガンは、
彼に一心報いる秘策を抱えていて、ある事実を抱えてカメラの前に立つんですよ。
そしたらその番組の生放送中に、彼が泡を吹いて倒れて死んでしまうという、
ここまでが36ページだから賞味30ページちょっとかな、そんなキャッチーなつかみはバッチリみたいな幕開けから、
そしてやっとワシントンポーが登場しまして、さてどうなるっていう、あとはこのペースに飲まれて一気飲みという感じですかね。
この小説文庫で上下感あるんですけれども、まずは上感を読んでみてから下感を買おうかなって、
普段はそうする方もしないで、上下まとめて買うか借りるかされることをお勧めしますね。
すごい気になっちゃって下感が手元にないと焦ると思うんで、上下ぜひセットで購入されることをお勧めします。
上下あるので結構なボリュームがあるんですけど、大きく言うと2つの事件を追っかけるポーたちと一緒に私は追いかけることになるんですね。
一つはその冒頭の差別論者、差別主義論者が殺された毒殺の事件です。
この後も汚職の汚職政治家とか陰謀論者とか、社会にヘイトを撒き散らすような権力者たちが毒殺されていくんですよ。
どうやって毒を入れたのかっていうのが、いわゆる王道のミステリー、謎解きの要素となっています。
派手に生番組で死んだということもあり、劇場型っていうやつですね。その後の連続殺人も、犯人の方がまるで正義の味方みたいなヒーローっぽい扱いになってしまう世論の盛り上がりもあり、
そんな中ポーたちはどう犯人を追い詰めるかっていうハラハラが魅力となっています。
もう一つ大きな事件がありまして、それはポーが信頼している法病理学者のエステル・ドイルという女性がいます。
彼女が別居中だった父親を射殺したという容疑で逮捕されてしまうという事件が描かれます。
現場は雪に覆われた大屋敷でして、彼女の服からは硝煙反応も出ていて、弁解の余地がないという感じなんですけど、
実はポーとエステルはちょっといい感じになりかけていたという背景がありましてですね、
それはどうも前の作品に書かれていたようなんですけど、残念ながら私はその時点で前の作品を読んでなくて、
でも読んでなくてもポーは彼女に特別な気持ちがあって、彼女の無罪を信じたい、助けたいっていう、
ここはね結構史上が挟まっているのもこの作品のチャームポイントとなっています。
大きく言うとその2つの事件ですね。
1つ目がどうやって毒を盛ることができたのかっていう、howを問うミステリーと、
もう1つは雪の中の密室で、いわゆる雪密室と呼ばれる足跡もないみたいな感じで、
他に犯人がいたとしたらどうやって、あるいは逃げたとしてもどうやってみたいな、
ミステリーとしては超王道な謎解きが仕込まれています。
それをポーとその仲間たちとで解決していくというお話です。
このワシントンポーシリーズを今日お勧めしたいなと思ったポイントは、
とにかく展開の速さと飽きさせない工夫なんですね。
本を閉じて机に置くっていうタイミングを作らせないぐらいのこの飽きさせない工夫なんですけど、
特に会話がクレイヴンさんの魅力かなと思いました。
クレイヴンさんは非常に短い衝立で構成しているんですね。
そこがとても緻密でよくできているなと思うんですけど、
この上下間あってなんと140以上の衝立が分かれていて、
こんなに細かく分かれている、つまり場面転換が細かくあるミステリーっていうのは、
私もあまり読んだことないなと思うほどです。
その各章の終わり方が絶妙なんですよ。
ちょっとお気に入りの終わり方を1個読んでみますね。
ソルトの顔から笑みが消えた。
ん?どうした?
ポーはボタニストがあなたを殺害しようとしているとはもう考えていないそうです。
ソルトさん、すでに結婚したと考えています。
とあります。
これは毒殺犯にターゲットにされた製薬会社のCEO、ソルト薬品のCEOがね、
これだけ警備をしているからさすがに入り込めんだろうっていう風に大口を叩いた後、
ポーの部下がポーの言葉を転言で伝えるシーンなんですね。
あなたを殺害しようとしているとはもう考えていないってことは助かったのかと思いきや、
すでに結婚したと考えています。
え?どうやって?どういうこと?ってなったとこでパッとこの章は終わりまして、
次のシーンは別の調査の場面に移っちゃうんですね。
こんな風に、え?どういうこと?どうなるの?ってなったとこで放置されて、
次の場面に移るっていうところが非常に多くて、一度に複数の事件を追いかけているので、
同時進行であの場面、この場面、この調査、この調査っていう風にどんどん飛んでいくんですけれども、
冒頭に出てきたその日本軍の何かも説明がないまましばし放置されるんですね。
これがどう事件とつながって何だったのかっていうのが出てくる、明かされるのは結構後半になってからなんですよ。
そんな風にちら見せ前振りだけをして、パッと次の話題に飛んでしまうっていうのを繰り返しでして、
それがもう次は次はって感じで、本を机に置かさせない工夫っていう感じですね。
でもそれが不思議と不親切とか置いてけぼりっていう感じにはさせないんですよね。
ここが彼の上手いところって感じなのかなと思います。
この作者の謝辞を読んだら、その秘密がちょっとだけわかった気がしました。
謝辞ってね、ありますよね。感謝を述べるやつ。翻訳ものに必ずと言っていいほどついてますよね。
冒頭にちょっとある場合もあれば、後ろに長めについている時もありますけど、
作者が編集者とか取材協力いただいた方とかに、あとは妻とか家族とかそのほかいろんな人たちに感謝を述べているページですね。
あれ私はちょっと正直退屈だなぁと思ったりすることもあってすいません。
知らない人にお礼を述べているのを読んでもそうなんだって感じじゃないですか。
特に終わった後だと、私は今読み終わった興奮でいっぱいだから、知らない人への謝辞よりは、
登場人物の裏話とか制作秘話とか次回作の秘話とかを知りたいのに、
なんかペットにまで感謝と祈りを述べているのを、なぜ今読まされているのだみたいになる時があるんですけど、
クレイヴンさんの謝辞は結構独特で、独特っていうか謝辞には珍しいテンションの高い文章でして、
例えば私が盛大に間違っている箇所を指摘してくれた誰々ありがとう。
謝辞に書けと名前を出せと言ってきた友人ありがとう。
私は元軍人だから命令に従う…みたいな感じで、シニカルと言いますかね。
イギリス独特なシニカルさなんですかね。
ちょっとふざけているんですけど、すごくいいチームなんだろうなぁと思いました。
講演の方とか販売セールスマーケティングを担当した一人一人にまで、
そうやって悪絡みして悪ノリで絡んでお礼を書いているっていうところがね、
チームワークがいいんだろうなと思いましたね。
クレイヴンさんは軍隊とそれから保護観察官の仕事の経験もあるそうで、
だから警察の扱い、武器の扱いとかそういったことにリアリティがあるってところもあるんですけど、
盛大に間違っていたってさっき書かれていた箇所は、独撮の手法のことだと思うんですね。
アマゾンとかでも入手できるような材料でこうやって作れますっていうのを多分詳細に書きすぎて、
間違っていなかったから間違ってると言いますか、これは書きすぎだとまずいですよと、
編集者かな、出版社の人が指摘をして書き直したっていうことのようです。
なので安心してください。これを読んでもボタニストの殺人者にはなれないようになっています。
最後にそんな著者の謝辞から今日は紙フレーズを読んで終わりたいと思います。
実際の本の話ということで、私が提出した出来損ないの小説もどきを給料の一部を投じてもらえるようなものに変える、
魔法の手を持つ全員に感謝しなくてはならない。とあります。
ちょっと憎ったような言い方ではありますけれども、本当にその通りというか、こんな風に自分の小説にいろんな手が加わって、
いろんな人の協力があって、誰かの給料の一部を使ってもらっているということを表現する著者謝辞はあまりないんじゃないかなと思いました。
実際にそうで上下感ともに本体価格900円か、だから上下合わせて2000円、税込みで2000円ちょっとなんですけれども、
それを高いと見るか安いと見るかはあれですが、私にとってはそれだけの、それ以上の価値充実した時間を過ごさせてもらったなと思いましたね。
しかもこれシリーズなので、まだ他にも他にも読むものがあるし、新作が出たらまた翻訳版が出るんじゃないかという期待もあって、
まだ他にも読むものがあるという、お気に入りのシリーズが見つかった時、独特の多好感がありますね。
はい、あやこさん、SADMさん、もとこウエストさん、もし気になったらよかったらぜひ手に取ってみてください。
リクエストとメッセージをありがとうございました。
あ、そうそう、あやこさんのお嬢さんが面白かったと書いてくださっていたサイコセラピストも買ったんですよ。
ただちょっとごめんなさい、まだ読めてなくて、読み終わったらまたどこかでご紹介したいなと思います。
さて、そろそろお時間になってしまいました。
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おやすみなさい。
おやすみ。